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北海道博物館は、従来の北海道開拓記念館と道立アイヌ民族文化研究センターを統合して、2015年に新たに開設された。<br />入館して最初のプロローグでは、北からのマンモスと、南からのナウマンゾウの骨格標本が展示され、右に進めば「アイヌ文化の世界」、左に進めば「北海道120万年物語」の展示が広がる。<br />常設展示している展示物はそれほど多いとは思わなかったが、収蔵資料約18万点のなかから、約14,000点の資料を公開しているという。<br /> またアイヌから和人への交易品に「クマやトドの毛皮」があった事は記録にあっても、実物はなかなかお目にかかれないが、ここにはクマはもちろんトドの毛皮も展示していた。そして夷酋列象だ。実物はブザンソン美術考古博物館と国内に点在するだけだが、多くの模写があり、北海道博物館にも展示されている。

北海道博物館で、開墾期全国からの鍬が展示されていた

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2015/10/08 - 2015/10/08

18位(同エリア354件中)

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sio爺

sio爺さん

北海道博物館は、従来の北海道開拓記念館と道立アイヌ民族文化研究センターを統合して、2015年に新たに開設された。
入館して最初のプロローグでは、北からのマンモスと、南からのナウマンゾウの骨格標本が展示され、右に進めば「アイヌ文化の世界」、左に進めば「北海道120万年物語」の展示が広がる。
常設展示している展示物はそれほど多いとは思わなかったが、収蔵資料約18万点のなかから、約14,000点の資料を公開しているという。
 またアイヌから和人への交易品に「クマやトドの毛皮」があった事は記録にあっても、実物はなかなかお目にかかれないが、ここにはクマはもちろんトドの毛皮も展示していた。そして夷酋列象だ。実物はブザンソン美術考古博物館と国内に点在するだけだが、多くの模写があり、北海道博物館にも展示されている。

旅行の満足度
4.0
  • 北海道博物館外観。<br />2015年10月の訪問だが、今回の旅行記アップまで1年半かかってしまった。

    北海道博物館外観。
    2015年10月の訪問だが、今回の旅行記アップまで1年半かかってしまった。

  • ちょうど、夷酋列象展をやっていた

    ちょうど、夷酋列象展をやっていた

  • 入館してすぐのプロローグを2階から見た画像。床に日本や大陸の地図が描かれ、南からナウマンゾウが、北からマンモスが・・・という骨格標本の展示。入館してまっすぐ進むと、この画像の地図の北海道のあたりに出る。向かって右手、この画像では上の出入り口部分に進むと、

    入館してすぐのプロローグを2階から見た画像。床に日本や大陸の地図が描かれ、南からナウマンゾウが、北からマンモスが・・・という骨格標本の展示。入館してまっすぐ進むと、この画像の地図の北海道のあたりに出る。向かって右手、この画像では上の出入り口部分に進むと、

  • 「アイヌ文化の世界」の展示が広がる。

    「アイヌ文化の世界」の展示が広がる。

  • 昭和のはじめ頃、千歳川で使われていた丸木舟。アイヌの人が専属の船頭だったそうだ。

    昭和のはじめ頃、千歳川で使われていた丸木舟。アイヌの人が専属の船頭だったそうだ。

  • 今から100年~200年前のアイヌ民族の人たちの暮らしの中で使われていた家屋の復元や、

    今から100年~200年前のアイヌ民族の人たちの暮らしの中で使われていた家屋の復元や、

  • 道具の展示。

    道具の展示。

  • 「アイヌ語の文をつくってみよう」のコーナー

    「アイヌ語の文をつくってみよう」のコーナー

  • 開拓使札幌本庁舎の復元模型。<br />復元庁舎の現物は、北海道博物館を出て開拓の村に行くと、入ってすぐ左にある。

    開拓使札幌本庁舎の復元模型。
    復元庁舎の現物は、北海道博物館を出て開拓の村に行くと、入ってすぐ左にある。

  • 大正時代の展覧会などで展示されたアイヌの人たちの衣装

    大正時代の展覧会などで展示されたアイヌの人たちの衣装

  • 屯田兵に支給された軍服と農具。<br />屯田兵とは、平時は農業を営むかたわら軍事訓練を行い、いざ周辺諸国との戦争が始まったときには軍隊の組織として戦うことを目的とした人々、ということになろうか。

    屯田兵に支給された軍服と農具。
    屯田兵とは、平時は農業を営むかたわら軍事訓練を行い、いざ周辺諸国との戦争が始まったときには軍隊の組織として戦うことを目的とした人々、ということになろうか。

