
2015/08/12 - 2015/08/12
31位(同エリア310件中)
こあひるさん
一ノ関駅からは、厳美渓(げんびけい)と猊鼻渓(げいびけい)という2ヶ所の有名な渓谷の名勝がある。漢字で見ると全く違うのだが、口で発するととても紛らわしくて・・・自分がどちらの名を口にしているのかわからなくなる。
一ノ関駅から、厳美渓には西へバスで20分、厳美渓には東へ列車で40分と、反対方向に位置する。
2015年3月・・・まだ寒い早春に厳美渓を訪れた。そして・・同じ年の8月に・・・猊鼻渓を訪れてみた時の旅行記である。
一ノ関駅から猊鼻渓駅まで、大船渡線に乗るにあたり・・・ちょうどいい時間に、座席指定ができるポケモン列車があるということを、時刻表を調べていて知った。正直、ポケモンには全く関心はないし、よく知らないのだが・・・ラッピング列車の方がネタになるよね・・・と、深く考えず乗ってみたのだが・・・ハイテンションの子供連れファミリーで埋め尽くされ・・・わが家ふたりは・・・とっても場違いで浮いたのである。
ポケモンウィズユートレイン
http://www.jreast.co.jp/pokemon-train/index.html
猊鼻渓舟下り
http://www.geibikei.co.jp/funakudari/
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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猊鼻渓(げいびけい)に行くには、一ノ関駅から大船渡線に乗り変え30分ほど。
大船渡線は2時間に1本くらいしかない。
土日祝のみ運行されているポケモン列車(10月11日~12月22日は、車両検査のため運休)は、ちょうどいい時間帯に走っているので(指定席で楽だし)、予約をしてチケットを購入しておいた。
しかしながら・・・現場に来てみたら・・・けっこう手の込んだラッピング列車だよ・・・。そして、興奮ぎみの子供を連れて列車を待つファミリーたちを見て・・・自分らの場違いさに苦笑してしまいました。JR大船渡線 (ドラゴンレール大船渡線) 乗り物
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わが家ふたり・・・ポケモンには全く興味はありません・・・詳しくは知らないし。
ちょうどいい時刻の列車だった・・・という軽い気持ちでしたが(指定席料金は大人520円)・・・まさかこんな場違いだとは・・・予想もしていませんでした(笑)。 -
色々・・・小っ恥ずかしい気持ちの・・・わが家ふたりです。
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けっこう手が込んでいるので・・・ラッピング列車の見物としてはちょっと楽しい。
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周りは・・・テンション高めの親子連れ(しかもほとんどが小さい子供)ばかり・・・大人だけで乗りこんだのは・・・わが家だけじゃないかしら・・・?ポケモンに対するテンションは極めて低いし・・・。
2両編成のうち、1両は座席車両。シートには、46匹のポケモンがいるらしいです。 -
ポケモンには興味ないけれど・・・他の人々たちとは別の熱意を秘めて・・・もっぱら撮影に励むこあひる・・・。
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照明も、カーテンも、床も・・・ぬかりなく・・・ポケモンワールド。
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2両編成のうち、もう1車両はプレイルーム車両。
こちらへの入場は、列車が走り始めてから・・・になります。
入場OKの放送があるや否や・・・子供がなだれ込むように走って行きます。その子供らに負けず、一番乗りして無人状態の写真を撮ったこあひるでした・・・(笑)。 -
子供が入っちゃったら、もう大騒ぎの車両内です。
親は記念撮影をしようと、走り転げまわる子供を・・・何とか写真に収めようと必死で追いかけます。
わたしは・・・退散します。 -
子供とその親は、プレイルーム車両へと出払っていますので、座席車両の方には、ばあちゃんらと・・・わが家ふたりだけが残され・・・静かになりました。
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そんなこんなで・・・列車の中で全く落ち着かない30分はあっという間に過ぎていきました。
