トスカーナ州、オヤジの一人旅　12 ピエンツァ

2015/09/17 - 2015/09/26

夏休みを利用してのあわただしいオヤジ一人旅、華やかさやおしゃれ感は全くありませんが、イタリアの歴史や素晴らしさを街を歩きながら味わいたい。
毎度の恒例行事である教会巡りや美術堪能に加え、今回は列車とレンタカーを駆使してなかなか行けないレアな観光地も含め、ザックリとトスカーナ州を旅してみました。

フィレンツェ2泊→ルッカ1泊→ピサ1泊→シエナ2泊→
→ピエンツァ1泊→アレッツォ1泊→
→ボローニャ1泊　（飛行機の都合で最終日のみエミリアに宿泊。）

旅行記?はピエンツァ観光です

エリア イタリア

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

泊まったホテルはコルシニャーノ。フロントのマルコさんは奥様が日本人との事で少しだけ日本語が話せました。改装して間がないそうでとてもきれいなホテルでした。朝食は普通ながら卵料理をオーダーできるので、好みの温かい卵料理が食べられます。
前夜遅くにチェックインした影響か、朝からこの旅2回目の偏頭痛、観光スタートが午前中遅い時間になってしまいました。

ホテルからすぐの場所にあるバス停。外の町からピエンツァに来るとこのバス停に着きます。この場所から城壁内までは歩いて2分位です。

すぐそばにあるリベルタ広場を通ると

城壁入口のムレッロ門から入ります。

門のすぐ脇の観光案内所、兼ショップ

門をくぐって少し歩いたらピエンツァネコ君発見

門から続くロッセリーノ通りは町の目抜き通り。ピエンツァはぺコリーノチーズが名産でお店がいくつかあります

ロッセリーノ通りにあるサン・フランチェスコ教会

13世紀の終りに建てられたゴシック様式の教会で、

後陣はフレスコ画で覆われていますが、殆どが剥落していてよく分かりません

後陣部分は交差ヴォールト

サン・フランチェスコの生涯のようです

剥落が激しいです

鳥か何かの装飾でしょうか

内部は単廊式で木組みの天井が古さを感じさせます。

ピオ2世広場に来ました。
ピッコロ―ミニ宮です。ロッセリーノの代表的な建築でフィレンツェのルチェッライ宮にヒントを得て建てられたと言われています。

キオストロです 。内部には美しい庭園があり眺めが非常に良いそうですが、入りませんでした。

ピウス2世広場は大聖堂とピッコロ―ミニ宮の建つピエンツァの街の中心地です。ルネサンスを感じさせる建物に囲まれ、素焼きの煉瓦が敷き詰められていますが、花が敷き詰められたり、季節やイベントできれいに変身する広場でもあります。

