2016/12/28 - 2017/01/08
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mikoyan358さん
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2016年12月28日~2017年1月8日に、「天空の鏡」と呼ばれるボリビアのウユニ塩湖、そしてその経由で立ち寄り存分に観光したニューヨークの旅行記です。
「天空の鏡」など本当にあるのか?と渡航前は懐疑的でしたが、地球の他の場所では味わえないような、自分の中での方向軸がわからなくなるような素晴らしい光景に出会うことができました。
また、ニューヨークはアメリカに何度も行っている割に初めてでしたが、著名観光地から映画のロケ地まで巡りたい場所を存分に楽しめ、好奇心を存分に満たす素晴らしい旅となりました。
豊富な写真で紹介しますので、お楽しみください!
1日目(16/12/28):成田→ニューヨーク
2日目(16/12/29):ニューヨーク→リマ
3日目(16/12/30):リマ→ラパス
4日目(16/12/31):ラパス→ウユニ
5日目(17/1/1):ウユニ
6日目(17/1/2):ウユニ→ラパス
7日目(17/1/3):ラパス→リマ→(機中泊)
8日目(17/1/4):→ニューヨーク
9日目(17/1/5):ニューヨーク
10日目(17/1/6):ニューヨーク
11日目(17/1/7):ニューヨーク→(機中泊)
12日目(17/1/8):→羽田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 2.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
2017年1月1日。
あけましておめでとう...毎年の正月のようにゆっくり起きてまったりした空気の中で言ういつものやり取りとは違う、まだ寒さと眠気が漂う静かな部屋での挨拶を済ませます。
人生の中で最も早く起きた元旦かもしれません。
この日は朝日鑑賞ツアーが予定されていたので、保温性の高い下着やカイロなどありったけの防寒対策を施し、撮影に必要なカメラとアクセサリーそして三脚を抱えて、待ち合わせのロビーへと向かいます。
時間通りに出てみましたがガイド一行はまだ着いていなかったので、少し外に出てみました。
昨晩は大雨で何も見渡すことができず正直明け方の天気にもあまり期待をしていませんでしたが、ほんの数時間後にあたるこの朝方は空の8割くらいが晴れており、見事な星空が顔を出しています。
大して露光時間も取れていない状況ですが、でも画面の左下に横倒しになったオリオン、その左上に冬の大三角形のシリウスとプロキオン、右側の建物の上にはふたご座のカストルとポルックスをはっきりと見ることができます。
(実際はこんなものではなく膨大な数の星が見えていましたが)ホテル ドゥ サル ルナ サラダ ホテル
-
南の空、高いところに目をやると、南天の星空の横綱「南十字星」の姿がくっきりと見えます。
写真の中央やや上寄りに少し傾いて写っているのがわかりますでしょうか。
その左下に縦に並ぶ2つの明るい星のうち下の方にあるのは、地球から最も近い恒星としてもよく知られるケンタウルス座のアルファ星です。
一昨年メキシコでもはっきり見ることができましたが、ここまで高くしっかりと昇った姿は前回ペルー旅行の途中、マチュピチュから見て以来人生2度目になります。
星空に見とれていたら、15分くらい遅れてガイドさん一行が到着。
道中でパンクしたとのことですが、本当かな(笑)。
さっそく、朝日鑑賞ポイントへと向かいます。ホテル ドゥ サル ルナ サラダ ホテル
-
15分ほど走り、昨日夜に一度星を見に来た場所へと到着しました。
(GPSが細かく動作しているわけでもなく、また景色を見ても変化はほとんどないので、あくまでガイドさんの言い値です)
まだまだ日の出までは十分に時間がありますが、すでに何台もの車が並んでその時を待ち構えていました。
ガイドのマテオ君いわく「いまここに見えている車はすべて日本からのツアーのもの」だそうです。
ウユニ塩湖は、おもに4月ごろから10月ごろまでの「乾季」と、この年末年始を含んだ「雨季」に2分されます。
雨季は「天空の鏡」が今でこそ有名ですが、最近になって日本の旅行会社がそれを見出して大々的にツアーを売り込むまではウユニは基本的に乾季に旅するところであり、欧米の観光客も大半が現在でも乾季を狙って来るんだそうです。
ラパスからの飛行機も、ホテル内のレストランも、確かに日本人ばかりでした。
ちょうど休みがとりやすい、というのもありますが、やはり近年非常に注目された「天空の鏡」のインパクトにひかれてくる人が多いようです。 -
ちょっと暗くてわかりにくいですが、その「先客」の中になんとウェディングドレスを着た人が!
