2011/06/30 - 2011/07/09
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Fuyuyamaさん
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いよいよ帰国の朝を迎えた。この半年間、ワクワクしながらスイス・パリ旅行を楽しみにしていたが、いざ始まってしまうとアッという間に終わってしまうものだ。いつものように朝の身支度を整えるが、困ったことにトイレットペーパーが残り少ない。このホテルは3つ★とはなってはいるものの、サービスや施設などの面でスイスのホテルより劣っている。このままではトイレにも入れないので、フロントへもらいに行く。フロントに下りると電気もついていない薄暗い中で、例の「YAKUZA」のおやじがソファーに寝ころんで鼻歌を歌っている。遭いたくはなかったが仕方ないので朝の挨拶をすると、早速「柔道はできるか?」と聞いてくる。「少し」と答えると、俺は「レスリングの選手だったんだ」と、聞いてもいないことを言う。挙げ句の果てには、「練習しよう!さあ、掛かってこい」と言う始末。仕方なく組み合って「払い腰」の真似事をするが、おやじは納得せずレスリングの技を結構本気モードで仕掛けてくる。5分間位取っ組み合って、たまたま別の宿泊客が来たのを機に開放される。どんなにひどい目に遭わされても、そこは礼儀正しい日本人である私は、2日間お世話になったお礼を言いトイレットペーパーをもらって部屋へ戻った。朝食の7時までにはまだ時間が大分あるので、テレビを付け昨日見つけたコメディー番組を見る。マッチョでオカマのインストラクターなどキャラの濃い人達が登場するこの番組は、言葉が分からなくても十分楽しめる。
7時を待ってパリでの最後の朝食。30分で食べ終わり7時30分過ぎには部屋へ戻る。昨日頼んだタクシーは8時30分に迎えに来るので、あと1時間程度はゆっくりできる。歯ブラシをしてから洗面用具を仕舞い、最後にトイレにでもゆっくり入ろうかと思っていた矢先、フロントから電話。何事かと思えば、タクシーが来ているとのこと。時計を見ればまだ8時、約束より30分も早い。大荷物を抱えてフロントへ下りチェックアウト。精算を済ませ、大慌てでタクシーに乗り込む。
乗り込んだタクシーは、ベンツのミニバン。既に他の客2名が乗っている。我々が乗り込んだ後も別のホテルを回って客を乗せ、シャルルドゴール空港への高速に乗る。空港まであと20分というところで、最後に乗った客が携帯電話で話し始めた。最初中国人だと思っていたが日本人女性で、どうやら泊まったホテルで危険な目に遭ったらしい。何気なく話を聞いていた次の瞬間、凍り付いてしまった。『携帯電話が無い!』のだ。いつも入れてある胸のポケットはいざ知らず、ズボンのポケットなどあらゆる所を探ってみるが見当たらない。そもそも、今日、朝起きてから一度も携帯電話をさわった記憶が無いのだ。『ホテルの枕元に置き忘れた・・・』。頭の中が真っ白になる。次の瞬間、色々なシミュレーションが頭の中を駆け巡る。「空港に着いたらタクシーでとんぼ返りしたら・・・。ダメだ。反対車線は大渋滞だ。往復3時間は掛かるので飛行機に間に合わない」、「それなら電車ならどうだ・・・。切符も買えないのに乗れるわけない」など自問自答を繰り返す。妻に話すと、取り敢えず旅行会社に相談したらという的確なお答え。約1時間で空港に到着し、早速ロビーの片隅で妻のスマートフォンから電話する。日本の国番号81を頭に着け市外局番の最初の0を抜いて掛けるが、掛かった先はフランス国内らしく、女性が「ボンジュール」と言っている。最初、国際電話の交換が出たのかと思い「To Tokyo Japan」と言ってみるが電話が切られる。何回試してもダメなので、近くの公衆電話からも掛けてみるが、クレジットカードを入れても反応しない。諦めかけたとき、インターネットで調べていた妻が、スマートフォンから掛ける場合、国番号の前に+の記号を付けなければならないことを発見。