2017/03/26 - 2017/03/27
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funasanさん
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ローマは見所が多く、1日ではとても観光名所を回りきれない。我々はローマ訪問3回目なので、市内中心の大通り「コルソ通り」を「ポポロ広場」からスタートして「エマヌエーレ2世記念堂」までぶらぶら歩きをする。さらに、そこからフォロ・ロマーノ添いの道を「コロッセオ」まで行く。夕日に赤く染まるコロッセオは見応え十分であった。
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世界の中心ローマに徒歩で向かった昔の旅人は、この「ポポロ門」(写真)をくぐって憧れのローマに入場したという。我々も遠路はるばる日本からやってきた旅人だ。
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ポポロ門をくぐると広々とした「ポポロ広場」(写真)になる。広場の中央には高さ24mのオベリスクが建ち、ライオンの噴水が四方を守る。いかにもヨーロッパらしい雰囲気で妻が大喜びする。
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ポポロ広場に面する教会(写真)に入る。内部はひやっとしていて休憩にいい。トイレがないのが残念だ。
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ローマの目抜き通りである「コルソ通り」(写真)はいつも大勢の観光客で賑わうが、今はまだ午前10時頃、何だか拍子抜けしたように静かだ。
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ブラブラ歩きは楽しい。突然、白亜の教会(写真)に出くわした。
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ヨーロッパの教会は芸術の宝庫だ。取り敢えず中に入ってみる。厳粛な雰囲気の中、きらびやかな中央祭壇やら壁画を鑑賞する。
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天井壁画(写真)が素晴らしい。休憩をかねて、古代ローマ、ルネッサンス期のローマに想いを馳せる。歴史好きの妻は私の何倍も熱心に教会内部を鑑賞している。これが無料なのが嬉しい。ここにもトイレがない。
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この教会付近でコルソ通りから左折して数分歩くと「スペイン広場」(写真)に着く。既にスペイン階段には大勢の観光客が座っている。3月下旬、今はまだ寒いにもかかわらず、アイスクリームを食べている人もいる。
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恋人とスペイン階段(写真)に座ってアイスクリームを食べれば映画『ローマの休日』の世界に入れる。ここは見知らぬ外国だ。我々も若返ってみよう!
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アン王女ふんするオードリー・ヘプバーンは純粋無垢であまりにも美しい。若き新聞記者ジョーふんするグレゴリー・ペックはかっこ良すぎる。
写真:トリニタ・デイ・モンティ教会内部 -
若い2人の出会いは偶然だ。我々の出会いも偶然だった。ある地方都市の路面電車の中である。私22才、彼女は19才、お互い何もない貧乏学生だった。
写真:トリニタ・デイ・モンティ教会前の広場からローマ市街を望む -
しかし、2人とも若く恐れを知らない。夢や希望にあふれ、燃え上がるのに時間はかからない。そんな昔の話を妻としながらコルソ通りにもどる。外観が美しい巨大な建築物(写真)を眺めながらのブラブラ歩きは実に楽しい。
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大きな円柱が建つ「コロンナ広場」(写真)に来る。アウレリウス帝の戦勝記念として193年に完成したという。
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そろそろお昼近くなってきた。混み合う前にいいレストランに入ってランチにしよう。コロンナ広場からトレヴィの泉に向かう通路の角にあるレストラン(写真)に入る。
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勿論、イタリアレストランである。メインを頼むと各種のパン(写真)がついてくる。
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我々は美食家ではなく質素な倹約家なので、前菜として、安くて美味しくてヘルシーなサラダ(写真)を注文する。
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そして、メインとしてチキン、ベーコン、チーズのパスタ(写真)を注文。2人でシェアして、パンを含めて全部きれにに頂く。デザートはなし。ごちそう様でした。ボトルの水を合わせて2人合計約35ユーロ。
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いよいよ本日のハイライト「トレヴィの泉」(写真)に行く。午後1時過ぎ、泉の周りには群集で身動きがとれないくらいだ。
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そこをかいくぐって写真を撮りまくる。トレヴィとは三差路の意味で、泉の前から3本の道が延びているのがその名の由来という。
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それにしても、この造形美(写真)は言葉にいい表せないくらい素晴らしい。単なる宮殿の壁を背景として取り入れ、海神ネプチューンとその息子トリトンが泉の前で躍動している様子を描く。
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法王クレメンス12世主催の噴水コンクールで優勝したニコラ・サルヴィの設計で、完成は1762年という。ローマ・バロックの傑作!