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猊鼻渓のひとつ前の駅・・・陸中松川では、列車から降りて写真を撮る時間がとられました。
駅名の看板にも、ポケモンのイラストが入っています。 -
前と後ろから・・・。
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正午前に・・・猊鼻渓駅に着きました。わが家ふたりは降りますが、列車はさらに気仙沼まで行きます。
駅の柵・・・横から見ると、ポケモンの絵柄が浮かび上がります。 -
ホームから続く階段を降ります。だいぶ高い位置にある駅なのです(無人駅)。
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駅の敷地から出た通りに、げいび渓舟下りと・・・方向を示す看板があるのでわかりやすいです。それに従って・・・通りを進みます。
住宅街を通り抜けて、道なりに進むこと5分余り・・・ -
まもなく舟の発着所が見えてきました。
周りにはお土産屋さんなどもあり、そこそこ賑わっています。 -
HPによると、定期便は1時間に1便となっていたので・・・人出の多い時には、並んで待たされるんだろうなぁ~と覚悟していました。
しかし、この日は、おそらく8月半ばの夏休み中ということもあり、人出を見て、随時、臨時に増発していました。けっこう舟をたくさん持っているのですね。
ですので、チケットを買った後、1舟分の人数が集まるまでは待ちますが、数がそろえば乗船して、次々に出発となります。
川を上って、三好ヶ丘という地点に行き、折り返す往復90分の舟下りコースとなっています。
往きの途中の山腹に、観光地によくある記念撮影を撮ってくれる地点があるのですが・・・そんな記念写真が欲しい人は、こういう屋根のある舟じゃないほうがよいと思います(わが家ふたりは、ちょうど梁に隠れてしまい、ちゃんと写らなかったです)。 -
猊鼻渓は、北上川支流の砂鉄川が、石灰石を浸食してできた約2kmにわたる渓谷です。高さ100mを超す断崖絶壁が聳え、国の名勝にも指定されています。
所々の奇岩や特徴ある岩壁には、名前が付けられています。
こちらは鏡明岩。 -
うわ~ぁ~~魚がうようよ泳いでいるのが見えます。水深が浅く、水も清らかなので・・・。
砂鉄川は、水深が1mほどまで・・・と浅いので、もし舟がひっくり返ったら、救命用具をつけるより、自分の足で立ってください・・・とのことです。 -
舟では、川にいるお魚たちにあげるエサも売っています。それを狙ってか・・・舟を追いかけるように、鴨たちがついてくるのが可愛い。
鴨、必死で泳いでいます。足で水を掻いているのもよく見えます。 -
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コースの始めのうちは、水辺の低い位置まで、森林の木々が迫っているところが多いです。
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岩壁の上は・・・みっしり森林。
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発着所から・・・しばらく進むと・・・川はカーブを描き・・・周りには、岩壁が高くそびえ、川を包み込むような雰囲気・・・舟は別世界へといざなわれていきます。
蒸し暑い8月でも・・・水と緑に囲まれていると・・・心地いいです。 -
とても静かな川面が・・・神秘的な雰囲気を醸し出します。
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船頭さんが棹1本で漕ぐ舟は、ゆるやかな川の流れに乗って・・・静かに・・・滑るように・・・ゆったりと進むので・・・とても風情があるのです。
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これだけ舟が行き交っているところをみると、今日は人出が多いのでしょうね。
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毘沙門窟という岩窟がありました。
舟の上から、お賽銭を投げ入れるのですが(わが家はやりませんでしたが)、舟が停まるわけではないので、なかなかうまく賽銭箱に入らないようです。 -
毘沙門窟に、毘沙門天がいるのかは全く見えませんでしたが、毘沙門窟の脇に、仏さまがいらしたのは見えました。
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時々・・・岩壁に、小舟なら入れそうな洞窟があります。
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古桃渓と名付けられた場所。
