2017/03/21 - 2017/03/21
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kojikojiさん
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黄山2日目は早朝5時に起床です。もちろん妻は日の出なんて見に行かないので寝ています。5時40分にロビーに降りると同じツアーの女性がいらっしゃいました。少し話をしているとガイドさんが降りてきて「さあ、行きましょう。」キャンセルもあって参加者は2人だけでした。表は雨は降っていないけれど霧が立ち込めています。ほとんど真っ暗なので懐中電灯を持ってきて役に立ちました。日の出のポイントは「北海賓館」から歩いてすぐの清涼台でしたが、すでに数人の人が来ていました。一生買えないようなキャノンの1眼カメラを三脚に乗せた中国のお金持ちでした。結果30分ほど待機しましたが見ることが出来たのはお月様だけでした。部屋に戻って朝御飯を食べてホテルを出ます。荷物を背負いながら1時間30分ほど歩いて雲谷寺ロープウェイの山頂駅に向かいます。相変わらず山々の景色は拝めませんでしたが、松の木に出来た霧氷の美しさは言葉では表せないほどでした。ロープウエィで下山すると霧が晴れ、こんなところを旅していたのかと思いました。いぜれにせよ部分だけの黄山を見ただけなので何年か後にまた来たいと思いました。その時は妻は来ないと思いますが。下山後は黄山市に戻りお約束のお土産物屋に立ち寄り、お昼を食べて最終地の杭州へ向かいます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
-
朝5時にモーニングコールがあり40分後にロビーに降ります。真っ暗なロビーに同じツアーの女性が1人座っていました。しばらく話をしているとガイドの金さんが現われ、「さあ、行きましょうか。」えっ2人だけ?他の方は全員キャンセルとの事でした。表に出るとまだ真っ暗です。懐中電灯で足元を照らしながら歩いて15分ほどの「清涼台」に向かいます。
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すでに展望台には数人のカメラマンが待機していました。体操を始めたくらいなのでかなり前に来ていたようです。この日の日の出の確率は20%でしたが…。30分ほど待って月が見えたので期待したのですが空はピンク色にもならず解散です。数十人にもなっていた人たちは三々五々散らばって行きます。
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少しは空の色が変わるとか…。ただ明るくなってきただけでした。
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お揃いのホテルの防寒具を着てガイドの金さんと記念写真を撮ってもらいました。
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登って来るときは気づきませんでしたが、清涼台にも昔の人が岩に穿った文字がありました。
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長谷川等伯の松林図屏風の中に迷い込んだ気分です。でも頭の中をリフレインしているのは「ミスト」という映画のエンディングのデッド・カン・ダンスのザ・ホスト・オブ・セラフィムという曲でした。
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奇しくも戻る途中にあった松は恐竜の姿だそうです。確かに右を向いたティラノサウルスにも見えます。
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ホテルに戻って身支度をして朝御飯を食べに行きます。
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朝は6時30分からと案内がありましたが、この時期は7時からだったようです。7時ちょっと過ぎに入ったので結構混雑していました。
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朝御飯は麓のホテルと比べるとシンプルなものでした。卵料理や麺のコーナーはありません。温かい料理はお粥くらいでした。
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前の日はたくさん歩いて良く寝たので食欲はありそうです。
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食事が済んで表に出てみますが霧の中です。今日も眺望は期待出来なさそうです。
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前日にホテルへ戻ってくる前に近くにあった郵便局の出店に立ち寄りました。前の日におばさんが「絵葉書を出すなら明日7時以降にもう一度来て。」と言われていたので7時30分に行ってみましたが閉まっていました。そこへ通勤途中のお兄さんが通りがかり、おもむろにスマホを出して電話してくれました。「あと5分で来るって。」と言い残し霧の中に消えていきます。
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寒いので一度ホテルに戻り出発の準備をしてからもう一度郵便局に向かいます。
ちなみにこの赤い線は線の中は喫煙可能エリアで、この線を越える山の中は禁煙という訳です。 -
書いておいた絵葉書は5元で日本まで送ることが出来ます。麓の同じような出店では切手は無いと言われたので、常時は置いてなくてわざわざ持ってきてくれたのかもしれません。何より消印スタンプがここだけのものなので貴重です。この折り畳み絵葉書は中側が黄山登山記念になっています。
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絵葉書が10元で別途に切手代が5元が必要です。
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お金を払うとおばちゃんがバンバンと消印を押してくれます。
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こんな感じです。おばさんは「さっき電話が掛かってきたから慌てて走って来たのよ。ごめんなさいね。小心だから。」って言ってたけど何語で話をしていたのか。会話は成り立っていたのだけど。
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記念写真!と言ったら「いやだ、恥ずかしい。」といいながら笑顔を見せてくれました。他の売店のおばさんは昔ながらの没有(メイヨ)店みたいですが、ここのおばさんは親切で可愛らしいです。同じなら気持ち良く買い物したいですからね。
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妻は今日も朝から歩きたくないオーラが出ています。
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今日は昨日の午後ロープウェイ乗り場から下ってきた分を登る訳です。時間は1時間30分くらいですが、荷物を背負ってなので体力は使います。
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これは別のお客さんお荷物ですが跳夫に頼めばロープウェイ駅までトランクでも運んでくれるそうです。ちなみに値段は1個50元。これ1回で200元なので約3,600円の稼ぎです。
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黒虎松まで戻ってきました。昨日と同じようなシルエットだけの姿です。
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上から見ても虎には見えませんでした。昨日は左から降りてきましたが今日は右手の始信峰方面に向かいます。
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暫くすると売店があり「連心鎖紀念牌」とあります。ここでカップルは南京錠を買って鎖に繋いで、カギは山の上から谷に投げすてる訳です。
