2017/03/19 - 2017/03/20
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kojikojiさん
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2度目の烏鎮の観光の後はバスに乗って黄山市を目指します。浙江省の外れ辺りは杉の植林が盛んなようですが、伐採が進んではげ山になっているのが痛々しかったです。ところが省境のトンネルを越えて安徽省に入ると一面の菜の花畑が続きます。省によってこんなに景色が変わるとは思いませんでした。移動中はずっと霧雨でしたが、雨に曇った窓ガラスが左右とも薄黄色く染まるほどでした。座っていたバスの最後尾の窓は少し開けることが出来たので写真を撮ることが出来たのが幸いでした。途中トイレ休憩を一度挟んで約3時間で黄山市に到着しました。まずは遅い昼食でしたがとてもおいしくてよかったです。今回の旅行は黄山がメインなのですが、それ以外は結構グズグズの観光なのでこれで食事がダメだったら最悪です。最初のうちは移動も多く、なんか食事しに来ただけみたいと妻と話したほどです。食事の後は早めにホテルにチェックインしました。再集合の3時半まで部屋でゆっくりできたのは良かったのですが、1時間半の休憩は外に出掛けるほどではなく中途半端でした。午後のスケジュールの「徽州博物館」は徽州商人について知るにはよいものでしたがちょっと物足りなさを感じました。現地旅行会社としてはその後のラテックスの販売がメインだったのでしょうが。黄山は日本人より韓国人が好む観光地なので、ラテックスの会社も韓国人観光客目当てのようでした。経営も韓国の方でしたが日本語のガイドはいませんでした。ここでなるほど我々のガイドさんは朝鮮族の人なので韓国語は堪能でした。同時通訳してくれますがちょっと白けた感じで、商品もカバーなどのがらや色使いがそこはかとなく韓国人好みなので誰も何も買いませんでした。後は夕食だけがこの日の予定です。ただ夕食のレストランが老街の近くなので、老街で20分ほどの自由時間がもらえました。ここは食後に自分たちで来ようと思っていたので、食事の後はガイドさんに無理を言って別行動にしてもらいました。今から思えばこの後の自由行動が時間も気にせず一番楽しかったかもしれません。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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浙江省の烏鎮を午前10時過ぎに出発して安徽省の黄山市を目指してバスで移動します。浙江省の車窓は杉の木を伐採した禿山が多く見られましたが、安徽省との省境のトンネルを越えると途端に景色が変わります。途中の臨安のパーキングエリアでトイレ休憩がありました。
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菜の花畑というと平らな田んぼや畑をイメージしますが、安徽省は平地も少ないのか山の中腹まで黄色く染まっています。霧雨に煙って空気まで黄色く染まったようです。
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クラブツーリズムで開催している江南の菜の花を観に行くツアーもいいかもしれませんね。
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延々と続く菜の花畑に興奮します。この車窓の風景だけでも来た甲斐があったかもしれません。安徽省では「山と水がない所には家は建てない」と言うそうですがなるほどなと思います。
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前年の11月に同じツアーを申し込んだのですが、いつまで経っても我が家の2人だけが申し込んだだけで、すぐに催行中止になりました。黄山って日本人には人気が無いのでしょうか…。千島湖へ注ぐ新安江の脇をバスは走り続けます。今回の子季節に来ることが出来たので菜の花を見ることが出来たと思います。
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午後1時過ぎに黄山市に到着しました。まずは遅い昼食となりました。「黄山人家」なんて期待が持てます。
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伝統的なデザインが取り入れられた内装にも好感が持てます。
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昨日の烏鎮のレストランもそうでしたが、選んだ旅行会社の人のセンスの良さを感じます。
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がんもどきと干し豚肉のうま煮といった感じの料理からスタートしました。
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何故かキャベツ炒めはコンロに乗せられていました。一番安いこの料理だけ熱々で、これは店が変わってもずっと同じでした。
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鴨肉と野菜と木耳の土鍋煮込みです。徽州料理は味の濃い煮込み料理が多いそうです。
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それに対し野菜炒めはシンプルな塩味だけです。
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醤油をかけた茶碗蒸しはいくつかのお店で出ましたがどこもおいしかったです。
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五城茶干(黄山市の休寧県五城鎮特産のお茶に漬けて干した豆腐)とピーマン炒め。この干豆腐はその後何度も出ました。四川省でも似たようなものが売っていたし中国全土で煮たような食材はあるのでしょうね。
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必ず出るけど手をつけない川魚の煮たもの。何でというほど小骨が多い。