どうやらここで結婚式用の写真を撮っているようなのですが、このお足元の悪い中で(笑)よくやるなあ。
彼らにはその後戻ったルナ・サラダ、そして「鏡」の場所含めて何度も遭遇しました。 -
少しずつ空が明るくなり、降るような星空もだいぶ姿を消してきていました。
ただ、それでも日の出が実際に始まるまではかなり時間があまっていたので、カメラを三脚に固定して懐中電灯でちょっと遊んでみました(笑)。
3回チャレンジしたうちの一番よく撮れたものを採用していますが、なぜか3回とも真ん中の「U」の文字のところに差し掛かった時だけ懐中電灯が激しく点滅してしまい、理由もなく点線になっています。
何かこのUを書かせたくない見えない力が働いているんだろうかw -
昨日から何度か塩湖の中に入り周囲の景色を見てきましたが、例年にない水不足の影響か、そもそも水がある場所すらほとんど見当たらない状況でした。
せっかくなので水が張った場所まで行って朝日を見たい。
そうマテオ君に伝えていましたが、(さすがに塩湖の真ん中の方までは行けないまでも)朝行ける範囲の中では精一杯水のある場所まで案内してくれています。
公害等とは無縁の大自然。
明け方の陽光がもたらす色彩の変化は、幻想的といってもよいレベルにさしかかっていますね。 -
1分ごとにどんどんと色が変化していきます。
一方の目で記憶に焼き付けつつ、もう一方の目で露光を調整しながらベストの設定にアジャスト、という猛烈に忙しい作業が発生中(笑)。 -
日の出まであと数分。
絞りとシャッタースピードのみ調整しただけで、色味はまったくいじっていないです。
自然が見せる姿が、もうどちらかというと人工的なレベルと思えるような凄みを帯びてきました。 -
水たまりの中でも一番「水がたくさんあるように見える」場所まで移動(笑)。
時刻的にはもう太陽が頭を出している時間ですが、地平線付近にちょっとだけ見える山に隠れてまだもう2~3分の余裕がありそうでしたが... -
そんな状況を見て、ガイドのマテオ君が同僚のガイドの加勢を借りて邪魔な塩のコブを削り始めました。
そこまでしてくれんでも、とは思いますが、心意気はありがたいです。
ちなみに、ウユニ在住のマテオ君であればこのくらいの作業など余裕だろう、と思って見守っていましたが、けっこう辛そうでした(笑)。
昨日は代理店で頭痛いと言って高山病の薬をもらってましたし、高地に住んでて慣れているはずの人でもけっこう大変なんですね。 -
彼らの頑張りもあってかなり向こうまで見通せるようになったところで、ついに2017年最初の太陽が姿を現しました。
ここまで来ると向こうの山々がちょっと邪魔ですが、まあこれ以上を望むのは難しいでしょう。 -
ご来光をバックに、空と大地の間に浸る。
これまで、主に旅行先で初日の出を見ることが多かったですが、その中でも今年は一段と贅沢です。
何という幸先の良い1年のスタートでしょうか。
※この時点ではそう思っていたのですが、帰国後に病気したりして今年はなかなか大変な1年です... -
マテオ君に促され、妻と一緒に太陽を囲んでみました。
寒空の下でしたが、十分な防寒対策に期待感も加わり、寒さにやられることもなく初日の出までの時間を存分に堪能することができたのは幸いでした。
太陽が高く昇るにつれて色彩が失われていったので、この辺で切り上げて宿へと戻ります。 -
昨日疲れていて撮り忘れていましたが、こちらがホテル内のレストラン。
ここも普通の部屋と同じく、壁やテーブルなどが塩で作られています。
戻るとすでに良い頃合いだったためそのまま朝食タイムに突入しました。
画面の左奥に2人欧米からの人がいますが、それ以外は全員日本人。
これだけ多いならご飯とみそ汁を出すのもありな気が(笑)。ホテル ドゥ サル ルナ サラダ ホテル
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眺めも非常に良く、朝少し残っていた雲も消え去って塩湖の果てしなさが十分に堪能できます。
窓際は予約も入っていたようなので、我々は真ん中あたりの席に位置取りました。
近くのテーブルに、老夫婦と若い男性という3人組が座っていました。
老夫婦が世界一周のチケットを使って旅するのをガイドとしてその男性がサポートしているようで、このホテルだけでなく空港などでも何度もその姿を目にしました。
もう少し歳をとったら、こうして自分たちのペースでガイドにフルアテンドしてもらう形で旅をする、というのもいいですね。
それまでに貯金しておかないと(笑)。ホテル ドゥ サル ルナ サラダ ホテル
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相変わらず食欲はあまりないのでこの日もパンと野菜、そしてオムレツを軽く食べた程度で済ませました。
例によって水分だけはたくさんとっておいた方がよいので水やジュースなどを中心に飲むのですが、それだけでもう腹いっぱいに感じてしまいます。
オムレツはブッフェコーナーの後ろで1つずつ焼いてくれる形式でしたが、注文が殺到しすぎてほぼ食べ終わったころに登場(笑)。
仕方ないところかもしれませんが、お値段の割に料理は「いたって普通」な感じですね...ホテル ドゥ サル ルナ サラダ ホテル
