2015/06/01 - 2016/06/29
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さいたまさん
バンコクのバンスー駅からランシット駅までの間、日本のODA援助で、新都市鉄道レッドラインの工事が進んでいます。
2015年6月と12月そして2016年6月の3回、レッドラインの建設状況を見てきました。
2015年6月と12月の時点の状況については、すでにご紹介しましたので、引き続き、3回目の2016年6月時点の状況について、ご紹介します。
レッドラインの建設着手前の当初の建設計画の骨子は、次のようなっていました。
1 タイ国鉄在来線の乗入れを可能とする。
2 レールの軌間幅は、メートルゲージ(1,000mm)とし、架線集電方式により電化する。
3 バーンスー~ランシット間に、6駅を設置する。
4 建設にあたっては、建設中断のまま残存しているホープウェル計画の北本線高架橋を改修して活用又は撤去
5 バーンスー駅には、3階に都市鉄道のホーム、2階に長距離列車のホームを配置するターミナル施設、車両基地及び運転指令所等を建設
6 財源には、日本の円借款を使用
タイ国有鉄道SRT資料からレッドラインの全般の将来計画を見てみますと、注目すべきは、現在の工事中のバンスー駅~ランシット駅の区間ばかりではなく、
1 タマサート大学駅までの延長
2 バンスー駅~フアランポーン駅までの延長
3 空港鉄道ARLのパヤタイ駅~バンスー駅までの延長
(メートル軌幅ではなく標準軌幅)
4 加えて、点線で示された各々の路線の延長 等 等の
壮大な計画が載っています。
レッドラインの他にも、グリーンライン及びブルーラインの延長計画に加えて、イエローライン、ピンクライン等の計画もあるのですから、理解することもできない広大な計画です。実現の可能性など全く理解できません。
政権交代のたびに、計画が変更され、かつ工事の発注も遅れていますので、タイの鉄道計画は、計画だけであまりあてにできません。
注意が必要になります。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
図は、タイ国有鉄道SRT資料からレッドラインの全般の将来計画を作成したものです。
注目すべきは、現在の工事中のバンスー駅~ランシット駅の区間ばかりではなく、
1 タマサート大学駅までの延長
2 バンスー駅~フアランポーン駅までの延長
3 空港鉄道ARLのパヤタイ駅~バンスー駅までの延長
(メートル軌幅ではなく標準軌幅)
4 加えて、点線で示された各々の路線の延長 等 等の
壮大な計画です。
レッドラインの他にも、グリーンライン及びブルーラインの計画に加えて、イエローライン、ピンクライン等の計画もあるのですから、理解することもできない広大な計画です。実現の可能性など全く理解できません。 -
バンコクの新都市鉄道の現時点の状況です。
2016年8月に、パープルラインが完成しました。
日本のODA援助の資金をもって建設されたものです。
しかし、営業運転に入ったパープルラインとバンスー駅に連結する約1kmの区間が、運行していません。
この1kmの区間は、完成しているのですが、運行されておらず、バスによる代替運転で対処しています。
せっかくのパープルラインの完成も中途半端です。
ブルーライン、グリーンラインBTSの延長工事も、継続されています。
ベーリング駅以南のBTS延長工事の地上部分は、かなり進捗しています。 -
レッドラインは、日本のODA援助の資金を利用して工事が進められています。
レッドラインは、新設のバンスー駅からランシット駅までの26kmを、主として高架の鉄道で結ぶ計画です。
新設のバンスー駅からランシット駅までの26kmの間には、ドンムアン空港駅を含めた8個の駅が建設される予定です。 -
図は、タイ国有鉄道SRTの図を基に、必要な説明を加えてあります。
レッドラインのバンスー駅からドンムアン駅までの間は、高架となっていて、在来線の線路沿いに建設されています。
レッドラインの路線は、CT:Commuter(通勤線)とLD:Long Distance(長距離線)の並列となっています。
高架構造になっていて、高架部分に、長距離用路線LD(赤色標示)と通勤用路線CT(緑色標示)が、並んで設置されています。
通勤用路線の駅は、長距離路線の駅よりも多く設置されていて、長距離路線の駅では、通勤用路線と長距離用路線の乗り換えが容易なように同じホームに入線するようになっています。 -
図は、タイ国有鉄道SRTの図を基に、必要な説明を加えてあります。
レッドラインのドンムアン駅からランシット駅までの間は、地上設置となっていて、在来線の線路沿いに建設されています。