ピウス2世広場に立つ大聖堂です。3層からなるルネサンス様式のファサード

ピウス2世が目指した理想郷の象徴です。

司教区博物館の入っているパラッツォ

時計塔

大聖堂内部は三廊式のゴシック様式

明るい堂内

聖歌隊席

シエナの画家ヴェッキエッタの代表作

「聖母被昇天」

サーノ・ディ・ピエトロ「聖母子と聖人達」

ジョヴァンニ・ディ・パオロ「聖母子と聖人達」

マッテオ・ディ・ジョヴァンニ「聖母子と聖人達」等の祭壇画があります

大聖堂裏手に出ました

カゼッロ通りです。城壁ギリギリに通りが続いています

城塞都市のピエンツァで城壁ギリギリから見るオルチァの眺めは大変すばらしいと思います。

今回の表紙にしました

通りにはバールもあり、飲み物を飲みながらゆっくりと景色を味わうのも良いですね。

すこし雲が多いですが

いい眺めを見ながら通りを歩きます

カゼッロ通り終点のジッリョ門です

どっちの方角かわかりませんが

城壁外からもいい眺めです

13世紀に造られたサント門

町が小さいので半日観光でも十分楽しめると思います

古い街並みも味があります

オシャレそうなお店も

陶器アートのお店ですね

町の端から端まで400ｍ位です。

城壁外から下へ下ります

素晴らしい風景の中に

円筒形の鐘楼を持つ古い教会があります。
サンティ ヴィート エ モデスト教会です。

8世紀には記録に残っているそうなので、ピエンツァがかつてコルシニャーノと呼ばれていたころの教会

恐らくピエンツァで一番古い教会です。

人物像を配置したファサードの窓が特徴的です

浅彫りの装飾模様
現在の外観は13世紀に改修されたロマネスク様式です。

内部は三廊式で、

聖水盤はピオ2世の洗礼で使われたそうです。

祭壇はシンプルです

再び坂道を登っていきます

オルチア渓谷ですよ

ピエンツァの城壁入口のダンテ広場から西に行くと、サンタカテリーナ通りです。
白くて細かい砂利が敷かれた長い通りで、右側には緑が多く時々パラッツォのような邸宅があります。

左側にはオルチァの絶景がこれでもかと広がっています。

眼下には先ほど訪れたサンティ ヴィート エ モデスト教会

サンタ・カテリーナ通りを進むとサンタ・カテリーナ教会があります
建設が始まったのは17世紀後半で、完成は18世紀前半のバロック様式の教会です。

開いていませんでしたが、内部にはシエナの聖カテリーナの絵が
飾ってあるそうです

城壁内に戻りロッセリーノ通りを大聖堂に向けて歩きます

大聖堂後陣下のクリプタが開いていました。
入場料が2ユーロかかります。

フランドルのタペストリーは16世紀物

ロッセリーノ作の洗礼盤は15世紀作

その他にもドゥオモを飾った

古い装飾のオリジナルが

展示されています

階段を下りていくと城壁外まで繋がっていましたが、外には出れません。

田舎でありながら、一部ではあるがルネサンスの雰囲気も併せ持つこの町は、周りを風光明媚な渓谷に囲まれていて、趣があります。半日観光でも十分楽しめますが、近くの町を訪れるのとセットで、1泊でも泊る方が良いと思います。
この後モンテプルチアーノに行く予定にしていましたが、ピエンツァ観光スタートが大幅に遅れた為、今回モンテプルチアーノはパスしました。
車に乗ってピエンツァを後にします。次の目的地はアレッツォです。
今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。

この旅行記へのコメント （2）

• sanaboさん 2016/02/16 23:30:51

  ホテル・コルシニャーノ

  Keiさん、はじめまして
  
  2013年に、私もホテル・コルシニャーノに泊まりました^^
  
  当時もマルコさんがいらっしゃり、ご一緒にお写真も撮らせていただきました。（以前、日本にお住まいだったそうですね。）
  Keiさんの旅行記を拝読し、とても懐かしかったです。
  
  トスカーナ地方は大変気に入り、2年連続で訪れてしまいましたが
  シエナやアレッツォ、コルトーナなどまだまだ行ってない所があります。
  Keiさんがいらした他の町の旅行記へも、またお邪魔させていただきますね。
  
  sanabo

  Keiさん からの返信 2016/02/17 08:21:51

  RE: ホテル・コルシニャーノ

  sanaboさん　はじめまして
  
  この度は拙旅行記に投票＆コメント頂きありがとうございました。
  
  sanaboさんもコルシニャーノに泊まられたんですね、きれいで快適なホテルでしたね。
  マルコさんは名古屋で結婚式を挙げられたそうですよ。
  
  sanaboさんの旅行記も拝見させていただきました。オルチア渓谷の力強い緑が初夏ではなく、春先の方がきれいだという事を初めて知りました。
  
  それにsanaboさんの旅行記の作り方が本当に素晴らしいですね！　細かく写真を撮られていますし、紹介の仕方にハイセンスを感じます。あたかもその町にいるような感覚で拝見させていただきました。
  
  オルチア周辺の小さい町も魅力的ながら未訪の地が多いですので、是非また訪れたいなと思っております。
  
  今後とも宜しくお願いいたします。
  Kei