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ウユニ2泊ながらこの宿は1泊しか取れなかったため、食べ終わったら部屋でシャワー等を浴びてちょっとだけ休んだ後、すぐに荷造りしてチェックアウトに向かう事となります。
この旅行、NY→リマ→ラパス→ウユニと毎日宿が替わっているので、なかなか落ち着いて荷物を広げられないのが悩ましいところです。
あともうひとつ大変なのが「洗濯物」。
飛行機での移動が多く、かつラパス→ウユニ間の重量制限が厳しい(20キロまで)こともあり衣類をだいぶ絞り込んで持ってきましたが、移動続きで洗っても乾かす暇がなく、またウユニでは水が貴重なため洗濯はご法度ということもあり、洗濯物はたまる一方。
一昨日にラパスのホテルでランドリーサービスが使えたので助かってはいますが、やりくりにはこの旅行中終始頭を悩ませていました。ホテル ドゥ サル ルナ サラダ ホテル
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10時前にマテオ君たちと再び合流し、いよいよ本日の観光がスタートしました。
昨日からの懸念だった腹痛も、絶食に近い状態で1日過ごしたことが功を奏したかすっかり良くなり、不安なく観光できそうなのが何よりの幸いです。
まずは昨日ミイラのある洞窟まで行った湖畔のダートロードを爆走。 -
湖畔に何かうごめいているものが。
近づいて確認してみると、それは「ビクーニャ」でした。
ビクーニャはリャマなどに近い動物で、特にその毛並みの美しさからインカの時代には神聖視されていました。
ビクーニャの毛を使った織物は特に珍重されましたが、その後スペイン人が入ってきた後は毛と肉を目当てに乱獲され、絶滅の危機を迎えました。
その事実が知られた後はペルーやボリビアなどで政府主導の保護が行なわれ、現在では野生の頭数もかなり回復しているそうです。
このように数頭で群れをなして生活するのが通常の姿とのこと。
音に敏感で、こちらから近づいた車の音に耳だけを鋭く反応させています。 -
ビクーニャの群れを横目に見ながら、車は「茶色」の先にある「白」のエリアへと入りました。
例によって、地図に載っていない「事実上の道」に沿って移動します。
水がたまっているエリアは塩湖の中にかなり入りこんだ場所のようで、しばらくはこの眺めか...と思っていましたが、ほんの数分したところで車の進む先の光景に変化が。
遠くにある「何か」が、蜃気楼のように塩の大地の上に浮かび上がっていますね。
こんなところに誰か住んでいるはずもないし... -
広大なエリアに、何やら遺跡のようなものが広がっている場所に出ました。
車を降りて近づいてみます。 -
こちらは、塩のブロックを切り出す場所。
ウユニ塩湖は年に1回雨季のシーズンにだけ雨が降りますが、その際に塩が溶け込んだ雨水を溜めてそれを干上がらせ、というのを繰り返すことで、塩の純度の高いブロックを作り出すことができます。
このような浅いプールのような場所を作って水をためていきます。 -
切り出されたブロックを横から見たところ。
年輪のように見えるものが、毎年の雨季~乾季のサイクルが切り替わる場所です。
このブロックの幅はせいぜい片手の親指と小指をいっぱいに広げた程度ですが、これを作るのに4年かかるんですね。
こうやって作られたブロックは、精製用として取引されるほか、ルナ・サラダのような塩の建物を構成する材料としても使われます。 -
マテオ君が「とっておきのプレゼントがある」ということで、彼の指示に従って彼が作業するエリアを見ないように数分待ってから移動すると...
我々のイニシャルをかたどった塩のオブジェが姿を現しました(笑)。
ハートの部分は前から作ってあって(多分ガールフレンドのために頑張ったようですw)、最後に文字だけを入れる作業を10分弱で行なったそうですが、この文字を作るためにブロックを運ぶだけでも相当重労働なのは間違いありません。
さえぎるもののない直射日光に少しやられかけていましたが、粋な演出に心が和みました。 -
塩湖に入って最初に見たものが人工物というのがちょっと意表を突かれましたが、「塩のホテルの塩ってどうやって切り出しているんだろう?」という疑問への解答も示され、知識欲が十分に満たされました。
遺跡のような風情のこのエリアを背にして、ここから本格的に塩湖の中心に向かって進んでいきます。 -
昨日と同じく、塩湖のへりに近い部分では飛んできた砂などが混じって黒さが目立ちますが、
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走るにつれてその「邪魔な色」が徐々に薄れていきます。
この分岐、標識などあるわけもないので、いったいどっちに行ったらどこへ連れて行かれるのか不安でなりませんが、ドライバーさんは自信満々で進みます。
一体何を根拠にして走ってるんだろう?と思ってガイドさんを通じて聞いてみたら、決め手は「遠くの山の地形」、それも一点だけではなく2つの山の位置を比べながらという「三角測量」的なやり方なんだそうです。
極めて合理的ですね。
ちなみにどうしても気になったので、曇った時にはどうするの?と聞いてみましたが、「経験と勘」という答えが自信満々で返ってきましたwww -
先ほどの塩のブロック精製所から10分も走ると、大地は完全に純白の、一見すると雪原かと思うようなまぶしさを際立たせるようになりました。
そして、うっすらと水も張っている!