  • この銃は、屯田兵として移住するときに故郷から持ってきたものと、伝えられているようだ。

    この銃は、屯田兵として移住するときに故郷から持ってきたものと、伝えられているようだ。

  • 日本海を往来した北前船の模型

    日本海を往来した北前船の模型

  • オヒョウでつくられたアイヌ民族の樹皮衣(アットゥシ)

    オヒョウでつくられたアイヌ民族の樹皮衣(アットゥシ)

  • 北海道産のクロテンの皮

    北海道産のクロテンの皮

  • 千島列島に建てられた標柱(複製)

    千島列島に建てられた標柱(複製)

  • 近藤重蔵が作成した蝦夷地の地図(複製)<br />今の地図に近いことに、改めて驚く。

    近藤重蔵が作成した蝦夷地の地図(複製)
    今の地図に近いことに、改めて驚く。

  • 1808~9年にサハリン(樺太)、アムールを調査した間宮林蔵の記録。

    1808~9年にサハリン(樺太)、アムールを調査した間宮林蔵の記録。

  • 1804(文化元年)に長崎に来たロシア使節レザノフとの応接記録

    1804(文化元年)に長崎に来たロシア使節レザノフとの応接記録

  • ロシアの施設ラクスマンがネムロに来たことを知らせた記録。<br />このような資料が常設展示されているのは、北海道博物館ならではだろう。

    ロシアの施設ラクスマンがネムロに来たことを知らせた記録。
    このような資料が常設展示されているのは、北海道博物館ならではだろう。

  • いよいよ、夷酋列象だ。<br />描かれたのは、前年に起きたクナシリ・メナシの戦いで、戦いをやめるようアイヌの人たちに呼び掛けた首長たちとされ、各人の名前などが添えられている。この画像は左がションコで、右がツキノエ

    いよいよ、夷酋列象だ。
    描かれたのは、前年に起きたクナシリ・メナシの戦いで、戦いをやめるようアイヌの人たちに呼び掛けた首長たちとされ、各人の名前などが添えられている。この画像は左がションコで、右がツキノエ

  • チョウサマ

    チョウサマ

  • マウタラケ

    マウタラケ

  • アイヌ民族の武器・防具

    アイヌ民族の武器・防具

  • アイヌ民族から和人への交易品

    アイヌ民族から和人への交易品

  • 手前がホシダラ(干し鱈)、奥がカラザケ(干し鮭)

    手前がホシダラ(干し鱈)、奥がカラザケ(干し鮭)

  • 左から、干しアワビ、イリコ(煎海鼠)、ホシニシン(干し鰊)<br />イリコとは、ナマコを茹でて天日で干したもの

    左から、干しアワビ、イリコ(煎海鼠)、ホシニシン(干し鰊)
    イリコとは、ナマコを茹でて天日で干したもの

  • コンブ:長崎や江戸に運ばれたようだ

    コンブ:長崎や江戸に運ばれたようだ

  • 左から、ラッコの皮、ワシの尾羽、オットセイ(タケリ)

    左から、ラッコの皮、ワシの尾羽、オットセイ(タケリ)

  • 左から、シカの皮、オットセイ

    左から、シカの皮、オットセイ

  • 壁面に展示されている毛皮は何かお判りでしょうか?<br />右の黒くて小さいのがクマ、左の白っぽくて大きいのがトド。トドの毛皮の展示は初めて見た。やはりデカい。<br />

    壁面に展示されている毛皮は何かお判りでしょうか?
    右の黒くて小さいのがクマ、左の白っぽくて大きいのがトド。トドの毛皮の展示は初めて見た。やはりデカい。

  • 和人からアイヌ民族への交易品、まずは米俵、

    和人からアイヌ民族への交易品、まずは米俵、

  • そして食器やタバコなどの展示があった。

    そして食器やタバコなどの展示があった。

  • 擦文文化とオホーツク文化<br />もう少しして気付くのだが、時代的に逆に回ってしまったようだ。<br />博物館に入館して最初のプロローグで、マンモスとナウマンゾウが展示されており、そこから左右への出入り口があり、左に進むと古代から始まり、擦文文化やオホーツク文化を経て、アイヌ文化にたどり着いてプロローグ右の出入り口に来る。

    擦文文化とオホーツク文化
    もう少しして気付くのだが、時代的に逆に回ってしまったようだ。
    博物館に入館して最初のプロローグで、マンモスとナウマンゾウが展示されており、そこから左右への出入り口があり、左に進むと古代から始まり、擦文文化やオホーツク文化を経て、アイヌ文化にたどり着いてプロローグ右の出入り口に来る。

