2016/06/12 - 2016/06/18
18位(同エリア90件中)
Keiさん
あわただしいオヤジ一人旅シリーズ。華やかさやおしゃれ感は全くありませんが、イタリアの歴史や素晴らしさを街を歩きながら味わいたい。
漸く昨年夏の旅行記に取り掛かります。今回はペルージャ中心の旅です。この界隈はペルージャを始めアッシジ、スペッロ、モンテファルコ他中世に迷い込んだような魅力的な町が多いのですが、そこはオヤジの一人旅、短い日程で全部回れるわけがありません。今までの計画倒れの旅の数々でやっと学習したようです。
今回珍しくローマ観光を1日入れたのはどうしても行きたい期間限定のスポットがあったからです。
1日目 フォリーニョ泊
2日目 フォリーニョ→ペルージャ
3日目 ペルージャ→グッビオ→ペルージャ
4日目 ペルージャ→トーディ→ペルージャ
5日目 ペルージャ→ローマ
6日目 ローマ
7日目 ローマから機上へ
1回目はフォリーニョです。本当は土曜日出発で、日曜と月曜午前中かけてフォリーニョとモンテファルコ観光を考えていたのですが、日曜出発となってしまい、モンテファルコは諦め、フォリーニョも午前中のみのサラッと観光になってしまいました。おまけに美術館も月曜で休み。テンション上がらない観光でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回はヘルシンキ経由ローマから入りました。
夕方18時半すぎに到着しましたが、空港からだとテルミニ経由でフォリーニョに到着22時半。ホテルに泊まるだけで1日目は何もできません
電車賃は空港からはレオナルドエキスプレスに乗っているので約24ユーロ。テルミニ駅からフォリーニョまでだと10ユーロ位です -
あっという間に2日目の朝、フォリーニョの駅舎です。
駅前はバス停ぐらいしかなく閑散としていますが、鉄道路線ではアンコーナ方面やアッシジ、フィレンツェ方面の起点となっており、またモンテファルコやスペッロ等の街にも近くウンブリア観光をするには便利な場所です -
駅から続くフラヴィオ・オッタヴィアーニ通りを歩いていくと旧市街入口になります。緑の濃い季節です
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町の入り口にポツンとそびえたつのはサン・フェリチャネット門、昔は聖フェリチアーノ像もあったとのことで因んで名づけられたようです
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門の先に続くウンベルト1世通りを進みます
突き当りに見えているのはサンタ・マリア・デル・スフラッジョ教会 -
夏はどこのコムーネでも旗を掲げています
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横道は狭い通りが多いです
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駅から近い方にある為かここら辺は極端に古い建物はありません
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通りの突き当りを左に曲がってすぐ右にあるのがOratorio delle Nunziatellaです。このオラトリオにはペルジーノの傑作フレスコ画がありますが、開いていません。月曜日だからか・・・
フォリーニョで一番楽しみにしていただけに残念でした -
暫く歩くと共和国広場に出ます
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現在の町の中心です。右側工事しているので少し見にくいですが、真ん中のパラッツォを挟んで右と左に教会のファサードが見えます。
どちらもドゥオモのファサードなんです。 -
工事している側、共和国広場ではない方のファサードがサン・フェリチアーノ大聖堂の第一ファサードです。
創建は1133年で13世紀初めに完成したロマネスクゴシックの大聖堂ですが、ファサードは16世紀の完成です。 -
1904年の修復で元の形をとどめつつ、最上段のモザイクが追加されました。
キリストを挟んで左がこの聖堂に祀られている聖フェリチアーノ、右がメッサリーナ、キリストの足元に跪いているのは256代の教皇レオ13世です。
モザイクの発注主は大体小さく登場します -
バラ窓には隅に4福音書記者がイメージされています
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ライオンとよくわかります
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こちらは毛が短めなのでメスでしょうか
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ポータルは多少の装飾がありますが割合スッキリしています
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中に入るとビックリです。ラテン十字の単廊式ですが、ロマネスク要素ゼロ、
何度も修復が入り、現在は新古典様式の堂内です。ジュゼッペ・ピエルマリーニという建築家による設計です -
主祭壇のバルダッキーノが目を引きます。18世紀にアントニオ・カルチョーニによって作られました。見ていてバチカンのベルニーニ作品を思い出しましたが、ウィキペディアではベルニーニを真似たと記述がされていました。
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一瞬バルベリーニ家の紋章かと思いましたが、3匹の蜂のしたに花を持った腕があるので違う紋章のようです
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磔刑の礼拝堂にある16世紀に制作された磔刑像
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クリプタに行きたかったのですが入れませんでした
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バルダッキーノの奥、後陣
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暗い中で光るような赤です
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主祭壇画は「栄光の聖母子と聖人たち」作者はバルダッサーレ・クローチェ
鮮やかな赤の装束を着ているのが注文主です。この絵は少し大きめに書いていますね -
円蓋部分はフランチェスコ・マンチーニ作の「フォリーニョのアンジェラ」
真ん中で十字架を持っている彼女は14世紀初めに亡くなりますが、18世紀初めに列福され2013年に列聖された聖人です -
その他説教壇や絵画を見て外に出ます
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共和国広場側の第二ファサードに行ってみます
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こちらのファサードは1201年から14世紀にかけて作られました
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バラ窓が3つもあるし、
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少し新しくなっていますが装飾も多いです
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ライオン君は古さを感じますね
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上を見ると顔だらけ
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こちらのファサードの方が好みです
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同じ共和国帆広場にある市庁舎
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第二ファサード奥に続く道を入っていきます
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段々建物が古くなってきて趣があります
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13世紀にゴシック様式で創建されたサン・ジャコモ修道院教会です。ここは修道院のキオストロに古いフレスコ画があるので寄ってみましたが、教会は開いているのにキオストロ入口は閉まっていました。
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取り敢えず教会に入ってみましたが、教会からキオストロへの入り口は分からず、おまけにミサが始まりそうになってしまい仕方なくお暇しました。
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街を縦断してトピノ川まで来ました
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鳥たちが沢山いました
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ちっちゃいゴミ収集車?
