2016/06/14 - 2016/06/14
2位(同エリア14件中)
Keiさん
あわただしいオヤジ一人旅シリーズ。華やかさやおしゃれ感は全くありませんが、イタリアの歴史や素晴らしさを街を歩きながら味わいたい。
今回はペルージャ中心の旅です。
1日目 フォリーニョ泊
2日目 フォリーニョ→ペルージャ
3日目 ペルージャ→グッビオ→ペルージャ
4日目 ペルージャ→トーディ→ペルージャ
5日目 ペルージャ→ローマ
6日目 ローマ
7日目 ローマから機上へ
3日目、今日はペルージャから遠足でグッビオまで行ってきました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
3日目、今日はペルージャの北東にあるグッビオの町まで遠足します。
ペルージャのバスターミナルは山の中腹にあるので、イタリア広場からエスカレーターを利用して下りていきます -
昔は要塞だったロッカ・パオリーナの内部が道として利用されています。
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バスターミナルの一つ上の段に出ました。
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階段を降りたら
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もうバスターミナルのあるパルティジャーニ広場です。
イタリア広場から5分程度で着いてしまいました。 -
グッビオまで1時間10分程度、往復で11ユーロ位だったか
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町を出るとこんな景色、今日も天気に恵まれて
「さすが俺」などと思っていたら -
グッビオ方面は思いっきり曇ってますね
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町の入り口で、バスが到着するはずのクァランタ・マルティーリ広場には市が出ていて、違う場所でバスから降ろされました。
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暫く市を覗いていました。
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グッビオは山の麓から斜面に向かって町が形成されていて、山間の自然と中世の街並みが美しい町です。
マルケ州とウンブリア州の境に近いこの町は旧石器時代からすでに人間の活動があったようです。
教皇領だった時代から、ウルビーノ公モンテフェルトロが治めていた時代に現在のグッビオの町が形作られ、発展してきました。 -
同じ広場にあるのが、サン・フランチェスコ教会です。
13世紀前半に創建され、完成は14世紀です。 -
中に入ったらミサが始まる寸前、この教会の後陣には、聖母の生涯を表しているオッタヴィアーノ・ネッリの17枚のフレスコ画(15世紀前半)があり、とても見たかったのですが、叶わず。
かろうじて撮った1枚はアントニオ・ゲラルディ「無原罪の御宿り」(1693年) -
後陣を見てぐるっと周ります
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サン・フランチェスコと狼の像がありました。
昔からこの辺りには狼が多く、住民は悩まされてきましたが、サン・フランチェスコが狼を説得したそうです。
鳥たちに説教したり、狼を説得したり、サン・フランチェスコ恐るべしですね。
オヤジなど、昔飼っていた犬のポチでさえ、言う事を聞いてくれませんでした。 -
広場から高台へと続くレプッブリカ通りを歩くと案内所があるので、町の地図を頂きました。市がたっているので、帰りのバスが停まる場所も確認。
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昼ぐらいまでの観光予定なので、先を急ぎます。
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田舎の道は趣がありますね
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ハァーハァ~
ウンブリアは山の上の町が多いので大変です。 -
ひとしきり上ってくると、エレベータの案内が。
ありがたい -
町のメインであるグランデ広場に到着です
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コンソーリ宮です。ここには市立博物館があります。
アンジェロ・ダ・オルヴィエート設計とされています。14世紀中頃に建てられました。 -
グランデ広場から町を見下ろします
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コンソーリ宮に対峙するポデスタ館は14世紀中頃に建てられました。
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市立美術館に入ろうかと思いましたが、道の反対側に上っていけそうな階段を発見したので行ってみます。
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これこれこの感じ、いいですねぇ
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こういうところにあるからいいんですよね。
自分の家の壁にこんなのつけてたら、回覧板も回ってきそうもありません。 -
小さいトンネルも潜ったりして、ウキウキしながら上ります
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でもすぐに息も絶え絶えになってしまいます。
しかしイタリアの田舎はゴミが落ちていなくて本当に道がきれいです -
あれこれ上ってドゥカーレ宮殿に着きました。
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宮殿の前にはドゥオモが。
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12世紀末創建で14世紀中頃完成のゴシック様式です
宮殿との距離が近すぎて写真を撮るのが大変です。 -
身廊横は坂道です
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堂内は単廊式。
内部は一旦バロック様式だった時代がありますが、1913から18年にかけてゴシックに戻されたようです -
ヴィルジリオ・ヌッチ「無原罪の御宿り」1584年
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ドノ・ドーニ帰属の「ピエタ」1560年頃
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聖母の戴冠の場面が見えるクーポラのフレスコ画はアレッサンドロ・スペレッリ作
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後陣に近寄りたいのですが、これ以上無理。
光が邪魔してほとんど見えません。 -
ジュリアーノ・プレズッティ「栄光のマグダラのマリア」1526年から29年頃
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ドゥカーレ宮殿には入らずに一旦グランデ広場に戻ります
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途中でエレベータを発見
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これで下の段まで下ります