  • 擦文文化<br />7世紀頃、本州の文化の影響を受け、それまで使われていた縄文のついた土器と石器が見られなくなり、土師器に似た土器や鉄器が使われ始める。8世紀になると、人々は河口近くに集落をつくり、狩猟や漁労のほか雑穀栽培を始めた。この頃の文化を擦文文化とよび、12世紀頃までつづいた。

    擦文文化
    7世紀頃、本州の文化の影響を受け、それまで使われていた縄文のついた土器と石器が見られなくなり、土師器に似た土器や鉄器が使われ始める。8世紀になると、人々は河口近くに集落をつくり、狩猟や漁労のほか雑穀栽培を始めた。この頃の文化を擦文文化とよび、12世紀頃までつづいた。

  • 5世紀になると、それまで北海道に住んでいた人々とは大きく異なる文化を<br />もった人々がサハリン(樺太)から北海道のオホーツク沿岸にやってきた。<br />この人々は漁労を行い、クジラやアザラシなどの海獣を捕り、イヌやブタを飼い、大陸や本州との交易を行い、この人々の文化をオホーツク文化とよぶ。

    5世紀になると、それまで北海道に住んでいた人々とは大きく異なる文化を
    もった人々がサハリン(樺太)から北海道のオホーツク沿岸にやってきた。
    この人々は漁労を行い、クジラやアザラシなどの海獣を捕り、イヌやブタを飼い、大陸や本州との交易を行い、この人々の文化をオホーツク文化とよぶ。

  • 続縄文文化<br />2千数百年前に大陸から稲作と金属器が伝わり、北九州で弥生文化が始まり、弥生文化は東北地方まで広がったが、海峡を挟んだ北海道では稲作は行われなかった。わずかに鉄器が伝わったことにより、狩猟、漁労、採集の技術などが発達し、これを続縄文文化という。

    続縄文文化
    2千数百年前に大陸から稲作と金属器が伝わり、北九州で弥生文化が始まり、弥生文化は東北地方まで広がったが、海峡を挟んだ北海道では稲作は行われなかった。わずかに鉄器が伝わったことにより、狩猟、漁労、採集の技術などが発達し、これを続縄文文化という。

  • 土偶の展示

    土偶の展示

  • エッ、まさか中空土偶? 中空土偶とは北海道で唯一の国宝。<br />中空土偶のホンモノは函館市縄文文化交流センターに展示されていて、これはレプリカ。

    エッ、まさか中空土偶? 中空土偶とは北海道で唯一の国宝。
    中空土偶のホンモノは函館市縄文文化交流センターに展示されていて、これはレプリカ。

  • 時代的には、これらが最も古い時代の展示。今回の回り方は、時代を逆に回ってしまったようだ。

    時代的には、これらが最も古い時代の展示。今回の回り方は、時代を逆に回ってしまったようだ。

  • 炭化木<br />1984年、登別市の高速道路建設現場で、直立した状態の炭化木50本以上が発見された。これらは約4万5千年前に噴火したクッタラ火山から出た高温の火山ガス、火山灰や軽石などによって埋められ、その熱で蒸し焼きになったそうだ。

    炭化木
    1984年、登別市の高速道路建設現場で、直立した状態の炭化木50本以上が発見された。これらは約4万5千年前に噴火したクッタラ火山から出た高温の火山ガス、火山灰や軽石などによって埋められ、その熱で蒸し焼きになったそうだ。

  • 化石を触ることができる

    化石を触ることができる

  • エレベーターで2階に行く

    エレベーターで2階に行く

  • 2階は北海道の開墾で欠かすことのできない、米づくりに関する展示が多かった。

    2階は北海道の開墾で欠かすことのできない、米づくりに関する展示が多かった。

  • 北海道への移住者が持ち込んだ鍬。出身地によって、形が違っている。<br />今まで道内のいくつかの郷土資料館を見てきて、「大正、昭和の生活」のような展示はどこにでもあるが、北海道博物館で感心したのは、鍬の展示だ。ここに展示されているのは、広島、兵庫、静岡、愛知など。鍬の形は、土質などによって各地で違うらしい。<br />

    北海道への移住者が持ち込んだ鍬。出身地によって、形が違っている。
    今まで道内のいくつかの郷土資料館を見てきて、「大正、昭和の生活」のような展示はどこにでもあるが、北海道博物館で感心したのは、鍬の展示だ。ここに展示されているのは、広島、兵庫、静岡、愛知など。鍬の形は、土質などによって各地で違うらしい。

