2016/05/04 - 2016/05/05
8位(同エリア21件中)
RAINDANCEさん
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スペイン中北部、カスティーリャ・イ・レオン州バリャドリ県の町であるペニャフィエルを訪れました。この町は、今やリオハと並んでスペインを代表するリベラ・デル・ドゥエロのワイン生産地域の真っただ中にあり、中世の美しい城を擁する城下町です。
★カスティーリャ・イ・レオン州の名物、レチャソを地元のワインとともに。
★中世の遺産が残る町の散策と、ワイン博物館となっているペニャフィエル城へ。
[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎D.O.リベラ・デル・ドゥエロのワイン
◎レチャソ・アサド
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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カスティーリャ・イ・レオン州の大地を、セゴビア県からバリャドリ県へ移動します。
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この辺りは、リベラ・デル・ドゥエロと呼ばれるスペインを代表するワイン産地だけに、あちこちにブドウ畑が広がってます。
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バリャドリ県に入りました。
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マドリーから北へ150kmほどの町、ペニャフィエルが見えてきました。シンボルのペニャフィエル城。
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町に着いたところで、まずはホテル・スパ・コンベント・デ・ラス・クララス(Hotel Spa Convento Las Claras)にチェックイン。
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ご覧の様に、ペニャフィエル城からもそう遠くないホテルです。
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フロント。
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広々としたホール。
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「コンベント」というホテル名は、修道院を改装したことから来ています。修道院らしいパティオ。
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客室はシンプルなつくり。
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ホテルとしては普通...ですかね。
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ディナーは外へ行ったので評価できませんが、これといった不満は無いホテルでした。
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チェックイン後、街歩きへ。ドゥラトン川越しに見るペニャフィエル城。
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ホテルの修道院にくっついているサンタ・クララ教会(Iglesia de Santa Clara)、17世紀のものらしい。
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ホテルの裏のメルカド・ビエホ通りでは、その名の通りメルカド(市場)が開かれていました。
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雑貨や食料品の出店がズラッと並んでます。
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オレンジ、5kgで4.75ユーロ、安っ!
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通り沿いにはサン・フランシスコ修道院(Convento de San Francisco)、13世紀のものらしいが今は廃墟。
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ドゥラトン川を渡って川の東岸へ。この川はワイン地域を支えるドゥエロ川の支流であり、ペニャフィエルの真ん中を南北に流れ町の北でドゥエロ川へ流れ込みます。
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サン・ミゲル教会(Iglesia de San Miguel de Reoyo)、16世紀のルネサンス様式とのこと。
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教会内部。
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レオヨ通りにあったアンティークなデザインのお店をついパチリ。
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サンタ・マリア教会(Iglesia de Santa Maria)、元は14~15世紀の教会で17世紀に塔が建てられた様です。聖具博物館を併設している模様。(入らず)
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時計塔(Torre del Reloj)、元は今は亡き11世紀のロマネスク教会だったサン・エステバン教会にくっついていた塔だそうです。20世紀の初頭、議会の承認を経て時計を設置されたもので、ペニャフィエルのシンボルの一つとされているようです。
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上の画像もそうですが、この辺りはところどころに石積みの小さな塔が建っています。
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ここは、城の建つ丘の斜面にびっしり。これは、ボデガ(ワイナリー)の通気口です。地下のセラーに繋がっていたというわけです。
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現在も使われている通気口かどうかは不明ですが、城はもうすぐそこですのでその領主たちのためにここにワインが貯蔵されたのでしょう。
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街へ戻って、サン・パブロ修道院(Convento de San Pablo)、14世紀のゴシック・ムデハル様式とのこと。
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13世紀にカスティーリャ国王のアルフォンソ10世によって建てられたアルカサル(城塞)が、14世紀に修道院に変ったそうです。だからムデハル様式なのですね。
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旧市街の南端にあたるコソ広場(Plaza de Coso)。天気がイマイチで映えませんが、城をバックに。
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8月のお祭りでは、ここで闘牛が開かれるそうです。
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木造の建物に味がありますね。
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ホテルに戻り落ちついてからディナーに出掛けます。陽はすっかり暮れ、城はライトアップされています。
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サンタ・マリア教会からほどちかいところにあるレストラン「アサドス・ドン・ホセ(Asados Don Jose)」にて。
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ワインは、リベラ・デル・ドウエロの赤「ペニャファルコン(Peñafalcón)」、手ごろで美味しいということでこれを勧めてもらいました。
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アペリティボ。
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イワシの燻製(Lomo Sardinas Ahumada)、カマレロに勧められて注文しましたが、これはちょっと余計でしたかね。
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ミックスサラダ(Ensalada Mixta)。
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そしてこれがお目当ての品、レチャソ・アサド(Lechazo Asado)
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つまり子羊のローストですが、これはカスティーリャ・イ・レオン州の名物料理。この地方を訪れる際は、必ずと言っていいほど食べる一品です。乳飲み子羊を使うのでクセが無く柔らかく美味!
