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JR総武線西千葉駅より徒歩約10分、大日寺(だいにちじ、千葉県千葉市稲毛区轟町)は千葉介7代千葉頼胤(ちば・よりたね、1239~1275)により建立され、源頼朝より代々の将軍及び常兼(つねかね)以下16代の千葉介一門の菩提寺として伝えられている真言宗豊山派の寺院です。。<br /><br />そもそも千葉氏は桓武天皇の孫にあたる平高望(たいら・たかもち)の五男平良文(たいら・よしぶみ)の子孫と伝えられ、その孫である平忠常(たいらの・ただつね、967~1031)は房総半島に勢力を蓄え、彼の息子たちが地縁を拡げるなか武士団を形成しています。<br /><br />大治元年(1126)、常忠の曾孫常兼(つねかね、1045~1126)の子常重(つねしげ、1083~1180)はそれまでの大椎(おおじい)から千葉に本拠を移し、以降千葉氏は平安時代より権介(ごんのすけ)を代々世襲した経緯により「千葉介(ちばのすけ)」と称され、後に奥州藤原氏征伐や承久の変を経て全国に獲得した新所領に一族が下向した庶流に対し千葉氏惣領家の称号であったと言われます。<br /><br />ご存じのとおり治承4年(1180)8月、伊豆において源頼朝が平氏に対し挙兵するも平氏方大庭景親(おおば・かげちか)の追討を受け石橋山の戦いで敗れ、再起を図るため安房国に逃れます。<br /><br />やがて千葉介当主である千葉常胤(ちば・つねたね、1118~1201)は安房国逃亡中の頼朝が派遣した家臣の訪問を受け、頼朝側に参陣するよう求める親書に接しいち早く要請に応え一族挙げて味方すると表明、後日下総国府台に着陣した頼朝を常胤は子息六名と郎党300騎を動員し改めて頼朝忠誠を誓い、頼朝は痛く感動し「須らく司馬(介)をもって父と為す」と語ったというエピソードがあります。<br /><br />千葉氏十六代が並ぶ五輪塔の傍らには「大日寺と千葉氏累代の墓碑」と題する由緒が次の通り記載されています。<br /><br />「大日寺と千葉氏累代の墓碑<br /><br />大日寺は真言宗豊山派の名刹で、千葉頼胤が源氏三代の霊を供養するために、建長6年(1254)松戸の馬橋に創建したものを、弘安7年(1284)頼胤の子胤宗によって千葉氏の菩提寺として千葉に移されたと伝えられています。昭和20年の戦災で全山焼失にあい、千葉神社の南側(現在の通町公園)から現在の地に移りました。<br /><br />境内には、16基の五輪塔が整然と並んでいます。これ等の五輪塔は、千葉常兼から胤将に至る千葉氏16代の墓碑と伝えられ、銘文は判読できませんが、鎌倉時代から室町時代にかけての代表的なものです。五輪塔の各部の名称は、上から空輪、風輪、三段目の屋根状のものを火輪、四段目を水輪、五段目を地輪と呼んでいます。<br /><br />なお、これ等の五輪塔とともに基部に「文安2年(1445)6が地う□日」の紀年銘をもつ室町時代の多層塔があります。千葉市教育委員会 」<br /><br />

下総稲毛 13世紀中葉に源氏三代の霊供養のため千葉頼胤によって創建された古刹で後に千葉氏の菩提寺として当主十六代の五輪塔を祀る『大日寺』散歩

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2016/02/11 - 2016/02/11

982位(同エリア1416件中)

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滝山氏照

滝山氏照さん

JR総武線西千葉駅より徒歩約10分、大日寺(だいにちじ、千葉県千葉市稲毛区轟町)は千葉介7代千葉頼胤(ちば・よりたね、1239~1275)により建立され、源頼朝より代々の将軍及び常兼(つねかね)以下16代の千葉介一門の菩提寺として伝えられている真言宗豊山派の寺院です。。

そもそも千葉氏は桓武天皇の孫にあたる平高望(たいら・たかもち)の五男平良文(たいら・よしぶみ)の子孫と伝えられ、その孫である平忠常(たいらの・ただつね、967~1031)は房総半島に勢力を蓄え、彼の息子たちが地縁を拡げるなか武士団を形成しています。

大治元年(1126)、常忠の曾孫常兼(つねかね、1045~1126)の子常重(つねしげ、1083~1180)はそれまでの大椎(おおじい)から千葉に本拠を移し、以降千葉氏は平安時代より権介(ごんのすけ)を代々世襲した経緯により「千葉介(ちばのすけ)」と称され、後に奥州藤原氏征伐や承久の変を経て全国に獲得した新所領に一族が下向した庶流に対し千葉氏惣領家の称号であったと言われます。

ご存じのとおり治承4年(1180)8月、伊豆において源頼朝が平氏に対し挙兵するも平氏方大庭景親(おおば・かげちか)の追討を受け石橋山の戦いで敗れ、再起を図るため安房国に逃れます。

