2016/12/08 - 2016/12/14
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ミズ旅撮る人さん
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1週間で、4か国・10か所のクリスマスマーケットを訪れるという無謀なツアーに参加しました。
訪問国は、クロアチア・スロヴェニア・オーストリア・イタリアです。
第13回目は、イタリアのボルツァーノです。前回のトレントと同じトレンティーノ・アルト・アディジェ州ですが、南チロルとも呼ばれるアルト・アディジェ地域に属していて、トレント(Trento)を中心とする州南部のトレンティーノ地域とは異なります。
ここでの自由行動の時間は昼食を含めて2時間半。クリスマスマーケットが開かれているヴァルター広場から、繁華街のラウベンスガッセを歩いて、ぐるっと散策して来ました。
第2次世界大戦前までは、オーストリア・ハンガリー帝国の支配下にあり、ドイツ語圏だったチロル地方の町は、イタリアに組み入れられた今も、ドイツの雰囲気を漂わせています。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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トレントから高速に乗り、北上を続けます。ボルツァーノまでは57km。この道は、昨夜、インスブルックからトレントまで来た道を引き返しています。
なぜ、こういう行程になったのかわかりませんが、この先、メラーノまで北上し、また同じ道を南下して来て、宿のあるヴェローナに至ります。
無駄に往復する距離が片道90kmもあるなんて、信じられません。 -
そして、この日訪れるクリスマスマーケットの数はなんと4つ!短時間で駆け回ることになるのは、わかりきっているので、余程キャンセルしようかと思ったのですが、イタリアのクリスマスマーケットを訪れるツアーは、これ一つ。
幸い、どこも自由行動なので、好き勝手に歩けます。一か八かのような覚悟で、この日を迎えました。 -
昨夜は真っ暗な中を走って来たので、車窓がこんな素晴らしいものだったとは知りませんでした。
これが見られただけでも、同じ道を引き返してきた甲斐があったかな?ドライバーさんはたいへんだけど。
彼は、私たちが最初に飛行機を降り立ったクロアチアのドライバーで、4か国すべてを一人で運転しています。
就業規定があるので、長時間運転したら30分の休憩を取らなければならないなどの制約があり、遠距離の移動の時は、トイレ休憩が長くなったりします。 -
スタディオ=ラインブルグという町の丘の上にあるラインブルク城址(Rovine basse di Laimburg)です。
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高速道路を降り、ロレート橋を渡って街の中に入りました。ボルツァーノは、2つの川が分岐する場所にあります。
ヴァルター広場(Piazza Walther)が目の前です。ドイツ語だとWaltherplatzになります。
この町は珍しく旧市街の中までバスが入れるので、目的地の真ん前で降りることが出来ました。 -
先ずは、ボルツァーノ大聖堂(Duomo di Bolzano)に入ります。
ドゥオモ ディ ボルツァーノ 寺院・教会
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ドゥオーモ (Duomo)は、13世紀初頭から建設が始められたロマネスク・ゴシック様式の教会です。
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緑、黄色、黒の多色の瓦の屋根が、ウィーンの聖シュテファン大聖堂 (Stephansdom)に似ていて、同じ年代の影響を感じさせます。鐘楼の高さは62mです。
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ドゥオーモの前のイサルコ通り(Eisackstrase)には、光に透けて、不思議な光景を作り出すオブジェが吊り下げられていました。
Eisackstraseはドイツ語です。イタリアなので、イタリア語の表記にしたいのですが、グーグルではドイツ語表記しかない場合が多いので、ご甘受願います。 -
屋根があの高さですから、内部も広々としています。
ボルツァーノは、1027年に神聖ローマ帝国によって、トレント司教に与えられた領地の一部でした。ドゥオモ ディ ボルツァーノ 寺院・教会
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1815年ウィーン会議によって、オーストリアの領土となり、1918年に第一次世界大戦でオーストリアが負けたため、イタリアに南チロル地方が割譲され、以後、イタリア領になりました。
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第二次世界大戦では、イタリア降伏後、ドイツが北イタリアを占領し、ユダヤ人や政治犯の「ボルツァーノ通過収容所」が設置されました。
1960年代は、ドイツ系住民の独立運動が盛んになり、イタリア政府が自治権の拡大を保証して沈静化しています。 -
ヨーロッパの国境地帯は特にこうした歴史が多く繰り広げられています。
フランスのアルザス地方でも、ドイツとの間に領土の奪い合いが頻繁にありました。
日本のように、ほぼ単一民族が、ずっと同じ領土(沖縄や樺太は例外)である国は、とても特異なのだと今更ながらに思います。
ヨーロッパの国の名前は、昔からそうだったわけではありません。
隣の中国ですら、「中華人民共和国」になったのは、最近です。 -
うんちくを垂れている間に、主祭壇に来ました。空中に吊り下げられた磔刑のキリスト像。これ、苦手です。
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いや~、主祭壇が素晴らしく繊細で綺麗です。これぞロマネスクなんでしょうね。
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特別な心臓の持ち主なんでしょうか???