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トレヴィの泉で少々興奮し過ぎた。65才のシニアにはもう少し静かな場所がいい。次にコルソ通りに対してトレビの泉と正反対にある、パンテオンに向かう。途中、神殿跡(写真)の横を通る。これも凄い。
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パンテオン(写真)前の広場に着く。最初のパンテオンは紀元前25年、2代目のパンテオンは118年から128年に掛けて、ローマ皇帝ハドリアヌスによって再建された。現在、ローマで見ることが出来るのはこの再建されたパンテオンという。
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パンテオン内部(写真)は大空間になっている。古代ローマの建築技術の高さには驚嘆する。建物は、深さ4.5mのコンクリート基礎の上部に直径43.2m の円堂と半球形のドームが載った構造だという。
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しかも、壁面の厚さは6mに達するが、高さによって材質を使い分けており、ドーム上部は凝灰岩と軽石を素材として用い、その厚さは1.5mに減らしているという。床からドーム頂部(写真)までの高さは直径と同じ43.2mもある。
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パンテオン内部見学の後、広場に面するカフェに入ってコーヒータイムにする。ここは、イタリア・ローマ、カフェ文化の中心だ。本場のカプチィーノ(写真)を味わう。うまい!しかし、1人6ユーロと高い。
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パンテオンに面するオープンカフェで、道行く人々を眺めながらカプチィーノを味わう。妻(写真)はアン王女になった気分ではしゃいでいる。私は冷静な新聞記者ジョーのごとく次なる目的地までのルートを探す。
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カフェの隣に肉の燻製を売っている店(写真)があり、大勢の客で賑わっている。どうやら生ハムの有名店のようである。
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さて、もうひと頑張りして、コルソ通りまでもどり、本日のメインである「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂」(写真)に行く。最初、ここを見たとき、私は鳥肌が立つほど感動した。
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ローマ訪問3度目にして、はじめてこの記念道の中に入る。ここはイタリア統一記念を祝して1911年完成した。中央の騎馬像(写真)はイタリア統一をなし遂げたヴィットリオ・エマヌエーレ2世である。
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この記念堂の圧巻は16の円柱が弧を描く「コロナーデ」(写真)であろう。そのスケールの大きさと美しさに感動である。
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この記念道の最上階までエレベーター(有料)で上がれるが、順番待ちの長い行列があったのでやめておく。コロナーデ前のテラスからローマ市街の眺め(写真)を満喫する。これだけでも価値がある。
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記念堂のテラスから眼下にフォロ・ロマーノ、そして遠くにコロッセオ(写真)が見える。
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今日は天気がよく暖かい。絶好の観光日よりだ。折角なので、「コロッセオ」(写真)まで行ってみよう、ということになった。個人旅行はこの自由さがいい。
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今日は3月26日の日曜日、「ローマに春が来た~」という雰囲気で大勢の人が街にくり出している。記念堂からコロッセオに向かう大通り(写真)をブラブラ歩く。
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ブラブラ歩きの途中、突然、大きな音楽が聞こえてきた。吸い込まれるように音のする方に向かうと、ストリートパフォーマー達の演奏(写真)だった。ラテン系の軽やかな音楽だ。ローマ観光の気分がさらに盛り上がる。Good!チップをあげて先に進む。
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コロッセオに向かうこの大通りの右側が有名な「フォロ・ロマーノ」(写真)で、古代ローマ遺跡の宝庫である。我々は既に2回、ここを訪れているので、今回はパスする。
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そして、遂に「コロッセオ」(写真)まで来る。ヴェスパシアヌス帝により紀元80年に完成した円形闘技場で、当時の収容人員は5万人以上という。
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コロッセオを見学した後、コロッセオの目の前にあるカフェで一休みだ。再びカプチィーノ(写真:1人6ユーロ)を注文する。
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映画「ローマの休日」の最後は、2人とも現実と愛との間で葛藤しながらも別れていく。それ故、切なく人々を魅了する。永遠の名画として残る。しかし、映画を見終わった我々は現実を生きている。
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若い2人が燃え上がった後に、仮に「結婚」というゴールに達したとしても、そこから新たな現実がはじまる。そして、その後、何十年も壊れずに現実を生きるのは結構難しい。
夕日に染まるコロッセオ(写真)を眺めながら妻がつぶやく。「幸せね~」
私:65才まで幸せに生きてこれた自分や妻、家族に感謝、感謝である。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
私の新刊紹介です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B078LPSDYJ
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この旅行記へのコメント (6)
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- ryujiさん 2018/01/19 11:22:09
- 素敵な旅行記ですね、楽しく拝見・拝読で~す!