川に沿って暫く町の外周を歩きまた町中に入りました。 -
サン・ドメニコ広場にあるサン・ドメニコ教会は既に教会機能を停止していて開いていません
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同じ広場にはサンタ・マリア・インフラポルタス教会もあります。
この辺りが昔は町の中心地だったようです -
サンタ・マリア・インフラポルタス教会、元は創建は58年というから恐ろしく古いです。
この教会の名前は1338年からで、14世紀に改築されたロマネスク様式の教会として運営されていて先ほどのドゥオモが出来るまでは、この教会が町の大聖堂でした。 -
現在は参事会教会となっています
小さな柱廊は後代につけられたようです -
柱頭は様式が混じっているので
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どこかの物をリサイクルしていると思われます
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三廊式のロマネスク様式です
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あちこちにフレスコ画が残っていて
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柱もフレスコだらけです
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左側は「天使から戴冠される聖ヒエロニムス」15世紀の画家ピエラントニオ・メッツァストゥリス
右側は16世紀の作品で作者不詳アレクサンドリアの聖カテリーナ -
この磔刑図はピエラントニオ・メッツァストゥリスの作品に帰属しています
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こちらの磔刑図は1525年ベルナルディーノ・メッツァストゥリスに帰属
ベルナルディーノは先ほどのピエラントニオ・メッツァストゥリスの息子です -
殉教者聖ペテロ
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16世紀の磔刑図と聖ニコラ
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左側のピエタは15世紀の画家クリストフォロ・ディ・ヤコポに帰属する作品です。
この画家の作品はモンテファルコの絵画館にいくつかあります -
龕には聖母子と2天使の15世紀のフレスコ画
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その上には聖ペテロとパウロや受胎告知、授乳の聖母などビッシリ
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アッスンタ礼拝堂
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キリストと聖ペテロと聖パウロと6頭のライオン
下にはキリスト像 -
19世紀になって再発見されたそうです
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血が生々しかったです
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あまり時間がないので駆け足で見て外に出ました
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ローマやナポリと違って本当にきれいな道です
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サン・フランチェスコ修道院教会です。この教会はフランシスコ第3会の教会で、ドゥオモで見た聖アンジェラの遺体が祀られていますが、ミサで入れず。
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町の東側に移動しました。ガリバルディ広場には教会が2つあります
サン・サルヴァトーレ教会、休み -
ガリバルディ広場などと名前の付いた広場には必ずと言っていいほどジュゼッペ・ガリバルディ像があります。その向こう側に建っているのがサンタゴスティーノ教会
1434年完成後、18世紀にバロック様式に建て替えられました
こっちも休みジャン -
時間切れでホテルまで戻りました。
このホテルは駅から超近いのでそれだけは良いのですが、やる気はあまり感じません。2つ星でもいい位です。 -
ドゥオモとインフラポルタス教会は良かったけどその他は結局何も見れず。ペルジーノの傑作も見れず。髪もないのに後ろ髪ひかれます。例によってまたリベンジを誓いながらペルージャに向かいました。
今回はここまで。最後までご覧頂きありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- tadさん 2017/03/05 22:53:07
- 久しぶりに本格的旅行記
- フォリーニョという町は知りませんでした。ペルージャ県の一部だと今知りました。アッシジも近いシ、行かないと行けないエリアみたいですね。いつものことですが、本当に観察が深く、背景知識がお詳しいですね。あちこちでうーんと言いながら見ています。
- Keiさん からの返信 2017/03/06 21:21:32
- RE: 久しぶりに本格的旅行記
- tadさん、コメントありがとうございました
いつも、身に余る褒め言葉を頂き大変恐縮しております。
アッシジは有名ですがペルージャ近辺は見どころ結構あるんです。
今回文中でも書きましたが、フォリーニョの観光日程が、減るわ
月曜日だわ、なかなか教会見れないわ、で初っ端からノリの悪い観光に
なってしまいました。
イタリアに行く回数は多くても、たとえあちこち行っていても、
その度にリベンジを誓ってるのですからいつまで経っても制覇できる
わけがありませんね(笑)
ペルージャの街は、近郊の町に遠足しながらだったので1日じっくり観光とは
行きませんでしたが、それなりに見ることが出来たと思います。
昨年末から何かと忙しく、ペースが落ちていますが
今後とも宜しくお願いいたします。
Kei
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