2016/12/28 - 2017/01/08
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2016年12月28日~2017年1月8日に、「天空の鏡」と呼ばれるボリビアのウユニ塩湖、そしてその経由で立ち寄り存分に観光したニューヨークの旅行記です。
「天空の鏡」など本当にあるのか?と渡航前は懐疑的でしたが、地球の他の場所では味わえないような、自分の中での方向軸がわからなくなるような素晴らしい光景に出会うことができました。
また、ニューヨークはアメリカに何度も行っている割に初めてでしたが、著名観光地から映画のロケ地まで巡りたい場所を存分に楽しめ、好奇心を存分に満たす素晴らしい旅となりました。
豊富な写真で紹介しますので、お楽しみください!
1日目(16/12/28):成田→ニューヨーク
2日目(16/12/29):ニューヨーク→リマ
3日目(16/12/30):リマ→ラパス
4日目(16/12/31):ラパス→ウユニ
5日目(17/1/1):ウユニ
6日目(17/1/2):ウユニ→ラパス
7日目(17/1/3):ラパス→リマ→(機中泊)
8日目(17/1/4):→ニューヨーク
9日目(17/1/5):ニューヨーク
10日目(17/1/6):ニューヨーク
11日目(17/1/7):ニューヨーク→(機中泊)
12日目(17/1/8):→羽田
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今回の旅は、もともとため込んだANAのマイルを使って妻と2人でアメリカ方面への航空券を確保し、そこを拠点としてどこかに行こうという漠然な計画からスタートしました。
まずは往復の航空券確保が至上命題。
旅行のほぼ1年前となる2016年の1月、受付開始初日の開始数秒後に申し込む形でニューヨークまでの往路を押さえ(その時点では復路は仮日程)、そして復路の受付開始日もまた開始数秒後に電話して、首尾よく希望通りの便を確保できました。
春ごろに最終的な目的地をウユニ塩湖に決め、NYからの往復分の航空券+現地のプライベートガイドツアーを南米に強い代理店に編成してもらって旅程が完成。
決めたときには「出発はだいぶ先だよなあ」と思っていましたが、気づいたらあっという間に当日になっていました。
年齢のせいか、最近本当に時の経つのが早くて仕方ないです。成田空港第1ターミナル 空港
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ということで、昼前出発の成田エクスプレスでゆっくりと空港へ向かいます。
今回の特典航空券は、この機会に使おうと貯めに貯めていたマイルを全力投入した結果、ニューヨークまでのビジネスクラスをゲット。
もともとアメリカを拠点としてどこかに行くつもりでしたが、普段のアメリカ行きであれば苦痛でしかない機内が快適に過ごせる、ということが大きな要因となって、その先の体力がいりそうな南米行きを心置きなく決意することができました。成田空港第1ターミナル 空港
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出発の2時間以上前に余裕をもって空港に到着し、必要な買い物などを済ませてからラウンジへと向かい、軽めに腹ごしらえ。
ラウンジ自体はよく使っていて便利ですが、何せ今回は小市民としては機内でいろいろ食べるのが最重要項目ですからね(笑)。成田空港第1ターミナル 空港
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特典航空券を申し込んだ時点ではこの便は往復成田発着でしたが、1年待つ間に羽田~ニューヨーク便が就航し、復路だけ羽田到着に変更になりました。
個人的には往路も変更して欲しいところでしたが(笑)。成田空港第1ターミナル 空港
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冬休みの出国ラッシュの時期でしたが、見たところ思ったほど混んでいませんでした。
自分の会社も世間と同様29日からが休みでしたが、1日早い出発だとだいぶ違うようですね。
期待感に胸躍らせながら待っていると、やがて搭乗の時間となりました。成田空港第1ターミナル 空港
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今回お世話になった飛行機。
ニューヨークまでの所要時間は12時間あまりです。
これまでは特典航空券で他社便のビジネスに乗ったり、西海岸の便が当日インボランタリーアップグレードされたりしたことはありましたが、東海岸などの長距離路線でのビジネス利用は初めて。
