水不足解消？ 豪雨の愛媛・松山散歩

2005/07/02 - 2005/07/03

けんいちの1人旅です。

今年は空梅雨で、夏本番前だというのに四国は水不足で給水制限をしています。そんなさなか愛媛県の古い建物が残る地域を散策してきました。

エリア 道後温泉(愛媛)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ JR特急 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

羽田空港から松山空港に飛びます。梅雨前線が活発化しているようで飛行機が気流の影響でだいぶ揺れました。

羽田空港 第2旅客ターミナル 空港

松山空港に着くと雨が降っていて異様に蒸し暑いです。バスでJR松山駅に向かいます。

松山駅 (愛媛県) 駅

乗り継ぎが悪く1時間ほど待合室で時間を潰したあと、特急宇和海で西に向かいます。

江戸時代末期から明治にかけて木蝋（もくろう）と和紙で栄えた内子にやってきました。駅から15分ほどで当時の面影を残す街並みに出会えます。

八日市・護国地区の町並み 名所・史跡

白壁の土蔵が並んでいます。屋根の上には「うだつ」も見られました。

雨が降っていることもあるのか観光客はほとんどいません。

高昌寺

高昌寺 寺・神社・教会

木蝋資料館・上芳我邸を見学です。国の重要文化財で当時の豪商の屋敷を公開しています。また中には木蝋が作られる行程の紹介や道具類の展示があり、それらをゆっくり見て廻りました。

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木蝋

商いと暮らし博物館にも入ってみます。ここはその当時の商人の様子を紹介しています。

商いと暮らし博物館(内子町歴史民俗資料館) 美術館・博物館

いろいろなところにリアルな人形が置いてあるのですが、それがセンサーに反応して急に動いたり喋ったりするのです。その度にビクッ！となってしまいます(^-^;

商いと暮らし博物館(内子町歴史民俗資料館) 美術館・博物館

次の部屋に向かう度に警戒しながら歩かなくてはなりません。まるでお化け屋敷のようです。夜に来たら絶対泣きますね(^-^;;;

最後に内子座という芝居小屋を見に行きます。浮世絵が掲げられていて雰囲気がいいですね。

内子座 名所・史跡

舞台には大きな松が描かれています。

舞台下の「奈落」も見学することができました。

お昼ご飯はお蕎麦にします。

蕎麦つみ草料理 下芳我

下芳我邸 グルメ・レストラン

季節野菜の天ざるそばは美味しかったです(^-^)

内子からさらに西に向かいます。

大洲にやってきました。街のシンボルである大洲城を目指します。

大洲城本丸からは周辺の山々や街並みを見ることができます。

大洲城 名所・史跡

おおず赤煉瓦館

おおず赤煉瓦館 名所・史跡

大洲にも古い建物が残っています。

土蔵が並びます。

臥龍山荘に向かいます。

山荘庭園を見学します。

臥龍山荘庭園 名所・史跡

崖の上に建つ舞台造りの不老庵に入ってみます。

身を乗り出して下を覗くと、数本の柱だけで支えてあり少し恐怖を覚えます。

開け放たれた襖からは肱川（ひじかわ）を望むことができます。

近くに小彦名温泉・臥龍の湯という温泉施設があったので行くことにします。

露天風呂からは肱川越しに不老庵を見ることができました。

今日の宿泊地・松山に戻ります。往路の予讃線とは別の瀬戸内海沿いの路線に乗ります。

伊予大洲駅 駅

ここは夕焼けが綺麗な路線として有名なので日の入り時間に合わせたのですが、今日はあいにくの雨模様です。わずかに赤く染まる空を見るに留まりました。

夕陽スポット下灘駅もそのまま通りすぎます。

下灘駅 駅

松山駅に戻ってきたことろにはすっかり空は暗くなっていました。

松山駅 (愛媛県) 駅

夕ご飯は駅前にあった郷土料理の居酒屋・醍醐に入ることにします。

素朴ながら地元の食材を使った美味しい料理が出てきます。女将さんとは愛媛の観光についてイロイロ情報をもらいました。
またこの大雨については、「この２ヶ月ほとんど雨が降らなくてねぇ、恵みの雨なのよ～。なんか雨を連れてきてくれたみたいね。感謝！」

