2011/06/30 - 2011/07/09
165位(同エリア501件中)
Fuyuyamaさん
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午前3時過ぎ、ふと目が覚める。やはり時差ボケの影響か?隣では妻も寝られない様子。確かに、ホテルの外は酔っぱらいの声高にしゃべる声が響き、うるさいこともあるが・・・。昨夜風呂に入れなかった妻に、どうせ眠れないならシャワーでも浴びたらと勧めるが、真夜中でもあり隣の部屋に気兼ねする。旅行前、妻は『私はどこでも寝られる。時差ボケはしないと思う』と豪語していたが、初めて時差ボケが分かった様子。結局、5時30分にはベッドを抜け出し、身支度を整える。
今日の予定は、午前中ベルンの市内観光をしてから昼過ぎの電車でグリンデルワルトへ向かい、ホテルへチェックイン後、メンリッヒェンからクライネ・シャイディックへのハイキングをしようと思っている。
朝7時を待って、ホテルのレストランへ朝食を食べに行く。朝食はバイキング形式でコーヒーにジュース類、各種ハムとチーズ、スクランブルエッグ、数種類のパン、シリアル類、ヨーグルト、フルーツカクテルといった内容。窓側に席を取り、スイスでの最初の朝食を楽しむ。妻はゴマの付いたクロワッサンが特に気に入った様子で、この後、「ミグロ」でも買い求めていた。
朝食後、8時30分前にはホテルをチェックアウト。市内観光をする前に、邪魔な荷物を駅のコインロッカーに預け、ついでに駅に併設されている「ミグロ」で飲み物を買う。昨日歩いていないところを歩こうと、地図とにらめっこ。取り敢えずアーレ川沿いをバラ公園まで行くことにする。駅前を左に曲がらず真っ直ぐ行くと、すぐに連邦議事堂に突き当たる。連邦議事堂は高台にある。裏手に回るとアーレ川へ向けてかなり急な斜面となっており、小さなケーブルカーまで運転している。まずはここから市街地を一望。本日は雲は多いものの晴れの天気。アーレ川はエメラルドグリーンに白を溶かした色をしており、水量も多い。氷河を源流とする川の水は、皆この様な色をしているとガイドブックには書いてあった。それにしても、この川沿いの散歩道(遊歩道)は大変気持ち良い。とても首都にあるとは思えないほど自然が豊かで、犬の散歩をする人、ジョギングを楽しむ人、釣りをしている人など思い思いに楽しんでいる。20分ほどで昨日来た「クマ公園」のところまで来た。河原の斜面を利用した囲いの中に熊が4頭ほどおり、餌を探してウロウロしている。遠足の子ども達も見物している。
ここから「バラ公園」までは坂道を上って5分程度。公園はベルン旧市街地が一望できる有名なビューポイントとなっている。ちょうど端境期なのか、バラ公園と名乗るほどバラは咲いていない。それでもきちんと手入れされた芝生が美しい。
公園を下りてアーレ川を渡り、昨日も通ったアーケードが両側にあるメインストリートを歩く。昨日は遅かったこともあり開いている店も少なかったが、今日は大丈夫だ。ベルンで是非買いたいものに「チレン」のチョコレートがある。「チレン」というのはお店の名前だが、インターネットの情報ではスイスでナンバーワンのチョコレートとの評判だ。大きなお店ではないが、センスの良いディスプレイで宝石のようなチョコレートが並んでいる。バラで選んで買うのは言葉の関係で自信が無いので、色々な種類がセットになったものを購入する。日本円で約2,500円とそれなりのお値段であった。お土産として子ども達から頼まれている腕時計を中心にお店を見て歩く。さすがに初日から買ってられないので、取り敢えずいくら位するのか当たりを付ける。
ベルン駅へ戻って来たのは11時20分過ぎ。12時4分発の電車に乗る予定なのでまだ少し時間がある。電車の中で食べる昼食をミグロで買う。サンドウィッチ2パックと500mlのヨーグルトドリンクを買ったが、昨夜のキヨスクと比べたら断然安い。買い物後、コインロッカーから荷物を取り出し駅のホームへ。本日の目的地「グリンデルワルト」へは、インターラーケンオスト駅で乗り換えて約1時間35分の旅だ。電車はベルン駅を出発してしばらく走ると、左側の車窓に美しい湖が現れる。「トゥーン湖」だ。電車はエメラルドグリーンに輝く湖面の縁に沿って走ってゆく。湖の対岸には山が迫っており、いよいよベルナーオーバーランド山郡へ入り込んだことを教えてくれる。12時57分、インターラーケンオスト駅着。ここで今度は13時05分発のベルナーオーバーランド鉄道(BOB)に乗り換え、13時39分グリンデルワルトに到着した。
グリンデルワルトは終着駅。写真で見たとおりの駅舎が我々を迎えてくれた。目の前に見えるアイガーは、中腹より上は雲で隠れている。駅で昨日ベルンからファーストバゲッジで送ったスーツケースを受け取り、また「ユングフラウVIPパス」のバリデーション手続きをした後、ホテルへ向かう。本日から3日間お世話になるホテルは『ユングフラウロッジ』といい、駅から5分程度のところにある。事前に妻が、グーグルのストリートビューで調べてあるので迷うことはなかった。我々の部屋は2階のホテル玄関上の部屋で、ベランダからは正面にアイガーが見渡せる。
午後2時30分、一休みする間もなく身支度を整え「メンリッヒェン~クライネ・シャイディック」のハイキングに出発する。メンリッヒェンへは、グリンデルワルト・グルント駅近くの乗り場から4人乗りのゴンドラに乗る。ホテルからグルント駅へはかなりの下り坂、ネットで見た地図の記憶を頼りに小道を下って行く。20分ほどでゴンドラ乗り場に到着。メンリッヒェンまでのゴンドラは、ヨーロッパ最長で30分かかる。料金はスイスパス利用で片道16CHFのところ、「ユングフラウVIPパス」を持っていたので3CHFで済んだ。ゴンドラは緑のアルプの上を進んでいく。眼下に、話には聞いていた「マーモット」を容易く見つけることができた。
到着したメンリッヒェンの山頂駅の標高は2,222メートル。すぐ近くにはレストランもある。通常のコースは、ここからクライネ・シャイディックまでの90分のコースだが、実はこの山頂駅はメンリッヒェンの山頂ではない。本当の山頂はここから片道約15分、標高2,343メートルの小高い丘の上だ。あいにく雲が湧いており、肝心のアイガー、メンヒ、ユングフラウの雄大な姿は、時々雲の切れ間から見えるだけだ。
山頂に続くなだらかな上り坂の両側は、鮮やかな緑の牧草地となっており、黄色や紫、ピンク、白、ブルーなど色とりどりの花が一面に咲き乱れている。今、現実にインターネットで見ていた世界に自分がいることが信じられない。すれ違う人は奇異に感じるだろうが、気が付くと満面の笑みを浮かべている自分がいる。数歩進んでは山の稜線を眺め、数歩進んでは雲を眺め、また、数歩進んでは花を眺めと、たかだか往復30分のコースに1時間以上かけてしまった。既に時間も午後5時を過ぎ、これからクライネ・シャイディックまでいった場合、グリンデルワルトまで戻る最終電車に間に合うかどうかも定かでない。また、この日の夕食はホテルに頼んであるので7時までには戻らなくてはならない。結局、また来たときと同じゴンドラに乗ってグルントへ戻り、今度はグルントから一駅電車に乗ってグリンデルワルトへ戻った。
