2016/12/27 - 2016/12/28
420位(同エリア1404件中)
ニッキーさん
年末、夫が12月27日から休みが取れると言うので、急きょバスツアーに申し込んで旅行して来ました。
参加したのは、クラブツーリズムの「飛騨冬物語・白川郷と飛騨高山 憧れの5つ星の宿」というバスツアーです。
1泊2日で白川郷、飛騨高山、馬籠宿などを回る強行軍。各所での観光時間が50~60分しかないという駆け足旅ですが、「宿泊は5つ星のホテル」、「夕食は飛騨牛食べ放題」というのに惹かれました。
それに、参加料金がな、な、なんと、一人19,900円なんです。
安~い!
この料金なら、観光は少々物足りなくても、年末のお疲れさま旅行だと思えば十分です。
かくしてバタバタと準備をして出かけました。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
旅のスケジュール(★印は本旅行記で取り上げた場所)
1日目 ★白川郷
飛騨の里ライトアップ
ホテルアソシア高山リゾート宿泊
2日目 飛騨高山
常盤座
馬籠宿
- 旅行の満足度
- 5.0
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-
朝8時、千葉駅と津田沼駅で参加者を乗せたバスは白川郷へ向けて出発しました。
今回のツアーの参加者は36名。
冬休み中だから、お子さん連れの家族もいました。
写真は途中休憩をした諏訪サービスエリアから見た諏訪湖です。
出ている船はワカサギ釣りのドーム船です。
天気はあいにくの小雨ですが、諏訪湖の眺めが美しいです。 -
昼食はバスの中でお弁当を食べます。
午後遅くならない時間に白川郷に着くためには、昼食時間を惜しんで移動する必要があるのでしょう。
私たちは、あらかじめオプショナル弁当を頼んでおきました。
ご存じ、おぎのやの「峠の釜めし(紙容器)」です。
これ、いろいろな具がいっぱい乗っていて美味しいんですよね。
あんずを入れるアイデアには脱帽です。 -
午後1時過ぎ、平湯バスターミナルに到着しました。
ここへ来てもやっぱり雨降りです。
私は出発前日まで白川郷のライブカメラをチェックしていました。
あわよくば、雪の白川郷が見られたらいいなーと思っていたからです。
でも、白川郷に一度降った雪は解けてしまったようで、ライブカメラでは一片の雪も残っていませんでした。 -
平湯バスターミナルには雪が残っているのになぁ。
この雨、雪にならないかな~と思っていたら、白川郷へ向かう途中、小雪が舞い始めました。
やったー!
でも、喜んだのもつかの間、白川郷に近づく頃にはまた小雨になってしまいました。
私は雨は嫌いじゃないのですけど、やっぱり雨よりは雪景色の方がいいですよね。 -
白川郷は一度訪れてみたいと思っていた憧れの地です。
なのに今回のツアーでの白川郷の観光時間はなんとたった60分。
まごまごしているとあっという間に時間切れになってしまいます。
写真は添乗員さんからもらった地図です。
ツアーバスは地図の中央下、黒で囲った「せせらぎ公園駐車場」に着き、そこからは自由行動です。
添乗員さん、公開されている合掌造りの民家やお寺など、お勧めの見どころにピンクで印をつけておいてくれました。
私たちは合掌造り集落を見晴らす「荻町城跡展望台」へ行きたいと思っていましたが、添乗員さんによると、「展望台は集落の一番奥にあるので、行かれる方は、もしかしたらそれだけになるかもしれません」と。
青い★印の所が展望台へ行くシャトルバス乗り場です。
乗り場自体が奥の方にあるので、ツアーバスを降りる「せせらぎ公園駐車場」から歩いて10分ぐらいはかかりそうです。
60分しか時間がないのが恨めしい。
赤い丸印が荻町城跡展望台。
シャトルバスは黄色のルートを進み、展望台へ行きます。 -
合掌造りの家が見えて来ました。
「合掌造り民家園」です。
有料で入園し、移築されて来た合掌造りの建物などを見学することができます。
見学して囲炉裏端でおぜんざいをいただくこともできるそうですが、「見学時間が限られているので、ゆっくりしているとここだけで時間がなくなってしまいます。やはり川の向こうの世界遺産地区を中心にご覧になるのがいいのでは?」と添乗員さん。 -
