2016/04/08 - 2016/04/15
750位(同エリア3772件中)
関連タグ
ペコちゃんさん
- ペコちゃんさんTOP
- 旅行記407冊
- クチコミ106件
- Q&A回答1件
- 621,480アクセス
- フォロワー21人
バルト三国の旅も、いよいよ最後のフィンランド・ヘルシンキです。
2005年3月に北欧を旅行した時は、雪には降られませんでしたが、どこも真っ白・・・凍っている川や湖や海の上を歩いたのを思い出します。
今回は雪もなく天気も良くて、再び訪れたヘルシンキの街をゆっくり歩くことが出来ました。
この国もロシアと国境を接しているため、エストニアと同様、18世紀以降ロシアの支配を受けます。
人口(547万人)とGDPの規模が日本の北海道とほぼ同じフィンランドは、農林業中心の経済から、現在は携帯電話のノキアなどハイテク産業中心の工業先進国になっています。
また、教育水準が高く、日本も負けてはいられません。
しかし、高いのは教育水準だけでなく、物価も高い!・・・フィンランドの通貨はユーロですが、消費税が最大24%の高率税金国家だけに、物価の高さは世界有数で、旅行者泣かせです。
最初にヘルシンキからワルシャワへトランジットした時に、ヘルシンキ空港でペットボトルの水を買ったお仲間がいましたが、 ” 4ユーロもしたわよ ” とブツブツ言っていました。
でも、旅の最後にヘルシンキの街を歩いて、旅の良い締めくくりが出来ました。
写真は、元老院広場に建つヘルシンキのランドマークのヘルシンキ大聖堂。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス 船
- 航空会社
- フィンランド航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- JTB
PR
-
ツアー最終日の7日目は、ホテルを6時15分に出発して、フェリーでヘルシンキに向かいます。
5時半にラディソン・ブルのロビーで朝食のランチボックスを添乗員さんから受け取り、港に向かいました。
ラトヴィアのリガからタリンまでは280kmもあるのに、タリンとヘルシンキの距離は僅か83km。 -
タリン港のターミナルは、街の中心部から1kmほどの近さ。
AからDまで4つのターミナルがあり、私達が乗るタリンクの船はDターミナルです。 -
ターミナルの入り口から乗り場まで5分ほど歩きました。
タリン港から聖オレフ教会の高い塔が左側に見えます。 -
ここがヘルシンキ行きの待合場所。
-
エストニアのビール「SAKU」の広告。
ツアーで食事したレストランでは飲めませんでしたが、お仲間に長野県佐久市から来た人がいて、この広告を見て喜んでいました。
サクビールはエストニアを代表するビールのブランドで、19世紀初頭から生産されており、タリンの南方20kmにある街はサクビールに由来して、1866年にサク市となりました・・・因みにサク市と佐久市は2007年に友好都市締結をしています。 -
7時半のヘルシンキ行きに乗ります。
右側の画面では、乗船時のチェックイン方法をイラストで説明しています。 -
これがタリンクシリアラインの乗船チケット。
白の部分に名前が印刷されています。
エストニアもフィンランドもITの国なので、乗船券も航空チケットのように電子化されています。 -
長いボーディングブリッジを歩いて、やっと乗船。
船はタリンクシリアラインのSTAR号。
2007年に建造されたSTAR号の全長は186m、全幅は27.7mで、乗客定員:2080人、ベット数:520、車もかなり積載できる高速フェリーです。 -
フィンランドの船会社「シリヤライン」をエストニアのフェリー会社「タリンク」が2006年に買収し、「タリンクシリヤライン」として再スタート・・・なので、エストニアの国旗が掲げられています。
国旗の青は空、黒は大地、白は雪を表すとともに、黒はこの国の暗黒時代の悲しい歴史を、青は希望・友情・団結を、白は明るい未来とその発展を表しているそうです。 -
定刻にタリン港を出発。
港から見える「タリンテレビ塔」の高さは314m、21階にある展望台は地上170m・・・ソヴィエト連邦の一員だった時代のモスクワオリンピック(1980年)は、日本は不参加でしたが、セーリング競技がタリンで行われ、その時に造られたテレビ塔です。 -
タリンの旧市街の教会が見送ってくれます。
-
この辺りは新市街のビジネス街。
てっぺんに茶色い塔のようなものがあるのが、2泊したラディソン・ブル。 -
大型のクルーズ船と違ってそれほど大きな船ではありませんが、スーパーやハンバーガー店などがあり、国際航路なのでフェリーの航行中は免税店も営業しています。
-
乗船中の揺れはありませんが、デッキに出ると風が強い!
