絶景と食を求めて夏の道東めぐり　（6）野付半島・納沙布岬と丹頂鶴自然公園

2016/08/11 - 2016/08/16

今年の夏休み、訳あって6日間しか取れなかったので海外旅行は諦め、車で道東をゆっくりまわることにしました。

このところ北海道というと美瑛が中心だったので久しぶりの道東です。
こんな感じの行程で6日間で1500Kmを走破。北海道の絶景と美味しい食を堪能してきました。

　1日目：羽田→釧路、霧多布岬、釧路泊

　2日目：釧路湿原（カヌー）　屈斜路湖泊
　　　
　3日目：津別峠、神の子池、摩周湖、阿寒湖、チミケップ湖泊

　4日目：女満別、能取岬、小清水原生花園、知床泊

　5日目：知床、尾岱沼泊

　6日目：納沙布岬、厚岸、釧路→羽田

出だしは順調だった旅も5日目からは雨に。ウン十年ぶりの野付半島も翌日の納沙布岬も霧と雨の世界。観光がダメなら食に走るしかないとばかりに尾岱沼の北海シマエビや大ホタテ、釧路に戻る途中で厚岸のカキ、釧路に戻ってからはお寿司をしっかりお腹に収めてきました。旅の最後に寄った丹頂鶴自然公園も間近に鶴が見られて思いのほか楽しめました。

エリア 標津(北海道)

• 旅行の満足度: 3.5

• 旅行の手配内容: 個別手配

知床から尾岱沼へ

本来なら知床峠から羅臼を抜け国後国道を南下したかったのですが、天候が荒れていたので峠越えを避け、斜里まで戻ってアプローチ。だた南下するほど雨と風が強まってきました…

それでもなかなか野付半島まで来る機会はないので、まずはネイチャーセンターへ

野付半島ネイチャーセンター 美術館・博物館

クッシーはウン十年前に来たことがあるのですが、旦那サンは初めてなので、野付半島がどういう場所かを事前学習

外は相変わらず強風でしたが雨は弱まってきたのでトドワラまで行ってみることに。

ネイチャーセンターを出るとキツネに遭遇

散策路の周りは原生花園

色鮮やかな野草がたくさん咲いているのですが、いかんせん風が強く、ずっと揺れているのでなかなか写真が撮れない。。。

ぶれまくりですが、何とかカメラに収めた花たち

何とかカメラに収めた花たち　その２

天気のせいもあり荒涼としたトドワラ

トドワラ 自然・景勝地

先端の方は木道になっています

木道の下が海になっている部分もありますが、手すりなどはないので強風の中を歩くのはなかなかスリルがありました。

4トラメイトのろこままさんが、昨年ここでウユニ湖のような素晴らしい風景に出会われた様子を旅行記にアップされていたので、久々に来て見たくなったのですが、こんな嵐になるとは・・・日頃の行いの違いですね　（＾＾；）

トドワラを代表する風景でもある立ち枯れた木々

このあたりは江戸時代の中頃までトドマツの原生林だったそうですが、周辺の地盤沈下に伴う海水の浸食によってこんな姿になってしまったのだとか。

ここに原生林があったなんて信じられない

なんとも寂しい風景です

以前来た時はもっとたくさんの大きな枯れ木がゴロゴロしていたのですが、枯れ木自体も更に進む地盤沈下や風化によって年々少なくなっているそうです。

トドマツの原っぱだからトドワラと言うようになったのに、そのうちトドマツはなくなってしまうのでしょうか…

往復1時間のトドワラ散策を終え、今度は車で野付半島先端へ

灯台がありますが車で来られるのはここまで

９５０号線の起点なんですね！

こちらはミズナラが立ち枯れたナラワラ

ミズナラ以外にもダケカンバやナナカマド、エゾイタヤなどが原生しているそうで、まだ緑色の部分もありますが、ここも浸食されてやがてすべて白化していくのでしょうか。

細い野付半島を走る950号線は両側が海

カーナビで見るとこんなカンジです。

別名フラワーロードとも呼ばれる風光明媚な道らしいのですが、嵐ではどうしようもありません。雨風がひどくなってきたので、これ以上の観光は諦め、早目に宿に入ることにします。