楽しみすぎて鼻血が出そうです(笑)。成田空港第1ターミナル 空港
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案内された席の写真をちゃんと撮っていればよかったのですが、あまりにはしゃぎ過ぎた結果こんなよくわからない写真しかないことをお許しください(笑)。
ANAのニューヨーク便では、窓側・通路側が交互に配置されており、窓側からも通路に出られる形になっています。
今回は妻が窓側、私が通路側を選択。
互い違いの配置なので声をかけるには立ちあがる必要があるのが、本当に数少ない不便なところかもしれません。 -
フルフラットになる座席の前のほうに大きなモニターと足置きスペース(寝る際には足をここに突っ込んで寝る形)があります。
テーブルはどこなんだろう?と思っていたら、画面の下に取手がついていて引っ張り出す形式でした。
座席の脇にはミニテーブルと小物入れなどがあり、スマホなどよく使うものをしまっておくことができます。
押せるボタンを押しまくったりしていたら、CAさんがウェルカムドリンクを持ってきてくれました。
さっそく優雅な雰囲気に浸りつつ、さっそく「君の名は。」を観始めます。成田空港第1ターミナル 空港
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美しい夕焼けを背に、飛行機は大空へと飛び出しました。
この富士山を再び見る時、私の記憶にはどんなものが刻まれているのでしょうか。
毎度ながら、この旅立ちの瞬間の高揚感は何物にも代えがたいものがあります。 -
シートベルトサインが消えた後は席を倒しまくり、足伸ばしまくりで小市民感爆発(笑)。
出発から1時間ほどたったところで、お楽しみのお食事タイムになりました。
和食と洋食の2つから選択できますが、この後しばらく食べられなくなると考えて和食をチョイスします。
アミューズは和洋共通。 -
和食は、八王子や芝公園のものが有名な「とうふ屋 うかい」がプロデュースしたコースでした。
まずは最初のプレート。
見た目にもとても鮮やかで食欲をそそりますし、(絶品というほどまではいきませんが)しゃれた和食のお店で食べるクオリティには十分に達しています。
奥にあるごま豆腐が非常に濃厚で印象に残りました。 -
最初に頼んだカクテルもすいすい進んで次の膳を待っていたら、さっそくCAさんがきめ細かくドリンクのおかわりを聞いてきます。
うーん、優雅。
こちらは、上品なすき焼き牛が乗ったご飯と、うかいらしい豆乳汁、そして蟹のあんかけ。
特に豆乳汁が絶品でしたね。こっちのおかわりが欲しかった(笑)。 -
以前にエコノミークラス症候群を起こして機内で倒れた経験があり、それ以来長距離路線ではお酒を飲むのを控えたり血行のよい靴下をはくなどいろいろと対策を取ってきたのですが、これだけ優雅でスペースにゆとりのある空間だとその配慮はいらなさそうなので、この時はたっぷりお酒をいただきました。
そうしてすっかり仕上がった?ところでデザートが登場。
2種類あって、CAさんがワゴンサービスで持ってきてくれました。
チョコレートケーキとムースの2択で激しく迷っていたら「両方でも大丈夫ですよ」という神のようなお言葉があったので、それに従って2つともいただきます(笑)。 -
この後映画を2本観て、完全に座席をフラットにしマットレスを敷いて熟睡しましたが、起きてみたらまだアラスカにも到達していないところでした。
ビジネスでは途中の軽食も無料で持ってきてくれますので、一度食べてみたかった「一風堂のラーメン」を注文。
上空なので多少ぬるいのはありますが、風味はすっかり本家のラーメンそのもので、インスタントよりははるかに美味しいです。 -
ラーメンの熱気を覚ましながらあと2本映画を観て、また横になって熟睡。
出張などで渡航が多い友人が「エコノミーは疲れる、ビジネスは疲れない(そしてファーストは回復する」という話をしていましたが、まさにその通り。
エコノミーだとまともに寝られた試しがないので、少しでもこうして疲れをためないでいられるのは嬉しいですね。
だらだらと寝ていたら、いつのまにか北アメリカ大陸の真ん中あたりまで来ていました。 -
てっきり「朝食」というメニューがあると思い込んでいましたが、CAさんによると「軽食メニューの中に朝食向けのものはあるが、それ以外にもお好きなものを召し上がれます」ということでした。
なので、朝カレー(笑)。
これもなかなか濃厚で高級店の欧風カレーの風味がします。 -
カレーの皿が片づけられたころ、降下が始まりました。
「機内をもっとエンジョイしたい」というのと「十分に寝て疲れを取る」が両立できないのが悲しいところ、というかそれを両立したいと思っている時点で小市民なんですがねw