やがて千葉介当主である千葉常胤(ちば・つねたね、1118~1201)は安房国逃亡中の頼朝が派遣した家臣の訪問を受け、頼朝側に参陣するよう求める親書に接しいち早く要請に応え一族挙げて味方すると表明、後日下総国府台に着陣した頼朝を常胤は子息六名と郎党300騎を動員し改めて頼朝忠誠を誓い、頼朝は痛く感動し「須らく司馬(介)をもって父と為す」と語ったというエピソードがあります。

千葉氏十六代が並ぶ五輪塔の傍らには「大日寺と千葉氏累代の墓碑」と題する由緒が次の通り記載されています。

「大日寺と千葉氏累代の墓碑

大日寺は真言宗豊山派の名刹で、千葉頼胤が源氏三代の霊を供養するために、建長6年(1254)松戸の馬橋に創建したものを、弘安7年(1284)頼胤の子胤宗によって千葉氏の菩提寺として千葉に移されたと伝えられています。昭和20年の戦災で全山焼失にあい、千葉神社の南側(現在の通町公園)から現在の地に移りました。

境内には、16基の五輪塔が整然と並んでいます。これ等の五輪塔は、千葉常兼から胤将に至る千葉氏16代の墓碑と伝えられ、銘文は判読できませんが、鎌倉時代から室町時代にかけての代表的なものです。五輪塔の各部の名称は、上から空輪、風輪、三段目の屋根状のものを火輪、四段目を水輪、五段目を地輪と呼んでいます。

なお、これ等の五輪塔とともに基部に「文安2年(1445)6が地う□日」の紀年銘をもつ室町時代の多層塔があります。千葉市教育委員会 」

旅行の満足度
3.5
交通手段
JRローカル 徒歩
  • 大日寺・全景<br /><br />道路から大日寺山門方向を一望、二階建ての薬師堂が視野に入ります。

    大日寺・全景

    道路から大日寺山門方向を一望、二階建ての薬師堂が視野に入ります。

  • 大日寺・山門

    大日寺・山門

  • 大日寺・史跡石碑(右側)<br /><br />山門傍らには千葉市重要文化財として「史跡千葉市十六代廟所五輪塔」と刻された石碑が建っています。

    大日寺・史跡石碑(右側)

    山門傍らには千葉市重要文化財として「史跡千葉市十六代廟所五輪塔」と刻された石碑が建っています。

  • 史跡石碑(左側)<br /><br />相反する左側には累代五輪塔を紹介する古い石碑が建っています。

    史跡石碑(左側)

    相反する左側には累代五輪塔を紹介する古い石碑が建っています。

  • 大日寺・六地蔵<br /><br />山門を潜ると右手には六地蔵が控えています。

    大日寺・六地蔵

    山門を潜ると右手には六地蔵が控えています。

  • 大日寺・境内<br /><br />参道を途中で山門方向を振り返ります。

    大日寺・境内

    参道を途中で山門方向を振り返ります。

  • 薬師堂<br /><br />珍しい二階建ての二階部には薬師堂が配されています。尚一階は大日寺会館となっています。

    薬師堂

    珍しい二階建ての二階部には薬師堂が配されています。尚一階は大日寺会館となっています。

  • 大日寺・薬師堂

    大日寺・薬師堂

  • 大日寺・薬師堂

    大日寺・薬師堂

  • 大日寺・本堂(全景)<br /><br />正式には「阿毘蘆山大日寺」と称する真言宗豊山派の寺院となっています。

    大日寺・本堂(全景)

    正式には「阿毘蘆山大日寺」と称する真言宗豊山派の寺院となっています。

  • 大日寺・本堂扁額<br /><br />「密乗院」と書かれた院号が本堂上部に掲載されています。

    大日寺・本堂扁額

    「密乗院」と書かれた院号が本堂上部に掲載されています。

  • 大日寺境内案内図

    大日寺境内案内図

  • 大日寺と千葉氏累代の墓碑<br /><br />千葉氏の由緒が記載されています。

    大日寺と千葉氏累代の墓碑

    千葉氏の由緒が記載されています。

  • 千葉氏累代五輪塔群<br /><br />千葉常兼から胤将に至る千葉氏16代の五輪塔が安置されています。<br /><br />

    イチオシ

    千葉氏累代五輪塔群

    千葉常兼から胤将に至る千葉氏16代の五輪塔が安置されています。

  • 千葉家の墓<br /><br />右端には「千葉家の墓」と刻された石柱があって、その隣には大規模の五輪塔が置かれていますが、判読不可能で常兼のものかどうか判りません。

    イチオシ

    千葉家の墓

    右端には「千葉家の墓」と刻された石柱があって、その隣には大規模の五輪塔が置かれていますが、判読不可能で常兼のものかどうか判りません。

  • 千葉家累代五輪塔

    千葉家累代五輪塔

  • 千葉家累代五輪塔

    千葉家累代五輪塔

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