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その南京錠をつけるのが「連理の松」の近くの石橋のようです。連理の松の名前の由来は「天にあっては比翼の鳥となり、地にあっては連理の枝とならん」。中国唐代の詩人白居易の「長恨歌」の中の有名な一節で、安碌山の乱が起きて都落ちすることになった玄宗皇帝が最愛の楊貴妃に語ったといわれます。
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「連理の枝」は東晋時代に著された志怪小説集「捜神記」のある説話に由来します。宋の国の大臣韓凭(かんひょう)と夫人の何氏は仲睦まじい夫婦でありましたが、酒色に溺れ非道であった宋の国王康王は何氏の美貌が気に入り韓凭を監禁してしまいます。何氏は康王に付き添って出かけた際に高台から飛び降りて自殺し、夫の韓凭も間もなく愛する妻のために命を絶ちます。康王は激怒して2人を同じ墓には入れずすぐそばに別々に埋葬します。お互いがすぐそばにいるにもかかわらず、いつまでも一緒になれない辛さを味わわせるためでしたが、数日後には2つの墓から木が生えて枝と葉が抱き合うように絡み合い根も繋がったそうです。
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「龍爪松」は霧氷が綺麗でした。尾根を越えて風の通りの違う所に出たのか途端に景色が変わりました。
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霧氷の付いた枝振りが気になりますが、この松の見どころは五爪になった根っこの形状です。雲の中から龍が片足を地面に着けた瞬間のように見えます。これも濃霧が無ければ感じないことだと思います。
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歩くにつれてどんどん霧が濃くなり、周囲の松も真っ白になって行きます。
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ここで霧氷と樹氷の違いってなんだろうと思い帰国後に調べてみました。ウィキによると樹氷と粗氷と樹霜の3つに分類されるそうです。更に白色や半透明の霧氷に対して、着氷性の雨によってできるほぼ透明な付着氷は雨氷というそうです。
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するとこれは樹氷と言う事になります。樹氷と言うと蔵王のスノーモンスターの印象が強いですが。
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松以外の樹木も見事に凍り付いています。これは粗氷(そひょう)に分類される氷のような状態です。
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「深海松」までやってきました。
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ここも眺望がすばらしい場所のようですが何も見えません。小さい道が分岐していて、「始信峰」に上がれるので20分ほど自由時間がもらえました。
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「始信峰」まで上がりましたが何も見えません。景色がこんななので、登る人も少なかったです。もちろん妻も下で待っています。黄山の帽子を被っていなかったらどこにいるのか分かりません。
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昨晩は厳しい寒さと霧だったのでしょうね。峰の反対側は更に霧氷がすごかったです。
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数人の人が一緒だったので写真を撮ってもらえました。父が存命だったころ旅先で買ってくる帽子をお土産にもらうのをとても楽しみにしていました。それを被ってデイサービスに行き、皆さんに息子がどこへ行ったとか話をするのが好きだったようです。もちろん元気だった頃は自分で旅するのが大好きな人でした。亡くなってから初めて帽子を買った気がします。
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一晩で出来たとは思えないほとんど樹氷のような姿です。
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霧の中から奇岩が現れては消え。
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思わず感嘆の声が出ます。
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イチオシ
ほんの10秒あったかないかですが、一瞬太陽が見えそうでした。
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15分では回ってこれず5分ほど遅れたので、下で待っている方々に「申し訳ありませんでした。」と声を掛けました。わざと遅れた訳ではなく歩いている人の流れに逆らえなかったのです。
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こんなに下って大丈夫だろうかと心配になります。どちらかというとロープウェイ乗り場に向かって登っていくはずなのですが。
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強風と霧による自然の造形美です。
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「石笋峰」の辺りです。どの岩山が石の筍なのか分かりません。
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奇岩の間の階段を下っているのは分かりました。
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これくらいの距離で何とか岩が見えますが、それより先は真っ白です。
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一度同じ帽子を被って中国の団体さんに入り込んでみたいです。この辺りから「十八羅漢朝南海」という十八羅漢に見える奇山が見えるようですが…。
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団体の皆さんが写真を撮っている松は「鳳凰の尻尾」だそうです。
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尻尾だけで本体はどこにあるのでしょう。
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ロープウェイの乗り場へ最後の登りがありました。霧の中から現れたのは岩に穿がかれた穴から支持を取った階段です。日本では絶対にありえない構造ですね。天国まで登って行けそうです。
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妻に左側を歩いてと言っても「嫌だ!」と言って来てくれません。
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登り切ったところに岩の崩れた所がありました。
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「岩の下に立って。」とお願いしても「嫌!」
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岩を押えるこれくらいのポーズを取ってほしかったのですが。
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下りのロープウェイも空いていたので待ち時間はありませんでした。昇りは真っ白だった面の景色は全く違うものでした。