- はじめまして、funasanさま。 私はryujiと申します。
本日、貴方様の旅行記を見せて頂きました。 素敵の一言です。 写真は綺麗だし、センスあるコメントで朝から小生はいい気分です。
映画「ローマの休日」をご夫婦で見られたんですね?。 もちろんの事で小生は見ました。(家内は見ていないと思う・夫婦と言えど趣味はね?) すご~くいい映画でした。 当時は小生も若かった故、こんなロマンチックな出会い・恋に憧れと羨望に浸ったものです。
そんなローマの情景を思い描きながらの旅行記を楽しませて頂いた次第です。 (昨年11月に小生もローマへ・・・幾分なりともローマへの思いを共有させてもらった?思いでおります)
素敵なローマをアリガトウ。
ryuji
- funasanさん からの返信 2018/01/19 22:43:36
- RE: 素敵な旅行記ですね、楽しく拝見・拝読で?す!
- ryujiさん、はじめまして。
私の旅行記にかくもおほめのコメントを頂きありがとうございます。
何気なく書いている旅行記ですが、共感してくださる方がいると励みになります。
最近、旅行記を通じて自分の考えを表現しています。
ローマの旅行記で少々ロマンチックになり、そのノリが、
次の旅行記「スカンジナビア航空ビジネスクラス(帰路編)」に続いています。
ここで妻との出会いとその後のドラマをかなり詳しく書きました。
お暇でしたらご覧ください。
funasanより
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- milkさん 2018/01/13 10:46:56
- お返事ありがとうございます
- 2016年8月ですか。。。夏の地中海は 最高ですね。ブログ楽しみにしています。
実は 2014年8月 MSCスプレンディダに乗る前には funasanさんの ブログを何度も何度も 読ませていただきました。 クルーズが初めてだっ たので 不安もあり 何より 夫を 説得するのも 大変でした。 その 夫が 今では
クルーズ大好きなんです。本当に funasan
さんのおかげです。スプレンディダの 図書館で funasanさんの 本 見つけましたよ。
あったあった。。。 と 感激しましたよ。
サインもちゃんと みて来ました。
今後共 よろしくお願い申し上げます。
- funasanさん からの返信 2018/01/14 07:09:02
- RE: お返事ありがとうございます
- 嬉しいお便りありがとうございます。
私のブログでクルーズファンが増えて光栄です。
クルーズは本当に楽しいですね。
夢の世界が実現します。
それでいて外国の巨大クルーズ船は意外と安い!
注:ぼったくりの飛鳥と比較して
milk夫妻は私の後を追ってクルーズ乗船しているように見受けられますが、「アラスカクルーズ」は経験しましたか?
夏の「アラスカクルーズ+バンクーバーステイ」がお薦めです。
ご検討下さい。
何か分からないことがありましたら、いつでもご質問下さい。
funasanより
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- milkさん 2018/01/12 12:08:23
- ローマ いいですね。
- やっぱりローマはいいですね。
何度いっても いいですよね。
また 歩ける距離に 見所満載のところ
もいいですよね。
食べ物も 美味しいし
日本人の口にも 良くあいますしね。
なかなか ロマンティックですねー
私も ここ2カ月くらい 毎日??
のように ローマの休日 スマホで
みてました。 英語の勉強???
になるかな~~と
なかなか 英語も 上達は 無理です。私には
でー ヘップバーンや グレゴリーペックの
出演してる 他の映画を スマホや BSで 見たりして 遊んでいました。
funasanの ブログを拝見して びっくり
嬉しかったです。
いつまでも ご夫婦 仲良く
これからも 楽しい旅を 続けて ください。
- funasanさん からの返信 2018/01/13 07:49:23
- RE: ローマ いいですね。
- milkさん、コメントありがとうございました。
私も『ローマの休日』DVDブック持っています。
南ヨーロッパ旅行に行く前に買ったのですが、
実はまだ観ていません。
旅行が終わったら急に学習意欲がなくなってしまったのです。
さて、milkさんもクルーズがお好きなようですね。
2016年8月に東地中海クルーズ(MSC)に行かれているので、
ほぼ同じ時期に我々夫婦と地中海上にいたことになります。
今、その時の旅行記を作り始めています。
また、ご訪問下さい。
funasanより
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