2016/12/28 - 2017/01/08
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mikoyan358さん
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2016年12月28日~2017年1月8日に、「天空の鏡」と呼ばれるボリビアのウユニ塩湖、そしてその経由で立ち寄り存分に観光したニューヨークの旅行記です。
「天空の鏡」など本当にあるのか?と渡航前は懐疑的でしたが、地球の他の場所では味わえないような、自分の中での方向軸がわからなくなるような素晴らしい光景に出会うことができました。
また、ニューヨークはアメリカに何度も行っている割に初めてでしたが、著名観光地から映画のロケ地まで巡りたい場所を存分に楽しめ、好奇心を存分に満たす素晴らしい旅となりました。
豊富な写真で紹介しますので、お楽しみください!
1日目(16/12/28):成田→ニューヨーク
2日目(16/12/29):ニューヨーク→リマ
3日目(16/12/30):リマ→ラパス
4日目(16/12/31):ラパス→ウユニ
5日目(17/1/1):ウユニ
6日目(17/1/2):ウユニ→ラパス
7日目(17/1/3):ラパス→リマ→(機中泊)
8日目(17/1/4):→ニューヨーク
9日目(17/1/5):ニューヨーク
10日目(17/1/6):ニューヨーク
11日目(17/1/7):ニューヨーク→(機中泊)
12日目(17/1/8):→羽田
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ラタム チリ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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3日目、朝3時半。
しっかりと寝られたのはせいぜい2時間といったところですが、それでも清潔なベッドで完全かつ安全に横になれただけよかったというものです。
(実際に空港内を見てみると通路でそのまま眠り込んでいる人も多く、頭を高くして寝るというのにはほど遠い状態だったので)
昨日は出待ちの人たちがぎっしりでしたが、さすがにこの時間だと誰もいないですね。コスタ デル ソル ウィンダム リマ エアポート ホテル
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空港隣接のホテルの特性を活かして、まず部屋に手荷物を置いたままカウンターへ向かってラパス行きの飛行機のチェックインを行ない、それからホテルへ戻り朝食をとります。
(スーツケースはラパスまでスルーチェックインしていたので、ホテルに持ち込んだのが身の回りの手荷物だけだったのも功を奏しました)
往復に手続きの時間を加えてもせいぜい10分程度なので、本当に楽なもんです。
朝早く出発する人もそれなりにいるようで、ホテルでは4時から簡単な朝食を用意してくれています。
空港に隣接していてもそういったとこまで気が回らないホテルが多い中で、このサービスは嬉しいですね。コスタ デル ソル ウィンダム リマ エアポート ホテル
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最後に少しだけ部屋でのんびりしてから、ホテルをチェックアウトし搭乗ゲートへ直行します。
免税店はいちおう営業していますが、高速で通過。ホルヘ チャべス国際空港 (LIM) 空港
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思いがけず日本語表記を発見。
「STREET KIDS」のイメージが本来意味するものと、「ストリートチルドレン」とではだいぶ違う気が...ホルヘ チャべス国際空港 (LIM) 空港
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特に店に寄るほどの時間もないので、アルパカの毛織物の展示などを見ながらのんびり、いやぐったりと飛行機の出発を待ちます。
ホルヘ チャべス国際空港 (LIM) 空港
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「LA PAZ」という文字列が、途方もない遠くまで来たんだなという事を改めて感じさせます。
ガイドブックなどを見ながら想いを馳せていたら、やがて静かに搭乗が始まりました。ホルヘ チャべス国際空港 (LIM) 空港
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うっすらと明るくなってきたリマの広大な街を眼下に、飛行機は一路1時間半ほどのフライトへと出発します。
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今回使ったのは「LATAM航空」。
スターアライアンスユーザーとしては、ニューヨークからの往復のユナイテッドに続きラパスまでスタアラ系にしたかったのですが、ちょうどよい便に空きがなかったこともありやむを得ずワンワールド所属のこの会社の便にしました。
まあ、短距離だしいいか。
シートテレビとかもないしどう過ごそうかな、まあ寝るか...と思っていたのですが、ふと機内案内を見てみると「お持ちのスマートフォンで映画などが見られます」との説明が。
さっそく機内のWi-Fiを拾ってつないでみると、確かにこのようにマップが表示されました。 -
その他にも映画のラインナップがたくさん。
日本語字幕などがなかったのと電池の節約のために実際に観るまではしませんでしたが、何というか凄い時代になったものですね~ -
いろいろいじり回したりドリンクを飲んだりしていたら、いつの間にか飛行機はチチカカ湖上空まで差し掛かっていました。
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ちょうど翼の上だったのでほんのちょっとだけですが、チチカカ湖とその真ん中に浮かぶ「太陽の島」が見えています。
太陽の島は12年前に訪れたこともあり今回は目的地には入っていませんが、また訪れてみたいですね。 -
チチカカ湖の景色や遠くに見えるアンデスの峰を眺めていたら、やがて台地の上に果てしなく広がる街並みが見えてきました。
いよいよラパス到着です。 -
着陸したラパスの玄関口「エル・アルト国際空港」。
高地で揚力がなかなか得られないため、滑走路が非常に長いことが特徴です。
その長さは何と4000メートル!
羽田で一番長い滑走路でも3300メートルくらいですから、この規模の空港としては極端に長いことがお分かりいただけるでしょうか。エルアルト国際空港 (LPB) 空港
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盆地に存在するラパスに入りきれない人たちが住み始め、今やボリビアでも有数に人口の多い街となった「エル・アルト」。
飛行機でやってきた人はまずこの標高4000メートルを超えるエル・アルトに降り立ち、ここからラパス市街へ向けて下っていきます。
ラパスとエル・アルトというツインシティ的な都市の規模の割には空港は小さく、日本だと地方空港的な雰囲気。
ターンテーブルも非常に小さく、人で溢れかえらんばかりです。エルアルト国際空港 (LPB) 空港
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まず何といっても、空気が薄いこと!
