2017/03/20 - 2017/03/29
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funasanさん
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ソレントからサレルノまで約40km続く海岸線(アマルフィ海岸)は「世界で最も美しい」海岸線と言われている。通常、夏期にはソレントから船に乗ってアプローチするのだが、今はオフシーズン、よって我々はアマルフィ海岸を陸路で観光することにした。
結果的にこれが良かった。急峻な山の斜面に造られた「ポジターノ」(写真)の街を歩きまわり、世界遺産「アマルフィ海岸」を十分堪能できた。ただし、もう1つの街「アマルフィ」はポジターノに比べれば印象が薄い。
注:アマルフィ海岸は1997年世界遺産(文化遺産)に登録された
以下、為替は旅行当時のレート(1ユーロ=120円)で日本円に換算する
◎私のホームページに旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/
(新刊『夢の豪華客船クルーズの旅
ー大衆レジャーとなった世界の船旅ー』案内あり)
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海外旅行に出ると目覚めが早い。バルコニーに出ると朝靄の先にヴェスーヴィオ山が浮かび上がっている。天気は晴れ。今日は絶景のアマルフィ海岸を観光するので誠にありがたい。天気の神様に感謝しよう。
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朝食レストランでゆっくり朝食を食べているとどんどん時間が過ぎていく。今日はツアーには入らず、ローカルバスに乗ってアマルフィ海岸に行く。バルコニーからの素晴らしい眺め(写真)に後ろ髪を引かれながら、朝8時、ホテルを出る。
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ホテルから歩いてソレントの駅前に向かう。市内はとても綺麗に整備されておりナポリとの差が大きい。街路樹のオレンジの実が成り、高級リゾート地の雰囲気が漂う。Very Good!
さて、映画『アマルフィ 女神の報酬』の主題歌に採用された「Time to Say Goodbye」は私の最も好きな曲の1つだ。
盲目のイタリア人歌手アンドレア・ボチェッリと圧倒的歌唱力のサラ・ブライトマンの歌を聞きながら絶景のアマルフィ海岸をドライブしよう。
https://www.youtube.com/watch?v=g3ENX3aHlqU -
ソレント駅前から出発するプルマン(中・長距離バス)は1時間に2本程度で非常に混み合う。乗り降り自由の1日乗車券(8ユーロ、960円)を買ってバスに乗り込む。全て自由席で先着順なので、発車まで車内で待つ。満席になると次のバスまで待たねばならない。
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ソレントを出発したバスは最初に山越えをする。ここも結構凄い眺めであるが、ティルニア海に面するアマルフィ海岸にくると、絶景、また絶景の風景が出てくる。
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この風景を車窓から見るためには右側の席を確保しなければいけない。しかも、車は右側通行なので、窓の外は断崖絶壁!恐いくらいスリリングなドライブが楽しめる。
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ソレントからポジターノまで約1時間10分。大型バスは狭い海岸道路をスピードを出して走っていく。本当に大丈夫か?急カーブを曲がり損ねて崖から転落したら「全員死亡」間違いなし。
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ノンストップで走って1時間強、最初の町「ポジターノ」(写真)が見えてきた。急峻な山肌に白い街並みが段々畑のように広がる。見事な眺めだ。
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バスの乗客の半分くらいがここ(ポジターノの南側の停留所)で下車する。我々も下車し、ここから歩いて「ポジターノ」見学をする。空を見上げると青い空に白い雲が山肌をかすめて移動していく。時は春、太陽は温かく、さわやかな風が吹く。最高の観光日よりである。妻も私も「Go,Go,Goだ」
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バス停(幹線道路)は山肌の中腹にあり、そこからポジターノの街に入る細い道を下りていく。すると、突然、目の前に青い海と白い街並みが見えてきた。
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素晴らしいの一言である。絶景の海岸線は日本にも多数あるが、そこに張り付くように白い家が立ち並んでいる。さぞかし生活するのに不便だと思うが、景色は最高だ。
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山肌の中腹(停留所)からだんだん下に歩いていくと白い建物の多くは小さなホテルであることに気がつく。今はオフシーズンでオープンしているホテルは少ないが夏期にはこの絶景を求めて世界中から観光客が押し寄せてくるのであろう。
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オープンしているプチホテルがあり、ホテル前の道路脇にテーブルがセットされていた。どうやらカフェ(写真)がオープンしているようだったので、ここで一休みする。絶景を見ながら飲むカプチィーノ(3.5ユーロ、420円)は最高だ。
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カフェで休憩した後、「ビーチ(写真)まで行ってみよう」ということになり、どんどん下っていく。
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カーブを回るごとに新たな絶景(写真)が現れ、驚きと感動の連続である。夏期には海岸道路は激しい渋滞になり、多くの観光客は海から船でポジターノに来るという。
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その場合でも、自分の足で、中腹の幹線道路まで登ることをお薦めする。急峻な斜面に張り付いた家々の生活の雰囲気が肌で感じられる。山の遥か上(写真)にも街並みが続いていることに驚く。
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いよいよポジターノの街の中心部(写真)にさしかかる。途中で、街の人が通る小道に入る。道幅は1m程度と狭く、階段が続く。生活道路である。
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そこをどんどん下っていくと再び車の通れる舗装道路に出る。これを繰り返してビーチまで行くのである。足腰が丈夫でなければとてもできない観光旅行である。
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そして、やってきました。ポジターノのビーチ(写真)。
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早春の太陽をいっぱい浴びて日光浴している若い娘さん(写真)がいた。どうやら1人旅のようだ。「Where are you from? May I chat with you?」
