2016/12/27 - 2016/12/28
529位(同エリア1915件中)
ニッキーさん
バスツアー1日目、白川郷へ行った後は高山へ向かい、夕食前にもう一ヶ所観光します。
飛騨地方の古い集落を再現した観光施設「飛騨の里」という所で、ライトアップした園内を見せてくれるそうなのです。
本来はライトアップ公開されるのは1月からなんですが、千葉・東京・神奈川から同じコースのバス4台が来ているため、閉園後、特別に見せてもらえるのだということでした。
行くまではあまり関心がなく、「飛騨の里ライトアップ」はいいから、その分白川郷の観光時間を増やしてくれればいいのにー、なんて思っていた私ですが、期待していなかったのが幸いしたのか、いざ行ってみると「飛騨の里ライトアップ」はなかなか良かったです。
夕食は飛騨牛食べ放題。
その後、ホテルへ。
宿泊した「ホテルアソシア高山リゾート」は五つ星ホテルです。
今回のツアーを決めた理由の一つがこのホテル宿泊が付いていたことでした。
飛騨牛食べ放題とホテルは大満足。
その様子は本文でご覧いただくとして、翌朝起きてみたら、うっすらと雪が積もっていました。
一日違いで雪の白川郷を見損ねました。
でも、おかげでこの日乗車する「雪見ローカル列車」はうたい文句どおり「雪見」になりました。
本旅行記では1日目夕方から2日目午前中までの高山での観光をまとめました。
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旅のスケジュール(★印は本旅行記で取り上げた場所)
1日目 白川郷
★飛騨の里ライトアップ
★ホテルアソシア高山リゾート宿泊
2日目 ★飛騨高山
常盤座
馬籠宿
- 旅行の満足度
- 4.0
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午後5時半、高山市内にある「飛騨の里」に到着しました。
「飛騨の里」は飛騨地方の古い建物を移築して造られた民俗村です。
ライトアップといっても規模が小さいのだろうと、実はあまり期待していませんでした。
ところが、園内に足を踏み入れると、松明が煌々と焚かれ、大きな池に茅葺き屋根の建物が美しく映り込んでいて、冷たい夜気の中、深閑と浮かび上がる飛騨の里の眺めに気分が一気に高まりました。
うわー、いい所じゃありませんかー。飛騨の里 美術館・博物館
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本来ライトアップは1月からの予定なのですが、この日は閉園後、特別にライトアップを見せてもらえたようです。
私たち千葉発のバスの他に、東京、神奈川の同じコースのバスが計4台来ていたためでしょう。 -
イチオシ
めちゃきれいです~。
合掌造りの建物から温かい光が漏れて、池に映り込んでいます。 -
広い園内をバスツアーの乗客だけで一人占め。
あちこちから強いライトが当てられて、まるで劇場の大掛かりな舞台を見ているようでした。
これはすごい~。
甘酒としいたけ茶の無料サービスがありました。
スタッフの皆さんの温かい歓迎が伝わって来ます。
体も心もほっこり温まりました。 -
「飛騨の里」は東京ドーム3個分の広さがあるそうです。
池の周りを一周できるようになっています。
さっそく歩いてみました。 -
林の中に古い建物が建っています。
これは「旧新井家」です。
茅葺きではなく、板葺き屋根の建物です。
江戸時代後期の建築だといいますから、古いものですね。 -
中に入ってみました。
家の中に馬屋もありました。
馬を大切にしていたのですね。
盗まれない自衛策でもあったようです。 -
こちらは「旧西岡家」。
江戸時代後期の建築。
大きな合掌造りの建物です。
もとは白川郷にあったお寺の庫裏(くり)だったそうです。 -
ここでも中へ入ってみました。
囲炉裏のあるオエ(居間)。 -
暗い中、人も少ないのでちょっと不気味ですが、2階へも上がってみました。
白川郷で見た「長瀬家」と同じように床が隙間だらけでした。
上の階ではやはり養蚕を行っていたそうです。 -
「旧富田家」
こちら側から見ると、苔むした茅葺き屋根が帽子みたいに見えるうえ、壁に取り付けた車輪がレモンの輪切りみたいに見えて、なんだかユーモラスです。 -
別の側から見た「旧富田家」。
こちら側には障子が入っています。
江戸時代末期の建物。
荷物や牛馬の中継を家業としていた家柄だそうです。 -
内部には畳の部屋もありました。