  • 通常、道内の市町村は本州、四国、九州の特定の市町村からの移住者が多いため、道内各地の資料館では、その出身地関連の展示が多い。北海道に移住してきた人たちは、使い慣れた故郷の鍬を持ってきたので、北海道の博物館には各地の鍬が展示されている。<br />北海道博物館では、それらを集約して展示しているのでその歴史を物語っている。願わくば、他にもこのような方法で北海道の歴史を物語る現物を展示してほしい。

    通常、道内の市町村は本州、四国、九州の特定の市町村からの移住者が多いため、道内各地の資料館では、その出身地関連の展示が多い。北海道に移住してきた人たちは、使い慣れた故郷の鍬を持ってきたので、北海道の博物館には各地の鍬が展示されている。
    北海道博物館では、それらを集約して展示しているのでその歴史を物語っている。願わくば、他にもこのような方法で北海道の歴史を物語る現物を展示してほしい。

  • 復元された汽車の内部

    復元された汽車の内部

  • 寝台急行「はまなす」もとうとう、博物館に入ってしまった。<br />「絶滅する前に、はまなすに乗ろう」と思って2015年の夏に「はまなす」に乗ったが、本当に絶滅してしまった。

    寝台急行「はまなす」もとうとう、博物館に入ってしまった。
    「絶滅する前に、はまなすに乗ろう」と思って2015年の夏に「はまなす」に乗ったが、本当に絶滅してしまった。

  • 北海道といえば、炭鉱の歴史も欠かせないだろう

    北海道といえば、炭鉱の歴史も欠かせないだろう

  • 「大正、昭和の生活」のような展示は、どこにでもあるので省略。<br /><br /><br />

    「大正、昭和の生活」のような展示は、どこにでもあるので省略。


  • 外に出ると、雨だった。

    外に出ると、雨だった。

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この旅行記へのコメント (5)

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  • わんぱく大将さん 2017/03/25 10:58:33
    北海道ならでは
    sio爺さん

    面白いですね、この博物館。流石北海道ならではの展示。アイヌの独特な文化、インディアンに似てるような。

     大将

    sio爺

    sio爺さん からの返信 2017/03/25 14:57:14
    RE: 北海道ならでは
    > sio爺さん
    >
    > 面白いですね、この博物館。流石北海道ならではの展示。アイヌの独特な文化、インディアンに似てるような。
    >
    >  大将




    大将さん

    北海道博物館の特色は、アイヌ文化関係と幕末から明治初期の北海道に関する展示でしょうね。幕末期の交易品では、クマの毛皮ぐらいなら何も珍しくないのですが、トドには驚きました。

    sio爺
  • 平成元年ママさん 2017/03/20 08:08:41
    アイヌ語
    古代民族の日本語の大本かもと思える。
    北方民族の言葉、ハングル語にも似ているような?
    似て非なるものかも知れませんけど。

    sio爺

    sio爺さん からの返信 2017/03/25 14:47:30
    RE: アイヌ語
    > 古代民族の日本語の大本かもと思える。
    > 北方民族の言葉、ハングル語にも似ているような?
    > 似て非なるものかも知れませんけど。


    平成元年ママ様

    返信遅くなってすみません

    北海道の地名には、アイヌ語に由来するものが多くあります。

    例えば、下記のような地名
    足寄  アシュロペット 沿って下る川
    歌志内 ウタウシュナイ 砂原の多い川
    恵庭  エエニワ    鋭くとがった山
    札幌  サットポロ 乾燥した広大な地

    平成元年ママ

    平成元年ママさん からの返信 2017/03/25 15:34:38
    RE: RE: 秩父もアイヌ語…。
    > > 古代民族の日本語の大本かもと思える。
    > > 北方民族の言葉、ハングル語にも似ているような?
    > > 似て非なるものかも知れませんけど。
    >
    >
    > 平成元年ママ
    > 返信遅くなってすみません
    >
    > 北海道の地名には、アイヌ語に由来するものが多くあります。
    >
    > 例えば、下記のような地名
    > 足寄  アシュロペット 沿って下る川
    > 歌志内 ウタウシュナイ 砂原の多い川
    > 恵庭  エエニワ    鋭くとがった山
    > 札幌  サットポロ 乾燥した広大な地
    しお爺さま
    秩父(埼玉にそまっています)もアイヌ語と聞きましたが、
    わたくしは、
    秩父の場合は、ハングル語とかの合成語だと思えるのですが、
    学術の根拠ありません。
    北側にある朝鮮の大陸から、
    新潟経由で、軽井沢、高崎、飯能市…と入ってきた民族が
    あるようです。
    一方、神奈川県に秦野市があるのですが、
    京都の方面から関西から入ってきた大陸系民族があり、
    この関東地方で北方と南方がいっしょくたになっている気が…。

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