2016/05/08 - 2016/05/08
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morisukeさん
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オッサンネコです。
久しぶりにタイ国鉄に揺られてアユタヤまで行ってみようと思い立ち、
午前中に華麗なるバンパイン宮殿群を見て来た後のお話です。
アユタヤはバンコクから北に100kmほど行った場所にある県で、
その市街はかつて1351年-1767年まで栄えたアユタヤ王朝の中心となってました。
結局は度重なるビルマの攻撃を受け、1767年に王都は破壊され尽されるのですが、
その跡地に残された遺跡を見るだけでも当時の面影を偲ぶ事ができ、
遺跡マニアには格好のフォトスポットになっています。
季節はタイで最も暑いと言われる5月、殺人的な陽射しに耐えながら情緒溢れるかつての古都をチャリンコで回ってきました。
その時の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 自転車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
バーンパインから列車で二駅、今回の目的地アユタヤ駅に到着しました。
アユタヤには何度も鉄道で来ているので勝手は分かります。
列車を降りるとトゥクトゥクの客引きがわらわら寄ってくるので、
通常だと3時間くらいチャーターして要所だけを回るのが手っ取り早いかと思います。
今回はチャリで遺跡を回りたかったので、唯一遺跡外にあるワット・ヤイチャイモンコンの往復だけトゥクトゥクを使う事にしました。 -
アユタヤ駅の風景。
出発間際のホームで男性が女性を見送りに来ていました。恋人同士なのかな?
日本ではもはや見られないレトロな風景に異国の旅情を感じますな〜 (*゚∀゚)ノ -
まずはワット・ヤイ・チャイモンコン(Wat Yai Chai Mongkon)
今回は往復60Bahtで手を打ちました。トゥクトゥクに揺られて片道10分くらいかな。
この寺院は所謂生きている寺院で、外国人だけではなく多くのタイ人で賑わっています。
特徴は何と言っても中庭中央にある72mのチェディとそれを取り囲む座仏像でしょう。
起源は1357年と非常に古く、アユタヤ朝初代ウートン王が、巡礼の修行を終えて
スリランカから戻って来た僧たちの瞑想の場所として建立したのが始まりでッス。 -
さてさて、早速大仏塔周りの座仏像の風景を撮りに来たのですが…
あれれ… いつもは仏像が黄色い袈裟を着ているんだけど、なぜかそれがない…
今日は仏像の皆さま、スベスベのお肌をさらしておりますなぁ。 -
うーん、ちょっと拍子抜け。
黄色い袈裟を着た座仏像が並ぶ風景は圧巻なのですが、少しインパクトに欠けますね。 -
まぁこれはこれでいいでしょう。
いい感じ(*゚∀゚)b -
大仏塔の上から。
1767年のアユタヤ陥落時に周りの小仏塔はビルマ軍によって全て破壊されたのですが、
この大仏塔だけは流石に何ともする事が出来なかったそうです。
大気が澄む乾季の日にはここからアユタヤ遺跡まで一望する事もできますぞ。 -
アユタヤ駅に帰ってきました。
駅からアユタヤの市街(歴史公園)に行くには、まず川を渡る必要があります。
道を渡って路地を抜けると、そこが船着場の料金所になっています。
この川はチャオプラヤ川の支流になるパーサック川。
アユタヤはチャオプラヤとこの支流、そして運河によって囲まれた水の要塞都市で、
この都市計画の考え方は1782年のバンコク遷都にも継承されて行きます。
今のワットプラケオやワットポーのある旧市街は、チャオプラヤ川と運河によって囲まれた人工の「島」であり、アユタヤの都を完全に模しているのです。 -
イチオシ
今から渡し船で対岸に渡ります♪ 渡し賃片道5Baht也。
タイのお坊さんもこうやって一般の人に紛れて公共機関(?)を利用しています。 -
対岸に着きました。
わずか5分程度ですが、船から眺める風景は中々灌漑深いものがありますヽ(◎´∀`)ノ
この船着場を上がるとバイクや自転車を貸してくれる店がいっぱいあります。 -
アユタヤ市街。
たまに勘違いされている方がいますが、遺跡と街は完全に切り離されています。
世界遺産に登録されている歴史公園はこの市街から車で5分程進んだとこにあります。