すぐに試してみたところ、無事つながる。事情を話すと、今からホテルへ戻ると飛行機に間に合わないので、旅行会社の方からメールでホテルへ連絡を取り、日本へ送ってもらえるよう交渉するとのこと。結果については、帰国した頃を見計らって連絡してくれることになった。助かった、ホッとする。時計を見ると午前10時、かれこれ1時間近く電話と格闘していたことになる。帰りの飛行機はパリ発12時20分のフィンエアーで、既に搭乗手続きが始まっているが、搭乗手続きをする前に免税手続きをしなければならない。妻が税関を探しに行き、人にも聞いてみたが要領を得ない。しからば選手交代と今度は私が探しに行く。広大なシャルルドゴール空港内を歩き回り、まずインフォメーションを見つける。そこで場所を訪ねたところ、税関は2Bにあるとのことで、我々がいる2Dからは大分遠い。書類と買った品物を持って早速向かう。手続きは難しいことを言われるでもなく、また、品物を見せることもなく簡単に終わった。急いで2Dの出発カウンターに戻り、搭乗手続きを済ませる。お決まりの持ち物検査を受けた後、シャトルで搭乗ゲートへ向かう。搭乗ゲート近くの椅子に座り出発の時を待つが、出発時刻になっても一向に搭乗が始まらない。どうやら飛行機の到着が遅れ出発準備が間に合わないらしい。結局30分遅れでテイクオフ、ヘルシンキのヴァンタール空港へ向かう。
16時45分にヘルシンキヴァンタール空港到着、当然30分遅れだ。乗り換えの成田便は17時15分発で時間が無い。また、成田便の出発ゲートはターミナルの東の端、まさに「極東」に位置し、コンパクトと言われているヴァンタール空港と言えども遠い遠い。また、成田便に乗り継ぐためには、手前のパスポートコントロールで出国手続きを受けなければならない。人をかき分け空港内を小走りで向かうが、たまたま目に付いた売店で子どもに頼まれた「タバコ」2カートンを購入。実はこれが大失敗。空港内の売店だから、当然、免税店だと思っていたが請求書を見てビックリ。日本で1箱440円で買えるものを、600円で買ってしまったのだ。ちなみに成田空港の免税店では1箱280円だったので、いかに高いかが分かる。
気を取り直して着いたパスポートコントロールは、長蛇の列。空港内の放送では、盛んに我々が搭乗する成田便の最終搭乗案内をしており、お急ぎくださいと言っている。我々と同じ飛行機に乗ってきた人達も、だいたい同じ時間に出発する中部国際空港便や関西空港便に乗り継ぐらしく、皆あせっている。しかし、よく考えると悪いのは我々ではなく航空会社だ。しかも、同じフィンランド航空。ジタバタしても仕方がないと開き直る。
心配していたパスポートコントロールでは、何も聞かれることなくすんなり通り抜ける。既に時刻は17時30分、15分も出発時間を過ぎている。妻と二人、走りに走って搭乗ゲートに滑り込む。搭乗ゲートでは係員から「Fuyuyamaさんですか?」と名前を言われる。やはり我々待ちだった様だ。恐縮しながら機内に入る。結局、ここも30分遅れでテイクオフ。パリのホテルでの携帯事件以降、最後にきてドタバタしてしまい、ゆっくり旅の余韻を楽しむどころではなくなってしまった。「言葉は大丈夫だろうか?」、「電車に乗れるだろうか?」、「天気が悪かったらどうしよう?」、「道に迷わないだろうか?」など、出発前に心配していたことが全て杞憂に終わった今、逆に考えると、これも良い思い出になったのではないだろうか。現在、我々が乗る飛行機はシベリア上空を飛行中。窓の外は短い夜を迎えている。成田まではあと4時間位だろうか。まんじりともできない一夜を過ごしながら、「またいつの日か来よう」と心に誓った。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- タクシー 飛行機
- 航空会社
- フィンランド航空
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