まだまだほんの僅か(おそらく水深2~3ミリでしょう)なので塩の色の方が勝ってはっきりと映り込む状況ではありませんが、この後に訪れるであろう絶景に期待を抱かせます。 -
その後も断続的に水が現れては消える、というのを繰り返しながら、車は真正面に見えるトゥヌパ山めがけて一直線に進んでいきます。
朝早かったこともありちょっとこの辺でうとうとしかけていたのですが、車の進みが遅くなったので目を開けると、より水の量が多い場所を通過しているところでした。
領域が狭いので地平線近くは映り込んでいませんが、手前はもう完全に鏡。
マテオ君とドライバーさんは、驚く我々を尻目にどんどん先を急ごうとしています。
という事は「ここで停まる必要はない」ほどの景色が待つという事か... -
しかし、嵐の前の静けさでしょうか、その後しばらくは乾季の塩湖の姿に戻りました。
地平線の彼方に、まるで半紙の上に墨汁を一滴ぽとりと垂らしたように黒い点が時折現れ、それが地平線から少し浮いた状態を保ったまま近づき、距離にして2~300メートルほどまで接近したところでようやく車の形状が見えてくる、というシーンが何度か続きます。 -
塩湖の北岸にあるトゥヌパ山。
スタートしたころは地平線から少し頭を出していた程度でしたが、かなり目前で目立つようになってきました。
とはいえ、まだ直線距離だと20キロ近くありそうですが。
滑走路のように広くなった「道」を、寸分のぶれもないまま山を目指して進みます。 -
真っ白な塩湖のど真ん中で、トリック写真撮影に勤しんでいる一団。
我々もあとで存分に楽しむ予定です。
全く水の気配が消えたので、目的地はまだ先だろうと思っていましたが... -
ひとつ前の写真を撮った、ほんの1分後。
何の前触れもなしに、すーっとこんな景色が姿を現しました。 -
急に来たのでややパニックに陥りましたが(笑)、自分がいま「世界の絶景」の真っただ中にやってきたことをしっかりと認識し、長靴を履いて車を降ります。
-
外に出てみると改めて驚かされますが、「鏡」の厚みはほんの1~2センチくらいなんです。
もっと厚くても大丈夫じゃないのか?と思うかもしれませんが、水深が3センチ以上になってくると表面が風で波立ってしまい、逆にちゃんと映り込まなくなります。
浅すぎると先ほど途中で見てきたように塩の色に負けるので、この「2センチメートルくらい」というちょうどよさが、天空の鏡を絶景たらしめる最大の要因です。 -
もう、これ以上の細かい説明は必要ないでしょう。
夢にまで見た「天空の鏡」、本当にいま自分の目の前に実在しています。 -
とりあえずしばらくフリータイムということになったので、もうはしゃぎまくって写真を撮りまくり、そして耄碌しても忘れないほどに強く記憶のひだに焼き付けます。
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我々が夢中になっている横で、マテオ君とドライバーさんは何やら準備を始めました。
のちほどこれが何であるかの答え合わせをします。 -
ごく手前の部分こそうっすらと塩の文様が見えていますが、数メートル先から地平線の彼方までは、もう完全に「鏡」。
ところどころに水の流れる場所があって完全な線対称というわけにはいかないのが残念ですが、それでも山と雲がこれほどまでに上にも下にも続く光景が他の場所にあるでしょうか。。 -
自分もその景色の中に溶け込み、空の中をさまよってみました。
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南側に目をやると、消失点と思われる場所に小さな黒い点がいくつも見えますが、これは我々より先にスタートしていたツアー客が陣取っている場所。
基本早い者勝ちのようで、こうしてお互いが干渉しない距離感を保って拠点を決めるのがマナーのようです。 -
そして、ここでも見つけたウェディングドレスの女性。
その苦労は買いますし他人の行動は自由ですが、ちょっと酔いすぎじゃないかなあ... -
遠くの景色をずっと見ていると、まるでロールシャッハテスト(左右対称の模様が何に見えるかを答える性格検査)を受けているような感覚にすらなります。
「自分の目で見てもなお、理解できない光景がある」
40年以上生きてきて想像だにしなかったことを、今強く実感しています。 -
あえて、写真を1枚だけ逆さまにしてみました。
おそらく、ウユニ塩湖の写真である事を告げずに見せられると「ん、何か雲の模様が面白いけど、これがどうしたの?」と普通に聞いてしまいそうです(笑)。 -
マテオ君たちが絶賛準備中なのを脇目に、妻と2人で様々にポーズを取ってこの天空散歩を楽しみました。
ウユニ塩湖は、関東平野ほどもある巨大なエリアにもかかわらず、その標高差は1メートルもないという「世界で最も平らな場所」とも呼ばれるところ。
そんな平らさが、このような幻想的な光景を生み出しているんですね。 -
面白い形の雲がトゥヌパ山を覆うように出てきました。