しかし…マジ暑い。手元の温度計を見たら42℃を指してるじゃありませんか…。
今年は例年にない暑さだそうで、タイでも異常気象がいよいよ深刻になりつつあります。 -
ここから遺跡巡りに入ります。
まずはワット・ローカヤースッタラーム(Wat Lokayasutharam)。
アユタヤ遺跡でもかなり有名な方ですが、如何せん、場所が不明確過ぎです。
自力で行くには細い道で何度も地図とにらめっこしながらやっと辿り着きました。
アユタヤ朝時代、ここには立派な寺院があったんですが、ビルマ軍侵攻時に同じく建物は全て破壊され、涅槃仏だけがドーンと取り残された形になりました。
遺跡とは云え仏様は仏様。
軽挙な行動に出るとその辺のおばちゃんにつまみ出されますので、くれぐれもご注意を。 -
ワット・ローカヤースッタラーム。
この涅槃仏は律儀に仏陀の入滅を再現しています。
即ち、頭の向きは北側、顔は西向き。
仏陀が北を向いて涅槃に至ったから、その後仏教の門下では死者の頭を北に向ける慣習が広がって行ったそうです。
日本では死者と同じ向きというポイントだけがクローズされて、
北枕が縁起が悪いと言われるようになった所以となります。 -
続いてワット・プラシーサンペット(Wat Phra Siri Sanphet)。
この世界遺産マークを見ただけで世界遺産マニア(即ちオッサン)はゾックゾクします。
入場料50Baht也。ちゃりーん。 -
ワット・プラシーサンペットの風景。
お坊さんも遺跡に来るんですね〜(´∀`*) -
イチオシ
この寺院遺跡の特徴はアユタヤのランドマークでもある三連のチェディでしょう。
設立はアユタヤ中期で、チェディにはそれぞれ三人の王様の遺骨が納められております。
このチェディ、実際に近くに来るととにかくデカいんです(゚Д゚;)
遺跡には登っていい事になってますが、いつかは保護の観点から禁止になるでしょう。 -
さて、この寺院はアユタヤ朝の王室守護寺院なので正確には寺ではないのです。
最大の違いは寺院に僧がいない事、これはバンコクのワットプラケオと同じで、
王室の行事を取り仕切る特殊な祭壇の様な存在であったとされています。 -
遺跡のすぐ側にあるワット・プラ・モンコンポビット。
この寺院は巨大な黄金の大仏が有名で、多くのタイ人の参拝者で賑わっております。
タイの方は寺に行って仏様にお参りして功徳を積む事(タンブン)を重要視するため、
遺跡よりはちゃんとお坊さんと仏像がいる寺院の方が好まれているのです。 -
ワット・プラシーサンペットの風景。
いまにも崩れ落ちそうな建造物がそのまま残されてます。 -
ワット・プラシーサンペットの風景。
ここには礼拝堂があったはずなんですが、柱を遺して跡形もなく破壊されています。
礼拝堂には200?を超える黄金を使った仏像が備えられており、
その仏像が寺院の由来にもなっている、シーサンペット仏と呼ばれていたそうです。
黄金仏は結局ビルマ軍侵攻の際に持ち去られたそうですが、
戦火で難を逃れた他の仏像は今、バンコクのワットポーに奉納されています。 -
イチオシ
ワット・プラシーサンペットの風景。
この荒廃感… たまらねッス ヾ(´∀`*)ゝ -
ワット・プラシーサンペットの風景。
-
ふと気付いたんですが、アユタヤで見かけるトゥクトゥクが一新されてました。
色は違えど外装は驚くべき程統一されていますね…
そう言えばさっき駅で拾ったトゥクトゥクも、
価格交渉しようとすると壁に張られた一律金額をやたらアピールして来ました。
うーん、何かトゥクトゥク同盟みたいなものでも作ったんかいな… -
続いてワット・プララーム(Wat Phra Ram)。
ワット・プラモンコンポビットの参道から道を挟んですぐのところにあります。
入場料50Baht。ちゃりーん。
以前はなかったんですが、復元模型が遺跡の前に置かれるようになりました。
これ、すごくありがたいサービスですね。
おかげで残存の遺跡から、当時の状況を簡単にイメージしやすくなっています(*゚∀゚)b -
ワット・プララームは他の遺跡と比べて人がほとんど来ません。
なのでじっくり静かに遺跡を鑑賞したい方にはおススメのスポットです。
この寺院はアユタヤ朝初代大王ウートンを火葬した跡地に建てられており、
所謂ウートン王の菩提寺として1369年に建立された由緒ある寺院です。 -
中央にある仏塔。でけぇー w(゚ロ゚;;゚ロ゚)w オォォーーー!!