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デザートは何とサトウキビでした。パンダにでもなった気分で皆さんと一緒にシャリシャリいただきました。
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午後2時にはホテルにチェックイン出来ました。黄山火車駅近くの「徽商国際大酒店」というホテルです。
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大きな吹き抜けのある立派なホテルです。
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ネットで調べると1泊2名食事なしで3,500円くらいですが、とてもそんな値段で泊まれるとは思えない部屋です。
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ガラス張りのバスルームを見ると中国に来たなと思います。
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デスク廻りも機能的です。旅行中はスケッチブックに備忘録を書いているのでデスクまわりは重要なポイントです。
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冷蔵庫はありませんでしたが、湯沸かし器とお茶のセットはあります。
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バスタブとは別に独立したシャワーブースまでありました。ドライヤーにアメニティも一通り揃っていますし、朝夕共にお湯が豊富に出るのも嬉しいです。
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バスルームから見た部屋の中です。
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部屋の窓からは黄山火車駅が望めました。気にはなりませんでしたが夜中に発着する汽車があるので汽笛の音が一晩中鳴っていました。発車時の連結器のガチャンという音が旅情を誘います。
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部屋でしばらく休んでから近くの劇場横の国際美食フェアーに行ってみました。
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国際と言ってもケバブ屋さんがあったくらいで、中国各地の名産店が出ている程度でした。でも結構賑わっていました。敷地いっぱい全部に床シートを敷き詰めているのと国旗の中に日本の物が無いのが目につきました。もちろん日本料理はありません。
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午後3時半にロビーに集合してバスに乗り込み約30分の郊外にある「徽州文化博物館」にやってきました。こんな郊外に立派な博物館を作ったものです。中国初の安徽文化を全面的に展示する博物館として2008年に開館したそうです。
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安徽省の南部の徽州は「徽商」と呼ばれる商人によって東晋時代より発展してきた地であり、古い町が散在しています。徽商は茶や生薬などの地元の商品を売り、揚州の商人から塩や布地などの商品を買い入れて流通させ発展しました。商業の発展に伴って生活水準が上がると文人も育ち、生薬に対する知識を持つ者も集まったことから、科挙試験で全国一番になったり優秀な人がたくさん輩出されたそうです。
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胡錦涛や李克強も安徽省出身ですし、古くは荘子や三国志の中心人物である曹操や周瑜も輩出しています。
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清時代の「五彩刀馬人物花瓶」などを見ていると三国志演義を思い出します。
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特に意識されて置いているようではありませんでしたが。
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更に時代を遡った青銅の発掘品も素晴らしかったです。春秋時代の「蛇紋単柱銅器」周時代の饕餮文様のようでもあります。
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同じ春秋時代の「跪跽銅俑」明器 (めいき) として墳墓に副葬された人形ですが、コミカルな表情が面白いです。跪の字も跽もどちらもひざまずく意味ですが、あまり縁起の良い字ではなさそうです。
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こちらも春秋時代の「雲紋五柱銅器」1本だったり5本だったりこの支柱の意味は何なのでしょう。
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春秋時代「棘刺銅尊」尊は本来は酒器全般の総称ですが、古代青銅器の分類では上方に向かってラッパ状に開いた広い口が特徴です。胴のトゲトゲが持つのに痛そうです。
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徽州商人が商いのために新安江を舟で出発する場面です。等身大のジオラマがいくつも置かれて当時の風習がよく分かります。
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当時の質屋も再現されています。担保を取って金を貸す「典」や「当」という金融業があり、新安商人は全国で典当業を経営し豊富な資金を背景に典当の金利を低くします。明末の法定金利は月三分から四分のところを、新安商人は一分から二分として繁盛し、貧民に利益をもたらしたという評判も得たそうです。一段高い所にカウンターがあるのは上から見下ろして、プレッシャーを与えて貸す金額を抑えるためだそうです。
