2017/05/15 - 2017/05/15
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motogenさん
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ちょっとそこまでのつもりだったのに、ずいぶん遠い所まで来てしまったものだ。
帰りはこの坂道を登っていかなくては・・・・
憂鬱になるが、泣きを言っても仕方ない。
助かるのは、右足に痛みを感じないということだった。
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- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
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-
歩いていると、1台の車が止まって
「乗っていくかい?」と誘ってくれた。
天の助けだ。
今回の私は、神のご加護を受けている。 -
欧米人たちが休憩していた場所で降ろしてもらった。
ここに何かあるに違いない。
しかし、欧米人の姿はなかった。 -
橋の上にいた団子売りの少年がいた。
「SUMAGING CAVEって、どこ?」
すると少年は橋の下を指差して
「ここが、そうだよ。」 -
橋のたもとテントがある。
こんなテント、あったかなぁ・・・
人もいた。
その前に立つと、「ここから先に入るには、観光案内所での登録が必要で、ガイドも必要だ・・・」と言われてしまった。スマギン洞窟 洞穴・鍾乳洞
-
テントの脇に、崖下に降りていく石段があった。
先ほどは、隠されていたんだろうか?
洞窟の中には深い水たまりがあると言う。
冷たい水に浸かる用意と覚悟、岩登りの技能・体力が欲しいとも聞いている。
入る気持ちはなかったので、帰ることした。
場所が分っただけで満足、満足。 -
帰りは一人旅だった。
寄り道したり、出会ったおばあさんとおしゃべりしたり、右足の調子を確かめたりして、ぶらぶらと歩いた。
歩いた距離は8kmは越えるているはずだ。
寄り道を含めれば10kmは歩いたかも知れない。
散歩のつもりだったのに、プチ冒険旅行になってしまった。 -
ゲストハウスに戻り、Halonさんの旅行記『サガダは日帰りでも行けた』を読み返してみた。
あれっ、Halonさんはルミアン洞窟なんて所にも行っているぞ!
それって、どこに・・・?
そこ、気づかずに通り過ぎてきてしまったよ。
ルミアン洞窟にある、古~い棺おけを見たかったな・・・
Halonさんは「エコバレーに通じる近道」を通っている!
そこを進んで、ハンギング・コフィンを見に行ったようだ。
日帰りで、これだけの距離を歩き回ったHalonさん・・・
この人は超人ではなかろうか。 -
昼食は泊まっているレストランでとった。
ここでも大きな骨付きチキンが出てきた。
骨から肉を離すのが難しく、手がベタベタになってしまう。
最後はヌルヌルになった指をしゃぶりながら、噛みつくしかなかった。
会計は160ペソ(400円)と、ヨーグルトハウスよりは安かった。 -
骨に付いた肉片を、痩せこけた犬におすそ分けしてやった。
何度も投げ与えたのに、手を出すと逃げてしまう。
オドオドした、人に慣れない犬だった。
-
ハンギング・コフィンを見てみたい。
Halonさんの画像を見せて聞いてみると、教会の裏にあると言う。
教会はどこ?
もしかしたら、ここ? -
公園の奥に教会らしきものがある。
日陰で休むお姉さんは、ハンギング・コフィンはここを進めばよいと言う。 -
教会があった。
-
中には誰もいない。
-
静まりかえった聖堂の中に、イエス様が両手を拡げている。
でも、ちょっと変わったイエス様だ。
西洋の陶器のような色と光沢をしている。
肩から蛇のような、巨木の根のような物を垂らし、ゴツゴツした岩の上で、天に向かって祈っているようだ。
かっこいい。
イエス様というより、修験者だ。
これぞ、フィリピン山岳地方の教会だ。 -
広場の奥にはテントが張られ、監視員が見張っていた。
先に進むには、観光登録証が必要だと、通してくれない。
分かっていたことだが、抜け道はなかった。 -
バス停車場に近くにある、観光案内所に戻った。
サガダ 観光案内所 散歩・街歩き
-
先客の真似をして、申請用紙に名前などを記入して申請すると、登録証を作ってくれた。
35ペソ(85円)だった。
監視員のゲートに行くと、ガイドが現れた。
「一人で行きたい」、と駄々根をこねても無駄だった。
ガイドは絶対に必要だと言い、ガイド料は200ペソ(500円)と決まっていた。 -
ガイドに連れられて、墓地を通る。
Halonさんの旅行記にもあった墓地だ。 -
ガイドが、「ヤマシタ、ヤマシタ・・・」としきりに言う。
指差す墓標を見ると、Yamashitaの文字。
一つばかりでなく、あっちにもこっちもYamashitaがある。
「日本人の墓か?」と聞くと、そうだと言う。
なぜ、ヤマシタがこんなにもたくさんあるのか?