いえいえ愛媛県のためなら雨でも雪でも連れてきますよ(^-^;

最後にはご主人が「そうだ、これ食べてって。800円は安いて」と言って、カニを1パイ出してくれました。小ぶりながらも身が詰まっていて黙々と食べます。「おー兄さん食べ方上手やなぁ」

こんな会話が楽しめるのも一人旅の醍醐味ですね(^-^)

2日目です。

今日も雨が降り続きます。テレビでは大雨洪水警報が出ていると言っています。恵の雨だから許しましょう(^-^;

松山駅前停留場 駅

路面電車に乗り込みます。

道後温泉駅です。

道後温泉駅 駅

温泉に入るために来ました。案内看板に従ってアーケード商店街を歩きます。雨はさらに強くなり屋根をバタバタと強く叩きます。

商店街を抜けると、そこだけ時代を遡ったような道後温泉本館がイキナリ現れました。

道後温泉本館 温泉

温泉に入る前に建物をぐるっと1周してみます。

風情があります。しかし周りには近代的なホテルや商店が並び、この建物だけがポツンと存在しています。まるで札幌の時計台のようです(^-^;

神の湯・二階席に入ることにします。

まず休憩所に通されます。

スタッフの女性に、畳敷きの広間で白い座布団とモノ入れのあるところに案内されました。そして浴衣を手渡され「ここで服を脱いで、下着だけ着けて浴衣になってください」と言われます。えっ？だってここ休憩所でしょ？普通に女性客だっているし、ホントにここで脱ぐの？？(^-^;

それでも言われたとおり服を脱ぎます。するとちょうど入ってきた若い女性客がこっちを見て、「えっ！何この人、こんなところで脱いでる！！」みたいな顔されてしまいました。そりゃそうなりますって(^-^;

お風呂上りには再び休憩所に戻ってきます。

するとお茶とお菓子が出されました。

開け放たれている縁側でゆっくり涼みました。こんな銭湯は日本中探してもここだけでしょう。古き良き日本の文化という感じですね。

雨が一層強くなる中ふたたび路面電車に乗ります。

大街道駅で下車します。昨日居酒屋の女将さんから「萬翠荘・愚陀仏庵に行ってみたら？」と教えてもらったからです。

萬翠荘（ばんすいそう）

萬翠荘 名所・史跡

愚陀仏庵（ぐだぶつあん）ではお茶会が開かれていました。

愚陀仏庵 名所・史跡

松山駅に戻りここから東に向けて列車に乗ります。

松山駅 (愛媛県) 駅

車内では駅で買った穴子寿司弁当をいただきます。

伊予西条駅で降ります。

伊予西条駅 駅

ここ西条は水の街で、至る所から「うちぬき」と言われる美味しい水が湧き出しています。それらを飲み歩いてみます。

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NHKで放送された「列島縦断鉄道12000㎞最長片道切符の旅」で印象に残った街で、ぜひ訪れてみたいと思っていた場所でした。

駅のホームにまで水が湧いていました。

ふたたび松山に戻ります。

松山の名物・じゃこ天が入ったうどんを食べます。

松山駅 (愛媛県) 駅

予定していたところは全て行ったのですが、まだ時間がありますので路面電車に乗ることします。

雨が上がり少しずつ空が明るくなってきましたので県庁前停留所で降り、城山公園をブラブラしてみます。松山城は工事中で天守閣の上の部分が無くなっていました。

松山城 名所・史跡

松山市駅

松山市駅（郊外線） 駅

松山駅まで戻り、ここからはバスで松山空港に向かいます。

搭乗手続きをしたところ2階席が選べて、ゆったりとした豪華な席で帰ることができました。しかし梅雨前線の影響でだいぶ揺れました(TT)

今回の旅はどこに行っても雨ばかりでしたが、水不足が解消されたのなら良かったということにしましょう(^-^;

松山空港 空港