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例によって、カフェ・コルタドでしめます。
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チュピト(Chupito=食後酒)をサービスしてくれました。オルホ(ブドウの搾りかすを使った蒸留酒)です。
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オルホはイエルバ(ハーブ)とクレマ(クリーム)入りで。
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いやー満腹満足!ごちそうさまでした!
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翌朝...朝食はホテルにて。
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コンチネンタルブレックファースト。
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朝食の後、ホテルをチェックアウトしペニャフィエル城へ向かいます。
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無料駐車場あり。
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この城は9~10世紀頃に、レオン王国の要塞として造られたのが始まりとのこと。
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その後、13世紀にアルフォンソ10世の甥フォン・マヌエルによって修復されたそうです。
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現在は、1999年にワイン博物館として開業して以来、年間10万人が訪れる人気の観光地となっています。
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博物館のエントランス。
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ワインに関する様々な展示物があります。葡萄の種類や...
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古代からのワイン容器...
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ワインづくりに欠かせない道具類。
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ブドウの害虫まで。
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ワインのアロマなど、結構大きな博物館で紹介しきれませんが、展示は多岐に渡ります。
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カスティーリャ・イ・レオン州のドゥエロ川流域のこの一帯は、リベラ・デル・ドゥエロと呼ばれ、スペインの原産地呼称ワイン産地のひとつとなっているのは先述の通り。
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ここペニャフィエルは、その代表的な町のひとつとして、著名なボデガ(ワイナリー)を多く抱えています。
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スペインのワイン生産地域としてはリオハが有名ですが、リベラ・デル・ドゥエロも負けず劣らずで、私たちのお気に入りです。
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私のリベラ・デル・ドゥエロおすすめワインはマタロメラ(Matarromera)、テンプラニーリョ100%で芳醇な香りにしっかりとしたコクと力強さ、フルーティさがありながら、それほど高くありません。非常にコストパフォーマンスに優れたワインだと思います。
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今回の訪問にあたっては、ボデガに泊まろうとも思いましたが、リベラ・デル・ドゥエロは収穫シーズンに泊まりたいのでそれまで取っておきましょう。
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さて、城の見学はガイド付(スペイン語)でした。
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ご覧の様に、スペイン人のおじちゃんおばちゃんたちと一緒にあちこち連れて行ってもらいます。
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現在の城は、15世紀にカラトラバ騎士団の団長だったペドロ・ヒロンによって建替えられたものだそうです。
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長さ150m、幅10mにわたる、戦艦のような城です。
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スペインでは色んな城を見てきましたが、こんなに細長い城は初めてです。
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突如、ひとりのおばちゃんから声をかけられ「カメラのフラッシュが自動で光っちゃうんだけど、光らせたくないの!何とかしてくれる?」
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見るとSonyのデジカメ。私たちが日本人だと知り、日本製のカメラだからあんたたちわかるでしょ?みたいなことらしい。
自動フラッシュの設定を切ればいいんですよ~...なんて見てあげるも、あれ?モード設定がない...欧州仕様は日本と違うのかな?期待に応えられずごめんねおばちゃん。 -
気を取り直して...塔のてっぺんからは、ペニャフィエルの町が一望。
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コソ広場も。
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また、リベラ・デル・ドゥエロ地域が一望。右手前に見える変わったデザインの建物はボデガ・プロトス(Protos)。
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ここにもボデガ。
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こちらにも。
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こっちにも。
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ここにも。
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あっちにも。
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こっちにも。まさにボデガ銀座。
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ボデガ・プロトス(Protos)のワインが大量に並べられていました。記念に1本購入。
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そして、後ろ髪をひかれつつも、広大な葡萄畑に囲まれた、個性的で美しい城を携えた城下町を後にします。
次に、美味しいワインと共にレチャソ・アサドを食べられるのはいつかなぁ。
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