吹き飛ばされないように、夫にしがみついて・・・タイタニックの映画のように格好良くはいきません。 -
わずか2時間でヘルシンキに到着。
フィンランドとエストニアはシェンゲン協定により国境検査がないので、そのまま入国できます。 -
フェリーを降りてバスでヘルシンキの中心街へ行く途中、港の近くに奇怪な像が。
これは、2014年にフィンランドの芸術家が作った「小便小僧」とも言える像で、何と高さは8m・・・少々、気持ち悪いですね… -
ヘルシンキのランドマーク「ヘルシンキ大聖堂」がある元老院広場に10時半に着きました。
13時50分の集合までフリータイムなので、これからヘルシンキの街歩きを楽しみます。 -
ヘルシンキの小高い丘の上に建つ白亜の「ヘルシンキ大聖堂」は、30年の歳月をかけて1852年に完成しました。
今も昔もこの街を優しく見守るシンボル的存在で、まさにへルシンキ観光の最初の一歩にピッタリ。
屋根には12使徒の像が飾られています。 -
帝政ロシアの支配下にあった1812年に、ロシア皇帝・アレクサンドル1世が都をトゥルクからヘルシンキに移し、それ以来、ヘルシンキは首都として栄えてきました。
石畳の真ん中には、かつてフィンランドを統治していたロシア皇帝・アレクサンドル2世の像が、市内を見守るように建っています。 -
この像は1894年に置かれ、アレキサンドル2世は今でもフィンランドで敬愛されています。
-
ヘルシンキ大聖堂の前には、約40万個の御影石が引きつめられた元老院広場(セナーティ広場)が広がっています。
街の中心に位置するこの広場は、ヘルシンキで最も古い歴史地区。 -
へルシンキ大聖堂は、初めは真ん中のドームがひとつあるだけでしたが、その後、鐘楼や礼拝堂や4つの小さなドームが付け加えられ、30年の歳月をかけて完成しました。
当初、大聖堂はその建設を始めた皇帝ニコラウス1世に因みニコラウス教会と呼ばれていましたが、1959年にヘルシンキ大聖堂と名称を変えています。 -
カトリックの大聖堂・教会と比べると、内部はシンプルですが、静かにじっくりとお祈りするための教会でしょう。
-
入口の上にある、5614本のパイプを使ったオルガン。
-
ヘルシンキ大聖堂はフィンランドの国教・福音ルター派の総本山・・・マルティン・ルターの像がありました。
-
この後は、添乗員さんから貰ったヘルシンキの散策MAPを片手に、ヘルシンキの街歩きに出発します。
-
ヘルシンキの街はトラムなどがありますが、市内の主要観光スポットは、街の景色を楽しみながら殆ど歩いて回れるのが魅力。
-
ヘルシンキ中央駅は1860年に開業しましたが、現在の駅舎は1919年に完成・・・フィンランド産の花崗岩で造られた美しい駅は、1922年に完成した高さ48.5mの時計塔と共に目を引きます。
-
正面出入り口の両脇に2体ずつ、計4体のランプを持った像が鎮座しています。
このランプは、夜には点灯します。 -
駅の周辺には、地下鉄・トラム・バスターミナルなどがあり、ヘルシンキの交通の玄関口として、一日に約20万人もの人々がこの駅を利用しています。
-
建物入口は木製の扉になっており、北国らしさを感じます。
-
ここは、日本で言う「みどりの窓口」。
-
駅舎の中も広々としていて、光が差し込むロビーは100年前に作られたとは思えないモダンな雰囲気。
待合室は、初代駅舎時代の1911年にロシア皇帝用に造られましたが、第一次世界大戦中には臨時病院として使用されたこともあります。 -
1887年に完成した、ヘルシンキ駅前の広場に面した所にある国立の「アテネウム美術館」・・・展示品は主にフィンランド人の絵画ですが、ゴッホやセザンヌなどもあります。
-
「ヘルシンキ現代美術館(キアズマ)」は、モダンアートの専門美術館として1998年にオープン・・・フィンランド人作家を中心に50年代以降のアートを紹介しています。(キアズマとはギリシャ語で「交差」の意)
ここは美術鑑賞でなくトイレの借用で立ち寄りました。 -
アメリカ人建築家のスティーブン・ホールが設計した建物は斬新で、建物自体がアート。
-
美術館の正面には、フィンランドの英雄・マンネルヘイム元帥の功績を讃える記念像・・・1939年にソ連軍がフィンランド侵略に踏み切った時に、マンネルヘイムはフィンランド国軍総司令官に任命され、第二次世界大戦を経て1944年から1946年まで大統領を務めました。
