2017/07/15 - 2017/07/18
7121位(同エリア13561件中)
jokaさん
海の日の連休に二泊三日で南アルプスの白峰三山をテント泊縦走してきました。
白峰三山というのは富士山に次ぐ標高第2位の北岳(3193m)、第3位の間ノ岳(3190m)、第15位の農鳥岳(3051m)の総称で、3000m級の稜線歩きができる日本屈指の雲上ルート。南アルプスを代表する人気山域です。
北岳は”知られていない2位”の例としてバラエティやクイズ番組等で取り上げられることも多いけれど、山好きにとってはスーパーメジャーな存在。高山植物の宝庫としても知られています。
有給取得するのは数年ぶりというNさんは大張り切りですが、二人そろったときの雨天率が異常な高さなのでそれだけが心配です。
”とにかく1日でもいいからノーマルな天候状態で歩きたい”
そんなささやかな願いを胸に当日を迎えました。
初日は樹林帯と沢歩き中心の地味目な景色が続きます。
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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仕事で大忙しの土曜日。同僚にあとを託して会社から新宿へ直行。
20時30分に到着。新宿駅 駅
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駅弁選びからすでに旅は始まる。
日本人の旅の基本です。
閉店間近のタイムセールで200円引きでした。 -
8時ではなく9時(21時)ちょうどの“あずさ35号”で出発。
話題の和食料理屋『賛否両論』監修の駅弁をチョイス。
ふだんは“~~監修”なんていう胡散臭い名義貸し商法には見向きもしないのですが、なぜだか選んでしまいました。旅立ちの高揚感に惑わされたか……
200円引きで1300~1400円ぐらいでした。 -
時間も時間なだけに、がっつり食事というより酒のつまみついで食べられるよう考えたという理由もあります。
見た目も上品、味も上品。薄味ですが一品一品手が込んでいて、予想よりずっと美味しい弁当でした。
ただし食事とするにはボリュームが物足りませんね。駅弁全般に言えることですが。二個でやっと一人前かと。 -
わたしたちの座席のすぐ後ろが小さなラウンジスペースになっていたので、移動してくつろぐことに。
車両の境目に見えてるのはわたしのザック。
テント泊装備で山に行くとき、一番気を遣うのがザックの置き場所。長距離バスだとトランクスペースがあるので問題ないのですが、電車だといろいろ厄介。
特にわたしのザックは厚みのあるタイプなので新幹線の荷物棚だと収まらない。中央本線だと割と余裕があるので置けるには置けるけど、一人で一列分のスペースをとるため同行者がいると前後の席の方に迷惑をかけてしまう。
そんなわけで今回は予約段階で気合を入れて、利用するすべての列車で進行方向最後列の座席を確保してあります。 -
くつろぐNさん。
無駄話に花を咲かせているといつの間にか甲府駅。
あっという間の1時間40分でした。 -
コンビニで明日の朝食や登山中の水を買って、駅から徒歩2分のホテルにチェックイン。23時過ぎです。
さすが山梨。ウェルカムワインでお出迎え。 -
古式ゆかしいビジネスホテル。滞在時間7時間ですから何の問題もなし。
この時期の甲府駅は南アルプス登山の起点として賑わいます。深夜まで居酒屋などで時間をつぶし、その後は駅前のベンチで仮眠して4時台の始発バスを待つ猛者もいるようですが、学生時代ならいざ知らず、さすがにこの年で野宿は辛い。
ベッドと風呂があるだけで感謝です。
12時過ぎに就寝。 -
翌朝は6時前に起床。山に行くにしてはかなりゆっくりな時間です。
ゆったりと朝食&お風呂を済ませます。
最後に昨夜コンビニで買ったミネラルウォーターをソフトボトルや水筒に移して身支度完了。銘柄はもちろん南アルプスの天然水です。 -
行ってきま~す♪
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駅まではコンコース経由ですぐ。
甲府駅 駅
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手前に見えているわたしのナルゲンボトルには凍らせたスポーツドリンクが。
1Lサイズのため部屋の冷凍庫に入らず、ホテルのフロントの方に頼んで厨房の冷凍庫で冷やしてもらってます。
助かりました♪ -
なんでそんなに大きいの?と不思議顔のNさんにわたしのザックを背負ってみてもらいました。
ザックの内容は大差ないはずなのに、日焼け止めも一回分ごとにラップに包むなど軽量化に余念のないNさんと何にも考えてないわたしとでは、いつも重量にして3kg以上の差がついてしまいます。
今回も冬に使った断熱シートや存在を忘れていたミニテーブルなどがしっかり詰まっているのですが、帰宅するまで気づかないままで、「なんでこんなにパンパンになるんだろう?」と疑問に思いながら三日間を過ごすことになります……… -
甲府駅発6時22分のJR身延線の特急ワイドヴューふじかわに乗車。
ザックを取り替えたまま記念撮影。 -
ザックを置きやすいようここでも当然最後列の席。
車内ガラガラなので無理にここに置かなくてもいいのですが… -
Nさんは昨晩ホテルの部屋に入ってから持病の偏頭痛が悪化して、一時は救急車を呼ぼうか真剣に考えたほどだったそうです。
今朝も痛み止めを飲んでいるので明らかにボーーーっとしてます。
電車に乗っている間に少しずつ良くなっているようですが… -
40分で下部温泉駅。
下部温泉駅 駅
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昔ながらの鄙びた温泉街の風情。とてもいいですね。
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待合室でセミの声を聞いていると、小学生の頃の夏休みを思い出しました。
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20分ほど待って早川町乗合バスが到着。