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池を一周して出入り口に戻って来ました。
広い園内に対し見学者が少ないため、ちょっと不気味に感じる場所もありましたが、なかなかおもしろい体験でした。
こういう観光もちょっと変わっていて、いいですね。 -
「高山まつりの森」という施設へ移動して、いよいよ楽しみにしていた飛騨牛食べ放題の夕食です。
メニューはすき焼き。
ご飯と、かに雑炊が付きます。
不思議なことに、食べ放題はお肉だけ。
卵の追加は1個50円の料金がかかります。
お肉の方がよっぽど高いと思いますけどねー。飛騨高山まつりの森 美術館・博物館
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カメラのホワイトバランスがよくなかったのか、あまり美味しそうに撮れませんでしたが、飛騨牛のすきやき、とても美味しかったです。
お肉の追加を頼むと、嫌な顔一つしないでどんどん持って来てくれます。
スタッフがその辺をうろうろしてお客さんの世話をしているので、声掛けもしやすいです。
45分という時間制限がありましたが、すき焼きならその時間で十分です。
柔らかくて美味しい飛騨牛を満足行くまで食べました。 -
午後7時前、宿の「ホテルアソシア高山リゾート」に着きました。
今回のツアーを選んだ理由の一つがこのホテルに泊まれることでした。
5つ星ホテルなんです。
部屋は3階でしたが、安いツアーですから文句はありません。
広い客室。
大きいベッド。
家具一つ、ベッドカバー一つ取っても普通ツアーで泊まるようなホテルと比べ、ワンランク上です。ホテルアソシア高山リゾート 宿・ホテル
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我が家の寝室もこれぐらいの広さがあればなぁ。
むしろ我が家のLDKぐらいの広さがありそうです。 -
インスタントのコーヒー、お茶、しいたけ茶が用意されていました。
夜のくつろぎタイムに飲みました。 -
加湿機能付き空気清浄機が置いてありました。
Panasonicのものです。
最近、我が家でも同じような機能のダイキンの製品を買ったばかりだったので、興味津々。
さっそく水を入れて使ってみました。
メーカーは違いますが、使い方は我が家のとほぼ同じでした。
ホテルは乾燥するので、こういうのを置いてくれると助かります。 -
温泉はスパウィングの5階(望の湯)と7階(天の湯)にあり、日ごとの男女入れ替え制です。
到着した日は5階が女性用。
広い内湯と、岩風呂や壺風呂、寝湯などいくつもの露天風呂を楽しみました。
写真は温泉へ向かう長い通路です。 -
ここからは2日目の様子です。
夫は早起きして朝風呂に入って来ましたが、私はもっと寝ていたくて温泉はパスしました。
後で考えると、もったいないことをしました。
朝食バイキングでは洋食、和食、サラダと3皿も取りました。
日頃、朝食はヨーグルトぐらいしか食べないので、明らかに食べ過ぎです。 -
それだけじゃありません。
パンが美味しかったので、追加でまた取って来ました。
食事も旅の楽しみです。
旅先ではカロリーも気にしません。 -
外は、前日夜から雪が降り始め、朝にはうっすらと雪景色になっていました。
これはスパウィング6階の足湯場からの眺めです。
寒いから足湯には入りませんでしたけどね。 -
高山で雪が降ったということは、もしかしたら白川郷も雪だったかもしれません。
私たち、小雨にけむる白川郷を見て満足していましたが、一日違いで雪の白川郷を見損ねました。 -
「ホテルアソシア高山リゾート」は5つ星ホテルだけあって、とても気持ちよく滞在することができました。
写真はホテルの外観です。
午前8時40分、バスに乗って出発です。 -
朝は高山の観光をします。
ところが、街の散策時間はたった50分。
このツアーを選んでおきながら言うのも何ですが、どうしてそんなに急ぐのか、私には理解できません。
回る観光地を減らしてでも、白川郷や高山といった人気観光地では時間をたっぷり取ればいいのに。
まあ、19,900円という低料金を出すために、いろいろ苦労があるのかもしれませんね。
またバスツアーに参加する人の中には、観光時間を長く取ると、逆に時間を持て余してしまう人もいるのかもしれません。
とにかく50分ですから、効率良く回らなければなりません。
バスの中で添乗員さんから、高山の見どころや上手な歩き方の説明がありました。
