新潟：魚沼～新潟～上越～糸魚川ドライブ（2泊3日650km）

2016/08/27 - 2016/08/29

夏の終わりのロングドライブ旅行。

新幹線で越後湯沢に入り、六日町でレンタカーを借りて魚沼の寺院で石川雲蝶の彫刻作品を鑑賞。
初日の宿泊は燕。ここでは背脂ラーメンをいただく。

２日目は新潟市に移動して徒歩で散策。
その後は日本海沿いを延々と西へ走って上越へ。
宿泊は直江津。

３日目は糸魚川まで移動し、親不知やヒスイ峡の絶景を堪能。
大自然の中にある蓮華温泉に入って終了、帰りは再び越後湯沢から新幹線。

３日間の走行距離は約６５０ｋｍ。
天気は雨・晴・晴。

エリア 新潟

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

越後湯沢に到着。
上越新幹線だが、早い時間のためMaxではなく1階建てのE2系「とき」。

在来線で六日町を目指し、レンタカーを入手。

越後湯沢駅 駅

まずは南魚沼の寺院をまわって、石川雲蝶の彫刻作品を多々鑑賞。

はじめに西福寺。
覆いのついている建物が開山堂で、本堂から入って拝観できる。

開山堂の天井には素晴らしい彫刻が施されている。
その立体感、彩色、ストーリーなど全てが素晴らしい。

西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会

境内には天井の彫刻を作成した東洋のミケランジェロと称される石川雲蝶の記念像が立つ。

拝観目安は40分。
拝観受付で御朱印が頂ける。
開山堂の天井彫刻をイメージした表装の御朱印帳も販売。

西福寺 開山堂石川雲蝶の彫刻 寺・神社・教会

西福寺から10km、永林寺。

こちらの本堂では欄間に施された非常に多くの石川雲蝶の彫刻を鑑賞することができる。
特に天女の彫刻は透かし彫りになっているので一見の価値あり。

拝観目安は40分。
御朱印は拝観受付で頂く（500円）。

永林寺 寺・神社・教会

永林寺の境内にある住職の遊び心。
「鮭・鮫・鱈・鯉」で「さけさめたらこい（＝酒、醒めたら来い）」などの言葉遊びの石板がいくつかある。

他に虫偏バージョンは「蛇蛙蚊」があった（正解は下）。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
「じゃ、帰るか。」

永林寺 寺・神社・教会

永林寺から14km、浦佐毘沙門堂。

浦佐毘沙門堂・普光寺 寺・神社・教会

日本三大奇祭の一つである裸押し合い祭が行われる場所で、境内に祭りの様子を写した写真が展示されている。
また、日本最大とされる不動明王の石仏も鎮座している。

拝観目安20分。
御朱印は本堂内授与所で頂く。

浦佐毘沙門堂・普光寺 寺・神社・教会

浦佐毘沙門堂から7km、龍谷寺。
仏教寺院らしく詫びた外観の本堂。
しかし、隣を見ると・・・

パステルカラーのインド様式の観音堂が建つ。

こちらから入って、内部伝いに本堂まで拝観できる。
本堂の欄間に石川雲蝶の彫刻あり。

拝観目安は30分。御朱印は拝観受付で頂く。

龍谷寺から14km離れた場所にあるおにぎりやで昼ご飯をテイクアウト。
イートインスペースもあるようだった。

うおぬま倉友農園 おにぎりや グルメ・レストラン

さすが米どころ魚沼、米が光っている。

うおぬま倉友農園 おにぎりや グルメ・レストラン

おにぎりを食べていると雨が強くなってきた。

続いて向かったのは雲洞庵。
山門には「雲洞庵の土踏んだか」と記されている。

雲洞庵 寺・神社・教会

この石畳一枚一枚に法華経の文字が刻まれていて、踏みしめて歩くことで御利益があるとされる。

山門からの杉に囲まれた石畳が美しい。本堂を拝観し、客殿から見る庭の景色もきれいな寺院である。

拝観目安は30分。御朱印は本堂内御朱印所で頂ける。

雲洞庵 寺・神社・教会

雲洞庵から11km、続いては関興寺。

こちらの山門には「味噌なめたか」と記されている。

関興寺 寺・神社・教会

味噌の桶にお経を入れておいたら火災を免れたことから、関興寺の味噌をなめれば御利益にあずかれるといわれている。
本堂内にも味噌が置いてあるので、ちょっとなめておいた。