理由を説明されるが、英語が難しかった。 -
最初は完備された遊歩道のような道を歩いていたが・・
-
途中から谷間に降りる坂道となり、、、、
-
最後は手すりも舗装もなく、岩ゴロゴロ、土砂ズルズル、段差が大きく手をついて降りる道なき道。
-
その横には、汗を流して手すりや石段を作っている、労働者たちがいた。
完備された通路を伸ばし、観光客を誘致しようと、町が行っているのかな・・・・
この費用は、観光登録料や、ガイド料の一部が使われているのかも・・・・
それならば、ガイドをつけるのも仕方ないか・・・と思った。
でもハンギング・コフィンは、そうそう簡単には行けない、ベールに隠された秘境の奥にある方が良いのではないだろうか・・・・ -
「あそこ、見て!」
ガイドの指差す岩の崖に、ハンギング・コヒィンが見えた。
この辺りはエコバレーと呼ばれ、あちこにちハンギング・コフィンがあるようだ。 -
谷間を底にたどりつき、対岸の山を少し登ると、、、
-
観光客のざわめきが聞こえてきた。
-
おおっ、これぞHalonさんの旅行記にあったものだ。
エコー バレー 山・渓谷
-
ガイドの説明によれば、死者は前かがみに曲げられて、椅子に座らせられたかっこうで棺の中に収められるそうだ。
棺が壊れかけて、その椅子が飛び出しているものもあった。
死者は骨だけになっているんだろうか?
それともミイラ状態なのか?
ここからでは、見えなかった。
臭いもしなかった。 -
棺の数を数えてみた。
18個だ。
しかしガイドはニヤニヤしながら、19個だと言う。
「あと1つ、どこにある?」
ガイドが謎かけする。
何回数え直しても18個だ。
降参、降参・・・
ガイドの指差す上方の茂みの奥に、1つ隠れていた。 -
引き返す途中に寄り道して、小さな洞窟に案内された。
「中をのぞけ」と言う。 -
すると目の前に、古い棺が隠されていた。
ふたの上には大きな石が乗っている。
棺は巨木をくり抜いて作られていて、釘などは使われていない。
崖に吊るされずに、どうしここにあるの?
この説明は私には難しすぎた。 -
ガイドにお礼を言って、戻って来た。
英語力が足りないので、半分以上は意思疎通に欠けてしまったが、それでもお喋りができ、これはこれで楽しい時間となった。
観光シーズンは過ぎて、ガイドは日に一回ないし2回ほどの仕事しかないらしい。
ガイドも大変だと思った。 -
停車場の前の建物に入ってみた。
民芸品店、雑貨屋、衣料店などの店が入居していた。 -
カフェやコンピュータゲーム屋まであった。
マンゴー、餅、カップ麺、水などを買い集めた。 -
3時を過ぎると昨日のように、大粒の雨が降ってきた。
この雨では外出もままならない。
この地方、本格的な雨季に入ろうとしているようだ。
今夜はこれで夕食としよう。
部屋にはコンセントがあるので、コーヒーや味噌汁も作ることができる。 -
ゲストハウス、教会、監視所、エコバレー(ハンギングコフィン)の位置関係です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- trat baldさん 2017/06/16 07:26:02
- まさに何故ここまで来てしまったのか、余りに強烈!
- motogenさんをも凌ぐ達人が居たなんて!僕だったら最低10日間は欲しいね、でないとこれほどの探索が出来そうもない。
死生観の違いがハンギング・コフィンを始めたのか生活環境のせいなのか、棺桶の中の仏はまさか後世に自分が注目されるなんてビックリでしょう。
- motogenさん からの返信 2017/06/17 21:10:08
- RE: まさに何故ここまで来てしまったのか、余りに強烈!
- ありがとうございます。
謙遜しているわけではありませんが、私などはちんけな素人で、アリヤンさんやHalonさんなどの旅の先人、お師匠さんのまねをしているだけです。
このフィリピンの北部の町や、ラオスのメコン沿いの町、シーパードンなどを知ったのも、先人のおかげ。
地図や位置情報、交通機関やゲストハウス情報、そして経費を提供が役立ちました。
私は努力しても、これらの人たちには追いつけないと思っています。
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