2017/05/21 - 2017/05/21
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motogenさん
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東方16kmの山の中に、バタードという棚田で有名な村があるという。
途中まではジプニーで行けるが、最後の4kmは歩くしかないという山奥だ。
ワンダーロッジのおばさんによると、
「ジプニーなら、バナウェイからは夕方発で、帰りは朝の1本しかない・・」と言う。
「東に向かうジプニーを何本も見た・・・」と言うと、
「今日は土曜市が開く日だから。平日はそれだけ・・・」
とにべもない。
トライシクルをチャーターすれば、1000ペソや1200ペソもする。
この宿に3泊もできる料金で、そんな料金を払うのは極めて悔しい。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
-
バタード近くのバンガーンという集落に行くにも、交通事情は同じらしい。
アリヤンさんやHalonさんのように、歩いて行けば良いのだが、私の足では日帰りは無理だ。
午後には決まって雨が降る。
稲妻が走り、停電になることもある。
「途中の、ギフーなら、歩いて行けるよ・・」
「えっ、岐阜?」
「ギフーだよ。冷たくて綺麗な沢があって、天然のプールもある・・・」 -
そのギフーまで歩いてみることにした。
沢やプールはいいとしても、歩くことに意味がある。
目指すギフーは、この丘を越えた向こう側だ。 -
雨上がりの朝の冷えた空気は気持ちが良い。
バナウェイの町があんなに遠くになった。 -
いたずら坊主たちに声をかけて、一緒に歩いていくと、、、
-
すぐに坊主たちの集落となった。
坊主たちはそれぞれの家に戻っていく。 -
おや?
親子が側溝の水たまりに手を入れて、何かを見ている。 -
水たまりの中には、小さな小さなおたまじゃくし。
親子が持っているお椀の中にもおたまじゃくし。
「これ、食べるの?」
「食べないよ。 遊んでいるだけ。」 -
この家の軒には「PIGS 4 SALE」の札が吊るされている。
For を4と書くのが面白い。 -
と思ったら、こっちの家には「KUBO For Sale」と、休憩小屋を作って売っている。
兼業農家ならず、こんな兼業商家があちこちにある。 -
緑色ばかりの景色の中に、ピンクの花が鮮やかだ。
花には興味がない私なのに、写真を撮ってみようかと、カメラを取り出す。
旅に出ると趣味志向が変わる。 -
家の周りで見慣れている田畑なのに、
「おおっ、素晴らしい!」
などと水田を食い入るように見つめ、、、 -
農家を見れば、そこに暮らす家族のことをあれこれ想像し、、
-
トラックに乗って働きに行く人には、
「グッ・モーニング!」
などと声をかけて、愛嬌を振りまく。
旅は人格をも変える。 -
二人の少女とお母さんが、スタスタと私を追い越していった。
負けずについて行こうと思ったら、可愛くスキップを踏みながら、飛び跳ねるがごとく遠のいていった。
ちびっ子などとあなどってはならない。
若さにはかなわない。 -
己を知って、棚田を見ながらマイペース。
-
またしても、二人の女性が足早に近づいて来たと気づいたら、あっという間に追いつかれた。
ポーランドから来たと言う、屈強な女の子たちだ。 -
「どこまで、行くの?」
「バタードよ。」
「歩いて行くの?」
「3時間もあれば、大丈夫だよ。一緒に行く?」
この娘たちの足ならば、3時間で行けるだろう。
女性ながらあっぱれだ。
同行は遠慮した。 -
谷間に川が流れていて、橋が架かり、古めかしい建物がたっていた。
ここがギフーらしい。
出発から1時間20分。
距離にして6~7kmか・・・ -
川は心地良いせせらぎの音を周囲に響かせて、周囲の静かさを際立たせている。
-
橋の上では犬ではなくブタが、「ようこそ、ブヒーブヒー」と出迎えてくれている。