前回ペルーを旅した際にこの空気の薄さに苦しんでいたこともあり、今回は夫婦そろって事前に日本の病院で高山病の薬(ダイアモックス)を処方してもらい、ちゃんと前日から服用して万全の態勢で来ていましたが、それでもちょっと動いただけで息が切れ体が重くなります。
さっそく、持ってきた高度計を取り出してみたら、標高はしっかり4000メートル超えを指していました。
道中のおやつとして日本から持ってきたどら焼きの袋が、もう爆発寸前(笑)。エルアルト国際空港 (LPB) 空港
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国際空港の割に「トイレの入口?」かと思うような超狭いゲートをくぐりぬけると、その先にガイドさんが待っていました。
今回のラパス滞在中の現地ガイドであるLuzさんの案内に沿って、空港の外で待っていたワゴンに乗り込みます。
この空港も12年前に訪れた経験がありますが、その当時撮影した写真に残る姿とは似ても似つかない豪華な建物になっていました。エルアルト国際空港 (LPB) 空港
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治安があまり良くないと言われる南米の中でも最貧国に位置付けられるボリビア渡航、しかも妻も一緒ということを考慮し、今回はボリビアへの到着~出発までの全てをプライベートツアーとして仕立てました。
この日はまずホテルまで送ってもらい、夕方にまた半日ツアーでピックアップ、という流れ。
Luzさんが流暢な日本語で説明してくれる中、エル・アルトの街を駆け抜け一路ホテルを目指します。
さすがにこの年齢になるとこういう場所をずかずか歩く勇気はないですね(笑)。 -
エル・アルトの市街を通り、ラパスの市街へと下る国道に入るところで、ワゴンが道の脇へと寄ります。
ここにあるのは、ラパスの街が一望できる展望台。
12年前にも来ましたが夜に街に着いた時にほんの一瞬立ち寄っただけだったので、今回昼の姿を初めて目にすることになります。 -
すり鉢状の盆地に広がるラパスの大半を見渡せる、この絶景!
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雲がかかっていてこの時は見えませんでしたが、遠くにはイリマニ山をはじめとするアンデスの山々が控えています。
特定方向にピンポイントで眺めのよい景色は世界にいくらでも存在しますが、ここまで大迫力で圧倒してくる風景はそうそうないでしょう。
それなりに世界の絶景を見てきましたが、12年前もそしてこの瞬間も、この場所は5本の指に入れてよい場所だなあと思っていました。 -
どこが「街の中心」なのか探すのに苦労するような絶景ですが、こういう時に便利なのが右側に見えている「エルナンド・シレス競技場」。
街の中心にあり、高台からならばどこからでも見えるランドマークです。
その左下にあるのが、大統領官邸などが建ち並ぶラパスの新市街。
ひときわ高いビルが目立ちます。 -
12年前に来た時にはなかった光景がひとつ。
この展望台の脇から市街へ向けて真っすぐに降りていくのが、このロープウェイです。
「ミ・テレフェリコ(私のロープウェイ)」という名のこの乗り物。
先住民出身の初の大統領として話題となった現職のエボ・モラレス大統領が、交通渋滞解消を名目に2014年に鳴り物入りで登場させました。
こちらは後で実際に乗りますので、そちらで詳しく紹介します。 -
右側に見えている赤い建物がロープウェイの途中駅。
その左奥に見えている墓地の上を通り、ふもとの駅までをつなぎます。
この墓地含めたラパスの街は、出発前に放映されていた「世界ふれあい街歩き」でじっくりと紹介されていました。
直前に見直してきていたので、何だかすっかりなじみの風景(笑)。 -
ラパスからエルアルトへ登る道の最上部にあるこの展望台。
下りと上りの道路のわずかな隙間を利用しています。
10分ほどその場にたたずみ、絶景を心行くまで堪能したあとは、再びワゴンに揺られて移動です。 -
ここからは、すり鉢のへりを大きく迂回しながら少しずつ下っていきます。
みんなぐんぐん飛ばしているので、まるでジェットコースターのよう。 -
先ほどは台地の上にいたはずですが、走るたびに視界の上に家がどんどん増えていきます。
もう家のないスペースがほとんどないような状況。 -
あまりに急すぎて普通の道路として真っすぐ降りることができないので、市街地まではいったん逆方向に走る感じになります。
ちょうど一番谷の奥まで来たあたりでは、市街もいったん見えにくくなりました。 -
そこからまた、今度は逆の斜面を下りていきます。
見慣れない木だなあ、と思ってガイドのLuzさんに「あの木は何ですか?」と聞いたところ、「ユーカリ」という答えが。
ユーカリはオーストラリアの固有種かと思っていましたが、こんなところで目にするとは。
(最初聞いた時は「ほんとかな?」とちょっと疑問に思っていましたが、その後お土産を探していて「ユーカリ入りの塩」と書かれたのを見つけ、間違いない事実である事を認識ました) -
ぐんぐん飛ばして、20分ほどで市街地へと降りてきました。
古めかしいこの建物ですが、先ほどの展望台の横からまっすぐ市街地へと降りて来ていたロープウェイの駅。
Luzさんによれば、この建物はあの「エッフェル塔」のギュスターヴ・エッフェルが設計したんだとか。
※エッフェルといえばこれまで世界中で彼の作品という建物を数多く見てきましたが、何よりの特徴である鉄骨設計じゃないなあというのが気になって調べてみたところ、確かにラパス市内に彼が設計したバスターミナルがあることまではわかったものの、この建物がそうなのかの裏は取れませんでした。 -