レッドラインの路線は、CT:Commuter(通勤線)とLD:Long Distance(長距離線)の並列となっています。
地上設置構造になっていて、地上に、長距離用路線LD(赤色標示)と通勤用路線CT(緑色標示)が、並んで設置されています。
通勤用路線の駅は、長距離路線の駅よりも多く設置されていて、長距離路線の駅では、通勤用路線と長距離用路線の乗り換えが容易なように同じホームに入線するようになっています。 -
レッドラインの建設工事で、まず目につくのは、林立する高いコンクリート柱の集団です。
レッドラインの駅の近くにあります。
コンクリート柱の集合は、3階層構造の駅舎の骨組みとなる柱です。
図は、一例として、バンスー駅の駅舎の概要を示しています。
3階部分には、3路線の電車が入線します。
2階部分には、レッドラインとBTSが入る予定です。
1階部分は、コンコースとしてショッピングモール等が入ります。
完成時期は、当初、2014年完成と言われていましたが、かなり遅れていて、いつ完成するかわかりません。
いろいろな資料に記載はありますが、あまり信用されていないようです。 -
タイ国鉄SRTの在来線バンスー駅の周辺には、広大な国鉄の所有地があります。
有名なモーチットのバスターミナルも貸しているものの、元来、国鉄の所有地です。
レッドラインの始発駅は、新設されるバンスー駅となります。
新設されるバンスー駅は、在来線のバンスー駅の東側に建設中です。
新設されるバンスー駅の周辺には、図にあるように、多数の関連施設が建設される予定で、車両整備工場や貨物駅等の一部の施設は、すでに移設されています。 -
国鉄SRTのバンスー駅の標識です。
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在来線のバンスー駅の様子です。
タイの鉄道輸送は、タイ全輸送量の5%にも達していません。
95%以上が、トラック等車両輸送を利用しています。
鉄道事業は、全くの赤字です。
従って、線路の管理もあまり良くありません。 -
鉄道の線路は、草だらけで、保線がなされていません。
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バンスー駅は、同じ駅でも、路線に応じた2つの駅施設があります。
同じホームを南北に分けて使用しています。
写真は、バンスージャンクション-1駅の駅長室です。 -
バンスー駅は、同じ駅でも、路線に応じた2つの駅施設があります。
同じホームを南北に分けて使用しています。
写真は、バンスージャンクション-1駅の待合室の標識です。 -
在来線のバンスー駅です。
写真右上の横断階段は、老朽化による崩落の危険性から、使用が禁止されています。 -
バンスー駅に停車中の在来線の機関車と連結された客車です。
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在来線のバンスー駅に停車中の連結された客車です。
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在来線のバンスー駅に停車中の連結された客車です。
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在来線のバンスー駅の東側に建設中の新設バンスー駅の工事状況です。
3階層構造の駅舎です。
手前に、在来線のバンスー駅のホームが見られます。 -
在来線のバンスー駅の東側に建設中の新設バンスー駅の工事状況です。
3階層構造の駅舎です。 -
在来線のバンスー駅の東側に建設中の新設バンスー駅の工事状況です。
南側の工事区域です。 -
在来線のバンスー駅の東側に建設中の新設バンスー駅の工事状況です。
手前の線路は、在来線の線路です。 -
在来線のバンスー駅の東側に建設中の新設バンスー駅の工事状況です。
3階層構造の駅舎です。
手前の線路は、在来線の線路です。 -
在来線のバンスー駅の東側に建設中の新設バンスー駅の工事状況です。
3階層構造の駅舎です。
クレーンが2台、フル回転で建設工事が進んでいます。 -
在来線のバンスー駅の東側に建設中の新設バンスー駅の工事状況です。
3階層構造の駅舎です。
手前の在来線の保線状況は、良くありません。 -
国鉄SRTの在来線のバンスー駅には、地下鉄バンスー駅が連結されています。
地下鉄MRTは、ブルーラインと呼ばれていて、延長区間が工事中です。
延長される路線は、将来的には、タオプーン駅でパープルラインと交差することになります。 -
国鉄バンスー駅の南方区域の様子です。
写真下部には、地下鉄MRTと道路が走っています。近くには、カンペンペット駅があります。