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この彫刻は素晴らしい!
今朝トレントで銅像を見たアレッサンドロ・ヴィットーリア( Alessandro Vittoria)も、こういう彫像を彫ったのでしょう。 -
冠のような形をしていますが、突起が出ているので、燭台?
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聖遺物かな?
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ドーム部分の天井画もすごいです。肝心の顔を燭台の飾りが覆ってしまいました。大失敗。
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この大聖堂に入ったら、これをじっくり見てください。惚れ惚れする細かさです。
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天使が何か言ってる?
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何の場面かは、わからないなあ。
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人形で、これほど遠近感が出るとは。
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祭壇
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割と庶民的なマリア様です。
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単なる好みです。誰なのかな?
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邪魔にならないよう・・・
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さあ、ドゥオーモを出て自由行動です。2時間半、歩くぞ~
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ドゥオーモのお向かいはアドヴェントカレンダーになっていました。
この建物の右隣に、お菓子を売りつつ、カフェもやっている店があり、入り口から真ん前にトイレが見えます。
ちょっとお土産やおやつを買いつつ、トイレを借りることが出来ます。 -
ドゥオーモのお向かいの角に郵便局があります。絵葉書を出そうと立ち寄りました。
昼なので、ホールにはかなりの利用者がいました。いくつもの窓口があるのですが、そのうち、手紙のマークがある窓口の受付番号を、この機械で取りました。すると、なんと45人待ち!
見ると、あちこちに捨てられた受付番号が散乱しています。間違った人もいるでしょうが、きっと待ち人数に絶望して諦めたに違いありません。私もポケットに入れて諦め組の仲間入り。
しかし、一応、窓口がここでいいのか近くにいたおじさんに英語で聞いてみました。しかし、返事はもらえません。
手に絵葉書を持って、切手を貼る場所を示しているのだから、言葉が分からなくても通じそうなものですが。
そうしていると、横からツンツンと引っ張られました。
携帯で電話をしている女性が、電話をしながらも、別の窓口を指さしています。「えっ?あっち?」「そうそう」
頷く女性を振り返りつつ、その窓口へ。するとすんなり受け付けてくれるではないですか。
私は窓口を間違えていたようです。それにしても、教えてくれた女性に感謝です。
まだ、電話中だったので、手に入れた切手と絵葉書を見せ、一礼して、郵便局を後にしました。 -
これが、その時に買った切手です。1枚2.2ユーロでした。日本に比べて(110円)結構高いんですね。
切手を貼ったら、またこの窓口に持っておいでと、おじさんが身振り手振りで教えてくれます。これなら、安心。
ところが、出してから2週間経っても、出したうちの半分しか届きません。
3週間・4週間・1か月が経った頃には、すっかり諦めました。なにしろ、自分宛に出したものが届かないのですから間違いようがありません。
すると、ひょっこり家族にあてた葉書が届きました。そして更に1週間後、最後の1枚が届きました。もう、奇跡が起きたような気分です。
どれも同じ消印があるのに、その後の運命は、千差万別。よくぞ全部届いてくれたものと、変なことに感動してしまいました。 -
ヴァルター広場には、80軒のクリスマス・マーケット(イタリア語でメルカート・ディ・ナターレ)が出店しています。
2016年11月24日~2017年1月6日
月曜~金曜:10:00~19:00
土曜:10:00~20:00
日曜&12月8日:10:00~19:00ヴァルター広場 広場・公園
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広場の中央には中世ドイツの吟遊詩人ヴァルテル (Walther von der Vogelweide)像があります。
ここでは4月末に花祭り、5月にスペック(燻製生ハム)祭り、10月にカボチャ祭り、そして12月にはイタリアで一番古く、伝統的なクリスマス市が開かれます。
北イタリアで、クリスマスマーケットが開かれるのは、歴史的にドイツ圏だった時代が長かったからなのです。 -
正面のオレンジ色の建物はシュタット・チッタ・ホテル(Stadt Hotel Citta)です。3つ星ですが、部屋はとても現代風で素敵です。