中央の仏塔はトウモロコシ型とも言われますが、正しくはクメール様式。
タイではプラーンと呼ばれています。
アユタヤ初期にはこのクメール様式が好まれて建てられましたが、
これはかってクメール帝国の中心であったロッブリーの影響を受けての事です。
一方で左にあるのがスコータイ様式の仏塔(チェディ)。
アユタヤ中期ではこのスコータイ様式の仏塔が大流行します。
同じ敷地内でも仏塔の様式でどうリストアされて行ったのかがよく分かりますね。 -
プラーンにはよく仏像やインドの神獣が彫られているケースが多いです。
こんなとこまで首を落とすなんて、ビルマ軍の徹底っぷりがスゴイですね。 -
仏塔中段からの眺め。周りは池に囲まれていて中々いい感じ。
調子に乗って遺跡内を登ったりふらふらしてたら、何か頭がくらくらして来ました。
遺跡内って陽射しを遮るものが何もない上に、照り返しも相当キツイんですよね。
手元のデジタル温度計を見たら、ゲッ…42.8℃、マジすか…(゚ロ゚ノ)ノ
そろそろ命の危険性も感じ始める頃… -
で、こうなりました。燃え尽きちまったよ…
-
あ、ゾウ発見…。
-
続いてワット・マハタート(Wat Mahathat)にやって来ました。
暑いのでこの寺院で打ち止めにする事にします。
入口で外国人は50Bahtをお支払い。ちゃりーん。
でも英語の上にしっかりタイ語で「タイ人は10Baht」だと書かれていますね。
タイの観光地ではよくある事ですが、外国人とタイ人では料金は分けられています。
まぁ税金を納めていない旅人は素直に従っておくのがベターですな(*´Д`) -
ワット・マハタートはアユタヤ初期に建てられた寺院で、
アユタヤの中でも最も格式が高い寺院の一つだったとされています。
設立は当時の王がある日突然、天啓と仏陀の聖遺物を授かった事に由来し、
その聖遺物を奉納するために建立された寺院だと言われています。
こちらの寺院は中央に高さ40mを超える大仏塔があったとされていますが、
同じくビルマ軍の攻撃を受けて、今は面影が残るのみです。 -
ワット・マハタートと言えばこれ。
うーん、いつ見てもすごいぞ !!(゚ロ゚屮)屮
切り落とされた仏像の頭が長い年月を経て菩提樹の根に取り込まれてしまった姿ですね。
その姿は正にアユタヤのハイライトですな。 -
敷地内に咲いていたバタフライツリーの花。
葉っぱが線対称で蝶々の様な形をしているから、そう名付けられてます。 -
イチオシ
ワット・マハタートの風景。
この光景、諸行無常を感じますなぁ (*゚∀゚)ノ -
ワットマハタートの風景。
-
ワットマハタートの風景。
仏塔が完全に傾いとりますね。 -
ワット・マハタートの風景。
暑い… -
もう少し回るつもりでしたが、暑すぎるのでそろそろ撤退することにします。
アユタヤ観光はほとんどの方がトゥクトゥクをチャーターするかツアーで来るかですが、
中にはオッサンの様にチャリで回るという奇特な欧米人も見かけます。
タフですな〜 (´∞` ) ハァー -
最後に地元の方々。
魚?カニ? タイの田舎では田圃で捕れる小魚やカエル、タニシ類も食べちゃうので、
ひょっとすると晩御飯のおかずになるのかもしれませんな (゚∀゚ ;)
というわけで久しぶりのアユタヤツアー、
暑さでメロメロになりましたが、無事に完遂する事が出来ました。
今度は乾季に夜景でも撮りにまた再訪したいと思います。
それではまた〜。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- falcon38さん 2016/09/09 19:16:16
- あの花は、バタフライツリーというのですか!