バスの窓から、庄川にかかる「であい橋」が見えて来ました。
橋がしなってる~。
吊り橋なんですね。
あの橋を渡ると、世界遺産地区です。
ところで、ここで朗報。
予定より早く到着したため、70分の見学時間が取れることになりました。
それは助かる~。
それならシャトルバスで展望台へ行って、歩いて戻りながら合掌造りの民家を見学する時間もありそうです。 -
バスを降りて解散したのが2時50分。
集合は4時です。
展望台行きのシャトルバスは20分おきに出ています。
3時のバスに乗ることができれば、後の見学に余裕ができます。
逆にそれを逃すと、後がキツイ。
「であい橋」を渡ってとにかくシャトルバス乗り場へ急ぐのみ。
と思ったのに、橋を渡ろうとすると、この素晴らしい眺め。
思わず脚が止まってしまいました。
「であい橋」については聞いたことがあったけれど、橋からの眺めがこんなに美しいなんて、知らなかった~。
これは左側(北)の眺め。 -
これは右側(南)の眺めです。
山の懐にいだかれた合掌造りの里。
白川郷ってこんな所にあったのですね。
やっぱり実際に来てみないとわからないものです。 -
さあさ、急いで。
「であい橋」を渡ります。
吊り橋だから、わずかに揺れます。
ここからはしばらく写真はありません。
ピュ~。 =3
添乗員さんをも追い越して、一目散にシャトルバス乗り場へ走ったからです。
おかげで3時発のシャトルバスに間に合いました。
小さなバスで、シートはすぐに一杯になってしまいましたが、補助席があります。
「席はありますか?」
後から来て恐る恐る日本語で聞いてきた外国の旅行者たちに周りのみんなで補助席を出してあげて、全員無事に乗ることができました。
いろいろな国の人を乗せて、シャトルバスは時間どおりに出発しました。であい橋 名所・史跡
-
シャトルバスは10分ほどで荻町城跡展望台へ到着。
そして、見えたのがこの眺め。
うわー、すごい~。
来て良かった~。
まじ感激しました。
ちなみにこの写真に写っている人々はたぶん全員外国人です。
中国語でも韓国語でもない言語を話していました。
どこの国の人々でしょう?
顔だけ見ると日本人と区別がつきません。
いろいろな国の人が日本の原風景のようなこの眺めを見に来てくれて、嬉しいです。荻町城跡展望台 名所・史跡
-
イチオシ
この場所から見ると、合掌造りの集落が一望の下に見渡せて壮観です。
白川郷が「山あいの集落」だということがよくわかります。
小雨が降っていますが、緑もない冬枯れの景色の中、地面も屋根も濡れてしっとり感が増し、逆に小雨が良かったような気がします。 -
稲を刈り取った後の田に水がたまって潤い感たっぷりです。
一番手前の家が、一般公開されている家の一つ、「和田家」です。
添乗員さんによると、和田家は集落の端の方に建っているため、2階の窓から合掌造りの家々が立ち並ぶ様子がよく見える。展望台へ行けない場合、そういう眺めを見てくださいとのことでした。 -
白川郷の合掌造りの家はどれも妻(屋根がかぶさっていない面)が南北に向くように建っているので、ここから見ると、三角屋根がいっぱい見えます。
窓の障子がアクセントになっていますね。 -
帰りのバスを待っていると時間がもったいないので、帰りはバスで来たのとは別の道を歩いて下りることにしました。
歩きやすい道です。
展望台へ来る時、私たちは坂道を上るのは大変だと思ったのと、道に迷うと時間ロスが大きいということでシャトルバスを利用しましたが、この道を歩いて展望台へ上る手もあります。
和田家から荻町城跡展望台まで歩いて10分ぐらいです。 -
坂道の途中からも村がよく見えました。
展望台まで行かなくても、ここからでも十分よく見えます。 -
下へ下りて来ました。
山里のひなびた雰囲気に、どこか懐かしいものを感じます。 -
家の1階周りを木で囲ってあるのは、雪囲い。
この時期ならではの眺めです。
急勾配の屋根を滑り落ちた雪が一階の窓にダメージを与えないよう、備えをしているのです。 -
あれ~?