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なるほど簡単に上り下りができますね
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グランデ広場を通る9月20日通りに戻りました
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コンソーリ宮の市立美術館に行きます。5ユーロでした。内容からすると少し高いかな。
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中に入り、絵画の展示室は更に上の方へ
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メッロ・ダ・グッビオ帰属の「聖母子と聖人達」1340年
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陶器や貨幣の展示もあります。
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全体として作品数はそれほど多くなく、地元無名画家の作品が多いです。
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「聖母戴冠」フランチェスコ・シニョレッリ 1527年
初め作品を見た時にルカ・シニョレッリの作品かと思いました。
特に聖母の画風はルカそっくり。
調べたらフランチェスコはルカの甥だとか。作風が似ている筈です。 -
ロッジア風のバルコニーからは町を見下ろします
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サンフランチェスコ教会と市が見えます
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屋根の色の統一感がいいですね
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殆ど撮れていませんが、この町は円形劇場跡もあります
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グランデ広場側、人がほとんどいません。
10時過ぎてますがまだ時間が早いんでしょうかね。 -
山の頂上には聖ウバルド教会が見えます。時間があれば行ってみましょう
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街歩き再開です。趣のある道を進みます。
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晴れたり曇ったりという感じでした。
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坂を上ったり、疲れたら腰かけて休んだりしながらウロウロ
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14世紀に造られたローマ門です。グッビオに残る唯一の門で、高さは25mもあります。
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門の中には聖母子のフレスコ画がかろうじて残っています
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ロマーナ門を潜ってすぐ左手にサンタ・ゴスティーノ教会があります。
創建は1250年頃ですが、18世紀に建て替えられています -
オッタヴィアーノ・ネッリと工房の「聖母子と聖人達」
オッタヴィアーノ・ネッリはグッビオ生まれ(1375年~1450年)
主にウンブリア州とウルビーノで活躍しました。
この教会には彼の傑作フレスコ画があります。 -
埋め尽くすように描かれている、これが見どころの後陣フレスコ画です。
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「聖アゴスティーノの生涯」がテーマです
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1420年頃に描かれたこのフレスコ画は全部で30の場面を表しているそうです
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聖アゴスティーノは4世紀半ばにアフリカで生まれました
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古代のキリスト教教父に数えられる聖アゴスティーノですが、
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キリスト教に回心する前はマニ教にハマっていたそうです。
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結構ヤンチャだったようです
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生涯の順番がバラバラのような気がしますが、素晴らしい作品です。
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グッビオに来たらサンタゴスティーノ教会のオッタヴィアーノ・ネッリ、必見です
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この教会の裏手回廊にはプレゼビオもあるのですが、この時は閉まっていました。
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オッタヴィアーノ・ネッリのもう一つの傑作がある教会に移動します
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13世紀創建のサンタ・マリア・ヌォーヴァ教会です
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この教会にあるフレスコ画
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「ベル・ヴェデーレの聖母」1408年又は1413年作も彼の代表作です
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その他のフレスコ画は結構痛みが激しいです
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フレスコ画を撮ろうとして手が滑ったんだと思います・・・たぶん
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グッビオに来たら見ておくべき作品だと思います
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ロープウェイ乗り場がありました。これで山頂まで行けるようです
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なんか鳥かごみたいな頼りない乗り物です。
乗り降りする時も止まってくれないので結構スリリングです
乗客少ないし赤字じゃないのかな? -
結構な急斜面をグイグイ上がって行きます
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町の全景が見渡せます。
散々街歩きして汗だくです。風を切って上っていくので気持ちイイ -
カップルで乗ってます、二人までOKでしょうか?