機影が雲に映りこむような高さまできました。 -
個人的にはアメリカ東海岸は初めて。
地図が見えてて来ただけでテンションが上がりまくります。
(一度、9/11の翌年にニューヨークに行く計画を立て航空券も確保していたのですが、仕事が忙しくなりすぎて断念した経緯があっただけに、なおさら) -
大きく旋回が始まり、ロングアイランド周辺の地域が見えてきました。
(この風景を見ながら、9.11の1か月後に起こり、ロングアイランドの住宅街に墜落して「またテロなのか?」という不安がよぎったアメリカン航空の事故を思い出しました。亡くなられた方に合掌) -
遠くにマンハッタンのビル群がかすかに見える中、旋回してクイーンズ側からアプローチ。
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現地時間12月28日15時過ぎ、無事にジョン・F・ケネディ国際空港に着陸。
12時間あまりの飛行時間でしたが、しっかり寝られたこともあって思っていたよりもはるかに元気でした。
雨の予報を聞いていましたが、ニューヨークはまずまずの天気。
幸先いいですね。ジョン F ケネディ国際空港 (JFK) 空港
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JFKの入国審査には相当の時間がかかる、というのを事前に聞いていたので、ビジネスクラスの利を活かして速やかに降機し、速足で審査の列へ向かいました。
アメリカ入国に必要な「ESTA」を一度登録している人は自動改札的なものがあって全く列は出来ていないのですが、一方で初回入国者の列は本当にひどいもの。
我々はかなり早く着いたためまだ審査ブースが見えるあたりのとぐろを巻いた列に入ることができましたが、我々の後ろには(おそらく他の便も重なったのでしょうが)どこまで続いているのかわからないような列が見えます。
しかも、これだけ人を待たせていながらブースが2つしか稼働してない...
さらに係員の対応も遅いことこの上なく、何か問題があると長時間ブースを離れるため、その度に並んでいる面々のストレスが上昇するのが感じ取れます。
我々は到着時点で先頭から30人程度の位置にいましたが、結局審査が終わってターンテーブルのほうに進めたのはちょうど1時間後でした。
いくらテロを警戒しているとは言え、このホスピタリティの欠如はちょっとあり得ないですね。
同じ便で最後に列に並んでいた人はいったいいつ頃空港の外に出られたんでしょうか?ジョン F ケネディ国際空港 (JFK) 空港
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こうして16時を大きく回ったころに、ようやく荷物と再会して空港の外へ出られました。
急いでいたのには理由がありました。
この日は18時半からの時間指定が入ったワンワールドトレードセンターの展望台のチケットを購入しており、また20時にはレストランの予約を入れていました。
展望台チケットは20分以上遅れると使えない的なことが書いてあります。
入国での時間ロスが痛い、しかしまだ後ろのほうでなくてよかったという事に少しだけ安堵しながら、出口前に整然と並んでいるイエローキャブの一台に乗り込みます。ジョン F ケネディ国際空港 (JFK) 空港
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JFKからマンハッタンまでのタクシーは、エリアごとの定額制。
なのでぼったくられる心配がなく非常に安心して使えます。
その分えらく高い(マンハッタン南部までだと70ドル)のですが、今日は時間がないので選択の余地はなし。。
宿泊ホテルが同名で幾つもあるのでちゃんと伝わっているか心配になり聞いてみたら「任せとけ」的な返事が。
まあ、心配するのはやめてニューヨークを愛することにしよう(笑)。 -
JFKからマンハッタンまでは通常は4~50分ほど。
運転手さんに聞いてみたら「この時間帯は混んでるからだいたい1時間ちょうどくらい」とのことでした。
とりあえず、何とか展望台のチケットは無駄にしなくてよさそうで、ひと安心。
しばらくクイーンズの高速道路と一般道を巧みに使い分けて走っていましたが、やがて遠くにマンハッタンのビル群が見えるところからは一気にフリーウェイでアプローチ。 -
イーストリバーの下をくぐるトンネルを出ると、もうそこはマンハッタン。
いよいよビッグアップル到着!という感慨がMAXに達しますが、一方で暗くなってきていい写真が撮れない(泣)。
こちらは少し渋滞している間に撮ったマンハッタンブリッジ。
奥に見えているのがブルックリンブリッジです。 -
そして、予約していたホテルへと到着!
