2015/07/29 - 2015/07/31
834位(同エリア2109件中)
Yasoさん
日本百名山で,槍ヶ岳と剣岳が最難関と聞いて以来,一度は登ってみたかった槍ヶ岳についに行くことにしました。リュックサックを新調しての初登山です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
7月29日
朝5:40頃出発です。新しいリュックに少し違和感を感じながらのスタート。
新宿から特急スーパーあずさで松本まで行きます。
松本で,自販機で上高地行きの往復チケットを購入。
続いてアルピコ交通上高地線で松本から新島々へ。何やら今はやってるのか,アニメのラッピング車両でした。
写真=新宿駅のスーパーあずさ1号です -
新島々からバスで上高地へ。
バス内で弁当食べますが,カーブが多く割と苦労しました(笑)。ダムやトンネルも多し。枝分かれするトンネルが珍しいと思いました。
上高地バスターミナルに到着!
とりあえず,帰りのバスの整理券を入手します。
写真=上高地バスターミナルです -
さて,歩き始めます。
しばらくは遊歩道的な道を歩く事になります。
写真=河童橋ですが,人が多くて全然登山の雰囲気じゃないですね(笑)
キャンプ場を通ると中高生っぽい若者たちが。林間学校かな。 -
この辺は,まだまだ登山目的じゃない様な人達に会いますね。
写真=明神分岐に着きます。 -
明神分岐を越えると,人が少なくなる感じです。そして日なたは暑いです。
徳沢の辺りで横腹が痛くなってきました・・・。これはヤバい,ヘタしたらあきらめなくては,と思いつつ歩きます。
写真=梓川です -
横尾に到着。
お菓子食べたら腹痛が治った感じです。よし!空腹からくる腹痛でしょうか・・・?
写真=横尾山荘です -
遊歩道はここで終了です。横尾からは登山者しか行けない様です。
そしてここからは,会う人がかなり少なくなりました。 -
ようやく結構な登りになってきて,槍沢ロッヂに到着!上高地から3時間半ほどかかりました。
本日はここに泊まります。宿泊カードを記入して受付です。 -
クツを持って2階の部屋へ。
10人部屋だけど,狭いなぁ(苦笑)。タナが片側にしかないし・・・。しかも,僕の寝床は真ん中になってしまいました(写真のノートが置いてある所)。これは結構厳しそうだ・・・。
ここはまだ標高が低めの山小屋だからか,風呂があるので行ってみます。
水道は一つでぬるめですが,入れるだけいいというものです。
一緒に入った人に話しかけられましたが,同郷の方でした(!)。夜行バスで来たそうな。「3列シート」とかで「結構いいよ」言ってました。「午前中が勝負。この時期の槍(ヶ岳)は午後はどうしてもダメだよね」と。なるほど。 -
食堂に行き,夕食をいただきます。
隣りの女性がごはんをよそってくれました。山小屋だとこういう事がありますよね。
おかずは鶏肉と豆腐ハンバーグでしょうか,美味しかったです。ごはんおかわり出来るのも良し(おかわりもよそってくれました・笑)。
歯磨きや水くみで外に出ますが,涼しい!
少しマップを見て,明日の事を考えます。
する事もないので,19時前に寝ます。う〜む,両隣りの間隔が狭い・・・。 -
7月30日
周囲のいびき攻撃がすごかったですが(笑)耳栓で防御したおかげか,そこそこ眠れました。
4時頃起きます。
朝食の後,弁当を入手。 -
5:40頃出発。出だしは晴れてて良し,です。
割とのぼりが続きました。
写真=ババ平と思われます
-
雪渓の下を川が流れてます。知らないでこの上を歩いてたりすると,ちょっと怖いですね。
-
雪渓を2つ越えます。行く人みんな,アイゼンは着けてない様でした。僕も一応簡易アイゼンを持ってきましたが,着けずに歩きました。
-
のぼりがまだまだ続きます。
まだペースがつかめないのか,結構しんどく一休みします。標高は約2200mなので,まだ1000mくらい登るのか!
その後,天狗原分岐(=写真)に着きます。約2320m。 -
最後の水場に着きますが,まだ水がかなりあるので触るだけに。冷たい!
