第41回海外放浪/東南アジアリベンジ旅・その3.〔ミャンマー〕ヤンゴン環状線一周30円の旅

2016/01/27 - 2016/01/28

第29部-133冊目　3/11

皆様、ミンガラバー。
オーヤシクタンでございます。

デジカメをなくし、スマホが盗まれ、ブログ用画像を全ておじゃんにした、昨年の無念旅から早一年‥「来年リベンジしてやる！」
そう思いながらこの1年を過ごして来ましたが、ついにその時がやって来ました。
昨年とほぼ同内容で、ミャンマー～タイ～ラオスを巡ります。

第3話は、日本の中古車両が活躍するヤンゴン環状線を一周します。
それではご覧下さい。

表紙写真‥ヤンゴン環状線で活躍する旧JR東海のキハ48形。

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旅行期日‥2015年1月26日(火)～2月3日(水) 8泊9日

1月27日(水) 第2日目　晴れ。
※徒歩
ヤンゴン空港.7:45…セーマイ.8:05
↓
①ミャンマー市内バス51番.
セーマイ8:15→スーレーパヤー9:38
↓
※徒歩
スーレーパヤー.9:40…ヤンゴン中央駅.10:02
↓
②ヤンゴン環状線(反時計周り).
ヤンゴン.10:45→ヤンゴン.13:33
↓
※徒歩で市内散歩。

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ヤンゴン市バス‥200ﾁｬｯﾄ(20円)
ヤンゴン駅前屋台‥500ﾁｬｯﾄ(50円)
ヤンゴン環状線‥300ﾁｬｯﾄ(30円)
車内販売‥500ﾁｬｯﾄ(50円)
スーレーパヤー付近屋台‥2000ﾁｬｯﾄ(200円)

※1ﾁｬｯﾄ=10円で計算。

エリア ヤンゴン(ミャンマー)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

7:43(ミャンマー時間)
ヤンゴンに着きました。
空港からの交通機関はタクシーのみです。
しかし、ここで安易にタクシーに乗ってしまっては面白味にかけます。
ここは地元民が愛用する公共交通機関にこだわって市内へ向かおうと思い、バス停があるセーマイと言う街へ向かいます。

※ミャンマーと日本の時差は-2.5時間(日本時間10:13)

ヤンゴン国際空港 (RGN) 空港

空港前の通りを右方向へ向かいます。
ここから赤ナンバーの乗合トラックを捕まえてセーマイへ行く方法がありますが、ちょっと難易度が高いので歩いていく事にします。

昨年、片側1車線だった空港前の道路が立派なバイパス道に変貌していました。
ミャンマーの経済発展を実感します。

なんじゃありゃ！

今後、私の乗る飛行機があんな姿にならないように祈ります。

8:00
空港から歩いていくとゲートがあり、この先、大きい通りを右へ行くとバス停のあるセーマイです。

8:03
空港から歩いて20分。
セーマイと言う街に到着です。
テント張りの市場がありました。

来た道の反対方向がヤンゴン市内方面です。
道路を横断します。
横断歩道なんぞありません。
行き交う車の合間を横断‥これ結構命がけです。

8:05
命がけで横断した反対側にバス停があるのですが、はっきりとした標識はなく、なんとなく人が集まっている辺りにバスは停まります。
ここに整列乗車と言う言葉はありません。
自分が乗りたいバスが来たらバスを目がけて走ります。
モタモタしているとおいていかれます。

8:15
セーマイから市内中心部スーレーパヤーに行くバスは51番なんですが‥
書いてある数字はミャンマー数字なんです。

バスの上部に書いてあります。
ちなみに乗ったバスはコレです。

日本の中古バスが数多く走っているのですが、昨年に比べて韓国で活躍した中古バスが増えています。
私が乗ったのも韓国の中古バスでした。

①ミャンマー市内バス51番.
セーマイ8:15→スレーパゴダ9:38

ヤンゴン市内バス51番(セーマイ→スーレーパヤー)‥200ﾁｬｯﾄ(20円)

10分ほど待つとバスが来たので乗りました。
乗客は私以外全てミャンマー人。
ちょうど通勤の時間でバスは満員御礼です。
運賃は一律200ﾁｬｯﾄ(20円)‥車掌に払います。

