2016/09/04 - 2016/09/10
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maremmamaさん
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6日目 : 最終日となりました
アールン谷最奥 Kasern 村からイタリア最北にある山小屋 Birnluckenhutte を目指します
- 旅行の満足度
- 5.0
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9月9日(金) 晴れ
Kasern(1595m)から目的地 Birnluckenhutte(2442m)までは約8km。
始めの約5kmは舗装されていない道路で標高差250m程ありますが無理なく登っていける道になっています。 -
そこで先日から考えていたこの案で行く事に決めました。
レンタルバイク(自転車)です♪
全ての行程を歩きながら後半3kmの高低差約600mを一気に登るのは大変だろうな~、と下調べの段階から思っていました。
Kasern のインフォ駐車場にあるレンタルバイクの小屋を見た時にこれだ!と決めました。
実際に自転車を使ったのは行き帰り各30分程度でしたが、とっても助かりました。
家族サービスで1台分が無料になってその他ヘルメットやら鍵なども含めて一日レンタル料金が全部で74ユーロでした。
ちなみに子供達は普通のマウンテンバイク、父母は電動バイクにしておきました。この後の登りの為の体力温存対策です・・ -
サイクリングスタート♪
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先日訪れた Heiliggeist 教会も通り過ぎて・・
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気持ちの良い沢沿いの道を緩やかに登って行きます。
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Windtal へ登って行くハイカー達が見えます。
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♪~♪~
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北側オーストリアへの国境 Krimmler Tauern 峠への分岐点。
こっちも気になりますが先へ・・ -
癒される沢のある風景を楽しみながら楽チン電動自転車でのんびりと。
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この辺りまでは本当に楽で電動オフモードでペダルを踏んでいましたが・・
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この柵を越えた辺りから軽いアップダウンが始まってきて疲れてきたマレ次男と自転車を交換しながら先を進みます。
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普通のマウンテンバイクで登り切れない軟弱バイカーの母はこの時点で押しながら歩いているという始末・・(恥)。
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でもこんなに良い景色なんだし、ゆっくり歩きながら堪能♪
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目標の山小屋までまだ2時間以上掛かるようです。
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自転車コースの終点に近づいて来たようです。
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ここまで歩きだと1時間半位かかるところを約30分強で着きました。
時間と体力の節約になったけれど、もうちょっとゆっくり景色も楽しみたかったかな~という気持ちも・・ -
素晴らしいアルムが広がっていました。
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Kehreralm(1845m)。
ここから先は歩きになります。 -
アールン谷での毎日の朝食はバールでカプチーノ&ブリオッシュが定番だったのでこの朝は朝食プラス用にヨーグルト♪
この後この小屋敷地内に自転車を置いていく事を了承していただいて、いよいよ歩き始めます! -
最後の日もお天気に恵まれて良かった♪
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まずこの沢沿いを登って行きます。
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登った所にある Lahneralm まで20分。
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Kehreralm を後にします。
前面に美しいアルムが広がっていて素晴らしい立地条件でした。 -
沢の音色にも癒されながら・・
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この先の登った所にどんな風景が広がっているのかワクワクしながら登ります。
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次の山小屋が見えてきました。
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Lahneralm(1979m)です。
9月のこの時期はもう閉業していました。 -
その奥に広がるアルム!・・・でも牛の姿は見かけませんでした。
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この段階でいったいどこまで登らされるのか半信半疑なマレ父&弟チーム・・
今日の目的の山小屋はどの辺なのかも分からない中、とりあえず素晴らしい景色を皆で堪能します。 -
氷河から流れ落ちてくる冷たい水。
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帰りはここでクナイプだね♪など言いながら先へ進みます。
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と、マレ父がまさかあそこを上って行くんじゃないよね?!と言いながら指差すのは・・・
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どうやら目的の Birnluckenhutte のようです。
えぇ~っ、絶対無理!!という父&弟チームとこういう時に俄然やる気の出てしまう母&兄チームと二手に分かれて家族会議となりました。
やる気チームは登って山小屋昼食後に下山、無理チームは出来る所まで登ってみて無理だったら下山して午後に下の自転車を置いてある場所で集合、という事になりました。 -
やっと後ろでブツブツ文句を言う無理チームを気にせずに気持ちよくまた歩き始めます♪
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ここもまた沢の音色のコンサート♪
周りが盆地状になっているためか音が良く響き渡ります。 -
この盆地状になっている台地に四方八方から氷河の水が流れ落ちてきています。
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湿度が高いためか緑が濃くてどこを見てもうっとりしてしまうほど。
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なんだかんだ言いながらも頑張ってついて来ているマレ弟。
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上へ上へと登って行くたびにその姿が大きくなっていく Dreiherrnspitz の氷河。
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北側オーストリアとの国境付近にある Krimmler Tauern Hutte が見えます。
休憩など出来る山小屋ではなく、過去に財務警察が置かれていた建物です。
現在はイタリア政府とボルツァーノ自治県とでどちらの所有物になるのか争っている最中だとか・・・ -
こうして見ると登りやすい道ではあるのですがやっぱり年中怠けている体にはちょっと辛かったです。
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景色に癒され中・・♪
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もうちょっと!がなかなか終わらないこの登り・・
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もうここまで登って来たら後には引けない無理チームも山小屋行きを決心した模様。
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頑張れ~!氷河はもうすぐそこに!