像の高さは6.3mで1960年に完成。 -
美術館の先にある「フィンランド国会議事堂」。
1931年の建築で、1980年代に改装されましたが、今回も改装中。
パルテノン神殿のような姿を見たかったのですが・・・ -
前回の旅行で印象に残った「テンペリアウキオ教会」に、もう一度行きました。
この教会は、フィンランド福音ルター派教会に属しているキリスト教会で、スオマライネン兄弟によって設計され、1969年に完成しました。
「ロックチャーチ」と呼ばれるテンペリアウキオ教会は、天然の小さな岩山を10mくり抜いて地下に造られており、外から見るととても教会とは思えません。 -
この地区に教会を造る計画は1930年代にありましたが、第二次世界大戦の勃発で計画は中断し、1961年に改めてデザイン・コンペが開かれ、スオマライネン兄弟による設計案が採用されて造られた教会です。
このプレートに描かれている教会が、もともとのプラン。 -
岩をくり抜き、掘り下げて造った内部は、外観からは想像がつきません。
ドームでおおわれた天井には直径24mの銅板があり、その周りには180枚の天窓のガラスが張られています。
「太陽」を表す銅板と天窓からこぼれる自然の光は、教会の中を明るく照らすだけでなく、神聖な感じさえします。 -
教会の中央には、花崗岩をカットした、ささやかな祭壇と小さな十字架があります。
-
教会の壁は、くり抜いた岩盤がそのまま使われていて音響効果が優れているため、コンサートにもよく使用されるそうです。
1000席ほどの座席の左側には、大きな金色のパイプオルガン。 -
世界にふたつとない、岩の教会・テンペリアウキオ。
2階から見ると、「岩」の教会というよりも、むしろ「光」の教会です。
それくらい天窓からさす自然光が神秘的で、ひとときの静寂の中、光に包まれているようでした。 -
華美な装飾が一切ない、岩肌がむき出しの教会で、その光と影がフィンランド建築の素晴らしさを映し出している、そんな気がしました。
前回の旅行の時に一番印象的だったこの教会に、再び来ることが出来て幸せです。 -
テンペリアウキオ教会近くのお土産屋・・・フィンランドにはサンタさんが似合います。
-
2階建ての観光バス。
-
「ヘルシンキ自然史博物館」・・・本物の剥製が生きているかのように展示されており、大変迫力があります。
-
「VIRGIN OIL」の看板が掲げられた存在感のある建物・・・オリーブオイルの会社かと思ったら、イタリア料理の店だそうです。
-
「 Forum(フォルム) 」 は、若者向けの店や毛皮店・スポーツ店・おもちゃ屋やムーミンショップなど何でもあるショッピングセンター。
レストランやファーストフードのお店も沢山入っています。 -
ストックマンデパート北側の小さな広場にある「三人の鍛冶屋像」・・・社会的な連帯や労働讃美をテーマとした像で、1932年に設置されました。
-
「STOCKMANN」はフィンランドで一番古いデパート。
トイレストップで立ち寄りましたが、買い物はパス。 -
デパートの周辺はトラムも走る中心街。
-
フィンランドで絶対に外せないブランドは、ムーミンとmarimekko(マリメッコ)。
1951年に設立されたマリメッコは、世界各地に150以上の直営店を持ち、日本でも43店舗があります。
どうせ買うなら本店で、ということで、ヘルシンキのメインストリート・エスプラナーディ通りに面した本店に行きました。 -
社名とブランド名になっているマリメッコとは「小さなマリーのためのドレス」という意味で、今や洋服から雑貨まで豊富な商品を提供しています。
本店には日本人の店員さんがいて、親切に対応してくれました。 -
今やマリメッコの代名詞となっているウニッコ (Unikko) 柄。
息子たちの嫁にもと、同じデザインで色違いのバッグを3つ買いました。
私のバッグは、コレ。 -
スウェーデンやロシア行きの船も行き交うエテラ港の周辺に「マーケット広場」があります。
売られている物は、新鮮な海の幸・森の幸から、おみやげにぴったりな民芸品、地元の人も愛用する手作り日用品まで、様々。 -
広場の一角にあるこの碑は、ロシアのニコライ1世の皇后であるアレクサンドラ妃が、1833年にフィンランドを訪問した時の記念碑。