私たちは、「高山陣屋」を見学した後、古い町並みを見ながら宮川朝市へ行く、という順に歩くことにしました。
バスの中から由緒ありそうな建物が見えました。
バスを降りて解散になった後、すぐに行ってみました。 -
「高山市政記念館(旧高山町役場)」でした。
中も見学できるようでしたが、時間がないので私たちはパス。
雪がうっすら積もっているので、歩きにくいです。
滑って転ばないように、一歩一歩気をつけて歩きました。 -
赤い橋は「中橋」です。
この橋は、高山を代表するスポットとして私も写真を見たことがあります。 -
イチオシ
中橋の下を流れるのは「宮川」です。
これはいい雰囲気。 -
「高山陣屋」へやって来ました。
1692年(元禄5年)、飛騨が徳川幕府の直轄領となってから明治維新にいたるまで、177年間に渡り25代の郡代・代官が江戸から派遣され、政務を行った所です。
江戸時代から残る部分に復元した建物を加え、当時の高山陣屋の姿をほぼ再現しています。
全国に唯一現存する郡代・代官所なのだそうです。高山陣屋 名所・史跡
-
砂利の上に雪が積もって美しい。
青海波(せいがいは)模様がなにかモダンに見えます。 -
靴を脱いで上がり、順路に沿って見て回ります。
ここは「御役所」。
郡代・手付が執務した部屋、役所の中枢部だということです。 -
「書役部屋」
書役が書類を作成した部屋です。 -
ここから先は、江戸から派遣されて来た郡代が暮らした役宅部分です。
役所部分とは廊下でつながっています。
手前の部屋が座敷、奥の部屋が居間です。 -
居間。
炉が切ってありますね。
居間は縁側で鍵形に縁取られ、庭へ大きく張り出しています。 -
立派なお庭です。
向こうの方に池もあるようです。 -
庭越しに向こうの部屋が見えます。
あちらが「嵐山の間」らしい。
高山陣屋の入口に、「将棋名人戦が行われた『嵐山の間』が見られます」と書いてありました。
私たち、日頃から将棋には関心を持っているので、ぜひ見てみたいです。
行ってみます。 -
「嵐山之間」
ここも郡代が生活した場所です。
この部屋で、一昨年、将棋名人戦7番勝負の第2局、羽生名人と行方八段の対局が行われたのです。 -
名人戦の写真が貼ってありました。
私、昔は将棋に関心を持っていました。
将棋のイベントに行き、羽生さんと握手して写真を撮ってもらったこともあります。
一方、父と夫は将棋イベントで羽生さんに15面差しをしていただいたことがあります。
羽生さんが一度に15人の相手をしていたにもかかわらず、父も夫も2枚落ちのハンディをつけてもらってなおかつ負けました。
でも、羽生さんに差してもらって二人ともとても嬉しそうでした。 -
女中が生活した部屋。
-
続いて「台所」がありました。
郡代などの食事を作った場所です。
突き当たりに積んであるのは、榑板(くれいた)。
屋根を葺く材料です。 -
天井が高い~。
天窓がありますね。 -
こちらは下台所(しもだいどころ)。
女中や用人が食事をした場所です。 -
私的な役宅部分から、再び役所部分へ戻って来ました。
これは3部屋連なった「広間」です。
公式の会議などに使用されていました。 -
広間の最奥の部屋は「御書院」「御座之間」。
郡代・代官が着座する部屋で、書斎も兼ねたそうです。
将棋名人戦の時の床の間の掛け軸はここから持って行ったものだったんですね。
写真に写っていました。 -
広間からも庭が眺められます。
-
「御白洲(吟味所)」
刑事関係の取り調べを行った所。
砂利が敷かれ白く見えることから、白洲と呼ばれたのだそうです。
御白洲というと遠山の金さんの影響で屋外のイメージがありましたが、ここでは室内でした。
一般庶民は白洲、由緒ある浪人やご用達町人は板縁、武士・僧侶・神官は縁側で吟味を受けたと書いてありました。
拷問道具や囚人駕籠も展示されています。 -
最後に「蔵」を見ました。
大きな蔵がたくさんあります。
8つぐらいあったと思います。
私たちの場合、ていねいに見ていると時間が足りなくなるので、2つぐらい見たところで高山陣屋を出ることにしました。 -
高山の古い町並みを歩いて宮川朝市へ行くことにしました。
黒格子のお店が並んでいい雰囲気です。
家々の前には水路が。 -
そして気がつきました。
白川郷もそうでしたが、ここにも電柱・電線が見当たりません。
無電柱化が行われたのですね。
非常にすっきりして美しい町並みです。 -
午前9時半、まだ開いていないお店が多かったです。
飛騨牛握りずしも食べてみたかったけれど、お店が開くのは10時からでした。