思ってたよりもずっと立派なバスで驚きました。
目的地である終点の奈良田温泉まではここから1時間10分の道のり。 -
途中反対路線のヤマセミ号とすれ違う。
ちなみに私たちが乗っているのはカワセミ号。この微妙な違いが何ともいい味を出してます。
三連休の中日ということもあってか、乗客はわたしたちを含めて常時3~5人程度。目的地の奈良田には、南アルプスの登山口としては珍しく自家用車で乗り入れることができるため、もともとバス利用の登山客が少ないという事情もあります。 -
8時35分、終点の奈良田温泉に着きました。
甲府駅から優に2時間以上、長かった……
でもふだんは夜行バスで登山口直行、降りたら寝起きで即座にスタートというスタイルが多いため、登山口まで時間かけて徐々に近づいていく感覚が新鮮でとても心地いい時間でもありました。
バス停にはたくさんの登山客。おそらく車を奈良田の駐車場に停めて広河原までバス移動。広河原から白峰三山を縦走して奈良田に下りる、という計画の人たちだと思います。 -
9時ちょっと前に歩き始めました。
Nさんとのテント泊は6度目ですが、快晴とはいえないまでもこれだけまともな天気の中歩き始められるのは初めてです。土砂降りにもすっかり慣れてしまいました。
二人の願いはただ一つ。とにかく雨さえ降らなければ、雨さえ……… -
アジサイが満開です。
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直進=南アルプス!!
なんだかテンション上がりますね。 -
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30分ほど舗装路を歩いてやっと登山口です。
係の人によれば今日はまだ数人しか通っていないとのこと。
登山届を提出して出発!奈良田第一発電所 名所・史跡
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9時半というのは登り始めとしては遅めの時間ですが、本日の行程は4時間ちょっとの予定なので問題なし。
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ずいぶん簡単な登山道マップ。
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大門沢というだけあって本日と明日の前半は基本的に沢沿いに登っていくイメージ。
水の透明感が半端ない! -
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吊り橋をたくさん渡ります。
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沢沿いを歩くのは気分爽快。
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渡渉もたくさん。
天候が安定していれば問題ないけれど、雨が降った後は難易度がグンと上がるコースだと思います。 -
それなりに急な所もありますが、大半は緩やかな登りがひたすら続く感じです。
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いかにも南アルプスっぽい木製の橋。
濡れていたらかなり怖そう。 -
怖がりなので、こういう滑りそうな場所も苦手です。
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平らな場所で一休み。
ザックを下ろしてゆったりできるところがほとんどないので、ここは貴重な休憩スポットでした。 -
沢沿いと樹林帯が交互に続く。
とはいえ樹林帯も明るく開放的な雰囲気なので気持ちよく歩けます。 -
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白峰三山を縦走する場合、広河原から入って北岳、間ノ岳、農鳥岳の順に歩き、大門沢沿いに奈良田まで下るのが一般的。このコースの縦走者のほとんどがその経路をとります。
登山口までのアクセスのしやすさなどもありますが、最大の理由は登山口の高度。
標高1500mを超える広河原からだと稜線まで1500m前後なのに対し、800mの奈良田からでは標高差2200m。約1.5倍登らなくてはいけません。 -
そのため体力的には今回わたしたちが歩く奈良田スタートの逆コースの方が、広河原スタートの一般ルートより2~3割きつくなると言われています。
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それでもあえて逆ルートをとったのは、混雑を避けてのこと。
海の日の三連休は土、日、月ですが、わたしたちは火曜日に有給を取って日、月、火で歩く。連休中日の今日は、広河原スタートなら利用するはずの北岳周辺の小屋は大混雑間違いなしなので、逆ルートで入って本日大門沢小屋に泊まれば明日は空いている北岳山荘に幕営できるし、最終日にゆったりと北岳を満喫できると考えたわけです。 -
12時24分、小屋が見えてきました。
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大門沢小屋
このコースでは稜線に出るまで唯一の山小屋。次の小屋まで標準コースタイムで6時間以上かかるため、まさに砂漠の中のオアシスです・大門沢小屋 宿・ホテル
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テント泊の受付を済ませます。
一張り500円也。
小屋泊の申し込みをする人に小屋番さんが「今日は布団二つに三人です」と答えているのが聞こえました。 -
テント場もまだがらがら。
とはいえ今日は三連休の中日。連休初日に広河原をスタートで白峰三山を縦走してきた登山者がこれから大挙して押し寄せてくるはずなので、あとで張り直ししなくてもいいような場所を選んでおかないと。 -
選んだのは高台の一等地。
ムンクの『叫び』のような謎の表情を浮かべるNさん。 -