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あの旗が見えてきたらもうゴール近し。
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ここからまだ後30分位登れば国境の Birnlucke(2667m)へも行けるようです。
我が家はもちろんパス。今日はここまでです。 -
自転車を置いて歩き始めてから約1時間半、目的の Birnluckenhutte(2442m)へ到着です。
家族4人皆で来れて良かった♪ -
Dreiherrnspitz(3498m)が綺麗に見えます。
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細長く続くアールン谷。
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こちらは北のオーストリア方面。
ここを越えた向こうはツィラタールです。 -
こんな景色に囲まれて外でする食事は格別♪と思いながらも寒くてそれどころではないマレ一家。
山小屋へ入ります。 -
やっぱりいつもの大麦スープ♪
給仕のお姉さんに、あら今朝の自転車の方達?と言われ話してみるとそういえば Kehreralm へ着く前に赤い車に追い越されたのがそれだったようです。
そこからは彼女も徒歩でここまで仕事にやって来るんだとか。
週に2~3回は歩いてここまで上り下りの生活・・とってもスリムな彼女でした(笑)。 -
食事の後、下山の前にまた少しこの景色を堪能しておきます。
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あの低い所が Birnlucke 峠です。
あそこを越えてオーストリアへ続いていくコースもいろいろあるようです。 -
山小屋の中に飾ってあった世界大戦前の写真と比べると本当に氷河が減って灰色が多い景色になっています。
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左から Auss Lahner Kees、Rosshufkees、Kerrakees とそれぞれ氷河にも名前が付いているようです。
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きょうのコースの達成感はなかなかのものです。
父&弟チームも嬉しそうにやっぱりここまで登ってきてよかった!と言っていました(笑)。 -
さてそろそろ下山開始です。
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今朝登って来た時よりなんだか水量が増しているような・・
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Lahneralm まで下りてきました。
やっぱり水嵩が増えています。こういったお天気の良い夏の日の午後は氷河の溶ける量が増えるのでしょうね。 -
自転車の置いてある Kehreralm まで戻ってきました。
午後になって雲も多くなってきています。 -
今朝よりだいぶ水が濁っているのが分かりますね。
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ここからはまた自転車で Kasern へ戻ります。
朝来た時はほとんど見かけなかったハイカーが帰りでは多く見かけられました。
大半の方は歩いてここまで往復するコースを楽しんでいるようでした。 -
最終日の午後の予定はやっぱりお買い物♪
早めにハイキングを切り上げたかった理由のひとつでもあります。
一番大きい街の Sand in Taufers へ向かいます。
途中に見えた Sankt Jakob の村。
高台にちょこんと乗っているような教会の姿がとても美しかったです。 -
この Sand in Taufers の街にあるショッピングセンターは結構大きくて楽しめました。
大きい DESPAR の他にもいろいろスポーツ用品店などが揃っています。
お買い物の後はアパートへ戻って荷造りです・・ -
最後の日の夕食は子供達のリクエストでまた Sand in Taufers のレストラン Rosmarin へやって来ました。
懲りずにまたピザを・・
アールン谷の中ではまずまずの美味しいピザが食べられるレストランだと思います。
今日はアペリティフにこの地方のチーズの盛り合わせをたのんで皆で食べました。
旅行中ずっと気になっていても食べる機会が無かった Graukase というチーズです。
伊語で Formaggio Grigio(灰色のチーズ)といってこの辺りのチロル地方定番のチーズのようです。
あっさりとクセも無く食べやすいチーズでした。
やっとこれで2016年の山旅行記も終了です。
南チロルのアールン谷、全体的に歩くコースや景色などバリエーションに富んでいるとは言えないかも知れません。
でも素朴で昔から変わらないアルムが沢山広がっていて、その中にいるだけでとても癒される美しい谷でした。
最後まで読んでくださった皆さん、どうもありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- poodle714さん 2016/11/24 22:37:42
- 夏休みが終わった気分です
- maremmamaさん、こんばんは
そちらはもうクリスマスの飾りつけやクリスマスマーケットが
始まっているのでしょうか。
私も一度はクリスマスシーズンのヨーロッパを訪ねてみたいと
思っています。
アールン谷の旅行記、最後まで楽しく拝見しました。
最終日にBirnlueckenhuette行きを残しておられたのですね。
クライマックスにふさわしい山歩きですね。
ご家族4人全員でアールン谷の最奥まで登り詰めたのですから、
まるでアールン谷を掌握したというか支配したような達成感が
あったのではないでしょうか。
レンタサイクルを使っての時間短縮・体力温存は、私もまね
したいなと思いました。
そんな良いアイデアは思いもつかなかったので、なんでバスは
カゼルンまでしか行かないのか、平坦なのだからもっと谷奥まで
連れて行ってくれればいいのにと思いながら歩いていました(^^ゞ
日本人にはマイナーな谷なので、最初アールン谷へいらっしゃると
お聞きしたときは本当に驚きましたが、今年はmaremmamaさんの
おかげで2度目のアールン谷を楽しませていただけました。
楽しい旅行記をありがとうございました。
poodle714
- maremmamaさん からの返信 2016/11/26 01:14:58
- RE: 夏休みが終わった気分です
- poodle714 さん、こんにちわ!