残念。 -
宮川に沿った所に立つ「宮川朝市」。
この時期はお正月用品を売るお店も出ていました。
私たちは赤カブ漬けを買いました。
朝市で買うものでもちゃんと真空パックされているので、持ち帰りやすいです。
おばちゃん、50円オマケしてくれました。 -
飛騨牛握りは食べられなかったけれど、飛騨牛串焼きを買いました。
噛むとぎゅっとうまみが染み出して、これは美味しい。
ただ、1本540円とか結構いい値段でした。 -
高山というと、黒格子のレトロな町並みばかりが知られていますが、大通りはこんな感じでした。
アーケードのある普通の大規模商店街といった感じでした。 -
また古い町並みの間を歩いて戻ります。
朝の掃き掃除をしている方がいらっしゃいました。
どうもここは10時から本格的に始動するようです。
私たちはちょっと早く来すぎたようです。 -
ぱっと目を引く建物。
大き過ぎて全景が入らなかったのですが、もとは旅館だったみたいです。
調べてみると、今はウェディング&レストランのNAGASEとして内部が改装されモダンに生まれ変わっているようです。
放っておくと朽ちてしまう古民家や古旅館も、現代風に改装して残して行くというのはいいですねー。 -
みたらし団子や五平餅のお店はやっぱり人気。
人が集まっていました。
50分の見学時間を終えてバスに戻りました。
「高山陣屋」を見学して「古い町並み」を歩いて「宮川朝市」へ。
赤カブ漬けを買って飛騨牛串焼きを食べて・・・。
時間が短いなりに効率良く回れたと思います。 -
一同集合し、バスに乗ってJR高山駅へやって来ました。
ここから2駅だけ高山本線の列車に乗車します。
旅行社のうたい文句では「雪見ローカル列車乗車体験」となっていました。
昨日まで雪が無かったのに、今朝うっすらと雪が積もり、何とか雪見列車になったので、添乗員さんがほっとしていました。JR高山本線 乗り物
-
高山から2駅先の久々野(くぐの)まで16分ほどの乗車になります。
最初、社内はこんなのんびりした様子でした。
見た限り、地元の人々の移動手段であって、特に観光列車ということではなさそうです。
この後バス4台分の観光客がぎっしり乗り込んだので、皆さん、「何事か」とびっくりされたことでしょう。
最初、車内で一人お酒を飲んでくつろいでいるおじいさんがいたのですが、どどっと大勢乗り込んで来たのでびっくりして、お酒を飲むのをやめてました(笑)。 -
列車の出発は10分ぐらい遅れました。
接続列車が遅れたため、待っていてあげたのです。
ローカル列車らしい心遣いですね。 -
「宮川」の清々しい眺め。
なんとか雪見列車になって良かったです。 -
飛騨一ノ宮駅を過ぎると、畑に半円を描くように大きく左カーブしました。
大カーブです。
電車だから急カーブは切れませんけど、ぐるーっと半周近く回りました。
これはおもしろい。
ここの眺めが一番気に入りました。 -
やがて久々野(くぐの)駅に到着。
2駅、16分間のローカル列車乗車体験でした。 -
乗って来た列車です。
先頭車両の一番前のドアしか開かないため、ツアーバス4台分の乗客が一斉に前へ移動し、降車にちょっと時間がかかりました。
ジモティには迷惑だったのではないでしょうか?
バスが先回りして待っていました。
旅行パンフレットでは「雪見ローカル列車に乗車」とうたっていましたが、ツアースケジュールに敢えてこの列車を組み込む理由を考えてみました。
この列車、眺めはいいものの、峡谷とか絶景が見える訳でもありません。
私たちは座れましたが、ずっと立っていた人も多かったです。
バスが先回りして待っていたぐらいですから、そのままバスで移動した方がずっと早く移動でき電車賃もかからないはず。
他の乗客にも迷惑がかかりません。
地域活性化のため?
わかりません。
バスツアーの中でちょっぴり電車に乗るのは面白いものです。
でも、電車に乗る時間分、高山での観光時間を長くしてくれればもっと良いのにと思いました。
ま、私は鉄道が大好きなので、JR高山本線に乗れて嬉しいですけどね。
この後はバスで中津川へ移動し、昼食です。
コンテストで連続日本一を取っているお米、「銀の朏(みかづき)」のご飯をいただきます。
明治時代に建てられた歌舞伎小屋を見学してから中山道の馬籠宿へも立ち寄ります。
その様子はまた次の旅行記で。
(「こんなに安くていいの? 白川郷・飛騨高山バスツアー<3>」へつづく)
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