映り込んでいないと「水面に姿を現したクジラ」のようですが、映り込んでいることによってホッケの開きみたいになってしまっていますw -
水面に近いところまで慎重にカメラを下ろし、クローズアップ。
(1回でも落とそうものならこの後の動作は保証できなくなりますからね)
当然ですが、近づくほど手前の領域の地面との角度が浅くなるためより鏡感がアップします。
それにしても、しばらくたたずんでいても全く波風が立たないのが凄い。
本当によい天気に恵まれた幸運に感謝するばかりです。 -
準備も整ってきたところでマテオ君の手が空き、カメラマンが1人増えたのでトリック写真に挑戦。
なかなかよく撮れてますね。
事前に「ウユニでは白と青が強いので、目立つ服を着てきた方がよい」というのを聞いていたので、妻はエンジに近い色のシャツ、そして私はあまり派手な服を着ない中で唯一際立った色合いだったサッカーユニ(トルコ旅行時に買ってきたフェネルバフチェ、ジーコのネーム入りのもの)を着てきました。
結果、これでもまだ目立ち度合いが足りないくらいの色彩の濃さ。
この自然は「きっと凄いだろうな」という我々の想像をはるかに凌駕するものであることが、この服を通じてもよくわかります。 -
その他にもマテオ君のリクエストに応えてさまざまなシチュエーションで写真を撮りまくります。
-
こうしてかれこれ30分以上もこの景色の前で戯れていたら、準備が整ったという事でマテオ君に車のほうに呼び込まれました。
-
この絶景を前にしてのもうひとつのお楽しみが「天空の鏡の中で食べるランチ」です。
ランチと言ってもちょっとしたランチボックスが出てくるというおざなりなものではなく、ちゃんと保温されたスープや温かい肉料理などが食卓に並ぶ本格的な内容。
綺麗に飾られた椅子に座り、さあいただきます! -
相変わらず食欲自体が全然わかないのが困りどころですが、食べられそうな範囲内でいろいろよそってみました。
サラダ・ピラフ・肉料理と、あと画面外にスープがあります。
メニューとして、そして味としてこれを上回るクオリティのものは、おそらく世界に山のようにあるはず。
しかし、周囲の景色まで含めてこれほど「贅沢」なランチは、これまで経験した中でも片手で数えられるくらいしかライバルがいないでしょう。 -
このランチはどこのツアーでも売りになっており、周囲でも同じように食事を楽しんでいる観光客ばかりです。
自分は早々に腹いっぱいになってしまったので、ドリンクを飲みながらマテオ君との話を楽しんでいました。
調味料がなくて料理が若干薄味だったのですが、そこでマテオ君がやった行為は「スプーンで足元の水をすくって料理にかける」でした。
やって大丈夫なんかいそれww -
食べている間にも、次々と車がこの地域に押し寄せてきます。
どうやら、塩湖の中でもこれだけしっかりと「鏡」になっている場所はこの辺だけのよう。 -
充実したランチを終え、片づけをするまでの間に再び地平線の彼方を眺めます。
これだけいきなり見せられても、何の写真かよくわからないですね(笑)。
少なくとも前衛芸術の何かだとは思ってしまいそう。 -
聞いてみたら、この辺は鏡になりやすいそうですが、今回こんな状態になったのは12月30日、つまりほんの2日前だったそうです。
日本出発前に代理店に問い合わせたときには「何らかの形で鏡は見られると思います」という感じの報告を受けていて不安ばかりが募っていましたが、何とかこの状態にまでなってくれてひと安心。
「日頃の行いがよかった」からでしょうか(笑)。 -
最初に到着してから、昼食時間も含めて1時間半。
最後にはこの光景に見飽きるという贅沢にもほどがある感情を抱き(笑)、心の底から満足してこの場所をあとにすることになりました。
正直ボリビアへ来るのは相当大変で、これ以降年齢を重ねた身に高地の空気の薄さが(今回もかなり来ていた中)さらにこたえることを考えると、もうこの景色に実際に出会えるのはこの瞬間が最後かもしれない。
そんな感情を覚えつつ、最後の一瞬まで、何か月経ってもこの景色とここで感じた空気をすぐに思い出せるように感性を研ぎ澄ましながら、名残りを惜しみました。 -
車に乗り込み、鏡の背後から塩湖の中心を目指して移動を再開しました。
他のグループも、食事をしたり、集団でトリック写真を撮ったりとそれぞれに楽しんでいます。
よく塩湖での写真で、大人数で「UYUNI」とかの人文字を書いていますが、今回我々だけしかいなくてそういう写真が撮れなかった事だけが心残りでした。 -
「鏡」になっているエリアはこの周辺2キロ四方といったところ。
その中に点々と各グループがいますが、到着が遅かったであろうこちらのグループはかなり端っこの方だったので、水面も(水量がやや少ないためか)だいぶささくれ立っているのがわかります。
つくづく、早く来ておいてよかったなと思った次第。 -
最後の車を見送ってから2分ほど、景色は「いつもの」白いひび割れた塩湖の姿に戻りました。
-
ふう、これで今回の旅行の大きな「山」が終わったなあ、などと考えていたら、また10分くらいして突然の延長戦!