拝観目安は30分、御朱印は本堂内御朱印所で頂く。

関興寺 寺・神社・教会

魚沼から十日町に移動。

遺跡の多い十日町の出土品を納めた十日町博物館を見学。

十日町市博物館 TOPPAKU 美術館・博物館

こちらの火焔型土器群はなんと５７点が国宝認定。

他にも古代の人々の暮らしが再現されていたりと、とても見ごたえのある博物館だった。
見学目安は30～40分。

十日町市博物館 TOPPAKU 美術館・博物館

十日町から70kmほど走り、三条市にある本成寺へ。
法華宗陣門流の総本山として広い境内を持ち、周囲には塔頭寺院も多い。

本成寺 寺・神社・教会

堂内に一点、塔頭寺院の山門などに石川雲蝶の彫刻を見ることができる。

寺務所にて御朱印をいただくことができる。
拝観目安は30分ほど。

本成寺 寺・神社・教会

燕三条振興センターにて、燕の食器や三条の刃物を見てみる。

燕三条地場産業振興センター 名所・史跡

展示だけでなく金物を実際に購入することができる。
銘の入った刃物は柵がに高額だが、リーズナブルな商品もあり。

ここではMADE IN TSUBAMEと刻印された食器を購入。

燕三条地場産業振興センター 名所・史跡

5時ごろにちょっと早めの夕食。

燕のご当地ラーメンである背脂ラーメンをいただく。

杭州飯店 グルメ・レストラン

スープには一面背脂が浮いていて、刻み玉ねぎがのっている。
麺はかなり太めでコシがある。
ちぢれ麺なのでスープに良くからみ、甘い背脂に辛い玉ねぎのアクセントが良く合う。

杭州飯店 グルメ・レストラン

食後は温泉でひとっ風呂。
弥彦温泉方面へ向かうが、温泉郷の手前のてまりの湯に入る。
銭湯間隔の施設だが、ちゃんとした温泉。
サウナや露天風呂も備える。

てまりの湯 温泉

風呂から出たら、田んぼに虹が出ていた。

てまりの湯 温泉

今夜の宿は吉田駅間裏のホテル燕ヒルズ。
リニューアル記念で安く泊まれた。

ホテル燕ヒルズ 宿・ホテル

二日目は朝一で新潟駅方面へ移動。
白山神社近くの水島新司マンガキャラクターストリートを歩く。

水島新司マンガキャラクターストリート 名所・史跡

商店街の中に水島新司の漫画のキャラの銅像が置かれている。
ドカベン率はかなり高い。

バットのしなる山田太郎。

水島新司マンガキャラクターストリート 名所・史跡

岩鬼の葉っぱはイタズラ防止で取り外しできるようになっていた。

他に殿馬、里中、あぶさんなど。

水島新司マンガキャラクターストリート 名所・史跡

続いて近くの白山神社を参拝。

新潟の総鎮守として地元の人の熱い信仰の対象となっている。
朝8時半であるにもかかわらず、結構参拝者は多い。

境内は広く、拝観目安は30分。

新潟駅に移動。

目的は新潟駅に発着する新幹線や特急を撮影。

新潟駅 駅

まずは現美新幹線。

新潟駅 駅

続いてSLばんえつ物語。
黒煙がすごい。

新潟駅 駅

特急しらゆき。

新潟駅 駅

きらきらうえつ。

新潟駅 駅

新潟駅を出て街を歩く。
かつて萬代橋があった名残があった。

駅から1kmほど離れたところにあるバスセンタービルに入っている「みかづき」で軽食をとる。

みかづき 万代店 グルメ・レストラン

ここの名物は「イタリアン」というミートソースのかかった焼きそば。
焼そばはやや太めでもちもちしている。

みかづき 万代店 グルメ・レストラン

前日までの雨で増水した信濃川にかかる萬代橋。
全長は約300mで橋そのものが重要文化財になっている。

萬代橋 名所・史跡

新潟を離れてひたすら西へ日本海沿いを走る。
途中、日本海フィッシャーマンスケープに寄って食事。

サバサンドを注文。
サバのフライとスライスオニオンがサンドされていて、サバは脂の乗ったトロサバで美味。
レモンと胡椒はお好みで。

上越市の林泉寺までやってきた。
上杉謙信の菩提寺として有名。

林泉寺(新潟県上越市) 寺・神社・教会

境内は広く、草花の手入れが良くされている。
宝物館の受付で御朱印を頂ける。

本堂左手より墓地に行けるが、奥には謙信の供養塔があった。

林泉寺(新潟県上越市) 寺・神社・教会

謙信の使った言葉「第一義」にちなんだ遊び心。

宝物館には謙信直筆の「第一義」の額が展示されている。山門に掲げられているのは複製。

林泉寺(新潟県上越市) 寺・神社・教会

林泉寺から山をそのまま登って春日山神社へ。
境内までは長い階段を登る。

春日山神社 寺・神社・教会

長い階段の先の境内と本殿。

春日山神社 寺・神社・教会

境内の横の道からは上杉謙信の像のある広場に行ける。
像は高い場所にあって近くまではいけないが、遠くからでも眼光の鋭さがわかる。

この場所まで車で行くこともできるが駐車場は広くないので注意。

春日山神社 寺・神社・教会

この後は高田公園を少し散策。
夜桜で有名な公園らしい。
なぜかポケモンＧＯをやっている人が多かった気がする。

高田城址公園 公園・植物園

今夜の宿はホテルアルファーワン上越。
有名チェーンだけあって一通りの設備がそろっている。
スペックは高くないが、部屋にパソコンが設置されていた。

ホテルアルファーワン上越 宿・ホテル

上越から27km、３日目の朝は能生にある弁天岩からスタート。

橋がかけられた文字通り岩のような島で、中腹と山頂に小さな社が奉られている。

さらに西へ33km、名勝親不知に到着。

親不知・子不知 自然・景勝地

展望台からは親不知の断崖と、遠くには海の上に出た北陸道が見える。
天気が良ければ北に佐渡島が見えるらしい。

親不知・子不知 自然・景勝地

展望台から少し歩くと崖に文字が刻まれた場所がある。
「如砥如矢（とのごとく、やのごとし）」と刻まれており、かつては天下の難所と言われた断崖絶壁にあった道が、新たな海道の開通によって滑らかに、矢のように早く行けるとの意味で歓喜を表現したものとのこと。