中国の桃源郷になぞらえて名付けられたようです。岩壁の合間の渓谷に、一筋の水が流れる水墨画のような名所・・・ということですが、舟からでは、岩が積み重なったようなものしか見えません。
またこの陰には、奥州藤原氏の落人が住まう30戸ほどの集落があり、砂鉄をとって暮らしていたと伝えられています。 -
吐雲峰。
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舟が進むにつれ・・・聳えたつ断崖絶壁の岩壁は・・・だんだん高さを増し・・・ものすごい迫力です。
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錦壁岩と呼ばれる、立ちはだかるように連なる岩壁。
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前方の舟が溜まっているところが、三好ヶ丘の船着場となります。
いったん、三好ヶ丘で下船して・・・ちょっとお散歩して・・・その後、折り返すことになります。 -
往きにお世話になった船頭さん。
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折り返し地点の三好ヶ丘で、舟をいったん降りて・・・少し散策する時間をとることになります。
普段、定期便のみの場合には、20~30分散策した後にここへ戻り、また同じ舟に乗って折り返す・・・のでしょうが、今日は、ひっきりなしに臨時の舟が出ているので・・・自分が乗って来た舟に乗らず、他の舟に乗って戻ってもいいそうです。
船着場のそばにはトイレもあります。 -
三好ヶ丘を降りた砂浜の正面には、馬髭岩と呼ばれる・・・縞模様の岩壁が聳え立っています。
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とっても静かな水面・・・岩壁がキレイに映り込んでいます。
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砂浜を上がり、砂鉄川に沿うように・・・三好ヶ丘の奥の方へ歩いて行きます。
対岸にそびえる岩壁は・・・まるで屏風が立てられているような形状です。岩壁の上を縁取る樹々が・・・レース飾りのよう・・・。 -
このあたりの岸壁は、100mほどもあるそうです。
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しばらく進むと・・・砂鉄川に架かる橋があるので、そこを渡ります。
橋の上からの眺め・・・橋を渡った先の岸辺に面して・・・ここにも切り立つ断崖絶壁の岩壁が取り囲むように立ちはだかっています。 -
橋から・・・反対側(船着場の方向)を振り返ってみました。
川では、親子が遊んでいます。もうこのあたりは、舟では入ってこれないほどの浅さなのです。 -
砂鉄川のお水は・・・ほんとうに透明で・・・舟で進む間も、浅めの川底がよく見えるので不思議な感じなのです。
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橋を渡ると・・・おじさんが、何やら売っているのが見えてきます。
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5つ100円で売られている運玉。
福、縁、寿、愛、願、運、恋、絆、禄、財の中から選んで・・・ -
対岸の岩壁にできている穴に・・・運玉を投げ入れ・・・穴に入れば願い事が叶う・・・といった趣向。
わが家も、運玉5つ買ってトライしてみましたが・・・連れ合いは目が悪いから全然見当もつかないし・・・わたしは、穴の位置から外れる以前に・・・対岸まで届きもしませんでした(爆)。やっぱり相当運のないわが家でした。 -
その対岸の岩壁から突き出た、獅子ヶ鼻と名付けられた岩。
猊鼻渓という名前は、観光開拓の功労者・佐藤猊巌(さとうげいがん)をはじめとする地元有志によって、明治43年に命名されたのですが、それは、獅子ヶ鼻というこの岩の名前からきています。 -
さて・・・再び橋を渡って・・・船着場へと戻ることにしましょう・・・。
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両岸を取り巻くように・・・立ちはだかる高い崖は、本当に圧巻な眺め。
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船着場へ戻ってきました。
次々に舟がやってきて・・・次々に出ていきます。わが家ふたりも、次に出る舟に乗り込みます。
舟に一定の人数が乗れば、すぐ出発です。 -
このあたりには・・・錦鯉も泳いでいるんです~~!?