宿の近くの漁港

こんな天気なので人の姿もありません

尾岱沼といえば北海シマエビにホタテ

ということで、この日の宿は料理自慢の宿、野付湯元うたせ屋

尾岱沼温泉 野付湯元 うたせ屋 宿・ホテル

温泉につかった後は海の幸三昧

北海シマエビのボリュームといい、ホタテのビッグサイズといい、さすが地元！
大満足の夕食でした。

そして朝食もボリューム満点

同じ別海町の牛乳もいただきました。知床から尾岱沼に来る途中にも牧場がたくさんありましたが、ここは酪農もさかんですものね。

この日も朝から雨ですが、予定通り北海道の最東端、納沙布岬を目指します。
尾岱沼から根室へ続く244号線は海岸線を走る道ですが、灰色の空と海しか見えず残念。

途中、立ち寄ったのは道の駅スワン44ねむろ

道の駅 スワン４４ねむろ 道の駅

ガラス張りの館内からは風蓮湖や春国岱が望めます。

望遠鏡があったので何気なくのぞいてみると…

なんと、オジロワシ！！！

一瞬、望遠鏡に仕掛けられた写真かと思いましたが本物でした。クッシー達の前に望遠鏡を使った人が見つけてそのままになっていたようです。オジロワシも食事をしていたようで、あまり動くことがなかったので見ることができました。

建物の外には風蓮湖に沿って遊歩道も設けられています。

秋になるとオオハクチョウが飛来することでも有名ですが、この日は別の野鳥が飛んでいました。

遊歩道沿いには今回の旅の行く先々で出会った野草とやぶ蚊！

夏に湖や湿原を歩く際は蚊対策が必須ですね（＾＾；）

それでも蚊に負けずに可憐な花たちをパチリ

道の駅を出ると雨も霧もますますひどくなってきましたが、何とか納沙布岬に到着。

晴れた日には歯舞諸島が見えるそうですが、この日は海さえよく見えない…

納沙布岬 自然・景勝地

駐車場には数台観光バスが止まっていましたが、望郷の岬公園は閑散としていました。

北海道最東端に来たいと思ってここまでやってきましたが、嵐の日に来る場所ではなかったですね（＾＾；）　早々に引き上げ、旅のゴール、釧路に向かいます。

望郷の岬公園 公園・植物園

途中、またまた道の駅で寄り道

初日、霧多布岬に行った際、寄ろうと思っていたのに時間がなくて寄れなかった厚岸グルメパーク

道の駅 厚岸グルメパーク 厚岸味覚ターミナル コンキリエ 道の駅

お目当ては厚岸の牡蠣

2階のレストランではカキ丼などしっかりした食事もできますが、ここでは軽くオイスターカフェで焼ガキをいただきました。

広島で食べて以来、すっかり焼ガキの虜

生が一番ですが、カキの食べ方の中で二番目に好きかも（＾＾）

こちらはオイスターソース入りのソフトクリーム♪

コーヒーアイスクリームがベースなのでカキの味はほとんどなく、美味しく食べられました。

グルメパークから見える赤い橋は初日、霧多布岬に行く際渡った橋

わずか5日前のことですが、何だか懐かしい。

釧路の街中まで戻ってきました。

カキを食べたばかりですが、これからお寿司をいただきます。
カヌーツーリングのガイドさんや屈斜路湖でお世話になったペンションのオーナーもおすすめの釧路の回転寿司「なごやか亭」

などさすが北海道、同じ釧路の「まつりや」や根室の「根室花まる」など美味しい回転寿司屋さんが多いですね　（＾＾）

なごやか亭 新川店 グルメ・レストラン

旬のサンマやとろサーモン、炙りエンガワ、ズワイガニ、筋子などなど次々にお腹の中へ

これは「こぼれイクラ」

オーダーしたら、太鼓とともにお店の人がいっせいに「わっしょいっ！」「わっしょいっ！」という掛け声で軍艦の上にイクラをかけてくれます。ちょっと恥ずかしかったけど、楽しいパフォーマンスでした。これで530円、もちろん味も最高でした。