渋滞の中をノロノロ走り、路上には物売りがいます。

これ座っているのではなく、席がない窓際を陣取って撮影しました。
冷房はなく窓全開で走っています。

写真でお伝えできないのが残念なのですが、バスはクラクションをバンバン鳴らして隙間に大きい車体をねじりこみながら前へ進んでいきます。
急発進急停車は当たり前。
日本だったら即クレームですが、ここはミャンマー‥みんな当たり前の顔をしています。

1時間ほどすると車内がすいてきて、やっと座れました。
足下は鉄板が腐食して道路が丸見え‥
通気性は抜群です。

9:38
セーマイから1時間25分。
ヤンゴン市内の中心部‥スーレーパヤーに着きました。

ちなみに昨年は日曜日だったのでセーマイから45分でスーレーパヤーに着きましたが、平日はやはり混むようです。

スーレーパヤーの向かいにあるマハバンドゥーラ公園にある独立記念塔です。
高さは46m‥これはスーレーパヤーの仏塔と同じ高さなんです。
公園は池や噴水があって市民の憩いの場になっています。

マハバンドゥーラ公園 広場・公園

さて、ヤンゴン市内には日本で活躍していた中古バスが第2の人生を歩んでいます。

これは、東京の京王電鉄バスですね。

あれは、横浜の相鉄バス。

ヤンゴン市内バスで幅をきかせているのは、神奈川県の神奈川中央交通で使われたバスです。
市内のあちこちで見かけました。

その他、横浜市交通局や江ノ電バス、神戸市交通局などのバスも見られました。
カラーがそのままって言うのがいいですね。

スーレーパヤーです。
ヤンゴンの街はこのスーレーパヤーを中心に設計されているそうです。
まばゆく光り輝く黄金の高さ46mを誇る仏塔は改装中でした。

スーレー パゴダ 寺院・教会

10:02
ヤンゴン中央駅です。
コロニアル風の伝統的な建築を模していますが、中は貧相さが募っています。

ヤンゴン中央駅 駅

10:05
駅前の屋台で食事にしましょう。
「カウソエ～カウソエ～」と適当に頼んでみたら‥

※カウソエ‥ミャンマーのうどんみたいな麺。

カウソエと言う平細麺のうどんのような麺にタレをあえて調理された麺料理が出て来ました。
なんの味だかわからないけど旨い！
スープもついてきました。

ヤンゴン駅前屋台‥500ﾁｬｯﾄ(50円)

ヤンゴン中央駅舎内です。
クラシックでシンプルな内装ですね。
昼は照明がつかないので薄暗い感じがします。

２Ｊ‥２ジェイではありません。

２は数字の２ですが、隣りのJはミャンマー数字の２なんです。
ちなみに発音はニーです。

日本語表記なら２二と言った所でしょうか。

その2番線に長距離列車用の車両が待機していました。
ちょっと車内を覗いて見ましょう。

アッパークラスと呼ばれる上級の座席車です。
車内は埃っぽく、あまりきれいではありません。

こちらは普通車にあたるオーディナリークラスです。

単なる椅子ですね。
長時間乗ったらお尻が痛くなりそうです。

ちなみにヤンゴンからマンダレーを走る長距離列車は16時間ほどかかり、過酷な旅を味わえる事間違いありません。

今日はヤンゴンをぐるっと一周するヤンゴン環状線に乗ります。

運賃はエアコン付きが一律300ﾁｬｯﾄ(30円)・エアコン無しが一律200ﾁｬｯﾄ(20円)のようです。
環状線のキップは駅舎でなくホームにあるキップ売場で買えます。

10:35発の内周りに乗ろうとエアコン付きのキップを買いました。
駅員さんに言われたホームに行ってみると…

10:30
あれれ？‥
昨年はJR西日本で特急はまかぜとして活躍していたキハ181系で、グリーン車にも乗れたのですが…
今回、停まっていたのはJR北海道から来たキハ40形でした。

プラットホームの断面が低く列車との段差が大きいです。

ありゃりゃ‥
車内はロングシートのみです。
冷房もあまり効いていませんね。
これでは面白味にかけるなぁ‥

10:35
実は10:35発のエアコン列車の後に10:45発のノンエアコン列車があるんです。
こちらはJR東海で活躍していたキハ48形です。
前面方向幕には「快速.多治見」と書いてあります。
岐阜～美濃太田～多治見を走る太多線で活躍していた車両ですね。
乗ってみましょう。