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明時代の「法華釉三彩荷叶形枕」中国語で荷叶は蓮の葉のことです。それを枕にしたらいい夢が見られそうです。ちょっと高さが高いけどこれは欲しいなと思いました。三彩の具合も良いです。
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「龍泉荷叶蓋缶」龍泉窯は浙江省の窯だったと思い出します。この蓋も蓮の葉を被せたようなデザインです。見事な青磁です。この博物館の中で一品と言われたらこれかな。
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宜興の紫砂茶器に加彩した清時代の茶壷(チャフー)。
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おめでたい桃の形をした水注も良いですね。桃の瑞々しさは縁起が良いとされていますからここから注がれた水でお茶を入れたら長生きできそうです。
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清時代の「斗彩盤」文字通り色が戦って調和した美しさを醸しています。裏に大清雍正年製とありました。
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「易紅山水紋挿屏」清時代の堆朱の見事な屏風です。
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明時代の「百寿大缶」百種類の寿が書き分けられているのかと思いましたが書体は同じでした。
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明万歴年の五爪の龍が見事な青華です。五爪ということは官製品でしょうか。窯傷がたくさんあるのに割られなかったのが不思議です。
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お宝の後は徽州商人の生活についての展示が続きました。
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徽州は朱熹の祖先の出身地でもあり儒家が重んじられ、一族で学業を支援する習慣があったそうです。これが新安商人の「賈而好儒(賈にして儒を好む)」といわれる特質であり、新安商人には「儒商」という呼び方がなされたそうです。
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刺繍も盛んだったようで古い絹の作品も展示してありました。
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この壁の石の加工技術も気になりました。
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見事な刺繍の数々です。川島織物がセントルイス万博に出展した「若冲の間」に飾られた織物の事を思い出しました。
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鳥たちが生きているようです。
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清時代の口含銭が気になりました。文字通り口に含むお金ですが、生きている時に使うものでは無くて死んだときに三途の川を渡る船賃という意味です。ギリシャやローマ神話ではアケローンという川があって、死人はそこを渡って冥土に行くのですが、渡し守にお金を払わないと船に乗せてもらえないので死者の瞼の上にお金を置く風習があります。日本だと六文銭で有名ですね。
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結婚式の輿がありました。ちゃんと花嫁さんが乗っています。昔の嫁入りの際には花嫁は花嫁衣裳を身にまとい、花轎に乗るだけでなく頭から赤い大きな布(紅蓋頭)をかぶり新婚夫婦の部屋に入るまで顔を覆い隠さなければならなかったそうです。この風習に関する言い伝えはたくさんあり「喜神」の紂王から花嫁を守るためであるとか、紂王が叔父の文重の悪妻に懲罰を与えるためであるとか、桃花女が嫁入りの時に周公から身を隠すためであるとか。一般的にはこの風習によって吉を招き凶を避け、花嫁を無事に嫁入りさせるためだそうです。
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「東瓶西鏡」は遠隔地にいる主人および一家の平安を祈念し、中央に配置される時計(鐘聲)は終生に通じ、硯屏は鏡を表し静に通じます。花瓶は平和に通じ縁起の良いものとして配置します。「鐘聲瓶鏡」は「終生平静」に通じるという訳です。
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展示室はまだまだあるのですが、ガイドさんがここに連れてきた理由は別にあるので見学はここまでです。最後の部屋に黄山に登った中国の有名人の写真が飾られていました。鄧小平が来たときはまだロープウェイが無くて自分の足で登ったそうです。
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中国ではあまり人気のない江澤民さんはロープウェイを利用してヘリコプターも待機させたそうです。
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そして若かりし習近平。みなさん我々が翌日泊まる山頂の「北海賓館」の貴賓楼に泊まったそうです。この後は空港近くのラテックスの店に連れていかれます。黄山は韓国の人に人気があるのでこの店は韓国資本のようでした。説明する人も韓国から来た人でしたが、日本語は出来ないのでガイドの金さんが通訳しました。すごいなと思いましたが、考えたら吉林省出身の朝鮮族の方なので当たり前と言えば当たり前。説明がいまいち簡単になるので興味が持てず。製品も韓国の方が好みそうな色合いだったりするので日本人には向かないので誰も買い物せず。
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本来ツアーのコースに老街の観光は含まれていませんでしたが、夕食のレストランが近くなので自由時間がもらえました。そもそも屯渓に来て老街に立ち寄らない方が変なのですが。今回のツアーはクラツーが現地旅行社に丸投げしている印象を強く感じました。かなり改善の余地があると思いました。