-
もう止まることなく走り抜け、3分ほど続いて正面に「島」が見えてきたところで終了。
結局この後一度も鏡張りになった場所を見ることはありませんでした。
名実ともにひとつの「夢」が終わった瞬間でしたが、瞼の裏・脳裏そしてハートにしっかりとその感動は焼き付けたので、もう十分といってよいでしょう。 -
正面に見えている「島」とは、この次の目的地となる「インカ・ワシ島」です。
陽炎が立っていることで島の裾野が面取りされていて、まるで「インデペンデンス・デイ」に出てくるデスバレーに不時着した宇宙船みたいになってます(笑)。 -
どんどん塩湖の中心に向かうにつれ、白さが半端ない状態になってきました。
窓を開けて写真を撮るだけでも、もうサングラスが欠かせなくなっています。
ウユニの日差しと照り返しは世界でも有数で、日焼け止めとサングラスはカメラよりも必須です(笑)。
この日もSPF50の日焼け止めを何回も塗りまくり、そして出国前に新調したサングラスをかけてはいましたが、それでも照り返しが痛いほど目や肌を刺激してきました。
これから行かれる方は、日焼け止めとサングラスはもちろん、なるべく長袖にする・耳や頬を覆うようなストール的なものを用意するなど、万全に対策をとっておく事をお勧めします。 -
水のあるエリアからまっすぐ走り続けて30分。
先ほど宇宙船のように見えていた島が徐々に大きくなり、やがてその全貌が眼前に広がってきました。 -
こちらにあった模型で説明しましょう。
出発地であった塩のホテルのエリアが塩湖の右端、さきほどの鏡のエリアが右上の端に近いところ、そしてこのインカワシ島が真ん中にぽつんとある塊です。
「インカワシ島」とは、インカの人々が住む家という意味。
かつてこの塩湖を通る通商路があり、ここにインカの人々が住んでその取引を行なった事から、こういう名前で呼ばれるようになりました。
※多くの旅行情報に、この島の別名として「Isla de Pesca(魚の島)」が記載されていますが、それはこの島から北西側にある別の島ですのでご注意を...インカ ワシ 散歩・街歩き
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このインカワシ島の特徴は、何といってもこの突然大量に姿を現すサボテン。
ガイドさんに何本くらいあるか聞きましたが「わからない」という回答でした(笑)。
最初の予定ではちょっと周囲を見る程度でしたが、いつの間にか上陸することになっていて、何事もなかったかのように右側の受付の建物に案内されました。インカ ワシ 散歩・街歩き
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島の標高は、湖面?からするとせいぜい数十メートル。
...ですが、忘れてはいけないのはここはまだ高地であるということ。
標高は富士山の頂上よりほんの少しだけ下の3,700メートルほどあるので、いくら慣れてきたとは言ってもまだまだ坂道を登るのには相当な時間を要します。インカ ワシ 散歩・街歩き
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無理せず、こんなサボテンでできた案内に沿って少しずつ標高を上げていくことにしました。
インカ ワシ 散歩・街歩き
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枯れたサボテンをこのように乾燥させ、島の中で建材として利用しています。
インカ ワシ 散歩・街歩き
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途中にあったこの建物の入口の扉も、全面サボテン仕様。
インカ ワシ 散歩・街歩き
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ちょっと登ってみると、ウユニ塩湖を紹介する情報でも必ずと言っていいほど使われる、インカワシからの代表的な景色が広がります。
どこまでも続く白い大地を背景に、思い思いに天を目指して伸びるサボテン群。
期待した通りのウユニ塩湖のイメージを前に、感動を禁じ得ません。インカ ワシ 散歩・街歩き
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先ほどの写真でも手前に見えていたゴツゴツした岩のようなもの。
これは「サンゴ」の化石です。
ウユニ塩湖のあった一帯は、太古の昔は海でしたが、アンデス山脈が出来るきっかけとなった地表の隆起に伴って外洋から孤立し、そのままアンデス形成とともに持ち上げられ、干上がって今の姿となりました。
なので、この島もかつての海底。
この島で目に付くのは、サボテンとこのサンゴばかりです。
まさかこのサンゴ達も陸地でこんなに人目にさらされるとは思ってなかったでしょう(笑)。インカ ワシ 散歩・街歩き
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それにしても、このような色彩の光景は今まで見たことがありません。
立ち並ぶサボテンは、おおむね高さが3メートルくらい。
成長は非常に遅く1年に1センチ伸びるのが普通ということなので、このサボテンたちが生まれた頃には日本では8代将軍吉宗が活躍していたわけです。
途方もない長い時をここで過ごし、変わらぬ景色を見続けてきたんですね。インカ ワシ 散歩・街歩き
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20分ほどかけて、ゆっくりと島の最高地点まで到達。
一段と非現実的な光景になってきました。
ここに立っているサボテンは島で見た中では一番背が高いものでした。
5メートルくらいありそうだから、ガリレオがいたくらいの時代ですね。
まだ地球が宇宙の中心だった時代に生まれたのかこいつは。。インカ ワシ 散歩・街歩き
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ここでは日本人以外の観光客が目立っていましたが、みんな走って登ってきたりして元気ありすぎ(笑)。