②ヤンゴン環状線.(反時計回り)
ヤンゴン.10:45→ヤンゴン.13:33

ヤンゴン環状線(エアコン車)‥300ﾁｬｯﾄ(30円)

ヤンゴン環状線 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

ワンマン列車の乗降案内の張り紙がそのままです。

そしてワンマン時の運賃表示電光板もそのままです。
ミャンマーでは、言うまでもなく使われていません。

おおっ!
こちらはクロスシートですよ。
エアコン車のキップを持っていましたが差額は日本円で10円ほどなので、こちらに乗る事にしましょう。

残念なのは下の窓が開かないんです。
おまけに上窓を下げるとスモークがかかってしまって座っていると景色がよく見えなくなってしまいます。

10:48
定刻の10:45‥列車はゆっくりと走り始めました。
ヤンゴン環状線(反時計回り)一周2時間50分の旅の始まりです。

列車は環状線へゆっくりと入っていきます。

ヤンゴンから二駅目のMa Hlwa Gone駅に着きました。
反対側の列車が昔からのヤンゴン環状線の車両で、窓ガラスがない貨物車と間違えそうな車両です。

ヤンゴンから20分も走ると田園風景に変わります。

列車の速度は遅いです。
右に左にゆさゆさ揺れながら時速20～30キロぐらいで環状線45キロを2時間50分ほどかけて一周します。

パイナップルをお盆に乗せた物売りがやって来ました。
喉が渇いたので買ってみました。
1人前3房もあってボリュームたっぷりです。
甘くて美味しいパイナップルでした。

車内販売パイナップル‥500ﾁｬｯﾄ(50円)

ヤンゴン環状線を快走(‥と言っても時速30キロぐらいなんですが‥)するRBE3046 (旧JRキハ48形)。

右‥

左へとカーブしていきます。

のどかな風景が続きます。

ズームしてみましょう。
昔からのミャンマー伝統家屋が建っています。

外回りの列車とすれ違います。
ミャンマーの客車は窓の位置が低いですね。

12:10
ヤンゴン中央駅から1時間25分‥
環状線の真ん中にあたるタニンゴン駅に到着します。
駅のホームに屋台が並んでいます。

タニンゴン駅です。
野菜が積み上げられていてホームを占拠しています。
駅なのか市場なのか深く考えない事です。

同僚とすれ違います。

｢なんだお前もヤンゴンに来たのか｣
｢あぁ、日本にいたらスクラップにされる所だったけどなんとか救われたよ｣
‥そんな会話が聞こえてきそうです。

線路のど真ん中で井戸端ならぬ線路真ん中会議をしていますね。
日本ではありえない光景です。

外周り列車とすれ違います。
機関車にへばりついている人は無賃乗車くさいですね。

すげぇ！
あんなに大きな荷物を頭の上に‥
ミャンマーの女性は力持ちですね。

13:32
環状線1周2時間50分‥
のんびり1周して再びヤンゴン中央駅に入線します。

さぁ、降りますよ。
ボタンを押して‥
なんて事する前に、まだ列車が停まっていないのにドアはいきなり開きます。
ちなみに発車時は動きだしてしばらくしてからいきなりドアが閉まります。
山手線でこの開閉をやったら‥
新聞記事になる事は間違いありません。

休む間もなくキハ48は多治見‥
いやいや、環状線へ再び走っていきました。

異国の地でも頑張れよ～。

ヤンゴン中央駅 駅

おやっ？
隣のホームにはJR東日本からやって来たキハ48形が停まっているではありませんか。
どこを走っていた奴だろ？

こんな時、鉄好きは連結面を覗きます。

あぁ！
JR東日本.郡山工場って書いてある。
私の田舎‥会津若松の磐越西線か只見線辺りで走っていたのか？
妙に親近感が湧いてきます。

JRのロゴもそのまんまです。

ヤンゴン環状線の視察を終えました。
ヤンゴン中央駅に架かる橋を渡っていると‥
JR東海のキハ11形(奥)や、かつてデーゼル急行として一世を風靡したキハ58形(中央)が停まっています。
一昔前の日本の鉄道風景にタイムスリップしたようです。