シュタット チッタ ホテル
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私がここに来る直前まで、木彫りの実演をやっていたそうです。
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集合場所がここなので、クリスマスマーケットを見るのは最後にします。
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ドイツ風のクリスマスマーケットではありますが、やはりイタリア、こんな露店見たことない!
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なんてすごい青空でしょう
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ホテル・チッタの1階にザッハーの店(Sacher Shop)を発見しました。
ドイツというより、オーストリアの雰囲気が濃厚なんですね。 -
あんまり日差しが強烈なので、日陰が真っ暗に写ります。
ムニチピオ(Municipio di Bolzano)広場です。
ここは、たくさんの露店がありますが、クリスマスマーケットとは言い難い、日常品を売っています。 -
奥の建物が市庁舎(Rathaus Bozen/Municipio di Bolzano独/伊)です。
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よく作ってあるなとは思いますが、普通の露店のおもちゃです。
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これは、日本でも東急ハンズあたりで売っています。
実は私も持っていますが、時間が経つと中の水分が減ってしまって、砂が動かなくなるんです。 -
ヨーロッパの建物でおもしろいのが、どてっ腹に通路が通っていること。
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車道になっていたり、トラムが走っていたり。上の階の部屋はうるさくないのかしら・・・
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何はともあれ、先に進みます。ここからラウベンガッセ(Laubengasse)になります。
これはドイツ語で、イタリア語だとポルティチ通り(Via dei Portici)。
ボルツァーノの目抜き通りです。 -
ポルティコ(柱廊)があるのが特徴で、後期ゴシック建築の建物が並んでいます。
ポルティチ通り 散歩・街歩き
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こういう造りがおもしろいのですが、どうしてこんなにいくつもの梁?が必要なんでしょうね。
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ポルティコ(柱廊)と道路の間には、ガラス張りのディスプレーがあって、どちらからでも楽しめます。
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通りとアーケードの狭間。
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ポルティコ(柱廊)の中。これなら、雨が降っても雪が降っても買い物は楽に出来ます。
こうしたアーケードで、一番長いのはスイスのベルン(6km)だったと思います。中にアインシュタインハウスがあります。
「スイス・フランスのクリスマス4(赤煉瓦の屋根と白壁の街ベルン1)」を参照してください。ポルティチ通り 散歩・街歩き
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おもしろい店がありました。「Cafe Bistro Thaler arome」。
このポキッと折れそうなウェイターが気に入って撮ったのですが、なんと屋上にも席があるようで、ボルツァーノの町を見渡せます。 -
ラウベンスガッセが終わり、エルベ広場( Piazza delle Erbe)が見えて来ました。
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日曜日以外は果物や野菜の市がたちます。
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この通りは活気があって楽しそう。
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お花も、この通り。
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何かいっぱいぶら下がってる
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18世紀のブロンズ製のネプチューンの噴水があります。
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噴水のすぐそばに出ている露店では、パニーニのサンドイッチを売っています。
外国人が多いからか、たくさんの写真に番号をつけて掲示してあるので、写真を指したり、番号を言ったりして、好きなものを注文できます。
ここで昼食にしたのですが、予想以上に美味しくて、脱帽しました。 -
チーズとサラミ。食べたい!