斜面を下る国道はすいすい流れていましたが、市街地に入ったとたんに大渋滞。
道が入り組んでいる上に、我先にと割り込もうとする車ばかりで全然前に進みません。 -
街なかへ入るにつれ、カラフルな民族衣装に身を包み特徴的な帽子をかぶった、典型的なアイマラ族(主にボリビアを中心に暮らす民族)の女性の姿が目立つようになりました。
いよいよ、アルティプラーノ(ボリビア付近の高原地帯)の真っただ中へとやってきました。 -
道端で物を売っている女性たちの朝食タイムのようですね。
しかし、お皿に乗っているもの、よーく見ると羊の頭か何かのような... -
ホテルは旧市街の真っただ中にありますが、そこに至るまでがまた大変。
両脇まではみ出した露店と、その前を行き交う人々をクラクションを鳴らしながらかき分けるようにして進んでいく必要があります。 -
結局その人の波をかき分けるのに時間がかかり、展望台を出てから約1時間弱たって、ようやくホテルへとやってきました。
入口の鉄格子が、周囲の治安があまり良くないことを示しています。
(昼間は何ともないのですが、夜になると首絞め強盗とかがいるため出歩かないようにしたほうがよいという情報をいくつも見ました)ホテル ロザリオ ラパス ホテル
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今回宿泊先に選んだのは「ホテル・ロサリオ」。
ラパスの旧市街にあり、tripadvisorなんかでも非常に評価の高いプチホテルです。
ここには、12年前のラパス訪問の際にも宿泊しました。
その際の観光への便利さ、建物の雰囲気、そしてホテルマンのホスピタリティの高さがとても気に入っていたので、今回のツアー作成の際にもこのホテル指定で代理店にお願いしていました。
本来は今日の夜から宿泊だったのですが、4000メートルの高地に着いていきなり半日街を歩くと疲れて高山病の症状が出てしまいそうだったので、1泊分プラスしてアーリーチェックインできるようにしておきました。
(結果としてその判断は正しく、十分に長旅の疲れを落とすことができました)ホテル ロザリオ ラパス ホテル
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外側の鉄格子はいかめしいですが、内部はこのように非常に可愛らしいです。
日当たりのよい素晴らしい中庭に面して部屋が並んでおり、外の喧騒が嘘のような静けさが漂います。
唯一難儀したといってよいのが、ここに来るまでの階段ですかね。
入口から入って2階にあたる場所にこの中庭があるのですが、そのわずかな階段ですら息切れしてしまいました。
次からは、普段なら明らかに階段を使うところ、時間が数倍かかるエレベーターを率先して利用したことは言うまでもありません(笑)。ホテル ロザリオ ラパス ホテル
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部屋はこのように落ち着いた感じです。
バスタブこそありませんが、ちゃんと温かいお湯の出る(慢性水不足のラパスではことのほか大切な要素です)シャワーもあり、荷物スペースも十分あってくつろげます。ホテル ロザリオ ラパス ホテル
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壁やちょっとしたスペースに、こうしたボリビアをイメージした可愛らしい人形がデコレートされています。
見ているだけで楽しい気分になりますね。ホテル ロザリオ ラパス ホテル
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洗面所にもこんなアイマラの女性をモチーフにした可愛い人形が。
そういえば、事前に「ランドリーがある」という情報を仕入れていて、到着したらたまった汚れものを洗濯して時間つぶすかな...と思っていたのですが、そのことをフロントに問い合わせたら洗濯サービスを紹介してくれ、受付時間が過ぎていたにも関わらず対応してくれました。
わずか200円ほどで洗濯という重労働の手間が省け、夜にはしっかり折りたたまれた洋服たちが部屋に届けられました。
部屋の雰囲気作りはもちろん、こうしたフロントの係員の丁寧な応対含めてとても居心地の良いホテルで、今後ラパスに行く方には強くお勧めできます。ホテル ロザリオ ラパス ホテル
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高山病の予防で何より大事なのは、水をたくさん飲むこと、そして「順応するまでは寝てしまわないこと」。
寝てしまうと血行が遅くなりただでさえ少ない酸素の運びが悪くなるため、到着してしばらくは軽く休息をとるのがよい、と出発前にダイアモックスを処方してくれたお医者さんからも聞きました。
そのため、到着後しばらくは部屋で熟睡してしまわない程度にゴロゴロして早起きの疲れをとり、お昼を少しまわったころに出掛けることにしました。
夜の治安はアレですが(笑)、昼間は変な路地に入らず、身の回りの品に注意していれば特に危険と感じることはありません。
ここはホテルのすぐ近くの通り。
旅行に出る直前に見た「世界ふれあい街歩き」でも同じ風景が出てきてよく覚えていました。
頭の中にある光景の記憶と眼前の景色が一致するのは、いつ何時も楽しいですね。 -
歩きはじめていきなり目に入ってきたのが、この謎の乗り物。
子供用なのは間違いないですが、なぜこんな往来の真ん中にあるのか... -
高地に来ると体の動きが鈍くなりますが、そこでわかりやすく出るのが「食欲の減退」。