-
エテラ港を見ると、右側の埠頭にシリアラインの船が停泊中・・・前回の北欧旅行の時にストックホルムからヘルシンキまで乗ったことを思い出します。
-
ヘルシンキ中心部の観光を済ませ、12時半になったのでマーケット広場の右先にあるオールド・マーケットホールでランチタイム・・・たくさん歩いたので、お腹もペコペコです。
-
1889年にオープンした歴史ある「オールド・マーケットホール」・・・レンガ造りの素敵な外観で、2014年にリニューアル・オープンしました。
-
中に入ると、ズラッとお店が並んでいます。
-
新鮮な野菜や肉・魚など、何でも揃っています。
-
マーケットの中には、気楽に軽い食事が出来る店が何軒かあります。
-
一番奥にあるシーフードのお店を覗くと、オープンサンドが5ユーロ、スープが10.5ユーロ、中瓶のビールが8.5ユーロ・・・ヘルシンキは物価が高いですね。
-
でも、オープンサンドがすっごく美味しそうなので・・・
-
今回の旅行の最後の食事は、やはりこの店で食事をすることにしました。
テーブル席が3テーブルだけの店なので、空くのを待って着席。
ちょうど、名古屋から来た一人旅の若い女性が隣の席にいたので、シャッターを押してもらいました。
その代わりと言う訳ではありませんが、明日タリンに行くということなので、激安のチョコレート店のことを教えてあげました・・・旅先でのちょっとした触れあい、楽しいですね。 -
サーモンとエビのオープンサンドにビール、それにシーフードスープとベークドポテトで約4千円・・・思い出に残るランチになりました。
勿論、お味は最高でした。 -
ヘルシンキ大聖堂からほど近い沿岸の丘にそびえ立つもう一つのランドマークが「ウスペンスキー寺院」・・・マーケット広場の東にそびえる北欧最大のロシア正教の教会です。
集合時間まで余り時間がありませんでしたが、少し急ぎ足で教会を目指しました。 -
「玉ねぎ」のような黄金に輝く13のクーポラを持つ赤レンガの教会は、ロシア人建築家・ゴルノスターエフによって設計され、1868年に完成しました。
-
教会の内部は、シンプルなヘルシンキ大聖堂とは対照的で、きらびやかな空間が広がり、圧巻です。
ヘルシンキ大聖堂が「威厳」とすれば、ウスペンスキー寺院は「装飾」と言えるほど、見た目が美しい教会です。
巨大なシャンデリアが天井から吊り下がってます。 -
ロシア正教の教会ということで、イコノスタシスも立派で迫力があります。
-
ビザンチン様式の特徴であるドーム屋根の装飾も見応えがあります。
天井ドームには、無数の星が描かれ、まるでプラネタリウムのよう。 -
高台にあるウスペンスキー寺院からは、ヘルシンキ大聖堂もよく見えます。
-
クリーム色の外壁が美しい大統領官邸の建物。
-
しっかり警備されています。
-
集合場所の元老院広場に戻る途中、こんな大きなワンちゃんがお散歩。
-
いよいよ帰国の時間が近づいて来ました。
14時15分にヘルシンキ国際空港に到着。 -
スーツケースは預け、マリメッコは手荷物で。
-
17時15分の成田行に搭乗します。
-
機体横付けでなく、バスで移動。
-
マリメッコデザインのフィンランド航空機にタラップを登って乗り込みます。
-
今回は、行きも帰りも飛行機は満席でした。
最初の機内食にはお蕎麦やご飯もあり、何だかホッとします。 -
成田着陸前の軽食は、ハンバーグ。
いろんなものに感動し、美味しいものを頂き、日本各地から参加した人達との触れ合い等々に感謝し、また無事に帰国できたことに感謝しつつ、 ” 次は何処へ行こうかな ” 。
この旅行記のタグ
関連タグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ペコちゃんさんの関連旅行記
ヘルシンキ(フィンランド) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ヘルシンキ(フィンランド) の人気ホテル
フィンランドで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
フィンランド最安
487円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
84