2016/03/06 - 2016/03/15
24位(同エリア365件中)
ニッキさん
とても楽しみにしていたマウリッツハウス美術館。
オランダの国宝級とも言える珠玉の名品を鑑賞する事ができます。
「真珠の耳飾りの少女」を目当てに訪れる方も多いのではないでしょうか。
私は同じフェルメールでも「デルフトの眺望」が好きです。
日本ではまだ未公開で、今後も来るかどうか・・・。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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-
朝、ベルギーのブルージュを出発してオランダに入国。
キンデルダイクから観光が始まります。 -
キンデルダイクはロッテルダムの東南に位置し、ノールト川とレク川が交わる一帯の村です。
-
運河に沿って建っている19基の風車群は世界遺産に登録されています。
-
オランダと言えば風車を思い起こす方もたくさんいらっしゃるでしょう。
18世紀そのままの風車群が旅人を迎えてくれます。 -
遊歩道もあるので、心地よい風に吹かれてのんびり散策できます。
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情緒たっぷり。
オランダにキター!って嬉しくなってしまう定番中の定番。 -
今日は晴れているので、青い空と風車が絵になります。
このツアーはとても時間を取ってくれているので、ゆっくりと風車群を堪能できました。 -
4月~9月までボートから風車群を見学できるようです。
これもまた良し! -
さて、美術館に行く前にランチタイムです。
自由行動なのでみなさんバラバラ。
私達は添乗員さんと一緒に左の赤いひさしのお店に行きました。 -
一人でツアーに参加された紳士と一緒に4人で乾杯!
あっ!添乗員さんはビール飲んでないですよ。
誤解のないように。 -
ピザを2種類頼みました。
海鮮ピザ美味しそう。 -
添乗員さんに分けてもらって、いただきます。
Hさんは阪急交通社が誇る人気添乗員です。
旅の印象も案外添乗員さんで変わってきます。
10日間、大変お世話になりました。 -
マウリッツハイス王立美術館に着きました。
ヨハン=マウリッツの私邸だった建物は、彼の死後1704年に火災が起き、鎮火後全面改装されます。
その100年後図書館を開館する為再度修復されました。
1820年、移転した図書館跡にオランダの歴代国王たちが集めたコレクションを収蔵する為に美術館となりました。 -
17世紀のオランダは海外との交易で繁栄し、芸術の文化が花開きました。
黄金期を支えた巨匠たちの名画を観ることができます。 -
世界中の人がオランダ第三の都市、ハーグの小さなマウリッツハイス美術館を訪れるのは、フェルメールやレンブラントの珠玉の作品があるからです。
-
「真珠の首飾りの少女」 フェルメール作
北方のモナ・リザとも讃えられ、マウリッツハイス美術館の顔ともいえる作品です。
振り向きざまの一瞬の表情を捉えた魅力的な少女は、私達の心を捕えて離しません。
フェルメールといえばこれ!という作品です。 -
ターバンの鮮やかな青は「ラピス・ラズリ」
黄金にも匹敵するような高値で取引された鉱石です。
ラピス・ラズリを細かい粒子にして、亜麻仁油を加え練るようによく混ぜ合わせて出来た絵の具が「ウルトラマリン・ブルー」
フェルメールが好んで使った色です。
青いターバンが少女の魅力を引き立てています。 -
「デルフトの眺望」 フェルメール作
相棒のあんちゃんが一番好きな、大好きな作品で、本当に観たかったのでしょう。
とても悔しがっていました。
フェルメールの故郷、デルフトの風景画です。
空にかかる雲で雨上がりが想像できます。 -
静かに波打つ川面。
空を映す部分には、白い下塗りの上にラピス・ラズリが薄く塗られているそうです。
風景画にもかかわらず岸辺に数名の人を描くあたり、風俗画を描く事の多いフェルメールの一面が見てとれます。 -
漁船や建物にちりばめられた白い点は、フェルメールが得意とする光のマジックで、画面を煌めかせる効果を狙っています。
壁から顔を出している木々に緑の絵の具は使っていません。
ウルトラマリン・ブルーと黄色を混ぜて表現しているそうです。 -
建物の外壁や屋根には砂が混ぜられていて、砂の粒で凹凸をつけて光を乱反射させる技法を使っています。
フェルメールの最高傑作といわれるこの作品は、巧みな陰影、精密な描写、色彩のマジック、すべて卓越した技術が表現された作品といえるでしょう。 -
「ディアナとニンフたち」 フェルメール作
1655年頃の初期の作品で、神話を題材にした唯一の作品です。
色彩はティツィアーノなどヴェネツィア派の影響を受けていると言われています。 -
「楽園のアダムとイヴ」 ヤン・ブリューゲル&ルーベンス作
偉大なフランドル画家の共作で、風景、動物、植物をブリューゲルが、樹木、裸体、馬をルーベンスが担当しました。