運ちゃんが言った通りぴったり1時間でした。やっぱプロの言う事は正しいw
明日は南米へ向けて出発するため、初回のニューヨークは1泊のみ。
後半戦はより中心部に近いところに宿をとって巡る予定だったため、この日は「後半戦では訪れなさそうな場所」として、最南端のフィナンシャルディストリクトにあるこちらのマリオットホテルにしてみました。
映画ファンとしては、先日観てきた「ハドソン川の奇跡」で、サレンバーガー機長たちが査問会を受けるために訪れていた場所という事でも外せない場所。ニューヨーク マリオット ダウンタウン ホテル
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クリスマス自体は終わってしまいましたが、まだまだ街なかにはその雰囲気がたくさん残っていました。
ホテルのロビーにも可愛らしいツリーが。
マリオットというとホテルの中ではかなり高級なブランドですが、このホテルは比較的古くそしてあまり広くないこともあり、こぎれいなシティホテルといった感じ。
(実際、予約した際にも名前の割にかなりリーズナブルだったこともありここに決めました)
実際ボーイさんの数も少なく、基本自分で部屋まで荷物を持って上がる感じで、まあお値段なりかなという印象でしたが。ニューヨーク マリオット ダウンタウン ホテル
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このホテルを選んだ理由、それは1にも2にもワールドトレードセンターのエリアから近かったこと。
初日到着が夜、翌日出発が午前中で観光する時間がわずかしかなかったため、出来るだけ近いところにしようという意図がありました。
この写真は、ホテルの正面入り口前から撮ったものです。
わずか2ブロック先ですから、移動時間はほぼ無いに等しい状態。
ホテルに到着し部屋に入ったのが17時半くらい。
それでも、30分くらいうとうとして疲れを取るだけの余裕があったのが幸いでした。 -
すでに周囲は真っ暗でしたが、ビルが徐々に近づいてくると同時にこのエリアに非常に多くの人が集まっていることに気づきます。
テレビの向こうの話でしかなかった「9.11」。
帰ってテレビをつけて、しばらく「いま映っている映像が何を意味するのか」がよくわからなかったあの時間の事は記憶に深く刻みついていますが、一方で自分の身の回りに被害にあわれた方もおらず、対岸の出来事としてしか頭に入ってこなかった一連の出来事。
こうしてそのツインタワーの跡地を自分の視界にとらえることで、ようやく起こったことの規模、そしてここにどれだけ多くの人が関わっていたかを認識させられます。
※先ほど書いた「2002年に一度キャンセルしたNY行き」は、何が起こっているかを知るため、ちょうどツインタワーの姿をレーザー光線で再現するという追悼イベントにあわせて渡航する予定でした。グラウンドゼロ 9/11メモリアル モニュメント・記念碑
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こうして地図を見て、その周囲の景色にタワーの姿を想像しようとしても、その「単なるだだっ広い空間」に現実に人が出入りしていた光景は浮かんでくることはありません。
グラウンドゼロ 9/11メモリアル モニュメント・記念碑
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ツインタワーの跡地は、先ほどの写真でもご覧いただいたように噴水となっており、その周囲にはそれぞれのタワーで犠牲となった方々の名前が刻まれています。
日本人の名前も見えますね...グラウンドゼロ 9/11メモリアル モニュメント・記念碑
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その名前が刻まれた場所に置かれた花や手紙。
名前の付近を囲んで集まり祈りを捧げる、親族と思われる人々。
何よりここに来て感じたのは、まだ「9.11」はすべて終わったわけではない、ということでした。グラウンドゼロ 9/11メモリアル モニュメント・記念碑
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おそらくこの方はメキシコ出身の方なのでしょうか、「グアダルーペの聖母」が描かれた紙が名前のところに挟まれています。
もちろん我々のような純然たる観光客の姿も多いのですが、この場所を取り囲む多くの人々の中に、あの15年以上前のこの場所の姿は「ニュース」ではなく「記憶」として残っている。