乗り降り大変そうです
この鳥かご、オヤジは一人でも狭いですが。 -
頂上に到着
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5分ほど歩くと
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聖ウバルド教会に到着します
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ここには町の守護聖人、聖ウバルドが祀られています。
5月15日の聖ウバルドの記念日に行われる蝋燭祭りは、町から木製の神輿のようなものを担いで山を駆け上がる対抗戦で、ゴールがこの教会だそうです -
帰りも鳥かごに乗ります。古い城壁が見えます。昔は城壁に囲まれた街だったんですね
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6月で暑いとはいえ、帰りは風が涼しいを通り越して少し寒いくらいです。冬場は営業してるんでしょうか?乗るのはやめた方が良いと思います。
急こう配なので(やったことありませんが)スキージャンプで落ちていくような感覚です。
鳥かごの中でジャンプの姿勢をマネしてみます。
前方に体重を預けたら、結構カゴが傾いてビビりました・・・一人遊びは得意です -
もう昼近くなので町の入り口まで帰らないと
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佇まいがすばらしい町です。雰囲気を味わいながら歩いて戻ります
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町の雰囲気を味わっていてもお腹は空きます。
ポルケッタで小腹を満たします。う~ん旨い! -
市ももうすぐ終わりです
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ペルージャにバスで戻り、ペルージャ観光の続きをします。
今回はここまで。最後までご覧頂きありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (9)
-
- salsaladyさん 2017/09/22 09:57:28
- 9月20日通り〜本日は21日〜遅かりし。。。
- ☆イタリアンカラーにしては地味ですが、これが本当の中世の色?かもしれません。
☆屋根の色も日本で言えば東北?派手なテラコッタは南部のカラーですかしら?
☆息が上がりながら、細々とみて歩く努力にエールを!良く覚えているものですね〜
☆外国巡りも、こんな風に人気の無い街を探索するのが通というものでしょう!〜ciao 〜
- Keiさん からの返信 2017/09/23 22:29:50
- RE: 9月20日通り〜本日は21日〜遅かりし。。。
- salsaladyさん、コメントありがとうございます。
歴史的背景や戦争の影響などで、町並は随分違うものですね。
イタリアは自治都市が発達していましたので、地域毎に特色があり面白いです。
グッビオは歴史も古いので中世感を味わえる町です。食事もおいしいですし、古い町巡りが好きな方でしたら、ペルージャ含めて訪れることをお勧めいたします。
Kei
-
- sanaboさん 2017/05/01 00:58:28
- グッビオ♪
- Keiさん、こんばんは
グッビオは山の麓から斜面にかけて町が形成されているそうですが
グランデ広場や市立美術館のバルコニーから見下ろす街並みは
本当に素晴らしいですね〜(頑張って坂道を上ったご褒美のようですね!)
いかにもイタリアらしい色合いの家並み、トンネルのある坂道の風景など
とても魅力的でした。
そしてハァ〜ハァ〜しているKeiさんには、リスボンのゴーカートを
贈ってあげたくなりました(笑)
中世の街並み自体がフォトジェニックでとても魅かれましたが
Keiさんにとっては見どころ満載の町でもありますね。
サンタ・ゴスティーノ教会後陣のフレスコ画は私も見てみたいです。
芸術の鑑賞だけでなく、Keiさんのマンウォッチングも
毎回、楽しませていただいてます^^
なぜか手が滑って綺麗なオネエサンが写真に写ってしまったり、
鳥かご型ロープウェイ(←初めて見ました@@)でジャンプの姿勢をして
怖い思いしたり・・・
Keiさんのつぶやきにも、クスッとしています(笑)
ところで、Keiさんの言うことを聞いてくれなかったというポチ君は
きっとサン・フランチェスコの説教も無視したかも〜〜
(って、これ、慰めになっていますか〜?)