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こんなところを昇っていたんだと改めて山の深さを感じます。
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「飛来石」以外では初めて見る奇岩です。
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お疲れ様でした。
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ガイドの金さんと記念に1枚。いろいろ無理を言ってこの日の晩の「宋城千古情」のチケットの手配と別仕立ての送迎バンを手配してくださいました。
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ロープウェイを降りた後にこの谷も向こうまでバスで下りる訳です。
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山麓駅に到着です。
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ミツマタの花が綺麗に咲いていました。文字通り三つ叉に分かれた枝の先に黄色い花を咲かせます。ミツマタの花は日本においては仲春(啓蟄から清明の前日まで)の季語とされています。冬から春に戻ってきた気がしてホッとします。
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ここまでくれば安心でブラブラ歩いてバス乗り場へ向かいます。先頭を歩かれる方と必ず遅れる人が明確に分かれたツアーでした。
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結局最後まで山頂辺りは雲の中でした。
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雲谷寺からバスに乗って同じルートを湯口鎮に戻ります。
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バスから見えた黄山の牌坊は窓が曇っていたのが残念です。
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黄山ともこれでお別れです。湯口鎮からバスを乗り替えて黄山市に戻ります。
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今回のツアーでは3か所のお土産屋さんに立ち寄りました。昨日のラテックスの次は竹繊維の店でした。またどうでも良い物を高く売りつけるのだろうと思っていたのですが。
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竹炭系の消臭剤から繊維を使った吸水性の良いタオル類に1切れで3週間くらい使い回せるペーパータオルなどなど。考えたら日本のテレビショッピングの実演を見たようなものですが、ツボにハマってしまっていろいろ買ってしまいました。今回お茶以外にお土産がなかったので、母や義妹や姪には良いお土産になりました。
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そしてようやくお昼御飯です。屯渓郊外の江南料理の店「豊澤苑」でした。バスの中で試食した黄山産のナツメもこの店で買えました。これは30個入りが500円と安かったので仕事先へのお土産にしました。
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店先にいた犬は綺麗な花輪を付けてもらっていました。
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中国の場合食用なのかペットなのか判断がつかない場合があります。広州の市場にいった時通りの左で売っているウサギや亀は食用で、右で売っているのがペットと言われたことがありますが見分けがつきませんでした。ちなみに貴州省では犬は丸焼きにしてお尻を表通り側に向けて売ります。クリンとした尻尾を見せる為です。
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店の奥には小さい湖が広がり、良い雰囲気の店でした。
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最初に高菜の入った炒飯が出ました。お腹空いているのでみなさん飛びつきます。
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続いて結び湯葉と卵のスープがコンロに乗って熱々で出てきます。
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豚の角煮とどれも美味しいのですが、これは特に美味しかったです。
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ぶつ切りの筍のうま煮は優しい味です。
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椎茸と根菜と鶏肉炒め。
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上海風焼きそば。
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鴨のローストはカリッカリの皮が美味しいです。
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一番美味しかったのはこの茄子と豚肉と隠元豆の炒めたもの。
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大蒜と葱と蛋炒め。この店美味しいです。
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食事の後は湖畔を散歩しました。
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自家製の練りごまが美味しかったです。100%の混ぜ物無しで出来たてが1瓶10元180円でした。
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一昨日の夕方屯渓谷の老街から望んだ新安江に架かる鎮海橋(老大橋)を反対側から眺めました。
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屯渓ともお別れです。
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バスは一路東の浙江省へ向かいます。
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数日前に通った菜の花畑を逆に戻ります。
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黄山に登っている時以外ずっと菜の花に囲まれていた気分です。
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清涼峰国家自然保護区のあたりです。
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ここで安徽省ともお別れで浙江省に入ります。
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高速道路の龍崗のサービスエリアでトイレ休憩を入れて、杭州まで3時間30分のドライブです。
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この辺りです。
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5日間お世話になった小型の観光バス。ここで給油して残り2時間弱を杭州へ向けてラストスパートです。
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