今日は朝4時に軽く食べた程度だったので普段なら腹がグーグー鳴ってておかしくないところですが、この日は「まあなんか軽くつまみたいけどなければないでいいや」くらいにしか腹がすきません。
せっかくなので、ボリビアを代表するスナックである「サルテーニャ」(肉や野菜を包んで揚げ焼きしたもの)を試したかったのですが、お目当ての店はお休み。
目抜き通りも探してみましたが、こんな腹がもたれそうな(笑)お菓子くらいしか見つかりませんでした。 -
旧市街の真っ只中なので人も車も往来が激しく、スリに気を配りながら注意深く歩いていきます。
ラパス犬発見(^^)
走る元気などないので追いかけられたら即死レベルですが、幸いにしておとなしいわんこばかりでした。 -
道端で売られている女性用の下着。
このような店はいくつもあって、どこも同じこのど派手な2色の品揃えでしたが、あとで聞いたところこれは新年の願掛けみたいなものなんだそうです。
黄色は金運、赤は恋愛運向上なんだとか。
どこの国でも願いは同じなんですね(笑)。 -
ホテルは旧市街の少し上の方にありましたが、そこから坂を下って新市街方面へ向かいます。
この通りは、旧市街の中でももっとも有名な「サガルナガ通り」。
ラパスが特集された番組でここが出てこないことはまずありません。
ホテルやレストラン、そして数多くの旅行代理店が建ち並ぶ、まずはここを目指そうと思える場所です。サガルナガ通りとメルカド ネグロ(市場) 市場
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旅行者がまず目指す場所だけあって、土産物屋もたくさん。
ちょっとした布地から儀式で遣う仮面に至るまで、原色であふれ返っています。
ただ、ガイドさんによればこの辺は不当に高いんだとか。
なのでもろもろの買い物はすべてこの後のウユニにまわすことにして、特に買うあてもなく店をさまよいます。サガルナガ通りとメルカド ネグロ(市場) 市場
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サガルナガ通りは全長500メートルほどの坂道ですが、その途中に交差する道があります。
ふらりとそちらへ入ってみました。魔女市場 市場
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この交差している道は「リナレス通り」。
サガルナガ通りと同じくらいにラパスを代表する光景としておなじみの場所です。
一見するとただお店が建ち並んでいるだけに見えますが... -
写真の建物、軒先にぶらさがっているもの。
「リャマの胎児のミイラ」です。
あまりに「もとの姿」をとどめ過ぎていて、正直正視する事すらはばかられます。
これは、お祈りや呪術などを行なう時に、大地の神パチャママへ捧げるために燃やされる、いわば「いけにえ」。
このリナレス通りはこうしたものに関連したグッズが多数売られているため、「呪術通り」という別名を持っています。
12年前に来た時にもかなりグロテスクなミイラを目にしましたが、改めて見ると「こんなに生々しかったっけ?」と思わずぞっとする光景。
今後訪れる予定の方は、それなりの覚悟をしてお越しください(笑)。 -
お土産屋さんと並んで目立つのが、楽器を売る店。
ケーナやサンポーニャ、そしてチャランゴといったこの付近を代表する楽器がよく目につきます。
そういえば12年前にペルーに来た時に勢いでサンポーニャを買いましたが、買ってから家で吹いたのは2回くらいかなあ(笑)。 -
この狭い通りをピッチにして、子どもたちがサッカーに夢中になっています。
どんな街角でもそこにボールとちょっとした空間があればピッチに早変わりしますね。
それにしても、こんな空気が薄いのに子供たちが元気すぎます(笑)。
こちらは歩いているだけでもうすでに身体全体が重いというのに。 -
唐突に謎の日本語。
どのくらい集客効果あるんでしょうかね。エルインカ 専門店
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中華のお店「ジャッキー・チェン」。
また勝手なことを...
でも、ジャッキーがこの地でもそれだけ有名という事なんでしょうね。
下り坂なのに息が切れてしまうような中、ゆっくりと旧市街を通り抜けて新市街へと向かいます。 -
旧市街と新市街とを区切る「マリスカル・サンタクルス通り」を渡って新市街に来ると、街並みも歩く人の雰囲気もがらりと変化しました。
古めかしい建物も残りますが、旧市街側にはほとんどなかった新しいビルの間をさっそうと歩いていく若者たちが目立ちます。
前を歩いていた男性のスーツがやたらテカっていて「しめさばみたい」とは妻の言葉。 -
ボリビアに限りませんが、あまりメジャーでない海外の国に来てよく見かけるのが、こんなよくわからない日本語。
漢字がおしゃれという事で入れているものもありますが、多くは中古車として渡った日本車です。
○○建設などのような社用車、セレモニーホール△△のような(なかなか国内では使い回しにくい)葬祭関連の車などが特によく目立ちます。 -
普段だったら何の事はないちょっとした坂を、数歩進んでは止まって休み、また数歩進んで...というのを繰り返し、普段の数倍はあろう時間をかけて新市街を2ブロック分登ってきたところに、こちらの銅像が立つ広場がありました。
新市街の、というかラパス、そしてボリビアの政治・経済の中心地となっているのが、この「ムリリョ広場」。
広場の中央に建ちこの国を見渡しているのは、この広場の名前にもなっているボリビア独立の英雄のひとり、ムリリョです。ムリリョ広場 広場・公園
