2017/03/16 - 2017/03/29
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funasanさん
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南イタリア旅行するのに何故デンマークのコペンハーゲンに行くのか?これには深い訳がある。実は昨年5月「スカンジナビア航空、日本就航65周年セール開催 ヨーロッパ行きビジネスクラス(写真)が総額165000円」というキャンペーンがあった。有り得ない超特価、即決でビジネスクラスのチケット3枚を予約した。1枚は10月出発、残り2枚は今回の3月出発である。
ヨーロッパまでの格安ビジネスチケットを先に確保し、ヨーロッパ内の最終目的地は後でゆっくり決める。
その結果、10月はコンサートシーズン突入のウイーン滞在となった。(以下参照)
冬のヨーロッパは寒くて暗い。しかし、3月中旬にもなれば南イタリアは暖かくなるだろう。よって今回は妻と2人で早春のナポリ、アマルフィ海岸に行こう!となった。
◎SASスカンジナビア航空ビジネスクラス搭乗記(往路編:成田→コペンハーゲン)
http://4travel.jp/travelogue/11179132
◎ウィーン音楽紀行1(ウィーン国立オペラ座編)
http://4travel.jp/travelogue/11180369
◎私のホームページに旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/
『夢の豪華客船クルーズの旅
ー大衆レジャーとなった世界の船旅ー』
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以下、出発当日の朝のヒルトンホテルでの出来事である。
ホテルの朝食後、妻は部屋にもどり、私は(気分が良かったので)コーヒーをテイクアウトしてロビーに行く。コーヒーを飲みながらロビーで新聞を読むのである。
注:レストランスタッフにコーヒーをテイクアウトしたいと申し出れば紙コップがもらえる。
写真:成田空港ユナイテッドクラブ入口 -
フロント周辺にはエアラインのクルーや外国人旅行者が多数いて、いい雰囲気である。時々、彼らを眺めながらコーヒーを飲む。ホテルステイの優雅なひと時…。
写真:ユナイテッドクラブ内部 -
しかし、ここで、思わぬハプニングが起こった。紙コップのフタがうまくしまってなかったせいか、コーヒーを飲もうとした瞬間、大量のコーヒーがこぼれてしまった。その結果、私の旅行用ワイシャツ、トレーナーがコーヒーで汚れてしまった。しかも広範囲に…。
写真:ユナイテッドクラブ内部 -
一瞬“あ然”とした私は直ぐに部屋にもどって妻に助けを求める。フライト直前での出来事に私は少々パニックになる。まるで子供のように「お母さん、お母さん、コーヒーこぼしてしまった。どうしょう????」である。
冷静な妻は言う。「汚れたところを洗えば大丈夫よ。洗ってごらん」。
写真:ユナイテッドクラブ内部 -
そこで私は急いで服を脱いで、自分で「汚れた部分を洗濯し、濡れた衣類をバスタオルで包んで足で踏んで水分吸収をし、最後にアイロンかけ」をした。妻は一切手伝わない。口でアドバイスするだけ。自己責任だ。
写真:ユナイテッドクラブでの軽い食事 -
洗濯・アイロンをやってみて驚いた。新品同様の綺麗な衣類にもどっている。アイロンさえあればパリパリの乾燥(ドライクリーニング)までできてしまう。空港行きシャトルバス出発(9:30予定)までになんとか間に合った。私にとっては人生発体験のトラブルだったが、逆に大きな自信になった。
写真:ユナイテッドクラブのアルコール類 -
本日のフライトの出発は12:30と遅い。10時頃に成田空港でチェックインし、ビジネスクラスのラウンジ巡りをする。私は何度も利用しているが、妻ははじめてなのユナイテッド・クラブで遊び、続いて全日空の「ANAラウンジ」(写真)に行く。
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2月に利用した時には非常に混んでいたラウンジ(写真)が今日はガラガラである。
このラウンジは滑走路に面しているので非常に眺めがいい。
妻に「どこでもお好きな席にどうぞ」である。彼女は一番眺めの良い窓側の席を確保する。 -
前回は成田10:50発ヒューストン行きANA便、今回は成田12:30発コペンハーゲン行きスカンジナビア航空。1時間40分の差であるがANAの欧米路線が午前の早い時刻に集中しているのでラウンジも混むのであろう。
写真:ラウンジの窓からの眺め -
静かなANAラウンジをたっぷり(長時間)楽しみたい人は午後のANA便を予約して午前11時頃にチェックインするといい。そして第5サテライトのラウンジに直行である。広くてお薦めである。
さて、それ程お腹は空いていないが、タダで飲み食いできると思うと、つい何か食べたくなる。庶民根性が抜けない。 -
ANA特製カレーを注文し、唐揚げ、焼きそば、野菜類を盛り合わせて私の軽食メニュー(写真)を作る。今日のカレーは前回よりまろやかでうまく感じる。
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私は1人旅が好きで、日本・海外どこでも1人で旅立つ。しかし食事の時は誰かとお喋りしながら食べたほうが楽しい。今回はシニア夫婦の優雅な海外旅行だ、普段のプチ糖質制限食は忘れてトコトン食事を楽しもう!
