ベトナム・カンボジアの世界遺産を巡る７　バンテアイ・スレイ

2016/10/25 - 2016/10/30

最終日の最後の訪問は、女の砦という名がつくバンテアイ・スレイです。
バンテアイ・スレイはシェムリアップ市内から北へ1時間ほど行ったクーレン山麓に立つ小規模なヒンドゥー寺院です。
アンコール期前半967年に造られた古い寺院ですが、1930年に修復されているので保存状態は良好です。優美な外観と細密なレリーフ加工から、クメール芸術の至宝と絶賛されています。
ここの一番の特徴は、素材に赤色の砂岩やラテライト、レンガを使っているので、建物全体が赤みを帯びていることでしょう。参道を進む時から地面の色も赤く、今まで見てきたアンコール遺跡の中では独特の雰囲気を持っています。
びっしりと刻まれた精巧で彫りの深いレリーフは、赤色砂岩が硬質のため、建設当時と変わらないほぼ原形のままの鮮明さを保っています。1000年も前に造られたものとは思えない美しさです。
レリーフのモチーフは、ヒンドゥー神話マハーバーラタが中心のようです。
比較的近い距離で鑑賞できるので、その細密さを十分鑑賞できるのも嬉しいです。

画像の説明のコメントは、記憶があいまいの部分がありますので間違っていたらごめんなさい(>_<)忘備録を兼ねています。


10月25日　08：55　羽田
　　　　　12：15　ハノイ（ノイバイ）

10月27日　17：30　ハノイ
　　　　　19：10　シェムリアップ

10月29日　21：30　シェムリアップ
　　　　　22：45　ホーチミン　　23：55
10月30日　07：55　成田
　　　　　
　　　　　

エリア シェムリアップ(カンボジア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: タクシー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

入口のクメール語？…(~_~;)

バンテアイ スレイ 史跡・遺跡

寺院の正面玄関に彫られているアイラーヴァタに乗るインドラ。

柱や屋根の上にも…

私たちは午後に行ったので、光の加減で画像がいまいち鮮明ではないような気がします。午前中、早朝が最も美しく撮れるという情報を聞きましたが、なかなか思いどうりには行きません。

ここでも詳しい説明がありましたが忘れました…その時はわかっていたんですけどね～

全体が見渡せるベストポイント。

第一周壁の塔門上部はタスキ掛けのような破風の形をしています。

象の聖水を浴びるラクシュミー。

踊るシヴァ…かも

中央祠堂。現在は遺跡保護のために中には入れませんが、観光客が建物内に入って行って、どんなアクシデントが起きるやもしれないと思うと、やむを得ないことだと思います。
フランス人の作家が東洋のモナリザに魅せられ、盗んで持ち帰ろうとしましたが、空港で見つかり、モナリザは無事に戻りましたが、その最も美しい東洋のモナリザがどこに保管されているのかは不明です。タックさんは美術館と言った気もするけど、ネットで調べても諸説あって真偽のほどは不明です。

カイラーサ山を揺らす魔王ラーヴァナ。

この奥にもデヴァターが見えます。

北塔西側壁のデヴァター。
この女神も十分美しく、体のラインや服装、正面を向いた足の向きなど、アンコールワットの女神とはまた違って、生き生きしているように感じました。

壁一面のこんなに緻密なレリーフは見たことがありません。

上の↑画像の左側のデヴァターをアップにしてみました。

ここのレリーフは彫りが深く、かなり立体的に浮き上がって見えます。
タックさんの説では、バンテアイ・スレイの繊細な彫刻は、女性の手によるものではないかということです。男性に比べて力が弱いので、少しずつ細かく掘っていったのでしょうか。

クメール文字なのでしょうか、かなりきれいな状態で保存されていました。ひとつひとつの文字も印刷のようにきちんと書かれています。

「バンテアイ・スレイはついでに行ってみようか」だったのが、よい意味で大きく裏切られ素晴らしい遺跡でした。
最近人気で午前中は観光バスが何台も押しかけ、人であふれかえるというのも納得です。私たちは午後からの観光だったので、それほどの混雑はありませんでした。

バンテアイ・スレイは、アンコール遺跡の中ではいち押しのお気に入りになったので、ビデオ編集が終わったらユーチューブにも載せようと思っています。

ホテルに戻る途中で、マダムサチコのアンコールクッキーに寄ってもらいました。お土産用に手ごろなクッキーがここではUS$６で、空港だとUS$8でした。名産品の胡椒もゲットできました。

アンコールクッキーショップ お土産店

帰りの便まで時間があるので、オールドマーケットまでトゥクトゥクで出かけました。

ところが珍しいくらいの2時間以上の大雨で、オールドマーケットの中をぐるぐる回るだけで終わってしまったのは残念でした。

オールド マーケット 市場

シェムリアップ空港から、21:30のカンボジアアンコールエアーでホーチミン空港に向かうのですが、大幅に遅れていて、その後のANA便に間に合うか微妙になってきました。

え～～～～(-_-;)かなり遅れていた上に、なんとプロペラ機でした。乗客は12人で6人家族と我が家が3人とその他3人という、信じられないような機内の光景でした。

ホーチミンのタンソンニャット空港に着いて、建物に上がって行くと、スタッフが「こっちこっち」と誘導してくれて、何とかANAの帰国便に間に合いました。
ホーチミン空港ではアオザイを着たスタッフが素敵でした。

タンソンニャット国際空港 (SGN) 空港

さようならベトナム、ありがとうカンボジア。

６時ころに朝食が来ました。洋食はキッシュでフルーツが美味しかったです。

和食はお粥で美味しそうでした。

定刻どうり成田に到着。
何と8時の気温は10度でした。カンボジアは今日も30度でしょうね。
いつものように京急バスでたまプラーザまで行きますが、周りの景色を見ているうちに現実に戻されてきて、明日からまた頑張ろうと思うのでした。

今回はいつもの東南アジアの旅とは違って、少し感傷的になってしまいました。思っていた以上に、今もカンボジアが大変なのだということです。
11月から新学期になって、子供たちがみんな元気に学校に行っていることを心から願います。
そして近い将来、またアンコール遺跡群を訪れるだろうと予感しています。

ベトナムのお土産。

カンボジアのお土産。

この旅行記へのコメント （1）

• 世界遺産のアンコールのチュムチュムさん 2017/01/12 08:37:27

  良い旅

  お客様が来た所がとても綺麗ですねぇ。もし、時間が有ったらいろいろ行って下さい。カンボジアには遺跡観光だけでは無く村に暮らししている事も見られますよ。