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この広場に面した場所には、街のランドマークが目白押し。
南側にその雄大な姿を見せているのが、スペイン統治時代の19世紀に建てられた大聖堂。
過去の大統領なども眠るという、ラパスの人々の精神的なよりどころです。ムリリョ広場 広場・公園
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大聖堂に向かって左側にあるアールヌーボー様式のこの建物は、ボリビア大統領官邸。
意外と何気ないところに大統領がいらっしゃるもんです。
入口がしっかり警備されていますが、でもその前の歩道に近寄ることはできます。
早速行ってみましょう。ムリリョ広場 広場・公園
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官邸の入口には、こうして歴史ある制服に身を包んだ衛兵が常に直立不動で警備しています。
一切動くこと、そして話しかけに反応することを禁止されている、と「世界ふれあい街歩き」でやっていましたので、写真を撮るために会釈をしても生命反応はありません。
ですが、半分観光としての象徴でもあるので堅苦しい雰囲気はなく、写真を撮っている間衛兵さんの表情が一段と引き締まったように感じました(笑)。ムリリョ広場 広場・公園
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大統領官邸からさらに左側、広場から東側にあるこちらの荘厳な建物。
かつては修道院だったそうですが、現在は国会議事堂として使われています。
「世界ふれあい街歩き」でこの建物を紹介していたので、その時に話に出ていた正面の時計に注目しました。ムリリョ広場 広場・公園
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パッと見違和感なさそうに見えて、よく見ると数字の並びが左右逆になっているのがわかりますでしょうか。
当然ながら、針の動き方も通常と逆回りになります。
この時計は2014年に政府が導入したものだそうで、数値が逆回りなのは「北半球の文化の押し付けではなく、南半球独自の文化を世界へと広める」ということを象徴するものだそうです。
確かに日時計も南半球では逆回りですし、本来この地であるべき姿に近いものではありますね。ムリリョ広場 広場・公園
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このように政府の重要な建物が集まっている広場ですが、どこかの社会主義国のように不人気で誰も集まらない官製の広場ではなく昔からの交流場所なので、思っていたよりもはるかに多くの人たちがくつろいでいます。
それは鳩たちも同じ。
去年1年間に見たのと同じだけの数の鳩を、この広場で全部見た気がします(笑)。
ラパスという街の名前は「平和」という意味。
この街にふさわしい姿ですね。ムリリョ広場 広場・公園
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ムリリョ広場で少しくつろいだ後、再び新市街の坂をゆっくりと登り、主な観光地の中では一番上にある「ハエン通り」へとやってきました。
この界隈には博物館などが多く存在している、ということもありますが、この場所は何よりも「スペイン植民地時代の香りを最もよく残す場所」として人気で、ラパスの観光案内にも必ず含まれています。
カラフルな外観、バルコニーが設けられた2階など、中南米のスペイン植民地でこれまで多く見てきた特徴がここにも強く反映されています。ハエン通り 散歩・街歩き
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そんな建物の雰囲気に加えて、すり鉢型のラパスの街という背景が加わることで、この場所はさらに非凡さを増します。
数え切れないほどの家々をバックにした美しい街並みは、なかなか他の場所ではお目にかかれないもの。
薄い空気と闘いながらここまで登ってきた甲斐がありました。ハエン通り 散歩・街歩き
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この日は夕方から外出の予定もありましたし、あまり無理して歩くと高山病の適用には逆効果なので、観光はこの辺で切り上げました。
それでもまだ腹があまり減っていなかったのですが、さすがに何か食べておいた方がよいかな、ということで、散策中に気になっていたこちらの店へ。
「コパカバーナ」というチキン専門のファストフード店です。
Pollo(ポジョ)がチキンを表す単語。
ラパス市街を中心として国内展開している非常にポピュラーなお店で、あとでガイドさんに聞いた時にも「あそこは美味しいよね~」という感じでした。 -
夜の食事の予定もあったので、1人前のセットを2人でシェア。
特にボリビアらしさというものはないのですが(笑)、それでも中までしっかりと味がしみ込んだジューシーなチキンがかなり美味く、あっという間に平らげました。
ラパスの街は、ガッツリ食べるのでなければなかなかいい店がありませんし、あってもちょっと時間がずれると閉まってたりすることが多いので、このお店は長期滞在する際にはとても重宝すると思います。 -
ハエン通りを出たあたりからうっすらと雨がぱらついていたのですが、徐々に屋根をたたく音が聞こえるほどまでになってきました。
特に雨も降らんだろうと思って傘を宿に置いて来ていたのですが、よく考えたら高地の天気は変わりやすいんだった...