そのように感じられただけでも、この場所を訪れた価値があったのではないかと考えます。グラウンドゼロ 9/11メモリアル モニュメント・記念碑
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現在その姿が徐々にニューヨークの新たなシンボルとなりつつある「ワン・ワールドトレードセンタービル」。
旧ワールドトレードセンターの6号棟(ツインタワー崩壊時にあおりを食って全壊)があった場所に建設され、2014年に完成しました。
てっぺんのアンテナまでの高さは541mで、いわゆる「西経」で経度が表されるエリアの中では最も高い建物です。ワン ワールド展望台 建造物
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ちょうど時間になったので、この場所に来て空気を感じることでようやく想像がつくようになった過去のタワーの姿を思い浮かべながら、その向こう側に隠れている新しいタワーへと向かいます。
グラウンドゼロ 9/11メモリアル モニュメント・記念碑
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我々は時間指定のチケットを持っていましたが、表には長蛇の列。
この時の気温は摂氏0度に近いくらいでしたので、この寒空の下で待つと死にそうだな...と思って表で客をあしらっている係員に尋ねてみたら、あっさり中へ入れと言われました。
こういう表示をちゃんと書かないあたりがちょっと不親切だなあ。ワン ワールド展望台 建造物
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入口の前の屋外に行列、そして中へ入って一度地下1階まで降りてからエレベーターへ向かうのですが、その前にもかなり長い列。
しかし、奮発して買った「ファストパス」の効果は絶大で、その列をすべてすっ飛ばしてフロントローへと案内してくれ、あっという間にエレベーターに乗れました。
世の中、結局金なのか(笑)。ワン ワールド展望台 建造物
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渡航する直前に「世界!ふしぎ発見」でもやっていて注目していたのですが、このエレベーターの演出が凄いんです。
最上階に上がるまでわずか1分ちょっとくらいなのですが、その間にエレベーターの箱の壁に「昔から今までのニューヨークの風景」が早回しで表示されていくんです。
こちらは17世紀くらいかな。
向いているのは東側。という事はこの先にブルックリンブリッジがあるはずなのですが、まだそんなものはありませんね。
イーストリバーを行き交う船も蒸気船です。
※自分で撮影した動画からのスクリーンショットのため、画質が粗いのはご容赦くださいワン ワールド展望台 建造物
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見とれているうちにあっという間に年月が進んで20世紀になり、北側に我々を見下ろすかのようなエンパイアステートビルが建ち、そしてぐんぐん周囲の視界が悪くなっていきます。
そして2001年。
南側の視界を遮っていた2本の大きなビルが、音もなく消えていきました。ワン ワールド展望台 建造物
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「1分でわかるNY」的な粋な演出に惚れ惚れしていたら、もう到着。
着くなり誘導をうけて、真っ暗な空間に横一列に近い形で並ばされます。
いったい何が始まるんだ?ワン ワールド展望台 建造物
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手すりがついていて、その向こう側にはビルをイメージした凸凹があったので概ね想像がつきましたが、ここではNYの街並みや生活をイメージしたプロジェクションマッピングが展開されます。
ワン ワールド展望台 建造物
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ああ、これはきっと展望台の人数を調整するために、これを見せたうえで待たせてから入れるのかな、とか考えながら映像を見ていましたが...
ワン ワールド展望台 建造物
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映像がフィナーレに差し掛かった時、おもむろにそのスクリーンだった壁がせり上がり、その向こうからニューヨークの本物の絶景が!