ブリューゲとルーベンスは他にもたくさんの作品を共作しています。
17世紀のアントワープで最も有名だった二人の画家は、その後20年以上にわたる友情を続け、20作を越える作品を共に作りました。 -
「聖母被昇天」 ルーベンス作
ベルギー、アントワープのノートルダム大聖堂に飾られていた祭壇画の下絵。 -
「ろうそくを持つ老婆と少年」 ルーベンス作
一瞬、同世代に生きた画家、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの作品かと思いました。
蝋燭の明かりに照らされた情景の作品は、17世紀のヨーロッパの画家や収集家たちの間で人気が高かったそうです。 -
「トゥルプ博士の解剖学講義」 レンブラント作
レンブラント初期の集団肖像画です。
トゥルプ博士が死体の左腕を切り裂き、腱を上げた時の指の曲がり方を自分の左手で示しています。
博士を囲む7人の男達は「外科医である」説と「 町の名士たちである」説があります。 -
レンブラントは多くの自画像を描いています。
数が多すぎて正確なところはわかっていませんが、おそらくこの自画像が最後の作品と言われています。
この年レンブラントは亡くなり、一つの時代が終わりました。 -
「クレタ島の幼いゼウス」ニコラース・ベルヘム作
嫉妬深い父クロノスから逃れる為、イダ山の洞窟に隠されたゼウス。
はちみつと乳牛で育った幼い姿を描いています。 -
マウリッツハイス美術館はもともと名士の私邸だったので、こじんまりしながらも豪華な造りです。
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こんな感じで展示されています。
-
「若い雄牛」パウルス・ポッテル作
18~19世紀に人気だった作品だそうです。 -
写実的にみえていますが、実は角は2歳、歯は4歳の雄牛のもの。
いいとこ取りの合体作品と結論付けられています。 -
「バイオリン弾き」ヘリット・ファン・ホントホルスト作
陽気で楽しい作品で気に入りました。 -
「しらみ取り」 ヘラルト・テル・ボルフ作
母親の役割を描いた風俗画です。
オランダ家庭の女性の役割は、家を清潔にし、子供たちの世話をすること、母親の道徳的な秩序を保つ事でした。 -
「キリスト哀悼」 ロヒール・ヴァン・デル・ウェイデン作
ヤン・ファン・エイクと共に初期フランドル派の大家が描く祭壇画です。 -
「老いが歌えば、若きは笛吹く」 ヤン・ステーン作
道徳的風刺画を多く残した画家です。
老人は若者に悪い手本を示してはいけないとのオランダの道徳をちょっと皮肉っているかな。
右の若者にパイプをくわせているのはステーン本人です。 -
花の作品は多数展示されてます。
特に色も形も異なったさまざまなチューリップは、国中の大人気の花でした。
やがて球根は法外な投資の対象になり、1638年にチューリップ市場が崩壊さた際には、オランダの経済そのものが危機に陥ったと言われています。 -
「五色ヒワ」 カレル・ファブリティウス作
レンブラントの弟子で独創的な芸術家として将来を嘱望されていましたが、1654年にデルフトで起きた火薬庫の爆発事故で、若くして帰らぬ人になってしまいました。
10作品ほどしか残っていませんが、一番人気のある作品です。 -
「笑う少年」 フランス・ハルス作
1627年頃の作品です。
当時最も活躍した肖像画家と言われています。
ハルスの作品の特徴は、スナップ写真のように一瞬を切り取ったような画風です。
私は特にこの作品が好きで、日本に来た時絵葉書を買い求め、リビングに飾っています。朝、少年の顔をみて、一日良い気分でいられます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- とし坊さん 2016/11/05 17:07:27
- いい旅されてますね
- 我が家の寝室の壁に掛けたい絵は
真珠の首飾りの少女 なのです
本物見てみたいですね でも今は ニッキさんの写真をいただいて
我慢しておきます。
今後共ヨロシクです(^O^)
- ニッキさん からの返信 2016/11/06 14:35:54
- 北方のモナリザはやっぱり素敵!
- とし坊さん こんにちは。
いつも訪問いただきましてありがとうございます。
まぁ、筆が遅くてすみません。
なんとか年内に完成させたいと思っています。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は東京都美術館に来た時観に行きましたが、日本だと遠くからでないと見せてくれないんですよね。
本当に間近かでみられて、とても感動しました。
来年1月にイタリアに行くことになりました。
またカラヴァッジョやダ・ヴィンチの作品に触れられる事、楽しみにしています。
今後とも、よろしくお願い致します。 ニッキ
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