さっきまでいた荻町城跡展望台があんな所に見えます。
もともとお城があった所だから、集落を見下ろす位置にあるのですね。
最高にいい場所に展望台がある訳です。 -
「和田家」
国の重要文化財に指定されています。
展望台から一番手前に見えていた家です。
荻町集落で最大規模を誇る家で、見学者も多いようでした。
現在も和田家の方々が住んでいらっしゃるそうです。 -
和田家の茅葺き屋根。
すごく分厚いです。
和田家に入ってみたい気もしましたが、1軒しか見学する時間がなさそうなので和田家は諦め、添乗員さんお勧めの「長瀬家」へ向かうことにしました。 -
あぜ道の脇には細い流れがあり、心地良い音を立てて水が絶え間なく流れています。
いい所だな~。
これ、春だったらどんなにきれいなことでしょう。 -
「白川郷は観光地化され過ぎている」なんていう感想も聞いていましたが、私はそうは感じませんでした。
シーズンオフだったせいもあるでしょう、初冬の白川郷はひなびた感じを残しつつ観光には便利にできていて、とても良かったです。 -
わらで一階を覆っている家もありますね。
-
これは「神田家」です。
この日は閉館のようでした。
後で写真を見て気づきましたが、背景に山が写っていました。
いい雰囲気です。 -
別の角度から見た「神田家」。
池があるので、いっそう絵になります。 -
私たちは添乗員さんお勧めの「長瀬家」を見学することにしました。
添乗員さんが勧める理由は・・・
・比較的すいている。
・当主が代々医者を務めた家系で、貴重な美術品や什器が展示されている。
・NHKの番組で放映された「長瀬家の屋根葺き替え」の様子が座敷にあるテレビで見られる。
人がいる所が入口です。
白川郷の合掌造りは屋根が被さった方の面に入口があるのが特徴なのだそうです。
どういう訳か妻の面に入口があると思い込んでいたので、意外でした。 -
中に入ると、広間のテレビでNHKのドキュメンタリー番組で放送された「長瀬家の屋根葺き替えの様子」を映していました。
-
パネルも展示されていました。
わー、すごい。
平成13年、村人やボランティア総出で行われた屋根の葺き替えの様子です。
これを見ると、屋根の葺き替えは助け合いの精神で行われていることがわかります。
白川郷には「結」と呼ばれる相互扶助の精神が伝統として受け継がれて来たそうです。
ただ、だんだんこういう大掛かりな葺き替えは難しくなってきているのだとも聞きました。 -
1階奥には仏間があり、豪華な仏壇がありました。
-
先祖が加賀百万石前田家の御典医を務めていたことから、前田家から拝領した品も伝わっているそうです。
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祝祭道具や医療具が展示されています。
中央の薬箱は医者をしていた代々の当主が使用したもの。 -
「オエ」と呼ばれる囲炉裏のある居間。
天井には隙間があり、煙が上階に抜けていくようになっていました。
この他に立ち入り禁止の私室もあり、現在の当主ご家族が住まわれているようでした。 -
上の階への階段は入口を入ってすぐの所にありました。
おもしろい所に階段があるものです。
上の階へも上がってみました。
階段はとても急です。
手すりを持って一段一段上りました。 -
2階は使用人の寝所。
2階というより中二階のようなスペース。
天井がとても低いです。
主人より頭を上げないように、ということだそうです。 -
3階4階は養蚕の作業場として、5階は薬草の干し場として使われていたそうです。
これは3階。