ワン ワールド展望台 建造物
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なんちゅう粋な演出なんでしょうか。
アメリカ人は(入口の案内とか含めて)基本的にやることが雑だと思いますが、こういうところでのセンスは抜群ですね。
楽しみにしていた夜景との出会いが衝撃的だったので、その後の説明とかも気がそぞろ(笑)。ワン ワールド展望台 建造物
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簡単な説明を聞き、こういう所にありがちな記念撮影の列をくぐり、展望台の「本丸」へ。
天気が良いことにも恵まれて、360度完全にクリアなニューヨークの夜景!
もう最初数秒見た時点で「ここに来た価値あった!」と超満足できるほど、この全方位から迫ってくる街のオーラは素晴らしいものでした。
これは北側、手前がソーホー、トライベッカあたり。
右奥の方にエンパイアステートビルほか、タイムズスクエア周辺のビルが見えますね。
ハドソン川を挟んだ左側はニュージャージーです。
ということは、ここを向こう側からUSエアウェイズ1549便が音もなく滑り込んできたという事か...ワン ワールド展望台 建造物
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エンパイアステートビルのクローズアップ。
景色を見ながら、場所でいうと5番街からアッパーイーストサイドに向かうあたり、この写真の右側に見えてる見慣れないやたら高いタワーが気になっていました。
トランプタワーとは形も違うしそんなに高くないし、いったいあれは何者?と思ってましたが...
あとで調べてみたらこれ、「432パーク・アベニュー」という「タワーマンション」なんだそうです。
アンテナ部分を除いた高さだけならこのワン・ワールドトレードセンターよりも高く、それでいてたった100戸あまりしか住居がないらしい。
89階で125戸って、半分以上1フロア1住戸(いや、上のほうは2フロア1住戸も?!)ってことかあ。
セレブすぎて想像がつかんわこれ(笑)。ワン ワールド展望台 建造物
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ぐるっと回って東側。
右端がウォール街、そして左側はイーストビレッジ近辺になります。
マンハッタンとブルックリンでビルの高さが如実に変わっているのが面白いところ。ワン ワールド展望台 建造物
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その真ん中でいちだんと明るく目立つのがこのブルックリン・ブリッジ。
橋脚自体は真っ暗ですが、アーチ部分のライトと車の灯りが橋を粋に飾り付けています。ワン ワールド展望台 建造物
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こちらは南側、ロウワーマンハッタン側を向いたところ。
手前で明るく目立っているのが、新しいワールドトレードセンターの3号棟・4号棟です。
右側に見えているのがすでに完成している4号棟。
日本人建築家、槇文彦(幕張メッセなどで知られる)が設計した建物です。
左側は3号棟。
こちらはあらかた躯体は完成していますがまだ上のほうは絶賛内部工事中のようです。ワン ワールド展望台 建造物
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これらのビルからふと目を下にやると、こうしてツインタワーの痕跡を見ることができます。
こうしてみると恐ろしい高さです。
完成間近のツインタワーで綱渡りした男の実話「マン・オン・ワイヤー」、そして昨年それを映画化した「ザ・ウォーク」なども観てきましたが、この高さで命綱なしで渡ろうとする変人の気持ちには私には理解できません(笑)。
そして、出来事自体は現場で飲み込むことができましたが、やはりあのはるか下に見える場所からちょうど自分の目の高さに近い場所までを占めていた「空間」がほんの1分もしないうちに消滅するという状況もまた、まだこの場所でも想像につきませんでした。ワン ワールド展望台 建造物
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海側は漆黒の闇ですが、その中にぽつんと輝いているのが「自由の女神」。
「アメリカ横断ウルトラクイズ」が好きでクイズを始めた自分としては、この「神」との初対面が何より嬉しいものでした。
旅の後半戦、ニューヨークに戻ってきてから存分に巡る予定。ワン ワールド展望台 建造物
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その後予定がなければあと1時間でも見ていたい気分でしたが、レストランの予約もあったので退却。
降りる時はあっという間で、2ターンほど待ってエレベーターに乗り、ものの10分弱で下界へと戻ってきました。
ここに着いた時、タワーと並んでもう一つ長蛇の列が出来ていたのが、こちらの「9.11メモリアル」。