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食後の散歩は、エルベ広場から少し北上してみます。
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日常的な青果市場。
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毛皮屋さんかな?ピンクのリボンのツリーが可愛い。
よく見ると裾に、小さなマネキン人形がぶら下がっています。 -
ナッツ屋さん。「WASABI」と書かれた札があります。どんな味なの?
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右手に行きます。
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この先に何があるのかな。繁華街を過ぎたので、落ち着きを取り戻した街並み。こういう方が、散歩の意欲が湧きます。
一応、地図は頭に入っているので、行先の当てはあるんですが、途中経過が楽しみです。 -
横道のDr.ジョセフ・ストレイテル通り(Dr.-Josef-Streiter-Gasse)をチラッと覗きつつ、フランチェスカーニ通り(Franziskanergasse)と名を変えた道をそのまま北上します。
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これは欲しい!
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これなんか、小さな引き出しに数字が付いていて、アドヴェントカレンダーになっているんです。
引き出し一つ一つにお菓子を入れて、一日1個食べるんです。うわあ、欲しい! -
さあ、目的地に着きました。フランチェスカーニ修道院(Convento dei Francescani)です。
持っていた地図はここまで載っていなくて、ちょっと心配だったけれど、ちゃんと辿り着きました。やったね! -
有名観光地ではないので、誰もいません。
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光の入り方がとても綺麗ですね。
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主祭壇。こざっぱりして、落ち着いた感じです。
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ステンドグラスは、新しいからなのか、芸術的過ぎると思います。もっと素直な絵柄の物がいいなあ。
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この教会の回廊には、14世紀のフレスコ画があるというので、元はとても古い教会なのでしょう。
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新しそうだけど、綺麗な祭壇
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かつて飾られていた祭壇の形見が壁に飾られています。
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この教会は、修道院とも書かれているので、ちょっと世間とは距離を置いているのでしょう。
高い塀があり、中に入ると階段で玄関前の広場まで降りるようになっています。静寂が包む教会に、しばし立ち寄らせてもらいました。 -
さあ、再び喧噪の中に戻りましょう。
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空中に吊り下げられた赤い球が、光を受けて綺麗。
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モストラ通り(Mustergasse)です。これを真っすぐ行けば、ヴァルター広場です。
ボルツァーノには、3つのロープウェイがあり、レノン(Renon)、コッレ(Colle) 、サン・ジェネジオ(San Genesio)につながっています。
夏はハイキングやトレッキングを楽しむ人々で賑わいます。 -
通りでグリューワインを売っていました。しかもこれは、アップルワインです。
ノンアルコール(2.5ユーロ)か、アルコール入り(3ユーロ)か聞いてくれます。
普通のグリューワイン(3ユーロ)には、赤と白があります。 -
こんな張り紙にも、ドイツ語とイタリア語です。英語ではPlease NO!
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ヴァルター広場に戻って来ました。でも、散策に時間を掛け過ぎて、クリスマスマーケットを見る時間があまりありません。
ヴァルター広場 広場・公園
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これ、最後まで買おうかどうしようか迷いました。
でも、壊れたらショックだし、コレクションが増えるのも困るので断念。 -
さあ、これでボルツァーノともお別れです。今日は、まだまだ次があります。次はメラーノです。
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