ベルヴェデーレ宮殿はオイゲン公というオーストリアの１軍人の建てた離宮跡。<br /><br />下宮と上宮からなっており、先ず住居を主とした私的な空間として下宮が建てられ、続いて迎賓館などの公的空間として上宮を建設。<br /><br />係累を持たなかったオイゲン公の死後、ハプスブルグ家がこの宮殿を所有する事となった。<br /><br /><br />現在下宮はバロック美術館、我々が観光した上宮はの20世紀絵画館となっており、オーストラリア第2大きさを持つ美術館。<br /><br /><br />上宮の入口は宮殿の南にあり、門の両脇の門柱の上に、王冠を載せた飾り柱を抱える獅子の像が載っている。面白い事に日本の阿吽の狛犬の様に、片や口を閉じ、もう一方は口を開いた獅子像。<br /><br />門を入ると、周りに花壇を配した池越しの、薄い草色の屋根を被せた白の宮殿がなんとも美しい。　<br /><br /><br />オイゲン公はフランスのサヴォイアの貴族の出だが、嫡男でなかったため軍人の道を選ぶが、ルイ14世には見出して貰えず、1683年オーストリアに渡り、ハプスブルグ家の軍人となる。<br /><br />爾来、1683年の第二次ウィーン包囲に始まったオスマン帝国との戦で功績を上げ、1701年のスペイン継承戦争では母国フランスを相手にこれを破り、1716年に始まるオーストリア・トルコ戦争でハンガリーからオスマントルコを駆逐する等、オーストリア救国の士。<br /><br />もしこの婚姻が成立していたら、世界の歴史は異なる道を進んだであろうと言われる、神聖ロー帝国皇帝カール6世に対し、王女マリア・テレジアの結婚相手に、プロイセン王・フリードリヒ2世を推挙した人物でもある。<br />（詳細は「10フリードリヒ大王の夏の離宮・サンスーシ宮殿その1」をご覧下さい。）<br />http://4travel.jp/traveler/shintch/album/10220924/<br />

63ベルヴェデーレ宮殿?正面広場

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2007/09/29 - 2007/09/29

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#美術館・博物館

旅行記グループ中欧４か国旅情　オーストリア編

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ベルヴェデーレ宮殿はオイゲン公というオーストリアの１軍人の建てた離宮跡。

下宮と上宮からなっており、先ず住居を主とした私的な空間として下宮が建てられ、続いて迎賓館などの公的空間として上宮を建設。

係累を持たなかったオイゲン公の死後、ハプスブルグ家がこの宮殿を所有する事となった。

現在下宮はバロック美術館、我々が観光した上宮はの20世紀絵画館となっており、オーストラリア第2大きさを持つ美術館。

上宮の入口は宮殿の南にあり、門の両脇の門柱の上に、王冠を載せた飾り柱を抱える獅子の像が載っている。面白い事に日本の阿吽の狛犬の様に、片や口を閉じ、もう一方は口を開いた獅子像。

門を入ると、周りに花壇を配した池越しの、薄い草色の屋根を被せた白の宮殿がなんとも美しい。　

オイゲン公はフランスのサヴォイアの貴族の出だが、嫡男でなかったため軍人の道を選ぶが、ルイ14世には見出して貰えず、1683年オーストリアに渡り、ハプスブルグ家の軍人となる。

爾来、1683年の第二次ウィーン包囲に始まったオスマン帝国との戦で功績を上げ、1701年のスペイン継承戦争では母国フランスを相手にこれを破り、1716年に始まるオーストリア・トルコ戦争でハンガリーからオスマントルコを駆逐する等、オーストリア救国の士。

もしこの婚姻が成立していたら、世界の歴史は異なる道を進んだであろうと言われる、神聖ロー帝国皇帝カール6世に対し、王女マリア・テレジアの結婚相手に、プロイセン王・フリードリヒ2世を推挙した人物でもある。
（詳細は「10フリードリヒ大王の夏の離宮・サンスーシ宮殿その1」をご覧下さい。）
http://4travel.jp/traveler/shintch/album/10220924/