写真=最後の水場近くです,グリーンバンド?(上の方がかなり雲に覆われて来ました・・・ヤバい) -
播隆窟です。
槍ヶ岳に初めて登り,誰でも登れる様にと道を整えたり,いろいろしてくれた播隆という方が,来るたびに利用した洞窟だそうです。 -
その後はこんな岩場の道を歩く事になりました。
霧雨が降ってきた・・・。 -
写真=殺生分岐に着きますが,視界がほとんどききません。
雨も強くなってきたので,約2800mの所で雨具を着る事に。そこからはもう景色も見えず,雨の中をひたすら登り続ける感じでした。 -
出発してから4時間弱で槍ヶ岳山荘に到着!
しかし着いたはいいけど,頂上に登れるのか不安です。とりあえずしばらく山荘の中で休みますが「今日はもう無理やろ」と言っているおじさん方もいます。
さて,どうする? -
外に出ると,雨がやみ気味なので,チャンスと思い頂上を目指します!
正に岩山という感じです。人がほとんどいないのが,いいのか悪いのか・・・(ちなみに「手ぶらでヘルメット」が推奨されてるのに,ヘルメットなしでリュック背負ったまま来てしまいました・・・)。 -
○印,矢印はあるものの,え?どこに道が?と思ってしまいました。どこに手をかけ足をかけるか分からない・・・。
周囲に誰もいない状況で,足場がなかなか見つからないと,ちょっとした恐怖でした。下はガケだし。
これが百名山最難関,槍ヶ岳の正体か,とやっと分かって来ました。山荘までは普通の山だったからなぁ。
それでも,たまに下りてくる人に勇気づけられる感じです。 -
ハシゴがまた垂直で緊張します。が,やはりないよりはクサリやハシゴがあった方がいいなと思いました。
写真=最後に2つのハシゴを上って・・・ -
槍ヶ岳の頂上に到達!(3180m)
誰もいなかったので,少し独り占め状態を味わいます(でも天気や下りの心配があり,手放しのいい気分ではなかったです)。 -
帰ってから「槍ヶ岳の頂上って1人か2人くらいしかいられない程狭いの?」とか聞かれましたが,そんなことはなく何十人かいられるくらいの広さでした。
-
さて下りですが,下りの方が楽だし恐怖感もなかったですね。
-
山荘に戻ります。
雨がやみ,霧も晴れてきたので,少し待って完全に晴れた姿を撮ろうとしますが,そんな甘くはないな・・・。
-
また曇ってきたし,山荘も人でいっぱいなので出発します。
東鎌尾根はどこから行くんだ?と思ったら,ちょっと下って「西岳方面」と表示されてました。
写真=殺生ヒュッテを見つつ,結構な岩場を歩きます -
写真=北鎌尾根方面です。
ちなみに2人の方に,槍ヶ岳頂上まで登ったかどうか聞かれました。天気が良くないので,行けるかどうか気になる様です。 -
写真=常念岳に向かって歩く様な形になってます。本日の宿,ヒュッテ大槍も見えてきました。
-
12時過ぎにヒュッテ大槍に到着!
受付して中に入りますが,もう何人も来てます。早いなぁ。
槍ヶ岳の頂上で食べる予定だった弁当を食堂でいただきます(ちらし寿司弁当?)。
部屋,というより寝床のエリア,このスペースに6人?昨日よりキツいかも・・・。と思いきや,基本は4人で本日は僕を含めて3人だそうで。しかも僕は端っこなので,昨日よりは心地よさそう。
14時前に外で音がする,と思ったら大雨の様です。危なかった。早く来ておいて良かった。 -
その後,する事もないので寝たりしてました。ちなみに隣りの人のイビキ,かなりきてる!(苦笑)
その隣りの人が「今(槍ヶ岳)見えてますよ」とか勧めるので,外出て槍ヶ岳を見る事に。
写真=まだ上の方にガスがかかってますが,かなり見えてきました! -
天気が良くなったので,他の山々も見えていい感じです。
写真=あのギザギザの山が気になる・・・あれが穂高岳? -
ここは食事が素晴らしい,という情報を得てましたが,夕食は山小屋とは思えない洋食です!(ワイン付き)
しかもオリジナリティのあるメニュー,味付けも良くてかなり満足でした。
みんなで取り分けて食べるパスタを取り損ねたのが,悔いが残る点ですが(苦笑)。 -
再び隣りの人に勧められ,外に行きます。
おお!まだ影にはなっているけど,ようやく全体の形が見えた!しかしすごい角度です,斜面が。
19時過ぎにはちゃんと寝てました。ワイン飲んだからか,すぐ眠れた様です。 -
7月31日(ちなみに僕の誕生日です・笑)
トータルで12時間くらい寝床にいました(苦笑)。そのうち8〜9時間は睡眠してたかも。
まさに良く寝た状態で4時頃起きます。
そしたらまたまた隣りの人が「今,天気よくてバッチリ見えます!」と教えてくれました。
行ってみると,ホントだ!バッチリ見える!岩肌まで。ついにやった!