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よりによって春一番が吹き荒れた日に会社の屋上で干してしまい、強風にあおられてコンクリートの地面との摩擦でポール受けやフットプリントに穴が開いてしまったマイテント。買い直しも考えましたが、愛着も思い出もあるため輸入代理店に送ってしっかり修理してもらいました。
総重量2.2kgと現代の山岳用ソロテントとしてはかなり重めなのが玉に瑕。 -
設営完了。
左奥のがNさん宅。
テント内でボディシートを使って全身さっぱり♪
ついでに着替えも済ませました。 -
晴れていれば真正面に富士山が臨めるはずなのですが…
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小屋前に移動して乾杯(^^♪
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軽食提供時間は過ぎていたようでしたが、腹ペコだったので無理を承知でお願いすると、「カレーうどんならあと一杯だけ作れます」とのことだったので即座に注文。
山に入るといつも食欲減退気味のNさんはビールだけで十分とのこと。
提供されたカレーうどんは麺が本格派の予想以上に美味しい一杯。あっという間に平らげてしまいました。持参したおやつも食べたかったけれど、夕食の予定時刻まで3時間ぐらいしかないため我慢しました。 -
小屋で購入した缶類はペシャンコにすれば捨てることができます。
当たり前のようですが山小屋ではなかなか珍しい。助かります。 -
大門沢小屋というだけあって、小屋脇にはきれいな沢があります。
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ここまで着てきたTシャツを洗ってみました。
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小屋の前では沢から引いた豊富な水を利用して飲み物がキンキンに冷やされてます。
流しっぱなしの水がとても贅沢。
先ほどのビールももちろんここから。 -
小屋の管理人さんに断って食後のデザートをこっそり冷やさせてもらってます。
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洗い物をテントの上で干してます。
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テント場も徐々ににぎやかになってきました。
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沢に戻ってしばらくまったり。
ぼーーーっとするNさん。 -
明日はこの沢をひたすら詰めていきます。
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ちょうど一年前の燕山荘で購入した燕Tシャツそろい踏み。
わたしは最終日に着る予定でしたが、Nさんも持ってきていることを聞いて合わせてみました。 -
15時過ぎにテント場に戻ってくるとこの状態。
一見まだまだ空いてる場所がありそうですが、実際には大き目の石が埋まってたり傾斜がきつかったりして、テントを張れる場所はほぼ残っていません。
このあと到着した数組のパーティーは、草がぼうぼうに生い茂った場所や思いっきり斜めってる場所に無理やり張る羽目に。
そんなところに張れるんだ!と目から鱗で勉強になりました。
人間諦めなければ何とかなる!!! -
テントで寝転んでしばしの読書タイム。
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16時過ぎに夕食の準備。
小屋前の屋根付き炊事スペースは激込みで落ち着かないため、先ほどの沢の河原に移動です。 -
本日の夕食は豚汁ぶっかけ飯。
超簡単で美味しいお気に入りの一品です。 -
あっという間に出来上がり♪
足りないタンパク質はカツオスティックなどで補います。 -
小屋前の水場で冷やしておいた本日のデザート。
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たったこれだけのものが山で食べるととても贅沢。
シロップまで美味しくいただきました。 -
夕食後、小屋でチューハイを買ってテント前でくつろぎタイム。
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こちらは大門沢小屋名物のトイレ。
床に長方形の穴を開けただけの原始スタイル。地面との距離は推定1メートル前後。明るいうちに利用するのは勇気と気合が必要です。
女性にはなかなかハードル高そうですが、この日の小屋、テント場利用者の3~4割が女性。
山の女性は強い。 -
写真の女性三人パーティーはテント前で自炊しつつ楽しそうにおしゃべりしてました。風向きにもよりますが、トイレとの距離を考えるとなかなかの強者です。
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17時近くに到着した同世代のご夫婦連れ。
わたしのテント前に張ってもいいですか?と尋ねられたので「どうぞ」と。しばらく検討していましたが、地面から飛び出した岩の存在と傾斜のきつさに断念。
けっきょく画面奥の草の生い茂ったところに無理やり張ることになりました。
その際うかがった話によると昨日の北岳肩の小屋のテント場はこれどころじゃない混雑具合。北岳山荘はさらに凄い状態だったみたいです。当然今日もぎゅうぎゅう詰めでしょう。
逆回りにして正解でした。 -
まだ18時ですが、Nさんは明日に備えて就寝。
わたしはウイスキーを飲みながら夕焼け待ち。
でも雲が多くて望み薄なこともあり18時半にはテントの中に。
寝袋出すの面倒だったのでそのまま寝ましたが、22時過ぎに寒さで目が覚める。
けっきょくシュラフを引っ張り出して寝直しました。
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2017年7月白峰三山
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