車両基地の奥にあるのは、福岡県の甘木鉄道で活躍したAR100形ですね。
今はミャンマー鉄道幹部の管内視察用のVIP車両となっているようです。

14:13
スーレーパヤーから南に行くとヤンゴン川が流れています。
そのヤンゴン川に沿ってヤンゴン臨港線があり、昨年は三陸鉄道で活躍したディーゼルカーに乗る事ができました。

あれから1年‥
ヤンゴン臨港線は電化され広島電鉄で活躍した中古電車が走り始めたと情報を受けてやって来ました。
ちなみにこれ、駅です。

パンソダンと言う駅です。

スーレーパヤーから南へ向かい、ヤンゴン川のフェリー埠頭入口の脇にちょこんとあります。

ヤンゴン臨港線の時刻表です。
あらら、みんなミャンマー語なのね。
解読してみると‥。

上から5番目‥矢印のある駅が「パンソダン」駅です。

東方面行き(ストランド通り右方向)
　　　ワーダン→パンソダン→Linsadaung
TRAM1 8:00発 →　8:18発　→ 8:30着
TRAM3 9:35発 →　10:03発 → 10:15着
TRAM5 11:45発 →　12:03発 → 12:15着

西方面行き(ストランド通り左方向)
　　　Linsadaung→パンソダン→ワーダン
TRAM2 　8:35発　→　8:58発　→ 9:15着
TRAM4 10:30発　→　10:43発 → 11:00着
TRAM6 12:30発　→　12:43発 → 13:00着

あれれ！1日たった3往復しかない。
まだ、午後2時過ぎだけど、すでに終電終わっています。
昨年はもっと走っていたのに‥
諦めて撤退しましょう。

※この翻訳をあてにして列車の時間が違っても当方は責任を負えません。

ヤンゴンの古い街並みをぶらぶらします。

15:05
お腹すきましたね。
路上にある食堂で食事にしましょう。

美味しそうな料理が並んでいます。
指差しで適当に注文します。

こんな感じの食堂です。
地元民100%
観光客はいません。

ミャンマーの屋台料理です。

何かをあえたビーフン
豚足のあえ物
カリフラワーの炒め物
スープ

ミャンマーはあえ物が多いですね。
注文すると食材とタレをボウルに入れてさっと混ぜ混ぜした料理が出てきます。

屋台食堂‥2000ﾁｬｯﾄ(200円)

スゲー！
よくひっくり返らないな。
ミャンマーの女性は平行感覚が抜群に優れていますね。

15:30
さすがに昼は暑いですね。
ヤンゴン中央駅に戻って一休み‥

一国を代表する駅ですが、やることのない人達のたまり場みたいになっていて、超のんびりしています。
ここでは、スーツ姿のビジネスマンの姿は見られません。

ヤンゴン中央駅 駅

駅でぼんやりとしていたら‥
JR北海道出身のキハ40がやって来ました。

続いて、昔からの車両の列車が到着しました。
ホームでない所でも乗客の乗降があるのが日本ではありえない事ですね。

そろそろ宿へ向かう事にしましょう。

つづく。

この旅行記へのコメント （3）

• ateruiさん 2018/01/16 22:36:49

  素晴らしいです

  鉄道車両と言い
  バスと言い
  なじみ深いもので
  安心です
  ビルマ（ミャンマー）行ってみたくなりました
  aterui

• まむーとさん 2016/02/28 10:02:10

  お宝写真満載!

  オーヤシクタンさん、こんにちは！
  
  面白い衝撃写真が満載ですね！
  あの飛行機は事故？ではないですよね？
  バスの腐食もスゴい！
  
  いつか行きたいビルマ。
  この色々な興味深い文化がその時にも残っていてほしいと思いました！

  オーヤシクタンさん からの返信 2016/03/01 07:07:17

  墜落事故！‥ではありません。

  まむーと様、おはようございます。
  オーヤシクタンでございます。
  
  あの飛行機はヤンゴン空港の隅に放置されていました。
  おそらくスクラップにするのでしょうけど、あんな一目につく所に置いてあるのがミャンマーらしい所です。
  そして、日本で使われていた列車やバスが異国の地で活躍しているのを見るとなんだかワクワクしちゃいます。
  執筆に追われています。
  まだ、旅の二日目。
  いつ書き終えるやら‥
  
  いつも本当にありがとうございます。
  励みになります。
  頑張って書かなくては‥
  
  オーヤシクタン。