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お酒が好きな人はビジネスラウンジはもっと楽しめるであろう。以前から私は「世界一周ビジネスラウンジ巡り」という旅行を目論んでいるが、未だに実現していない。
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スターアライアンス(星組み)の世界一周チケット(ビジネスクラス)を利用して世界中の主要空港のビジネスラウンジ巡りする。現地の観光旅行はしない。ひたすらビジネスクラスの機内サービスを享受し空港ラウンジを楽しむ。そんなバカげた旅もあってもいいと思う。
写真:成田空港に待機するSASスカンジナビア航空のエアバス340 -
いよいよ機内に乗り込む。機種はエンジン4個搭載のエアバス340。ビジネスクラスの座席配置は横1列に1-2-1の4席である。
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座席指定で人気のある窓側は「本当の窓側席」(上の写真)と「通路側の窓側席」(写真)の2種類あるので注意が必要である。
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今日は妻と2人のフライトなので中央の2席(写真)にした。座ってみるとお互いに適度に離れていて、それでいて、ちょっと身を乗り出せば普通に会話ができる。椅子に深々と座れば個室感覚が味わえる。シニア夫婦にちょうどいい距離感である。Very Good.
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枕元にヘッドフォンやらボトルの水、読みたい本やメガネ、アイマスク等を準備して「私のベッドルーム」にする。コペンハーゲンまで約12時間のロングフライトだ、楽しく快適に過ごそう!
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先ずは出発前のウェルカムドリンク(写真)。妻と乾杯をして本日のフライトの安全を祈る。ヨーロッパまで往復165000円、通常のエコノミー代金でビジネスクラスの優雅な空の旅が味わえる。それを思うと自然と笑(えみ)がこぼれる。
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デンマーク人?の女性CAが日本語で「何かお飲み物は如何ですか?」と聞いてきた。メニュー表に「ジンジャー・フォレスト」というカクテルがあったので、ウイスキーなしで作ってもらう。妻はシャンパン「シャルル・エドシック・ブリュット・レゼルヴ、フランス」(分けがわからん)を注文。温かいナッツとともにカクテルを味わう。Good!
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スカンジナビア航空ビジネスクラスの大きな特徴は「シェフが料理を出してくれる」ことである。ただし、実際は普通のCAがシェフの格好をしてワゴンサービス(写真)をしてくれる。
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目の前でシェフがサラダを盛り合わせテーブルに配置してくれる。
本日の前菜:
ミックスサラダ、オリーブオイルとバルサミコ酢のドレッシング
鴨胸肉のロースト、ミニキュウリ、エシャロットのピクルス、もろみ味噌添え
各種パン、北海道バター -
前菜は肉と魚の2種類あり夫婦で別のものを注文してシェアして両方とも味わう。
前菜の魚料理「マグロのスモーク、ミョウガのピクルス、イエローキャロットのマリネ、ゴママヨネーズ」(写真)の方がうまい。 -
メイン料理は4種類あり、私は「牛ほほ肉のシチュー、ジャガイモ、インゲン、ニンジンのグラッセ、エリンギ添え」(写真)を注文。牛ほほ肉がとろけるくらい柔らかくてうまい。合格!
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妻は「若鶏のグリル、柚子醤油仕立て、ご飯、シメジ、ニンジン、スナップエンドウのソテー」(写真)を注文。これもまずまずのお味だ。
メインは魚料理「シタビラメの蒸し物」やパスタ料理もある。 -
メインが終わった後、シェフがデザートのワゴンサービス(写真)をしてくれる。各種チーズ、フルーツ、ケーキ類の中から適当にオーダーして作ってもらうのである。
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少量多品種を心がけて、私は「チーズ・フルーツ盛り合わせ」(写真)を作ってもらう。ワインを飲みながらチーズを食べれば最高であろう。
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妻は「チーズケーキのブルーベリー添え+フルーツ」(写真)にする。北海道十勝産牛乳アイスクリームもある。妻とシェアしながら全部味わう。
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食後の暖かい飲み物としてメニューの中から「ティザーヌ・フィジー」(写真)というティーを注文する。お品書きに「爽やかなレモングラスとジンジャーの最高の組み合わせ。コショウのような辛味とライムのピリッとした刺激が舌に残り、心と体を温かく元気にしてくれます」とある。
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妻は年代物の赤ワインをお代わりして楽しんでいる。機内のティーは「DAMMANN」、コーヒーは「illy」である。2時間近くかけて雲上のディナータイムを終了する。妻は大変満足し「やっぱりビジネスクラスはいいね」としきりに感心している。妻のビジネスクラス賛同を得る作戦大成功!