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最初は全員で老街の西の終わりから東に向かって歩いていきます。
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20分の自由時間も中途半端で、10分歩いたら戻ってこないといけない訳です。映画のミッション・トゥ・マーズを思い出しました。火星の上空を浮遊する夫を(ティム・ロビンス)助けるために妻が助けに向かうけれど救助するロープが短くて届かないシーンで、夫を助けるために先へ進むと宇宙船に戻れなくなる究極の選択の場面です。
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屯渓といえば「太平猴魁(たいへいこうかい)」というお茶が有名です。太平猴魁は1800年以降に黄山の北西山地や太平県(現在は黄山市黄山区)の猴崗や顔家で作られる銘茶です。先端の一芯三葉を摘んだ後にさらに一芯二葉に整えられ、製茶されます。一度見たら忘れられない長さのお茶です。名前の由来は太平県の「猴崗」で採れる茶であること、さらに「魁首(かいしゅ=親分という意味)」のように抜きんでて素晴らしいということだそうです。茶葉が長いのでガラスのロンググラスに入れて飲むと見た目が綺麗です。
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そして「祁門紅茶(きーむんこうちゃ)」産地の祁門県は、その地理条件や気候などの自然環境が茶作りに適していることから、千年以上前から質の高い茶の産地として有名であったそうです。紅茶が作られ始めたのは1870年代の中期からだそうです。雨の日に店頭に並んだ茶葉を買う気にはならないので専門店を探します。
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雨のせいか人通りも少なめで散策しやすいです。
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時間が無いのでお店のファサードだけ見て歩きます。
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大きな四つ辻にでました。この辺で戻らないと集合時間に遅れそうです。
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筋向いどうし立派な建物が残っていました。萬粹樓という博物館もありました。向かいは徳陽楼という建物でお茶屋さんになっています。
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入りたかったのは「老徽館」という古いレストラン。個人旅行で来ていたら絶対に入っただろうお店です。
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食事前なので文字を読んでいるだけで食欲が湧いてきます。
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屯渓名物の微州毛豆腐です。毛の生えた状態の写真が撮れなかったのが残念です。豆腐の上に純白のカビが生えていてとても綺麗です。そういえば安徽省の「徽」の字と「黴」って似ていますよね。
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古い家屋の意匠を全く無視した店も多いですが、こんな風に昔の生活が感じられるような店が多いとありがたいです。
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さあ店先を覗きながら集合場所に戻りましょう。
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大きな石臼で大豆を挽いて豆腐を作っています。
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屯渓は文房四宝でも有名な街です。湖州筆、徽州墨、宣城紙、端州硯が最高級品と言われますがここでは歙州硯が有名です。店先には巨大な硯が置かれています。
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夕食後も個人で老街の散策をしようと思っていましたが、店が何時まで開いているかが分からないので高級そうなお店に入ってみました。「芳生茶叶」という店で先ほど見た「太平猴魁(たいへいこうかい)」と「祁門紅茶(きーむんこうちゃ)」、そして明日行く黄山の「黄山毛峰(こうざんもうほう)」を50gづつ買いました。それぞれ120元から150元とお土産物屋さんの値段の5倍くらいしますが、完全密閉された缶の中に保管してあるので安心です。それぞれとても美味しかったです。「今晩飲む分を少し下さい。」とお願いすると試飲用なのかちゃんとパックにされた物を全種類くれました。
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日が暮れ始め提灯に灯が点りはじめいい雰囲気です。
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全員集合したので夕食のレストランに向かいます。
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古玩街を抜けて行きますが、雨が降っても古道具は表に並べたままです。そのならんだお皿に水が溜まって不思議な雰囲気でした。
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まあ並んでいる物を見る限り掘り出し物は無さそうです。15年くらい前はベトナムを旅していてもホイアンあたりのお土産物屋でさえ海上りの良い物が安く手に入ったし、上海の骨董店から出てくると怪しい古物商に声を掛けられて、裸電球の街燈の下で取引したりという面白い経験は無くなりましたね。
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玉も一時嵌まりそうになりましたが、良いのを1つ買って妻にプレゼントして終わりました。いまだに何で急に欲しくなって高い物を買ったのか分かりません。