空港でレンタカーを返すので、最後に寄ったのが空港にほど近い釧路市丹頂鶴自然公園

丹頂鶴自然公園 公園・植物園

北海道で初めてタンチョウの人工繁殖に成功した施設だそうで、通年タンチョウを見ることができます。

園内にはヒナも含め16羽のタンチョウが飼育されていました。

エサは小川のカエルやドジョウ、小魚、ザリガニなどだそうです。

タンチョウたちはペアごとにフェンスで仕切られた湿地にいますが、フェンスには所々「カメラアイ」というのぞき穴が開けられていて、フェンスを通さずに写真を撮ることができます。

タンチョウの頭の赤い部分は皮膚で、怒ると大きくなるんですって！

器用な立ち方、連写してみました

おっ、目が合った！

鶴の舞？　羽を広げたところが見られました～（＾＾）／　

園内のタンチョウは羽が切られているので飛ばないそうです。

以前は羽を切らずに自由に飛ばせていたそうですが、鳥インフルエンザ対策で今は飛べないようにしているのだとか。でも自由に飛んでいた時もちゃんと戻ってきていたそうです。ここが我が家だと認識しているんですね。

ヒナと親鳥のツーショット

6月に生まれたヒナ、もうかなり大きくなっています。

これは外から飛んできた野生のタンチョウ

時々、公園に遊びにくるそうです。

フェンスの中には仲良くカップルで住んでいます

と思ったら、すれ違い夫婦？

タンチョウをこんなにじっくり見たことがなかったので、いろいろな行動が面白く、ちょっと寄るつもりがずいぶん長居してしまいました。

釧路空港にもタンチョウのオブジェ

釧路空港（たんちょう釧路空港） 空港

シマフクロウもいたのでこちらもパチリ

長いようであっという間だった６日間の旅、最後は残念ながら雨にたたられ、空港も霧に包まれてこの状況…

飛行機も飛べるかどうかヒヤヒヤしましたが、多少遅れたものの何とか無事東京に帰ることができました。

1500Kmを走り、よく食べ、よく撮った今回の道東旅行。それでもまだまだ北海道には行ったことがない場所がいっぱいあります。また次の旅を計画するのが楽しみです。

この旅行記へのコメント （2）

• ろこままさん 2016/10/31 01:49:38

  絶景の道東〜

  クッシーさん、こんばんは。
  
  登場させていただき、ありがとうございます。
  野付半島は、生憎のお天気だったようですが、それまでが良すぎでしたよね。
  
  能取岬の紺瑠璃の海。。。スゴイです。
  空と海と大地と。。。まさに絶景です〜
  
  知床五湖の夕陽も素晴らしいです。
  
  これだけお天気に恵まれたら、一日位は。。。諦めもつきますね。
  
  クッシーさんでも、まだ未踏の地があるんですか。
  北海道は、ほーんと広いですね。
  
  わたしも、また、行きたいです〜
  
  素晴らしい景色をありがとうございました。
  。。ろこまま。。
  
  
  

  クッシーさん からの返信 2016/11/03 17:24:01

  RE: 絶景の道東〜

  ろこままさん
  
  道東旅行記へのご訪問、ありがとうございました。
  
  野付半島はろこままさんが体験されたような絶景を見ることはできませんでしたが
  能取岬は本当にお天気に恵まれました。
  
  ろこままさんも宮古島で紺碧の海を楽しんでいらしたんですね。
  出発４日前に予約されたなんてすごいです！
  
  北海道も良いですが、南の島ものんびりできて良いですよね〜♪
  
  私は昨日まで母のお供で奈良（正倉院展と周辺の観光）に行っていたのですが
  日本にはまだまだ素晴らしい所がたくさんありますね。
  
  これからもお互い、あちこちの絶景を楽しみましょうね（＾＾）