ということで、足早に宿へと戻りますが、その途中でどうしても飲みたかった「バーガーキングのシェイク」を購入して、ズルズル吸いながら歩きます(笑)。
前回12年前にラパスを訪れた際、「世界一高い場所にあるマクドナルド」に行きたいと思ってやって来たのですが、その前年にマクドがボリビア国内の店を閉めてしまったため、代わりに「世界一高いところにあるバーガーキング」を探して歩いていました。
最終的にはエル・アルト空港内の店舗でバーガーを食べて満足したのですが、万が一空港店が閉まっていた時に後悔しないようにということで、新市街にあった店でシェイクを買って「押さえ」としていたことを思い出しました。
12年経ち、同じ店でシェイクを買っている自分の行動の変わらなさに、思わず吹き出してしまう雨のラパスの昼下がり。 -
シェイク片手に足早に歩き、大通りを渡って旧市街側へ。
その入り口、サガルナガ通りを下りきった脇にあるのが「サンフランシスコ教会」です。
16世紀、スペイン統治が始まって間もない頃に建設が始まり、途中崩壊などを経て18世紀に現在の建物が完成しました。
その名の通り、まつられているのはアッシジの聖フランチェスコ。
雨も強かったしあまり時間もなかったので内部を見るのは諦めましたが、その外観の荘厳さだけでも十分な価値があります。サンフランシスコ寺院 寺院・教会
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教会の前は大きな広場になっていて、大道芸、遊具を実演しながらの売り込み、そして討論会的な集まりまで、さまざまな人の塊ができています。
ここ以外の街並みは整然と碁盤の目の形になっていて、人々が黙々とそこを行き交う姿の方が目についていたのですが、この場所でようやくラパスの人々の「熱」を感じることができました。 -
急ぎたいのですが、坂道ということもあり全然体が動かないので、濡れるのに任せながらゆっくりと宿へと戻りました。
再出発までは1時間ほどしかなかったので、ひとまず出るまでぐったりと横になって回復を待ちます。 -
事前に旅行代理店にお願いして、夕方から
・街を見晴らす展望台へ行く
・ロープウェイに体験乗車
・本場のフォルクローレを聴かせる店で夕食をとる
というツアーを組んでもらっていました。
基本的にはタクシーなどを駆使すれば自力で行けるとは思いますが、夜にさしかかることもあり「何より安全に行動する」ことを重視し、予算をかけてこのツアーを組むことにこだわった次第。
16時過ぎになり、ホテルまでガイドさんに迎えに来てもらって、ラパスの夕方と夜を満喫するツアーがスタート。 -
まずはホテルのある旧市街から新市街側へと移動します。
個人的にベストな行程は「夕暮れにロープウェイ乗車」「夕暮れ時のマジックアワー近辺で展望台へ」「その後はゆっくりお食事と音楽を堪能」という感じでしたが、ガイドさんに聞いてみたところ思いのほか暗くなるのが遅い時間になる見込み。
しかも移動の都合で展望台が先でないと間に合わないという事だったので「夜景どっかで見られるのかな?」という若干の不安を抱えながら、車に揺られます。 -
道中で見かけた光景。
一見競馬予想に群がる人々のように見えますが(笑)、これは日本でいう所の「地鎮祭」のようなもの。
右から2人目の女性の左側にちらっと炎が見えますが、これが先ほどリナレス通りなどで見たリャマの胎児のミイラを燃やしている状態です。
大地の神パチャママへの祈りを捧げているところですね。 -
新市街の先ほど歩いたあたりからさらに坂を登り、グネグネと斜面にへばりつくつづら折りを何度か切り返しながら、展望台の入口までやってきました。
「ミラドール・キリキリ」。
地球の歩き方には、ここより低いところにあるライカコタの丘は詳しく載っていますが、この展望台はわずかしか情報が書かれていません。
ですが、私は12年前にここを訪れ、今回ラパスを再訪した際にも「何がなくともここだけは絶対に来る場所」として心に刻んでいました。 -
私が夜景を見たいというのはガイドのLuzさんも理解していて、ゲートの人といろいろ交渉してくれました。
結果、22時まで開けてもらう約束を取り付け、いまこの瞬間にまず明るいうちの風景を楽しみ、食事をした後で再度ここまで来て夜景を鑑賞できるようにしてくれました!
これはガイドさんをつけなければ実現できなかった事ですね。
本当に素晴らしい交渉力、そしてホスピタリティです。 -
ということで、後でもう1回見られるという安ど感を胸に展望台への道を勇ましく進みます。
12年前に来た時には、今回も泊まっているホテルロサリオのフロントでタクシーを呼んでもらい、このミラドール・キリキリでドライバーさん随行のもとで展望台へ行き、その後街へ戻るというのをその場でアレンジしてもらいました。
奥に見えているモニュメントは当時も目にしていて「ああ、久しぶり」的な感じでしたが、当時はすっかり真っ暗だったのでこの明るい展望台は新鮮です。 -
そして、舌の形にせり出している展望台の最前列へ。
もうすでにちょっと見えてますが(笑)、ここからの景色は... -
絶景中の絶景!
先ほどラパス到着時に景色を見ていたのが、この写真の右寄りの台地のへりあたり。
その時は「見下ろす」感じでしたが、このミラドール・キリキリは盆地の中にせり出したランウェイのような形になっているため、300度近い街並みを「見上げる」形になります。 -
上の方にへばりついている建物は、いったいいくつあるのか数えるのが不可能。
ご存知の方も多いと思いますが、空気の薄いこのラパスでは普通の街とは逆に、標高の低いところがお金持ちが住む「山の手」、高いところが「下町」にあたります。
なので、この見上げた先にある家は、どちらかというと貧民街に属するもの。
そのラパスにすら入りきれない人たちが集まって住み始めたエル・アルトの治安が悪いというのが、大いに納得が行きます。
ここでは、空気が濃いことが正義なんですね。 -
ランウェイの真正面には、新市街の街並みが豪快に広がります。
