米沢旅行その2 白布温泉に泊まる

2016/11/03 - 2016/11/04

母を伴い、米沢に行って参りました。
１日目の米沢市内観光を終えた私たちは、白布温泉で唯一かやぶき屋根の建物が残る「西屋」に泊まりました。
（かつてはかやぶき屋根の旅館が３軒連なっておりましたが、他の「東屋」と「中屋」は2000年3月25日に焼失しました。）
その模様をお伝えします。

エリア 白布・天元台(山形)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

私たちは、米沢駅14：15発、宿の送迎車に乗りました。
山形交通の営業所前を通ったら虹が見えました。
先ほどまで、雨風が強かったのが嘘みたいに綺麗です。
しかし、今日の天気は一定してなかったですね。

30分ほどで宿に到着しました。
かやぶき屋根の母屋は築200年だそうです。
母屋は客室ではなく、従業員用のスペースになっております。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

母屋の右側には、このように大きく「西屋」と掲げられております。
貫禄のある看板ですね！

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

母屋の右手、私たちが泊まる客室棟も築80年です。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

玄関を入って右手に「景観重要建造物」のプレートがありました。
こういうプレートを見ると、文化財の重さというのを改めて実感しますね。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

母屋の後部は、囲炉裏の間とフロントのスペースになっております。
勿論、囲炉裏は現役で、このようにお湯が沸かされておりました。
時代劇みたいな光景ですね。
囲炉裏だけでは寒いので、反射式石油ストーブも稼働しておりました。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

今夜は２階にある「西山」の間に泊まります。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

「西山」の間には、４畳半の次の間があります。
荷物を置くのに便利です。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

本間は８畳あります。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

縁側はかやぶきビューになっていました。
ラッキー！

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

お茶は、つや姫の玄米茶。
お茶請けは、梅花堂の手作りクッキーとさくらんぼの漬物。
全部フロント脇で売っておりまして、玄米茶とクッキーは大変おいしかったんで、母が帰りに買っておりました。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

部屋前の廊下と、階段回りはこんな感じです。
籐のござが、８０年にわたって醸し出された木の照りぐあいや、館内の照明とうまく調和し、温かくてモダンな感じを演出しています。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

さっきの階段からは湯小屋が見えます。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

湯小屋のなかはこんな感じです。
温泉は、湯船に溢れんばかりの量が投入され、湯の花が浮かび、ほのかに硫黄のかおりがして、今まさにかけ流しの、新鮮な湯につかってる幸せを感じます。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

湯小屋近くの洗面所。
「この湯は源泉です、止めないでください」と書かれております。
そんだけ、湯量が豊富なんですね。
しかも、湯を受けてるのが「ケロリン桶」ってのはイカしてますねえ。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

さて、夕飯にしますか。

前菜
・あけび油炒め味噌
・サーモンとイカの糀あえ　長いも添え
・三八五漬け大根　鴨ロース巻
・塩煎り　割り銀杏
小鉢
・彩りしぼり　豆乳あん（さつまいも、人参、南瓜、銀杏）
・もって菊とあかにし貝のおろし酢

写真には写ってませんが、食前酒は東光の吟醸酒でした。

あけびの果実は初めて食べたんですが、茄子みたいな触感で、ほろ苦さが酒にあう感じですね。
あかにし貝は鮑と見まがう触感でした。
もって菊は香りと苦みが程よいです、さすが山形名物。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

米沢の郷土料理「冷汁」です。
だしは干し椎茸と帆立貝柱です。
そばの実を揚げたもの（右）をかけて、召し上がります。
お茶漬けみたいにさらさらっと旨い味です。
そばの実と、わさびがいいアクセントになって、だしの風味をさらにひきたてます。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

今宵の真打「米沢牛のすきやき」です。
一切れがデカい、そして、肉のサシがすばらしい！

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

すきやきのやり方が分かんなかったので、初めのうちは従業員の方にやっていただきました。
割り下は味噌仕立てでしたが、味噌が主張せず、牛肉の臭みを消し、なおかつ旨味を引き立て、非常に美味しかったです。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

「最上川源流　川魚の塩焼き」
やはり、川魚は焼き立てが最高ですね。
頭から骨まで食べることができるほど火が通っておりました。
香ばしい風味で、さらに酒が進むことでしょう。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

お吸い物（右）と香の物　三種盛（左）です。
お吸い物は塩梅がちょうど良かったです。
写真には写ってませんが、ご飯はつや姫の新米でした。
すきやきをからめた卵と食べると最高です。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

デザートはチーズケーキと季節の果物です。
器がキンキンに冷えていたのは、さすがの気配り。
季節の果物、林檎はさわやかな甘みと、ほどよく青い風味だったんで「王林」だったと思います。
チーズケーキも、旅館で出るものとは思えないくらい美味しかったです。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

翌朝、起きてみると雪が降ってました。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

かやぶき屋根もうっすら白くなっていました。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

朝食は８：００にしました。
みそ汁は冷めないように鍋で保温されています。
大根がごろっとして美味しかったです。
ご飯の右は、デザートの「ぜんざい」です。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

午前９時から１０時までの間、旅館にいる２匹の飼い猫と遊ぶことができます。
この猫の名前は「おんでん」です。
カメラ目線だったので、結構撮りやすかったです。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

もう１匹は「かぐら」といいます。
２匹の猫の名前の由来は「オンデンザメ」と「カグラザメ」からきており、
若女将さんの息子さんが名付けたんだとか。
さて、そろそろ１０時、帰りの送迎車に乗り込みますか。

白布温泉 湯滝の宿 西屋 宿・ホテル

この旅行記へのコメント （2）

• ラムロールちゃんさん 2023/05/09 15:36:35

  白布温泉

  毛利慎太朗さん、こんにちは☆
  
  以前の旅行記にお邪魔しています。
  西屋さん、どっしりとした風格があって、素敵です♪
  湯小屋がまた、雰囲気があって。
  夕食のお肉の素晴らしいこと、朝食のデザートが おぜんざいというところがまた、面白いです。
  本当に、あちこち、味のあるお宿に泊まっていらっしゃいますね～。
  
  ラムロール

  毛利慎太朗さん からの返信 2023/05/09 16:20:26

  Re: 白布温泉

  ラムロールさん、直近の旅行記に加え、こちらの旅行記までご訪問下すって、誠にありがとうございます。
  
  まず、白布温泉といいますと、昔は西屋さんの他、中屋さんと東屋さんの茅葺き屋根も並んでる姿が壮観たるものだったとか。
  しかしながら、中屋さんと東屋さんの方は2000年の火災で消失してしまったのが悔やまれるところですね…
  （中屋さんは別館不動閣で、東屋さんは新たな建物で営業再開されてはいますが）
  
  この手の茅葺き屋根の残る温泉地って確かに少ないですよね。
  秋田の鶴の湯温泉とか、福島の岩瀬湯本温泉とか…花巻の大沢温泉菊水館はギャラリーに改装されてしまいましたからねえ～。
  
  西屋さんに話題を戻して、おもてなしが良かったのはいうまでもなく…
  仰るとおり、すき焼きは大ぶりで美味かったし、前菜とかで満腹になりすぎることなく、量もちょうどよかったし、焼き魚もあったかく、デザートも冷えてて、申し分なかったですねえ。
  最近フォロアーさんのなかで、西屋さんの旅行記出してらっしゃった方がいて、またこのような旅館に泊まりたいと思う今日此の頃です。
  
  毛利慎太朗