国鉄バンスー駅の南方区域には、貨物駅が移転してきています。 -
国鉄SRTバンスー駅の東側に、貨物操車場等があり、さらに東側には、チャトチャック公園が広がっています。
貨物駅等の区域とチャトチャック公園の間には、モーチットのバスターミナルがあります。
バスターミナルの敷地は、国鉄の所有地であり、将来的には、バスターミナルはランシットに移転し、跡地は、国鉄に返還される予定になっています。
バンスー駅周辺は、ますます広大な敷地に恵まれることとなります。 -
バンスー駅の南部地域の最寄り駅は、地下鉄カンペンペット駅です。
バンスー貨物駅の最寄り駅は、カンペンペット駅です。 -
国鉄SRTバンスー駅の貨物操車場から最寄りの駅は、カンペンペット駅になります。
カンペンペット駅は、バンスー駅の次の駅で、その次は、モーチット駅です。
カンペンペット駅の南を高架鉄道BTSグリーンラインが走っています。
写真の地下鉄MRTは、モーチット駅で、BTS線に連接しています。 -
地下鉄MRTのカンペンペット駅の入口です。
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地下鉄カンペンペット駅の北側にあるバンスー貨物操車場です。
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バンスー貨物操車場です。
新しく移転してきたため、線路等は、新しいです。 -
バンスー貨物操車場です。
新しく移転してきたため、線路等は、新しいです。 -
バンスー貨物操車場です。
広大かつきれいな操車場です。
新しく移転してきたため、線路等は、新しいです。
背景に、新設バンスー駅の建設工事が見えます。 -
バンスー貨物操車場とその東側の建物です。
新しく移転してきたため、線路等は、新しいです。 -
バンスー貨物操車場とその東側の建物です。
操車場の一部では、工事が継続されています。
新しく移転してきただけあり、線路等は、新しいです。 -
操車場の貨物車両の背景には、建設工事中の新設バンスー駅が見えます。
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2016年、パープルラインが完成し、8月に営業運転を開始しました。
しかしながら、国鉄SRTや地下鉄MRTとは、バンスー駅とタオプーン駅の間の約1kmのMRT延長工事区間が、殆ど完成しているのですが、営業していないため、シャトルバスとシャトル列車の運行でしのいでいます。 -
地下鉄MRTブルーラインは、現在、延長工事が進んでいます。
バンスー駅の西側への延長区間の工事は、かなり進んでいます。
バンスー駅からパープルラインの終点タオプン駅の間は、殆ど完成の域に達しています。 -
パープルラインの終点タオプン駅から西方向に延びているブルーラインの延長部分です。
写真の左側は、タオプン駅です。 -
パープルラインの終点タオプン駅から北方向に延びているパープルラインの高架部分です。
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パープルラインの終点タオプン駅から北方向に延びているパープルラインの高架部分です。
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バンスー駅のバスロータリーの様子です。
写真の右上に、バンスー駅の線路跨線橋の階段が見えます。 -
バンスー駅前のロータリーの様子です。
写真の右上に、バンスー駅の線路跨線橋の階段が見えます。 -
バンスー駅のバスロータリーの様子です。
写真の右側に、バンスー駅の駅施設が見えます。 -
地下鉄MRTバンスー駅の出入り口の標識です。
国鉄SRTバンスー駅の西側すぐの所にあります。 -
地下鉄MRTバンスー駅と国鉄SRTバンスー駅は、地下の通路で連接されています。
パープルラインのタオプン駅には、ブルーラインの延長工事が建設中です。 -
地下鉄バンスー駅の乗降車ホームのエスカレーターです。
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地下鉄バンスー駅からファランポーン駅行の地下鉄MRTの列車が出発するホームです。
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地下鉄バンスー駅からファランポーン駅行の地下鉄MRTの車両です。
車両の保安検査が終わるまで、乗客は、ホーム上で、乗車許可を待ちます。
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