おかわりありませんか?
そうですね、言われてみればもうクリスマスまであと一ヶ月!
私もこのシーズンのヨーロッパの雰囲気、大好きです♪
特にアルプス地方のクリスマスは一度是非訪れてみたいと憧れています。
スキーはしないのですが、クリスマスから年末にかけての時期にアルプスで過ごしてみたい!というのが夢です。
日本はもうすっかり飾りつけなどクリスマス一色になってると思いますが、こちらイタリアはあまりそう気が早くなくて(笑)、12月8日が Immacolata というイエスの母マリアがその母アンナの胎内に宿ったという祝日なのですが、大抵この日を境に飾りつけが始まってクリスマスらしい雰囲気になっていきます。
もう夏の山旅行から3ヶ月近く経ち、また次の旅行まで一年のうちの後4分の3、待てばいいんだ!と自分を励ましながら次の旅行の計画を立て始まるのも今くらいの時期になります。
batfish さんももう計画立てている最中ですか?
アールン谷は本当に僻地でしたね〜。
そこも魅力の一つですが、poodle714 さんのおっしゃるように、マイカー乗り入れがダメならせめてシャトルバスを充実させるとかそういうサービスが全く無いですよね。
一見さんお断り・・みたいな空気があって、自分の力で登ってきなさい!という感じの谷でしたね。
本当にまた訪れてゆっくり歩きたいと思いました。
まだまだ歩き残した素敵なアルムの広がる場所が多くあります。
最近ではこういった地味なアルム満喫の旅♪に心惹かれています。
ではまた、ありがとうございました!
マレンママ
-
- batfishさん 2016/11/22 23:26:39
- 最北の小屋!
- maremmamaさん こんばんは!
最終日もよいお天気に恵まれて、充実のハイキング満喫ですね♪
両チームとも登れて素晴らしい景色を堪能出来て万歳ですね(^^)/
最北の小屋という響きに憧れます。
この先の峠を越えればオーストリアなんですね。
荷物の関係上、ここを越えて…というのは難しいですが
ロマンを感じますね。
レンタルMTB作戦!ナイスアイデアです!!
力温存のためにも麓部分にレンタルMTBを使うのはいいですね。
帰りは下りですし、緑のアルムの中を気持ちよく走れそうです!
ドロミテとはまた違う緑の濃い、少し素朴なエリアでの
夏休みを過ごされて、次回はどうされるのかな〜?と
興味津々です(^^)
アールン谷の夏合宿、私も楽しませていただきました♪
体力つけていつか訪れたいです!!
batfish
- maremmamaさん からの返信 2016/11/26 00:41:13
- RE: 最北の小屋!
- batfish さん、こんにちわ〜♪
ラストスパートがなかなかかからなくてやっと今年の旅行記を終える事となりました。
毎回投票&メッセージとありがとうございました!
毎年旅行の最終日はやる事も増えるし、あまり疲れないようにと軽めのハイキングという所が今年は悪天候のおかげで予定が押せ押せになってしまいました。
ゴンドラの代わりと思って使ってみたレンタルバイクも本当に我ながらナイスアイデア♪だったわ〜、と感心するくらいに役に立ちました!
せめて Lehneralm まで行けたら・・と考えていた所でしたが、おかげで希望の Birnluckenhutte まで行けて本当に良かったです。
せっかくならもうひとふんばりして、国境の Birnlucke に立ってみたかったのですが、家族にあまり無理も言えず却下となりました。
batfish さんがロマンを感じられる歩いて国境越えという移動手段も素敵ですよね〜。
この僻地のアールン谷ではちょっと難しそうですが、他の文明の利器の整っているアルプスでは実現できそうな感じも・・・?
プラン立ての上手な batfish さんならきっといつか実現出来そうですよね♪
その時はきっと真似させていただこうと思います!
来年はもう山旅行10年目に入ります。
記念してイタリア脱出を試みてストゥバイタールにしようか、フランス側のモンブランもいいかな〜など考え中です。
いずれにしてもまたドロミテはパスとなりそうです。
どこかお勧めの場所があったら教えてください(笑)!
マレンママ
>
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