この時はたまたま誰もいなくて、がらーんと広いこの空間に足を踏み入れた時はちょっと感動しました。 -
今は台所用品、大工道具などの生活用具が展示されています。
-
屋根の勾配の上から下までを貫く柱は長さが約11メートルあるそうです。
柱は木製のくさびや「ねそ(標準和名マンサク)」の木の繊維をほぐして作った縄で締められ結わえられています。
木材の交差部分に遊びを残すことで、雪の重みや強風に耐える柔軟性を出しているのだとか。
しかも年月と共に強度を増すと言います。
先人の知恵ですね~。
もう一階上へ行きます。 -
4階は山仕事道具、農機具などが展示してありました。
通路以外の床が格子状になっていて、下を見ると結構怖いです。 -
ほら。
一階の囲炉裏の煙を上階に行きわたらせることにより、防腐防虫の効果があるそうです。 -
あ、これは蚕を育てた棚でしょう。
-
5階は立ち入り禁止でしたが、見上げると、合掌造りのとんがり部分が見えました。
-
合掌造りを内部から見られて、とても面白かったです。
一般公開している家以外にも、民宿や喫茶・食事処、土産物店として営業している合掌造りの建物がたくさんありました。 -
田んぼや家々の間には水路が張り巡らされています。
水が合流している所もありました。 -
「神田家」のそばだったと思いますが、中にはこんな仕掛けも。
-
大きめの水路にはコイが泳いでいます。
いいなあ、こんな雰囲気。 -
集合時刻が迫って来ました。
もう駐車場へ戻らなければ。
せっかくならと、行きとは違う道を通り、県重文の「明善寺」の前を通って戻ることにしました。
ま、行きは走ってましたから、あまり景色を見る余裕が無かったのですけどね。
これは明善寺の庫裏(くり)です。
白川郷ではお寺まで合掌造りなんですねー。
内部は郷土資料館になっています。 -
こちらが明善寺の鐘楼門。
鐘楼と山門を兼ねているのですね。
茅葺き屋根が珍しい。
しかも板屋根と2層になっています。 -
これ、モノクロ写真じゃありませんよ。
カラー写真なんですけど、まるで墨絵の世界です。 -
であい橋を渡って駐車場へ。
私たちは買い物をする時間がありませんでしたが、白川郷はどぶろくがお土産として有名みたいです。 -
橋の上から最後に庄川と合掌造り民家園を眺めました。
今回限られた時間内での観光でしたが、何と言っても展望台に行けたことが嬉しいです。
私の憧れ地図を埋めるためには、展望台から白川郷の眺めを見ることは欠かせなかったのです。
小雨に煙る冬枯れの白川郷に満足した私たちでしたが、実はこの夜、雪が降りました。
残念!
一日違いで雪の白川郷を見損ねました。
まぁ、雪が降ったら道路が渋滞してスムーズに到着できず、展望台へ行く時間も取れなかったかもしれませんけどね。
何が良かったかは今となってはわかりません。
この後、飛騨地方の集落を再現した、高山の「飛騨の里」へ向かいます。
この日は千葉だけでなく東京、神奈川から同じコースのバスが計4台来ていました。
本来「飛騨の里」のライトアップは1月からでこの時期はやっていないのですが、4台のバスツアーのために、閉園後特別にライトアップを見せてもらえるのだそうです。
ツアーには、じっくり見られないという難点もありますが、こういうメリットもありますね。
その後、飛騨牛食べ放題の夕食を取り、ホテルへ向かいます。
翌日の高山観光までの様子はまた次の旅行記で。
(「こんなに安くていいの? 白川郷・飛騨高山バスツアー<2>」へつづく)
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