街のランドマークであるエルナンド・シレス競技場も、先ほどよりずいぶん大きな姿として目に映るようになりました。
このスタジアム、本来は南米の中で弱小国であるボリビア代表が強烈な地の利を生かして強豪国を苦しめたりすることがよくありますが(実際、先日もメッシを欠いただけのアルゼンチンに完勝してましたね)、まあ展望台の数十段の階段だけでグロッキーになりそうな身にとっては、こんなところでアウェーの試合をされること自体迷惑千万な気がしました(笑)。 -
その新市街の右奥の方に見える、ややカッパドキアのようにも見えるこのあたり。
その風貌から「月の谷」と呼ばれるワイルドな地形が広がる一帯です。
結局ラパスに2回きて一度も行かずじまいでしたが、まあここから見えたのでいいやw -
市街の左奥には、朝方は曇ってて見えていなかったラパスのシンボル、イリマニ山の雪を抱いた雄大な姿が見渡せます。
標高6,400メートルほどですが、すでに標高が高いため自分的には岩木山くらいのスケールに見えてしまいます(笑)。 -
新市街にはこじゃれたビルも建つ一方で、そのすぐ背後にはこうして増築に増築を重ねた、いったいこのアングルの中に何人住んでいるのかわからないようなぎっしりと詰まった家々も目につきます。
特段の産業も多くなく、南アメリカの中では最貧国に位置付けられるボリビア。
確かにその景色はとてつもなく美しいものですが、そこから見える日常には多くのビターさが詰まっています。 -
ちょっとずつ日が陰ってきたので、ガイドさんに促されていったん展望台を後に、坂をぐんぐん降りて新市街を駆け抜けます。
次に目指すロープウェイの乗り場までは、普通であれば10分ほどだそうですが、ちょうど夕方のラッシュと重なっていて20分ほどかかってしまいました。 -
ラパスに新たに設けられたロープウェイには、現在3本の路線があります。
午前中に見た、エル・アルトの中心部とラパスの旧市街を結ぶラインが「レッドライン」。
先ほど遠くに見えた月の谷に近いカラコト地区から新市街の南端をつなぐ「グリーンライン」。
そして、そのグリーンラインの駅からそのまま新市街上空を通り、エル・アルトの南側の台地上とをつなぐのが、この「イエローライン」です。
事前に見たラパスの映像の中ではレッドラインが頻繁に紹介されていたのでぜひそれに乗ってみたいと思っていましたが、特に夕方はレッドラインは大混雑でかなり待たされるという事だったので、上空散歩という意味では大きく差のないこちらが選ばれました。 -
周囲にけっこうおんぼろ?な建物が並ぶ中、異質なほどにきれいな建物を進みます。
もっとすいているかと思いましたが、夕方の時間帯ということもありどこからともなく現れた人々がどんどんと中へ吸い込まれていきます。 -
結構長蛇の列が見えたので、これ本当に大丈夫かな?と思っていましたがこれはどうやらチケットが必要な人の列。
今回はガイドのLuzさんが持っていたSuica的なカードを使い、ファストパス状態で豪快にスキップしたため、待ち時間はせいぜい5分程度でした。 -
15秒くらいに1つのペースでどんどんとゴンドラが流れていきます。
凄い規模だなあこりゃ。 -
ゴンドラは10人乗りくらいで、ぐんぐんと中へ詰められていきます。
ガイドさんからは右側がお勧めですよーという話がありましたが、実際乗ってみたら選択の余地はなく、ゴンドラのど真ん中。 -
どの程度周りが見えるか気をもんでいましたが、結果としてそれほどの心配はいりませんでした。
まだまだこれから開発の手が伸びるであろう郊外の景色、 -
まさに「空中遊覧」という言葉がふさわしいゴンドラの群れ、
-
そして、学校だろうが民家だろうがお構いなしに飛び越えていくその豪快なランドスケープ。
観光ロープウェイはたいてい「目的地の景色」が重視され途中の眺めは木に覆われて大したことない、ということが多いのですが、このラパスのロープウェイほど「道中の眺め自体が一番楽しい」乗り物はないのではないかと思います。 -
下で人がうごめき、グラウンドを走り回ったり洗濯物を取り込む姿が間近で見えるくらい「市民生活のほんのちょっと上」をすり抜けて、ゴンドラは徐々に標高を上げていきます。
大通りは大渋滞している中、このすいすいと進む快感は一介の旅行者である私ですら気持ちよく思えますから、地元の人にとってはどれだけ有用なことか。 -
この辺から暗くなってきたので写真もだいぶ辛くなりましたが(笑)、新市街の高級住宅地であるソポカチ地区の途中駅を通過してからは傾斜が一気にきつくなり、それに伴って景色の変化もかなり激しくなりました。
家の灯りそして街灯もぽつぽつとともり始めています。 -
20分ほどの空中遊覧を終え、イエローラインのエル・アルト側の駅へと降り立ちました。
行きに下ってきた国道を使うと1時間以上かかる道のりがわずかな時間で終わりました。
モラレス大統領が公約として掲げ鳴り物入りで登場したこのロープウェイ、特に貧困層に向けた政策のためインテリ層からは「スタンドプレー」とのそしりを免れなかったのですが、まあ実際便利になったことは確かです。 -
目の前の道路は大混乱。
足早に降りた人たちは、そこからさらにミニバス等に乗り換えて家路を急いでいます。 -
建物でだいぶ狭くなりましたが、ここからの景色もなかなかのものです。
エル・アルトの住民の中にも格差があって、1回3ボリビアーノ(50円弱)の「高級」であるロープウェイを使える人もいれば、それが高く旧来からのミニバス等を使う人、そしてさらに「徒歩で往復」する組に分かれるそうです。
そうした人たちが使うのが、この写真に写っている階段。
下まで延々続いているそうで、さすがに現地の人でも辛いそうですね(そりゃそうだ)。
私だったら夕方家に帰るために登り始めたとしても登り切るまでに朝になってしまいそうです。 -
治安がやや不安でしたが、ガイドさん同行であまり遠出しなかったこともあってそれほどの不安はありませんでした。
(ただ、持っていたカメラなどはしっかりしまうように指示が出ていました)
乗ってきた路線の下りに乗り、ラパスの街へと戻ります。
いい感じにマジックアワーになってきた!