写真:ティザーヌ・フィジー -
ここらでトイレ(写真)に行き、食後の歯磨きをする。そして乾燥防止のためトイレに備え付けのスキンミルクをつける。これで寝る体制ができる。
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ビジネスクラスの機内(写真)は既に照明が落とされ、お休みムードになっている。いい感じである。
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ここで座席を倒してフラットベッド(写真)を作る。専用シートを敷いて掛け布団をかければ完全にベッドルームである。
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少々アルコールが入っている妻(写真)はベッドにもぐりこんで「お休みなさい」である。彼女はこの後、4時間くらい寝ていた。
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一方、私は昼間のフライトなので1時間くらいの仮眠で起きてしまった。さて、何をするか?まずはパソコンを出してネット接続(無料)をする。マーケット情報、eメール、フェイスブック、等情報収集してネットで遊ぶ。
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次に映画「Genius」(写真)を見る。若き作家とベテラン編集者との苦悩に満ちた出版映画で実に興味深かった。私も本を2冊出版しているので、一人の著者として非常に参考になった。出版ビジネスは難しい。
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映画を見終わってからビジネスクラス専用の「バーコーナー」(写真)に行く。狭いながらも見事に食材がデコレーションされている。
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チョコレート、ビスケット、フルーツ、サンドイッチ、コーヒー、紅茶、ワイン、色々盛り沢山である。健康のためにここはフルーツ(写真)を少し頂く。
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日本からデンマークまでは遠い。座席にもどって持参した投資の本を読む。若林栄四著『黄金の相場予想2017 ヘリコプターマネー』(日本実業出版社)である。
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私は今まで彼の本を全部読んでいる。そして、彼の為替予想にもとずいて実際に外貨の運用(FXを含む)もしている。驚くべきことに彼の予想は大枠で当たっている。今までに私は2度、儲けさせてもらった。今、3度目の利益増加中である。
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海外旅行の機内では楽しい映画がいい。日本映画の新作コメディー『お父さんと伊藤さん』があったので見てみる。妻も長い眠りから起きてきたので、2人で一緒に同じ映画を見始める。
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この映画はボロアパートで同棲(20才の年齢差あり)している彩(上野樹里)と伊藤さん(リリー・フランキー)の元に、息子夫婦の家を追い出された彩のお父さんが転がり込んできて起こる騒動を描いている。
映画の途中で軽食のサービス(写真)があった。サンドイッチは食べて、オニギリはもらっておく。コペンハーゲンでの夜食にする。 -
この映画はコメディーでもゲラゲラ笑える映画でもない。しかし、他人ごとではなく映画に引き込まれた。私には「家にも社会にも居場所のない孤独な老人(お父さん)」が反面教師として非常に参考になった。
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映画は孤独な老人(お父さん)がそれまでおざなりにしてきた問題に向き合い、納得のいく答えを見つけて一歩を踏み出すところで終わる。娘や息子の世話にならず1人で生きていく。(そして死んでいく)
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2度目の食事(写真)を食べながら、夫婦で映画『お父さんと伊藤さん』の感想を話しあう。学校を卒業してから「正規就職、結婚、子育てとマイホーム購入、そして子供や孫に囲まれた幸せな老後」このような人生設計は崩れてしまった。
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幸いにして我が家は典型的な旧来の人生設計を歩んできて現在がある。私は1952年生まれ、団塊の世代より少し後であるが、戦後の日本の高度経済成長の恩恵を十分受けて育った世代である。
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団塊の世代や我々の能力が特別に高かったので戦後の日本が大成功したのではなく、時代が良かったのであろう。その過去の成功体験が激変した現代の世界の中で大きな障害になっている。そしてその団塊の世代が今や老人になり日本社会の大問題(お荷物)になりつつある。では、どうするのか?
今回は妻との楽しい海外旅行、面倒なことは忘れて、取り敢えず楽しもう!
私の新刊紹介です。
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