もうすぐ四捨五入するとアラフィフになってしまう身としては、その活発さを呆然と見守るしかありませんでした。インカ ワシ 散歩・街歩き
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頂上からの帰りは、岩とサンゴが複雑に絡み合った洞窟のような場所を通り抜けていきます。
何万年もこんな感じで残ってるのかなあ。インカ ワシ 散歩・街歩き
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サボテンをほんの少しだけ触ってみましたが、それだけでも十分チクチクしていて鋭さは剣山並み。
まだウユニは年間で十分に雨が降る方ということもあり、見た目にも思ったよりずっとみずみずしさがあります。
途中から花が顔を出していますね。
花を咲かせるまでにも相当な年数をかけての成長が必要です。インカ ワシ 散歩・街歩き
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枯れて倒れたサボテンの幹から新しいサボテンが顔を出しています。
こうやって見るとまだ「若い」ように見えますが、高さが40センチくらいはありそうでしたので私とそれほど年齢としては変わりません。
そう考えると、この倒れた方のサボテンが40年もこうして屍をさらしているという事のほうに驚きを覚えます。インカ ワシ 散歩・街歩き
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乾ききった大地に力強く、静かに根をおろしたサボテンに囲まれた道を下り、島の入口へと戻ってきました。
再び車に乗り込み、島からそれほど離れていない場所へと移動します。インカ ワシ 散歩・街歩き
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背後にはまだ島が見えていて、せいぜい距離は1キロくらいでしょうか。
この辺は完全に干上がっていて、鏡とはまた異なる「イメージ通りの塩湖」の姿を楽しむことができます。
陽も高いので照り返しが恐ろしいほどにきつくなり、パンダ焼けすることを覚悟のうえでサングラスつけっぱなしでいないと正常を保てません。 -
今回、我々を2日間エスコートしてくれたランクル。
至る所塩だらけで、耐用年数は相当に短そうに思います。
まあ、あんな水の上もいま見えているようなトゲトゲの塩のひだの上も走り抜けるわけですから、仕方ないですね。
乗り心地は非常によく、道中酔ったり揺れに悩まされることもほとんどありませんでした。 -
どこまで見渡しても障害物や影が見当たらないこの場所でやることはただ一つ。
トリック写真の撮影です。
これを楽しみにしていた我々は日本からいろいろ小道具を持って行ったのですが、ガイドのマテオ君も準備万端で、まずは彼に借りたプリングルスの箱を使って妻をつまみ上げ(笑)。ウユニ塩湖 滝・河川・湖
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続いては、恐竜にスペシウム光線を。
ウルトラマンほとんど見た事ないんですが(笑)。
こうして見ると、本当にこの場所では遠近感がなくなってしまいますね。
撮ってる最中は「これだけ距離差があるとピント合わないんじゃないのかな?」と思っていましたが、実際撮れた写真を見てあまりの違和感のなさに驚きました。ウユニ塩湖 滝・河川・湖
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「大きなどら焼きの上で踊る」というドラえもん的な夢がかなった!!
どら焼きを持ってくれているのはドライバーさんです。
おやつのために何個か持って行ったうちの1個であるこのどら焼きは、その後ドライバーさんの胃袋におさまりました。ウユニ塩湖 滝・河川・湖
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手に持った風呂桶につかっていい湯だな(笑)。
この紙コップ、頭に乗せたタオル、さっきのどら焼きや紙皿、その他にもスプーンなどいろいろ持っていきましたが、ここに入りきれないほどたくさんの写真が撮れて大満足な瞬間でした。ウユニ塩湖 滝・河川・湖
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写真を撮りまくっている間に時刻は16時近くになっていました。
ここからはコルチャニ村に向けて一直線に帰ります。
さすがに移動の疲れと暑さが体にこたえたのか、この帰路はかなりうとうとする時間も多くなりました。 -
たまに視界の中に現れる変化は、こうして平行に走る道を帰っていく車くらい。
すっかりこの景色を見慣れてしまったことが贅沢すぎますが、今こうして旅行記を書いていても目をつぶればすぐに思い出せるくらいにしっかり記憶にも焼き付いたので、観光としてはもう120%満足です。 -
1時間ほどかけてまっすぐ東へ走ると、やがて白かった大地が徐々に濁りはじめ、やがて塩のホテルなどの建物がいくつか見えてきました。
塩湖の入口にあったこのモニュメントが気になったので、少しだけ車を停めて近づきます。
てっきり「ウユニ塩湖へようこそ」的な内容なのかな、と思って近づいた時、マテオ君が「この事故を知っているか?」と問いかけてきました。
今から8年半ほど前の2008年5月、このウユニ塩湖を旅行していたイスラエル人団体を乗せた車、そして日本人の集団が乗った車が塩湖の中で正面衝突し、運転手一人を除く13名が死亡するという、非常に痛ましい事故が起こりました。
このモニュメントはその追悼のためのもので、盤面にははっきりと日本人の名前を確認することができます。
ウユニでは長距離を無補給で進むため、ガソリンを積んで走るということもあるようで、この事故の時にはそのガソリンが被害を大きくしてしまいました。
(そして、日本人が乗った車のドライバーからアルコールが検出されたそうです...)