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ビーチ沿いにレストラン(写真)が多数オープンしており、既に客の呼び込みがはじまっている。丘の上のプチホテルに泊って、ビーチで泳ぎ、レストランで食事をし、部屋から絶景を楽しむ。これは楽しそうだ。
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ビーチから再び斜面の中腹にある幹線道路まで戻らねばならない。今度は登りである。ビーチ中央にある賑やかな小路(階段の通路であるが両側にショップが連なる)を登っていく。カフェあり、土産物屋あり、なかなか楽しい路地なので登りの苦労と時間を忘れる。
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そしてたどり着いた場所が、またまた絶景のテラスだ。妻(写真)は長年「アマルフィ海岸に行きたい」と言っていた。次々と彼女の夢が実現していき満面の笑顔である。妻の喜ぶ顔をみて(私が)喜ぶ。これが愛なのであろう。
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ここの道路脇にもテーブル・パラソルが多数置かれている。ただし、今はオフシーズンで準備中である。夏期の華やかさが予想される。
ポジターノにある北側のバス停(スポンダ)にもどりバスを待つ。 -
ポジターノのバス停で待つこと30分、やっと来たプルマンに乗って次なる目的地「アマルフィ」(写真)に行く。40分くらいで到着。アマルフィのバス停は海岸通りにあり、街の中心にある。よって、ポジターノのように歩く必要はない。
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アマルフィの小さな海岸に海に突き出している堤防(写真)があり、その先端まで行ってみる。ここから振り向くとアマルフィの街の全体像が目に入る。なかなか綺麗だ。
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急峻な山の斜面に白いビル群(写真)が軒を連ねている。しかし、それ程丘の上まで連なっている感じでもない。
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円弧を描くビーチ沿いに白亜のホテル群(写真)が建っており、海水浴に最適のロケーションだ。観光地として悪くはない。しかし、ポジターノが良すぎたためか、アマルフィの驚きや感動が少ない。
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アマルフィの中心に建つ「ドゥオーモと鐘楼」(写真)見学をする。このドゥオーモは
10世紀の建築物で18世紀にバロック様式に改築されたという。 -
ドゥオーモ正面の大階段を上がっていくと回廊(写真)があり、列柱のデザインはイスラムの影響が残る。以前訪れたスペイン・コルドバのメスキータ(聖マリア大聖堂)に似ている。
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朝から午後過ぎまでしっかり観光旅行をした。「さあ、お昼だ~」。ドゥオーモ正面にあるレストランの屋外テーブルの最前列(写真)に座って、遅いランチタイム(午後2時頃)にする。
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注文したメニューは極めてシンプルで「パスタ、ハンバーグ、ボトルの水」(写真)である。合計約25ユーロ(3000円)。普通の味であるが、道行く異国の人々を見ながら味わう南イタリアの味は格別のものがある。
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ランチの後、腹ごなしにアマルフィの街(写真)を徘徊する。海岸道路が賑やかであるが、我々は逆に山の中腹に向かって上り始めた。ポジターノ同様の絶景のアマルフィを期待して…。
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しかし、行けども行けども絶景は現れず、だんだんさびれた街の景色になってきた。街の人に聞けば「絶景ポイント」を教えてくれるとは思うが、疲れてきたので海岸通り(写真)までもどる。そして、午後4時頃までアマルフィ海岸の雰囲気を味わう。
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帰路は長い。アマルフィからソレントまで満員のバスに揺られて帰ってくる。夕暮れのヒルトン・ソレント・パレスホテル(写真)が我々を迎えてくれる。ここも美しい。
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先ずは部屋のお風呂に入り湯船にゆっくり浸かる。汗を流した後はバスローブに身を包んでベッドに横たわる。そしてお気に入りの音楽を聞きながら少し仮眠する。これで元気回復だ。
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ロビー階のラウンジ(写真)に行き、カクテルタイムを楽しむ。妻はワインを、私はジンジャエールを注文して先ずは乾杯、お疲れ様!
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本日のセットのオードブルは「生ハムとチーズ、揚げ物1品、スチィック野菜、フィンガーピザ、パン」(写真)。これだけでは少々物足りないのでパン以外、お代わりをもらう。
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メインはレストランメニューからチキンブレスト(写真)を注文する。値段は15ユーロ(1800円)。小食な我々はこれ1品で十分である。無料のデザートを頂き、ピアノと歌の生演奏を聞きながらアマルフィ海岸の感想を語り合う。実に優雅なディナータイムである。
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レストランメニューのチキンブレスト以外は無料なので、実質1人900円のディナーとなる。やはりヒルトンのエリートメンバー特典は素晴らしい。綺麗な部屋に帰ってきてベッド(写真)にもぐり込めば熟睡である。愛し合う余裕なし。明日は「ポンペイ遺跡」に行く。
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この旅行記へのコメント (2)
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- tomvoさん 2017/07/23 08:56:34
- そんなにいいところ?
- 初めまして、クルーズを考えているものです。
よくナポリを見て死ねとかアマルフィー海岸が絶景とか言われます。
ツアーを組むとカプリ島か、アマルフィーかを選択と出ますが
私にはそんなにいいとは感じないのですが見どころを誤っているのでしょうか。見どころ感じどころがよくわかりません。
ちょっとご教示いただければ幸いです。
せっかくお楽しみのところすみません。
- funasanさん からの返信 2017/07/23 18:48:51
- RE: そんなにいいところ?
- ナポリは期待外れでした。
アマルフィ海岸は絶景ですが、小さな街の「アマルフィ」はどうってことないです。しかし、「ポジターノ」は素晴らしかったです。
ただ、旅の良し悪しは個人の感性によるものですから、何とも言えません。
実際に行ってみないと分からないのでは?
あまり回答になっていませんが、私の正直な感想です。
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