かつての姿や、テロ発生当時の物品などを展示している場所でもあったのでぜひ訪れたかったですが、クローズ時間が早く今回は予定が合いませんでした。
ここは次回改めて訪れたい場所です。国立9.11メモリアル&ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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ロウワーマンハッタンのランドマークであるトリニティ教会のそばを通り、レストランを目指します。
トリニティ教会といえば「ナショナル・トレジャー」に出てきてましたが、今回はすでに閉まっていて宝探しが出来る状況ではなかったので素通り(笑)。トリニティ教会 寺院・教会
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このトリニティ教会の前を通るのがブロードウェイ。
そして、それと垂直に目の前からまっすぐに伸びるのが、かのウォール街です。トリニティ教会 寺院・教会
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ウォール街へと入ってまず見なければならないのは、やはりこちらのニューヨーク証券取引所。
クリスマスライトアップで、普段とは違う雰囲気を醸し出しています。
内部の見学ツアーは長いこと開催されていないようなので、今回はこちらも外から眺めるのみ。ニューヨーク証券取引所 建造物
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証券取引所の前にあった巨大なクリスマスツリー。
写真だと幾分地味に見えますが、人気の少ないウォール街でひときわ明るく輝いていました。ウォール街 散歩・街歩き
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証券取引所のはす向かいにある「フェデラル・ホール」。
映画好きとしては、あの名作「ゴースト」に登場した場所としてなじみ深いです。
(ウーピー・ゴールドバーグ扮するオダ・メイが、手にした大金を寄付してしまうシーンがこの建物の前でした)フェデラル ホール ナショナル メモリアル 博物館・美術館・ギャラリー
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そのすぐ脇。
ここにもトランプがあるのか... -
ウォール街から少し下ったところに、予約していたレストランがありました。
歴史あるステーキハウス「デルモニコ」です。
幾度か経営が替わってはいますが、元をただせば戦前からあった老舗。
こちらも、直前に放映された「世界!ふしぎ発見」でミステリーハンターが訪れてステーキを食べていた場所でした。デルモニコ ステーキ・グリル
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とにかく、着いたら早速肉が食いたい!と思っていて、事前に予約を入れていました。
昔はこういうのも自力ではなかなか難しくて、カード会社のデスクにお願いしたりしていましたが、今や「OpenTable」などでいとも簡単に予約できてしまう便利な時代になりました。
お店の中は、このようにクラシカルな雰囲気。
でも決してスノッブではなく、思ったよりも賑やかです。デルモニコ ステーキ・グリル
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どのくらい食べられるのかわからないまま、調子に乗って夫婦2人それぞれでリブアイステーキ、そして付け合わせのきのこのソテーやフライドポテトを注文しましたが...
いかん、多すぎる(笑)
相当お腹をすかせ満を持してこの場に臨んだはずでしたが、ステーキ自体がそもそも自分の顔の大きさくらいあり、ビジュアルですでに圧倒されていました。
ステーキは、アメリカで食べたステーキの中では意外なほどに脂が乗った、ナイフで軽く押すとググッと肉汁が出てくるようなジューシーなもの。
柔らかさと外側のクリスピーさの対比も抜群で、古い言い方をすれば「ゴキゲンに美味しい」のですが(笑)、何せ量が多すぎて途中で体が受け付けなくなってしまいました。
これから行く予定の方は、注文量に十分にご注意くださいwデルモニコ ステーキ・グリル
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結局、頑張ってお肉を半分ちょっとくらい食べましたが、超満腹になりギブアップ。
もったいない...あの肉テイクアウトにして、帰国したあとの自分に送ってあげたい気分でしたw
ワインの酔いなどをさましつつホテルまで歩いた時にはもう22時過ぎ。
帰るなりばったりと倒れ込みました。
明日は、朝のわずかな時間を使ってニューヨークの街巡り、そしてその後はいよいよ南米への移動です。
(2日目に続く)ニューヨーク マリオット ダウンタウン ホテル
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