sanabo
- Keiさん からの返信 2017/05/02 19:51:50
- RE: グッビオ♪
- sanaboさん、こんばんは
いつもコメントありがとうございます
グッビオは素敵な町です。オヤジは遠足で短時間だけでしたが、いつか宿泊を伴ってまた訪れたいと思っています。
sanaboさんの旅行記を拝見してゴーカートが欲しくなりました。まさにグッビオのような町を散策するのにピッタリ!っと思いましたが、やはり苦労?しながら歩き回るのが良いのでしょうね。
町の雰囲気を味わう為にも坂であろうが、少し位遠かろうがオヤジはなるべく歩く派です。
その甲斐あってダビデのような体を維持しています・・ウソです
ポチねぇ、ほんと言う事を聞かない子でしたね。本能で生きるタイプというのか、興味ある物にはすぐ飛びついて離さないし、きれいなオネエチャンは大好きだし、ほんとまるで・・・オヤジそっくりじゃないですかぁ(笑)
やはり飼い主に似るんですねぇ。でも出来の悪い子ほどかわいかったんです。
Kei
-
- マリアンヌさん 2017/04/24 22:00:24
- 懐かしのグッビオ
- こんばんは。
グッビオ、ずいぶん前におとずれました。
懐かしく拝見しました。
でも私より細かくまわられていらっしゃる感じ。
開いてなかったのかな?
鳥かごケーブル、楽しかったことを思い出しました。エルバ島にもこのタイプのケーブルありました。
ちょっと日本では、考えられないですよね。
続きを楽しみにしています。
マリアンヌ
- Keiさん からの返信 2017/04/25 19:11:43
- しっかりポイントは押えてらっしゃる
- マリアンヌさん、こんばんは
コメントありがとうございます
鳥かごのケーブルは日本では絶対ありえないと思います。
> でも私より細かくまわられていらっしゃる感じ。→
マリアンヌさんはお店や料理他チョットした街を彩る物もふんだんに紹介されていて、オシャレな旅行記だと思います。見るべき観光ポイントもしっかり押さえていらっしゃると思いますよ、流石です。
オヤジの場合、旅行記の紹介内容が偏っています。教会や絵画一辺倒でセンスの欠片もありません。なので細かくまわっているように感じるのでは?
サン・フランチェスコ教会のフレスコ画はオヤジは見れませんでしたので、マリアンヌさんの旅行記を羨ましく思いながら拝見しました。
Kei
-
- tadさん 2017/04/22 20:50:37
- お久し振りです
- お仕事がお忙しいんでしょうね。ご苦労さまです。
久し振りに新しい旅行記楽しみました。イタリアには田舎はないようですね。グッビオ、しらない名前でしたが、ここもすごい。で、カメラの手がすべったりと、なかなか、、。世俗、混じり合っています。。
- Keiさん からの返信 2017/04/22 21:42:31
- RE: お久し振りです
- tadさん、こんばんは
早速のコメントありがとうございます。
なにかとバタついておりまして以前のペースでアップできないのが残念です。
意気込んでイタリアに乗り込んでおりますので、それなりの場所に行く事に
なってしまいます。以前にもコメントさせていただきましたが、リタイヤ後に
住みながらあちこち行けるようなことにでもなれば、イタリアの神髄を味わえる
かも知れません。
手が脂性で汗かきなもので・・・タイトルは「生臭オヤジの一人旅」に変えた
方が良いかもしれませんね(笑)
久しぶりにtadさんの旅行記も拝読させていただきました。
ロンドンは勝手知ったる自分の庭という感じですね。まるで住んでいる街を
紹介するかのような旅行記に余裕とハイセンスを感じます。
勿論、ロンドン、イギリスという国の底知れぬ大きさが一役買っているのも
間違いないと思います。
追々未読の旅行記にもお邪魔させていただきますね。
Kei
- tadさん からの返信 2017/04/23 00:57:25
- RE: RE: お久し振りです
- 早速のご返事有難うございます。
keiさんが、イタリアに住みたいとお書きになっていますが、私もある時期、ロンドンに狭いアパートでも、と思ったことがあります。ただ、ロンドンは高すぎます。。。時々、行くしかないなと、今では思っています。ロンドンの友人に相談しても、家賃が高すぎるとわかりました。
まるで、住んでいるかのように、一部については詳しくなったのも、好きだからですね。。多分、東京よりも詳しいと思います。もっとも、旅行記は、自分の詳しい話題しか書かないせいもありますね。今のところ、時々、行きたいときに、数週間滞在する方法で我慢しようとしています。
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