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この日の晩御飯は川沿いの「新安人家」でした。なるほどと思いましたが新安とは新安商人のことで徽州商人の事です。また新安は川の名前でもあり店の前を流れるのは新安江です。
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この店のビールはどこでも見掛るSNOWで20元でした。最初に豆腐と玉蜀黍と豚バラのスープです。雨で冷えた体に沁みます。
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カリフラワーがカリッカリに炒められ、さらにコンロの上なので熱々で美味しかったです。
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川エビと川海苔の素揚げは塩味が効いていてビールにあいます。
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見たままの酢豚です。シンプルに揚げた豚肉とパイナップルだけのシンプルさが良いです。
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縁起を担いでメニューに組み込まれるのでしょうが、ほとんどだれも手を付けない川魚の醤油蒸し。
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豆腐と木耳の醤油炒めは美味しくない訳がありません。
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お昼にも食べた五城茶干と野菜炒めの野笋炒肉はヘルシーメニューですがお肉を食べているような気になります。…、買ってくれば良かった!
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この茄子のうま煮はピリ辛で美味しかったです。ご飯に乗せて2杯はいただけました。
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食事の後はバスに乗ってみんな揃ってホテルに帰らなければならないのですが、ガイドさんに無理を言ってこのレストランで離団にしてもらいました。他の方々はホテルに戻られましたが、老街の夜を楽しまないともったいないです。
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新安江に架かる鎮海橋(老大橋)が綺麗にライトアップされていました。
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屯渓は率水と横江が合流して新安江となる場所で、新安江はやがて銭塘江となって杭州へと流れて行きます。明嘉靖15年(1563年)の創建で、清康熙年間に2度水に流され2度修築されたそうです。この橋のライトアップも見ることが出来たので良かったです。
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小雨が降っていますが気持ちは晴れ晴れです。時間を気にしないで古い街並みを歩くのは楽しいものです。
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先ほどと景色も違って見えます。雨に濡れた石畳が美しいです。
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人間はそうもいかないので雨合羽を買います。ひとつ5元と安そうですが。ショルダーバックのところからすぐに破れてきます。
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これで準備万全なので夜の老街を楽しめます。
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後ろでお揃いの合羽を着ているのはゴミ収集のおじさんです。本人は気づいていないツーショット。
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あっ、バレた!
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店先で紙に文字を書く人や竹に文字を掘る人がいらっしゃいますが、どれも信じられないくらいの達筆なので驚かされます。
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1階は完全に現代の商店になってしまっていますが、2階だけを見ていると数百年のタイムラグを感じます。店が全部閉まってライトアップしていたら綺麗だろうな。
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現地の雨合羽を着てビニール袋にはお茶とビール。もう日本人のかけらも感じられません。
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大抵の店は触らないでくださいの表示くらいですが、中には撮影禁止で撮影料10元なんて店もあるのでご注意を。
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ライトアップすると街の雰囲気も違って見えます。「千と千尋の神隠し」みたいですね。
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博物館もこんなに見違えて。中の見学してくれば良かったかな。
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西洋風のファサードのレストランもいい雰囲気です。
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1階のお店の天井がそのまま2階の床になっているのがよく分かります。
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いろいろなお店を片っ端に冷やかしていくのでなかなか先に進みません。綺麗な絵葉書を売っている店もありました。1枚3元でしたが切手は「没有!」宿泊しているホテルのフロントで5元で預かってくれました。今まで中国から絵葉書を100枚以上送っていますが、昨年までは全て届いていました。雲南省の山奥でもちゃんと届いていましたが昨年の四川省の旅では10枚くらいがいまだに届いていません。