いや〜よくアレに登ってきたな,とか思いました。 -
朝食食べますが,スクランブルエッグがやたら美味し!どんな作り方してるんだ?と思うくらいでした。
食後,同寝床の2人ともすぐ出かけるそうで。隣りの人は10時間のコースだから早く出ないと間に合わないとか?大キレットのコースを縦走して,涸沢辺りに泊まりたいとの事。すごいな。
僕はトイレの個室で,壁に貼ってある「日本の山の高さランキング」を見てました。ふ〜ん,日本で3000m以上の山は21かぁ。 -
5:45頃出発します。
「上高地方面」へ行きますが,しばらく行くと上の方でおじさん方が「あれ?こんな下るはずないぞ?」と。確かに東鎌尾根ではない様で・・・。もう戻る気力もなかったのでそのまま行きます。
写真=槍ヶ岳の隣りの大喰岳と中岳と思われます -
行きの道に出た後,後ろを振り返ると,行きは全く見えなかった槍ヶ岳がハッキリと見えました。これを見ながら登りたかったなぁ・・・。
-
雪渓の所でおじさんが「いい水が出てますよ」と言って汲んでましたが,僕は通り過ぎます。怖いやん・・・(苦笑)。
-
行きの最後の水場で,また僕はたっぷりあったので汲み損ねました。かなり冷たいのに。
写真=分かりにくいですが,水場です(左上辺りから水出てます) -
天狗原分岐で,天狗池(いい槍ヶ岳の写真が撮れるそうです)の方へ行ってみようかと思いましたが,ヒザが痛くなり気味でやめます。
その後は順調に下ります。
写真=帰りの雪渓ですが,この辺はひかげで涼しかったです
ババ平で学生と思われる集団とすれ違いました。人によって「こんにちは」「おはようございます」とあいさつが変化。そうなんだよなぁ,迷うんだよなぁ,何時頃から「こんにちは」にするか・・・(笑)。
ちなみに7時半頃「こんにちは」のおじさんもいました。山の時間は早いんだよなぁ。 -
槍ヶ岳に見立てた「槍見」という所がありました。丁度すれ違った若者2人が「あ,あれ槍なの?」と。騙されたな・・・(笑)。
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8時頃,槍沢ロッヂに着きました。少し下った所に槍沢ロッヂ専用の水力発電所(?)が。
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川の水しぶきのせいか,幻想的に見えてました。そしてこの辺は川の水がキレイです。
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9:10頃,横尾に到着。
ちょっと吊橋の真ん中辺りまで行ってみます。
写真=吊橋から見える山は明神岳?
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10時頃,徳沢に着きます。
写真=徳澤園です -
10:45頃,明神分岐に着きます。
明神館に入って明神カレーを食べてみました。水3杯も飲んでるし。
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ここから行きと違うコースへ。
明神橋に行ってみますが,渡ると明神岳が真ん前に見えました。 -
100年以上の歴史がある嘉門次小屋の前を通って・・・
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穂高神社奥宮へ。
明神池は有料の様ですが,せっかくだから行ってみる事に。 -
明神池です。
水の流れがないのに透き通りつつ,枯れ木がいい味を出していて神秘的な雰囲気でした。
奥の方まで歩ける様で,一番奥に行くと割と流れが急になってました。 -
さて遊歩道的な道を歩きますが,日本の子供と欧米人と思われる子供が話しながら歩いてました。お,国際交流だ,と思いましたが「撲殺とか・・・」「絞殺って知ってる?」「車で殺す?」「首絞めて」って殺し方の種類教えてるし・・・。どんな国際交流やねん(苦笑)。
写真=湿地帯を歩き,もうすぐ河童橋です -
12:35頃,河童橋に戻りました。
やはりこの辺は人多いです。橋の上で家族連れに写真撮影頼まれました。
上高地バスターミナルまで行き,売店でおみやげ買ったりして,同じコースで無事帰ります!下界は暑いなぁ・・・。
とにかく念願の槍ヶ岳に登れて良かったです。後は,いつか剣岳だな。
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