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ゆっくりと・・・舟は・・・川の流れに乗り始めます。折り返す復路が、下りになります。
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三好ヶ丘の砂浜から見える・・・舟が最後に通り抜ける、曲がりくねって細くなった渓谷が一番フォトジェニックなスポット。
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水深が浅い・・・。
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流れているとは思えないほど・・・静かな川面です。棹だけで舟を進ませるので、すべてが密やかで・・・この幽玄の世界にぴったりなのです。
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ゆったりと・・・舟がカーブを曲がります。
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復路でお世話になった船頭さん。
復路では・・・船頭さんが「げいび追分」を唄ってくれます。歌声は、そそりたつ岩肌にとてもよく響き渡って・・・なかなか素晴らしいのです。 -
歌が終わるころには・・・切り立つ岩壁の間を通り抜け終え・・・舟の発着所までまもなく・・・となります。
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発着所に到着です。
三好ヶ丘の上陸を含めて、90分ほどの楽しい舟下り・・・ちょっと別世界を垣間見たような気分にさせられました。猊鼻渓舟下り 乗り物
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川辺から上がってきました。
こちらの像は・・・かつて辺境の地にあって、ほとんど知られていなかったこの渓谷を、世に紹介した佐藤猊巌(げいがん)。
猊鼻渓を有する一関市東山に生まれ育ち、父・洞潭とともに私財を投じて、観光地開拓に努め、東の耶馬渓と謳われるまでに発展させた人だそうです。 -
ちょっとお腹が空いたので・・・お土産屋さんの2階で軽食を食べることにして・・・お蕎麦を頂きました。天ぷらは、いかにも安っぽい冷凍もので・・・これはちょっと酷い・・・と思いました。
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レストランから出て・・・川沿いをちょっと歩いてみます。
砂鉄川、鮭が遡上するそうです。 -
釣りをしていますね~・・・何が釣れるんだろう。鮎?
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川の上を・・・ちょうど大船渡線が通っていきました。
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「東山和紙 紙すき館」のところを曲がると・・・駅への道です。
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岩手県一関市東山町で、800年受け継がれる伝統の手漉き和紙・・・東山和紙を制作し、その和紙や和紙を使った製品などを売っています。
紙すき体験もできるようです。
東山和紙 紙すき館
http://www.echna.ne.jp/~nobuhiko/index.html -
まさかあんなに浮くとは思ってもいなかったので・・・帰りもポケモン列車の予約をしてありました(時間的にちょうどよかった)・・・(爆)。
またまた・・・親子連れのハイテンションの中に・・・わが家ふたり・・・乗り込みます。
1日1往復なので・・・往きと同じスタッフが乗り込んでおり・・・場違いなわが家ふたりは・・・しっかり覚えられていたようで・・・。
子ども連れでもないのに・・・どんだけポケモンファンなんだと思われたのかな。 -
16時半ちかくになり・・・雨が・・・。天気予報でも、夕方から雨になる所もあり・・・と言っていたくらい、今日はどんより曇っていたのですが・・・。
舟下りが終わって・・・列車に乗ってからの雨でホントにラッキーでした~。 -
けっこうざ~ざ~降りとなっています。夏なので・・・こういう夕立みたいなのはありがちですが。
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16:50頃、一ノ関駅に着いた頃には・・・夕立は止んで・・・日が射していました~~。
一ノ関駅 駅
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一ノ関駅のあちこちも・・・ポケモンだらけ。
今まで何度か、一ノ関駅を経由したことはあったけれど・・・全然気づきもしなかったね。 -
3月に厳美渓(猊鼻渓ではありません)を訪れた帰り、一関名物であるもち膳を、「世嬉の一酒蔵」のレストランで頂きましたが・・・今日は、駅に近い「三彩館ふじせい」で、もち膳を食べて帰ることにしました。
三彩館ふじせい グルメ・レストラン
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とはいえ・・・先ほどお蕎麦を食べてしまったので・・・残念ながら、もち膳一式を食べるほどお腹は空いていません。
もち膳一式が無理でも・・・単品やお好み三種でオーダーできるのが、この店のいいところ。 -
私は、単品で、大好きなお雑煮とあんこ餅を・・・。連れ合いは、三種お好みで、あんこ餅としょうが餅とくるみ餅を・・・。
三彩館ふじせい
http://fujisei.co.jp/fujisei/ -
ううむ・・・ふたり分×往復なので・・・要らない・・・乗車記念の物品が倍増してしまい・・・困惑するわが家なのでした。
猊鼻渓舟下り・・・船頭さんの棹一本で操られる舟に乗ってゆったりと・・・渓谷の幽玄の世界へ・・・なかなか楽しかったです。
あれほど多くの臨時の舟が出るのなら、紅葉の時期でも、待ち時間なく乗れそうだ・・・と思いました。ぜひ、秋の紅葉時期に行ってみよう~~!と思ったのでした。
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