- morisukeさん、こんにちは。
旅行記にご投票いただきまして、ありがとうございました。
マハタートにあったキレイな花は、バタフライツリーというのですね。
教えていただき、ありがとうございます!
私もこの花を見ました。私が訪れた時のタイ人ガイドさんは、歴史や美術はとっても詳しかったのですが、この花の名前は「シラナイの花です(^_^;)」とギャグでカワされてしまいました。
→タイで仏像見学:夜しか開いてないお寺にも行ってみた
http://4travel.jp/travelogue/11111310
私の行った2月ですらとても暑かったので、5月はトンでもなかったでしょうね、ましてチャリとはスゴい!お疲れさまでした。今後ともよろしくお願いいたします。
falcon38
- morisukeさん からの返信 2016/09/10 20:25:06
- RE: あの花は、バタフライツリーというのですか!
- falcon38 さん
こんにちは、書き込みありがとうございます。
「シラナイの花」笑わせてもらいました。適当にごまかすのがいかにもタイ人っぽいエピソードですね。私も知らない花があれば、スマホで撮っていつもタイ人に聞いてみるのですが、食べられるかどうかはすぐ分かるくせに名前はほとんど知らない事が多いです。これもタイ人の国民性でしょうかね(笑)
あと花に関してですが、葉っぱが翅を広げた蝶のような形をしているのでバタフライツリーと呼ばれています。正式な和名はバウヒニアと言いまして、バウヒニアは香港を象徴する花でもあり、香港の区旗も赤地に白いバウヒニアが描かれていますよ〜。
アユタヤはとにかく暑かったです。今度からはチャリは諦めてトゥクトゥクをチャーターする事にします(`□´)
今後ともよろしくお願いします。
Mori Neko
-
- ちちぼーさん 2016/08/22 08:22:01
- 摂氏43度の中のサイクリング
- morisukeさん、こんにちは。
チャーターが苦手な私は、サイクリングがいいなあと
思って拝見していましたが、43度の中のサイクリングなんて
生きていられないのでは?と思っちゃいました。
で、くたばっている姿は自撮?
オッサンネコとおっしゃっていたのに大学生のお兄さんにしか見えませんが。
こんな風景みてみたいけど、
ツアーもチャーターも苦手だし、サイクリングは厳しそう。
みんまま
- morisukeさん からの返信 2016/08/27 09:21:21
- RE: 摂氏43度の中のサイクリング
- みんままさん
こんにちは、書き込みありがとうございます(^^ゞ
私もチャーターがあまり好きではなく、現地では極力自力で移動するようにしています。しかし…流石に今回の炎天下のチャリンコはただの修行になってました(笑)
くたばっているのは自撮りですね〜。あまり自画像のアップはしないんですが、旅先で結構自撮りやってます。外見はともかく中身は純粋100%のオッサンですのでご安心ください。
タイは乾季にはそれなりに涼しくなるので、その時がチャリンコの狙い目ですね。チャーターやツアーでは見えない風景がありますので、個人的にはおススメです(*゚∀゚)b
今後ともよろしくお願いします。
Mori Neko
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