親不知・子不知 自然・景勝地

少し東に戻ると、ポケットパークという小さな駐車場があり、先ほどの展望台のあったあたりを眺められる。

親不知・子不知 自然・景勝地

内陸に20kmほど走り、フォッサマグナパークの駐車場へ。
西日本と東日本の境界線である糸魚川－静岡構造線が露出した場所を見ることができる。

フォッサマグナパーク 公園・植物園

駐車場から徒歩10分で糸魚川－静岡構造線のある場所にたどり着く。
上の方では地質調査が行われているようだ。

フォッサマグナパーク 公園・植物園

西日本と東日本の境界が白線で示されている。
思わず境界の上にまたがって、左半身は西日本、右半身は東日本とやってしまう。

フォッサマグナパーク 公園・植物園

次はフォッサマグナミュージアム。
フォッサマグナパークからは車で約10分。

フォッサマグナミュージアム 美術館・博物館

糸魚川はヒスイの産地で、主にヒスイの原石が展示されている。
実物はこんなに大きく、色も地味である。

フォッサマグナミュージアム 美術館・博物館

宝石としての緑のヒスイの方が見慣れている。

フォッサマグナミュージアム 美術館・博物館

上につるされているヒスイの原石はたぶんレプリカ。

フォッサマグナミュージアム 美術館・博物館

フォッサマグナの成り立ちをスクリーンとフロアモニターで分かりやすく解説。
月曜日の開館直後だっため、館内はほぼ貸し切り状態。

ちなみにフォッサマグナとは糸魚川－静岡構造線のことだけではなく、新発田から千葉への構造線との間に囲まれた北陸から関東への広い範囲であることを初めて知った。

フォッサマグナミュージアム 美術館・博物館

糸魚川駅の近くで朝ご飯。
入った店はあおい食堂。目当ては糸魚川のB級グルメのブラック焼きそば。

あおい食堂 グルメ・レストラン

イカスミが大量に入っていて全体にはマヨネーズがかけられている。
黒くて分かりにくいがイカなどの具材も豊富でかなりボリューミー。

食後はやっぱり歯が真っ黒。

あおい食堂 グルメ・レストラン

糸魚川からは山道を１時間以上走り、ヒスイ峡を目指すが、途中の工事中の道を迂回して
高浪の池に着いた。

高浪の池 自然・景勝地

池には伝説の巨大魚が棲むという。

高浪の池 自然・景勝地

強風のためボートは出ていなかった。
一昔前のリゾート避暑地といった場所で、あまり人はいなく少し寂しげ。

高浪の池 自然・景勝地

さらに曲がりくねった山道を進んでヒスイ峡にたどり着く。
まずは目の前の巨大な明星山に圧倒される。

川の水量は多いようだが何となくヒスイ色の水は涼しげ。
ヒスイの原石があっても採取することは禁じられている。

白っぽい巨石のいくつかは流れついたヒスイの原石である。
フォッサマグナミュージアムで見たとおり、原石は決して緑ではない。

ヒスイ峡からさらにさらに山道を走って蓮華温泉へ。
大糸線平岩駅から22km、バスは1時間かかるとホームページに記載があったが、実際に自分の運転する車でもそれぐらいかかった。

蓮華温泉 温泉

蓮華温泉は宿泊できるロッジだが、日帰り温泉として山の中にある小さな温泉に入ることができる。
看板にあるような簡単な名刺大の地図を受付でくれる。

蓮華温泉 温泉

温泉に入るにはちょっとした登山が必要。

蓮華温泉 温泉

初めに見つけた三国一の湯。
完全に一人用、むしろ足湯用。温度もぬるめ。

蓮華温泉 温泉

次に見つけた仙気の湯は湯船も大きく、適温。
眺めも最高。
誰もいなかったので、ひとっ風呂頂く。

蓮華温泉 温泉

湯船から一枚。

蓮華温泉の露天風呂は４ヶ所あるが、全て混浴で、脱衣所など当然皆無。
ただ大自然を相手にするのみ。

この他にも薬師の湯、黄金の湯があるが、広さやロケーションでは仙気の湯が一番。

蓮華温泉 温泉

直江津に戻ってレンタカーを返却し、２泊3日の旅行を終える。
月曜日だったのでほくほく線のゆめぞら号のトンネルシアターは上映されず。

直江津駅 駅

再び越後湯沢駅。
帰りはE4系Maxとき。とき色の新色もすっかり定着したと感じつつ帰京。

越後湯沢駅 駅