最初にここを通った時にも私が気になって見ていたものの、マテオ君があまり説明をしなかった理由がわかりました。
塩湖を精一杯楽しんで欲しいという彼の気遣いだったのでしょう。
亡くなられた方に手を合わせ、無事に戻ってこられたことに少しだけ安堵しながら、塩湖から湖岸へと戻りました。 -
時間は17時過ぎ。湖岸にあるホテルの前に車が停まります。
このツアーを申し込んだ際、ウユニ初日の夜に星空観賞ツアーを入れていましたが、代理店との話で「雨天の場合には翌日に順延」という事で取り決めをしていました。
しかしその辺の話が(純粋に通っていなかったのか、バックレようとしたのかw)徹底されておらず「じゃあね~」という感じだったのでクレームを入れたところ、何とかするという事で夜の待ち合わせも決まりました。
(この時マテオ君は夜に別のツアーのアテンドのためスタートし明日の朝には塩湖を遙か超えてチリ側へ行く必要があると聞いていたので、誰か代役を立てる事になるんだと思います)
最後にちょっとトラブルはありましたが、おおむね的確でサービス精神旺盛に動いてくれたマテオ君に感謝し、ホテルへと入ります。 -
「ルナ・サラダ」に連泊できなかった代替として旅行代理店が紹介してくれたのが、この湖畔に出来たという「第4の塩のホテル」ともいうべき「スマジ・リッチャリ」というホテルでした。
場所としては、三大塩のホテルのひとつ「クリスタル・サマーニャ」の並びにあり、塩湖までわずか数百メートルという立地は抜群。
一昨年出来たばかりで内装も綺麗、ということで行ってみました。
先ほどの写真がフロント、そしてこちらが泊まった部屋。
可愛らしい塩造りの感じの良い部屋ですね。 -
壁には塩で作られたビクーニャなどの絵が飾られていて、雰囲気はとてもよい、のですが...
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とにかくこのホテル、本当にやる気あるのかな?という感じでした。
部屋には確かにシャワーとトイレがついていますが、シャワーはほとんど水しか出ません。
※さんざん水を流していましたがわずかにぬるくなった程度だったので、結局翌朝に冷たいまま浴びてしまいました
水しか出ないシャワーは去年のパキスタンで経験済みなのでさして驚きもしませんでしたが(笑)、それよりもびっくりしたのがバスルームと寝室を隔てるドアが完全に閉まらず、よく田舎のトイレとかにある「金属製の輪っかにひっかけて止める錠前的なやつ」が「外側(寝室側)」につけられていたこと。
まだできたばっかりのホテルのはずなのに。
そして何で外側なのか。落ち着いてトイレも入れないw -
部屋の妙なつくりに首をかしげつつ、夕食まで時間があったので少し部屋で仮眠してから夕食会場へと向かいましたが...
ロビーは塩の粋な椅子などが並んでいてとても可愛らしいのですが、とにかく人気がない(笑)。
フロントにも誰もおらず、何かホテルというよりも広大な貸別荘にいる感じです。 -
夕食会場へ入ると、辛うじて人がいて案内してくれました。
しかし、結局食べ終わるまでここにいたのは我々だけ。
経営大丈夫なんかなこの宿...
お料理はいたって普通でしたが、香ばしく焼けたチキンが一服の清涼剤となりました。
このホテル、「塩のホテルにとにかく泊まりたい」あるいは「街なかに泊まるくらいなら湖畔に泊まりたい」という方にはありかもしれませんが、基本的にはあまりお勧めできるレベルにはないと考えています。 -
夕食をそそくさと終え、20時の待ち合わせ時間にロビーへ行くと、なんとチリへ行かなければならなかったはずのマテオ君がまた来てくれていました。
あのチリの話、本当だったのか方便なのかw
まあともかくこれで態勢は整ったので、乗り慣れた車で再び塩湖の中へ入りこみ、おそらく今朝初日の出を拝んだあたりに再び陣取ります。
(真っ暗なので方位はわかりませんでしたが、何となく方向がそれっぽかったのでそう思った次第)
空は大部分が晴れ渡っていますが、東の地平線の付近には雷雲があって、沈みかけの月と壮絶な競演を果たしています。
ちょうど雷鳴がとどろいたいい瞬間の写真も撮れました。 -
ここの星空がまた凄いのなんの。
最大の希望である「一面に張った水に写る星空」を見ることは叶いませんでしたが、それでもこのような「星がありすぎてどれがどれだか判らない」という満天中の満天の星空に出会える機会は、人生でそう多くはないはず。 -
真ん中に写っているのがオリオン座。
右側の明るい星がシリウス、左側の赤い星はおうし座のアルデバランです。
星に詳しい方ならわかると思いますが、オリオンが逆立ちしています。
南半球ならではの光景。 -
そして個人的に何より感慨深かったのが、この写真の左側真ん中あたり、そして中央の明るい星の左下に写っている小さな2つの雲のようなもの。
これは、我々がいる「銀河系」のお供銀河である「大マゼラン雲」「小マゼラン雲」です。
この2つは日本からは全く見ることができず(だから南米探検の際にこれを世に広めたマゼランの名前がついています)、星空フリークとしては憧れの存在。
その2つがいとも簡単にこうして、肉眼でもはっきり見えていることにただただ驚くばかりです。
これ以外にも、日本からは八丈島で辛うじて見えていた「カノープス」、そして宮古島でちょっとだけ見えたかな?という程度の「アケルナル」など、日本ではほとんど見ることができない南天の1等星たちを、首が痛くなるほどの高さで鑑賞するという贅沢な時間を存分に楽しめました。
1時間ほどその場に滞在して長時間露光で写真を撮りまくり、大満足の一日が終了。
長い人生の中でもこれほど濃密な元旦はもうないかもしれません。
明日は、ウユニを後にしてラパスへと戻ります。
(6日目へ続く)
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