ホテルの夕食はコース料理。白ワインを飲みながらいただく。昨晩はキヨスクで買ったパンで済ませたため、スイスに来て初めての本格的な料理。中には少し口に合わない味付けのものもあったが、基本的には大変おいしくいただいた。
夕食後は、部屋のバルコニーからアイガーの夕焼けを眺めたり、風呂に入ったりして午後10時過ぎには就寝する。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- フィンランド航空
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一晩お世話になったホテルクロイツの部屋。
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街中には、いたる所に噴水が。
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連邦議事堂の裏手から街を見渡す。
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議事堂は結構な高台にあるため、坂の下から小さなケーブルカーが走っている。
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議事堂の裏庭にあった路上チェス盤。
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坂の途中から連邦議事堂を見上げる。
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軒下の木工細工が素晴らしい民家。
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アーレ川沿いの遊歩道をクマ公園に向かって歩く。大聖堂は外壁の修復中だ。
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面白いもの発見!窓の絵を描く人の絵。
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川に面した小さなバルコニーに赤いパラソル。お洒落!
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熊が鮭を狙っているのか。
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とても首都とは思えない、緑豊かな遊歩道が続く。
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ニーデック橋が見える所まで来た。
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橋の袂にあるクマ公園には、4頭の熊がいた。
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木組みが美しい家。水面ギリギリに建っているが、水害は大丈夫なのか。
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今度はバラ公園へ向かう。クマ公園からは坂道を5分ほど。
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ベルンを見渡せる絶景ポイント。
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手入れが行き届いた公園。気持ちいい!
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ほとんどの建物の窓辺は花で飾られている。
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噴水にも花が。
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アーケードが両側に続くメインストリートを歩く。
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ベルンのシンボルの一つ「時計塔」。
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路上マーケットには、色とりどりの果物や野菜が並ぶ。
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駅前にあるトラムの駅まで戻ってきた。
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昼過ぎの電車で、いよいよアイガーの麓の村グリンデルワルトへ向かう。
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ベルンを出てしばらくすると、電車はエメラルドグリーンに輝く「トゥーン湖」に沿って走る。
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午後1時39分、憧れのグリンデルワルトへ到着。
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グリンデルワルトでの宿泊は「ユングフラウロッヂ」。チェックイン後、すぐメンリッヒェンのハイキングに向かう。
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30分もかかる長いゴンドラで山頂駅へ。生憎3山は雲に隠れているが、高山植物は花盛り。
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見渡す限りのお花畑。
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2,343メートルのメンリッヒェン山頂を目指す。
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雲の切れ間からメンヒが顔を覗かせた。感動!
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斜面に張り付いたヴェンゲンの街と、その遙か下にラウターブルンネンのU字谷が見える。
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ユングフラウの肩に位置する白い円錐形の「シルバーホルン」に目が釘付けになる。
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ホテルのベランダから夕日に照らされるアイガーを見る。明日は全容を見せてくれるだろうか。
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