-
レストランらしき建物の敷地に入ろうとすると、柵は閉じられていた。
入園には25ペソ(60円)必要らしい。 -
私の気配に気づいたのか、人が出て来て門を開けてくれた。
入場料を払って中に入ると、 -
敷地の中には、ブタが群れていて、、
-
小さな馬か草を食べていた。
-
敷地内のレストランには、「コテージ200ペソ」の看板が吊るされているが、どこにもコテージの姿などない。
レストランもカラオケ器具も休憩所も、何もかもがみすぼらしい。 -
奥に進むと谷間から、山の水が音をたてて流れ込んできていた。
-
水は人工の堤でせきとめられて、プールとなっている。
そんなに大きなプールではない。
水は冷たいが、土砂が混入して澄んではいない。 -
それでも空の青や山の緑を映していて、清流には違いない。
-
堤からあふれ出した水は、しぶきをあげて下流に流れていく。
-
しばらくすると地元の親子がやって来て、、
-
小石を投げたり、棒でつついたりして遊び始めた。
-
堤の反対側からも、ピクニック姿の少女たちが現れて、水に手をつっこんだり、おしゃべりして遊んでいる。
ただこれだけのギフーだった。
しかしここまで歩いて来たことに意味がある。 -
帰路につくと、バナウェイからやって来たジプニーとすれ違った。
欧米人たちが嬉々として手を振っている。
チャーター便だ。
「どこ、行くの?」
「バタード」さ!」
元気な声が返ってきた。 -
その先では、車から降り立った一団が記念撮影をしていた。
こちらアジア系の観光客は、私には目もくれず、声をかけても応えもせず、写真を撮り終わると足早に去って行った。 -
私を見てくれるのは、この水牛さん。
-
次にやって来たジプニーには、地元民と子どもが乗っている。
これって、バンガーンまで行くのではなかろうか?
ワンダーロッジのおばさんは、この時間のジプニーはないと言ったけど、それに疑問が生じてきた。 -
子どもたちの可愛い声が、粗末な小屋から聞こえてきた。
-
お姉さんにリードされた子どもたちが、手に手をつないで歌を唄ってる。
のぞいていた私は見つけられて、引っ張り込まれてしまった。
なんだか照れくさい。 -
隣の小屋には「CHURTH」の文字かある。
十字架もマリア像もベルもないけれど、教会だった。
大人たちの集会が行われている。 -
厳かな儀式もなければ、高尚な牧師の説教もない。
みんなで楽しく賛美歌を歌うだけの集会だ。
そして伴奏はフォークギターと、ここは昔の日本の歌声喫茶だ。 -
牧師さんは普段着で、少しも師さんらしくない。
私が日本人だと分ると隣にやって来て、教会やバナウェイ周辺の説明をしてくれた。
分かりやすい英語で話してくれる。
バンガーンへのジプニーは1日1本だと、ワンダーのオーナーと同じことを言う。
私たちが同年齢だと分ると、ますます話が弾んだ。 -
町まで戻ってくると、、、
-
ここにも教会の札のある建物があった。
今日は日曜日。
ミサが行われているのだろうか、歌声が聞こえてくる。
でもこの歌声は賛美歌なのか? -
中にはドラムやシンセサイザーのリズムに合わせて、手を振り、足を踏み、身体をくねらせて歌い踊る人々が集っていた。
この軽快でアップテンポの音楽は、映画『天使にラブソング』そのものだ。
元気で陽気なフィリピーナにぴったりの教会・・・
こんな素敵なキリスト教があったことに、感無量!
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この旅行記へのコメント (1)
-
- trat baldさん 2017/07/06 07:16:11
- オリンピック以上に参加(歩く)に意義がある。
- まさに感無量!そしてmotogenさんの豊かな黒髪に嫉妬。
言語の通じない場所に行くほど第一印象は旅を左右すると思います、神様(仏様)がmotogenさんに使命を与えたのかもしれない!
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