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妻の足が止まりました。同じような店が並んでいるのですが何故かこの店です。
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店先で主人が唐辛子とニンニクを攪拌して調味料を作っています。
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味見したのがこの豆鼓で何とも言えない奥深い味です。1瓶の値段を聞くと10元!思わず2瓶買ってしまいました。濃厚な豆の味と花椒の香りが鼻から抜けます。
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大満足の買い物が出来ました。家に帰って麻婆豆腐を作るのが楽しみです。店の名前を見ていたら中国の古い映画「劉三姐」を思い出しました。
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「劉三姐」の鼻歌を唄いながら老街を進みます。
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同じような格好の雨合羽がたくさんいるので妻を見失いそうです。ホテルのカードは持っていますが現金は1元も持っていないので逸れたらおしまいです。いつもよく一緒に帰ってこれたなと思います。
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見事な木工芸品が並んでいたので「天工坊」という店に入ってみます。ほとんどの店で英語は通じませんでしたが、この店の女店員さんは中国語で話しかけられたので「イングリッシュ・プリーズ」と言ってみるとニッコリ笑って英語で応対してくれました。そうすると買い物がさらに楽しくなってきます。材質の木が何なのかは漢字で書いてもらえば良いですから。応対してくれた女の子は呉春霞さんという名前でした。春の霞なんて今回の旅にぴったりの名前です。これからの人生で菜の花畑を見たらこの人のことを思い出すだろうな。
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日本ではなかなか見掛ないようなミニチュアの飾り台が手ごろな値段で売っていました。上海博物館で買った対の椅子と合いそうです。材質を聞いたのですが英語だと分からないので漢字で書いてもらいました。「酸枝木(スワンツー)」との事。輸入材の紫檀に似た木です。どこで作ったのか聞くと黄山市だという事だったので買い求めました。ついでに竹と網代と酸枝木の組み合わせの煎茶盆まで。一体何しに来たのか…。
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買い物も出来たし大満足です。旅行前に書道をたしなむ母に文房四宝のお土産をと尋ねたら「もういいわ。」と断られたので買うに至らず。
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同徳仁という古い漢方薬屋さんがありました。
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ちょうど店仕舞いでしたが、羽目板の納め方が分かって面白かったです。ところ変わると品変わるではありませんが、ベトナムのホイアンでは板を横に積み重ねていきます。
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人通りも絶えてきました。貸切のような美しい老街の景色です。
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何となく絵になります。
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雨合羽似合わない!
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西から東まで全部歩き通しました。夜もだいぶ遅くなってきたのでそろそろ帰りましょう。買える前にマクドナルドでトイレを借りました。この辺りに公衆トイレは見掛ませんでした。少し歩いて大きな交差点の先から火車駅に向かってタクシーに乗りました。駅に向かってホテルは左側なのでどうするのかと思ったら、一筋先のお茶問屋街を周ってぴったりホテルの前に付けてくれました。初乗り7元でしたが気持ち良い応対だったので10元でお釣りはもらいませんでした。満面の笑顔を返してくれました。3元でビール1本買えますからね。
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この日「芳生茶叶」で買った有名なお茶と菊のお茶です。この店は花茶が有名だとガイドさんが教えてくれました。家で飲んでみましたが太平猴魁(たいへいこうかい)」は母に大好評でした。5~6回飲むことが出来ます。祁門紅茶(きーもんこうちゃ)はスモーキーフレーバーで、分かり易いたとえだと正山小種(らぷさんすーちょん)に似ています。もっと分かり易く言うと正露丸をお湯に溶いた香り。正露丸の主成分「クレオソート」と紅茶を燻蒸する際の松葉の燻製香がほぼ同じ)これは好みが分かれますが大好きな香りです。黄山毛峰(こうざんもうほう)が一番日本のお茶に近いかな。
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ホテルのすぐ脇に個人商店があり、迎客松ビールの大瓶が3.5元、広州の珠江ビールが3元でした。キンキンに冷えているのを風呂上りにいただきます。
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寝る前に菊茶も試しに飲んでみました。ホテルで飲むと言ってもらった紅茶はもったいないので持ち帰りました。お店の方ごめんなさい。
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朝ご飯の準備をして、いい気分で寝ることが出来ました。
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