これが見たくてロープウェイ乗車を希望していたので、感無量です。 -
先ほど一度通過した途中駅の「ソポカチ」で降りると、ドライバーさんが車とともに待っていてくれました。
そのまま渋滞中の市街を駆け抜け、午後に歩いてきた「サガルナガ通り」まで連れて行ってもらいます。 -
サガルナガ通りの中ほどで車を降りて建物の中へ入り、夕食会場へ。
ボリビアには、現地のフォルクローレやダンスなどを鑑賞しながら夕食が食べられる「ペーニャ」と呼ばれるライブハウスがあります。
ラパス市内にもいくつかあり、その中でも観光客向けの入門編として最適なのが、このサガルナガ通りにある「ウアリ」というお店です。ペーニャ ウアリ 地元の料理
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12年前に来た際にもこのお店を訪れて音楽などを楽しみましたが、今回は初ラパスの妻のためにツアーの中に組み込みました。
(もっと本格的な、純粋に音楽だけを聴かせるペーニャもかつてはあったのですがだいぶ減ってしまい、簡単に行ける店がここくらいしかないということもあります)
予約が入っていたこともあり、我々はステージの最前列のテーブルへと案内されました。
着いて間もなく、さっそくケーナの独奏がスタート。
哀愁を帯びたメロディーがケーナの柔らかな音色に包まれてつむがれていきます。ペーニャ ウアリ 地元の料理
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続いては、サンポーニャなどの民族楽器とギター等を組み合わせたバンドの演奏。
前回ここに来た際、こういう感じで演奏していたバンドの曲がいたく心に染み入り、ついその場で売りに来たCDを買ってしまったことがありました。
結果としてそのCDはいまだによく聴いていて、ラパスの良い思い出になっていました。
「花祭り」のようなおなじみの曲が彼らによって耳に届けられるたびに、自分がいまアルティプラーノという日本から途方もない距離を隔てた場所にいて、その大地の息吹を感じようとしていることが強く実感できます。ペーニャ ウアリ 地元の料理
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ライブハウスという事でしっかりしたメニュー構成ではあるのですが、正直前回も味はそれほどでもなかった記憶がありました(笑)。
今回注文したのは、キヌアのスープ、野菜の串焼き、そして肉の盛り合わせ。
この肉の盛り合わせの中には、ボリビアの名物の一つでもある「リャマのステーキ」が入っています。(奥のお皿の一番左側の肉)
リャマのステーキの味ですが、「脂身が極端に少ない豚肉」という感じ。
特にソース的なものはないので淡々と塩味で食べていると、口の中がちょっとパサパサになってくる感じです。
普段ならこのくらいの量はそれなりに入りそうですが、高地に来たばかりでまったく食欲が沸かなかったこともあり、半分くらい手つかずになってしまいました...
なかなかドリンクも出て来ず辛かったのですが、さんざん待って出てきたフルーツカクテルが美味で救われました。
ただ、そのカクテルがあとで大きな問題を引き起こすことに(詳しくは明日)。ペーニャ ウアリ 地元の料理
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食べながらもプログラムはどんどん進行していきます。
バンドの演奏に引き続いては、民族衣装に身を包んだ男女のダンス。
求愛の踊りなど古くからあるものをモチーフにしているとのことです。
このペーニャの特徴なのが、ダンスの途中で観客を引き込んで来ること。
12年前は、訪れたのがラパス滞在2日目でいくらか慣れていた事、そしてまだ若かったこともあり(笑)そのお誘いにのって数回ステージに立って踊っていました。
しかし今回はもうじっとしているのが精いっぱいなので、我々のテーブルのお誘いは全部お断りしました。
まあ、他に踊ってた人が元気すぎたので、呼ばれても何もできなかったと思いますが...ペーニャ ウアリ 地元の料理
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世界無形文化遺産にも登録されている「オルーロのカルナバル」をモチーフとした、いかめしい仮面に身を包んだ悪魔(ディアブロ)が、こちらにぶつかってきそうなほどの迫力で動き回ります。
最後まで見ていたかったのですが、さっき夕方に予定変更が入ったこともあったので、この辺で中座。
雰囲気は充分に味わうことができました。ペーニャ ウアリ 地元の料理
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21時過ぎ、再び車に乗り、夕方に通ったのと同じ道を通って「ミラドール・キリキリ」を目指します。
22時までという約束でしたので、少しでも長く見たい気持ちを察したのかドライバーさんもやや急ぎ気味に走ってくれます。
そして、展望台へ。
誰もいないかと思いましたが10人以上の先客がいるのが確認できます。
12年前に一度見てはいるものの、今回ラパスで一番目にしたかったその光景は... -
日本では函館・長崎、そして海外では香港・サンフランシスコ・グアナフアトと夜景自慢の街並みをそれなりに多く見てきた中で、このラパスほど「自分に覆いかぶさるように迫ってくる夜景」を、私は知りません。
「宝石箱をひっくり返したよう」という表現がありますが、このミラドール・キリキリから見る夜景は、そのひっくり返した宝石が自ら光を放つような魅力にあふれています。
無数の家々や街灯が放つ光が天の川のように、そしてその中に点在する無人地帯が暗黒星雲のように覆いかぶさって、まるでその黒い部分が意思を持って動きだしそうな感覚にすら陥ります。
これは絶対妻にも見せたい!と思って組み込みましたが、妻も大興奮。
改めて、この夜景をアレンジしてくれたガイドのLuzさんに感謝です。
時間にして15分程度のわずかな滞在でしたが、許されるのなら夜中じゅうここにいたいと思わせるような、知名度は低いものの世界に誇れる夜景を十分すぎるほど堪能し、宿へと戻りました。
満足感と酔いに包まれて帰るなりすぐに熟睡。
心なしか体に残る寒気が、単に屋外に長居しただけではなかったことに気づく由もなく...
明日はいよいよウユニ塩湖。どんな光景が待っているんだろう?
(4日目へ続く)
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