ドイツ、オーストリアの旅 #3 - リューネブルク、塩街道の起点

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2011/05/04 - 2011/05/04

3位(同エリア49件中)

#街歩き

エリア

リューネブルク(ドイツ)

旅行の満足度: 4.5

観光: 4.5

同行者: カップル・夫婦

交通手段: 鉄道徒歩

航空会社: ルフトハンザドイツ航空

旅行の手配内容: 個別手配

午後はハンブルクからリューネブルクへ
リューネブルクは「古い塩の道」、Alte Salz Straße と呼ばれる観光ルートの起点です。ここで掘り出された岩塩は、北のラウエンブルク、Lauenburg、メルン、Mölln、ラッツェブルク、Ratzeburg などを経由してリューベック、Lübeck に運ばれたそうです。
ハンブルク中央駅
U2地下鉄駅付近です。
ハンブルク中央駅
時計は、13:14分頃。
13:53分発、ICE 881、ミュンヘン行き
リューベックは、3年前、行ったことがあるので、今回はツェレやリューネブルクを訪れてみようと思います。
ハンブルク中央駅

メンケベルク通り
横断歩道を渡ってまっすぐ市庁舎前広場まで延びる通りです。
ハンブルク中央駅
ハンブルク中央駅
駅中商店街には、沢山のお店が入っています。
ハンブルク中央駅
13:40分頃。右に、黄色の車体のメトロノームが停車していますね。
14b 番線、13:53分発、ミュンヘン行きです。
ICE へ乗車
1等車の座席下には、コンセントがありました。充電するのに良いですね。
菜の花畑
ゴールデンウィークの季節は、ドイツでは菜の花畑が広がっています。
リューネブルク
反対側は、ニーダーザクセン州の近郊電車メトロノーム（ME: Metronom）ですね。

時刻は、14時30分頃ですね。
リューネブルク・ヴェスト駅（リューネブルク西駅）、Lüneburg West Bahnhof
ハンブルクの南東50kmくらいに位置し、電車で約30分です。自然保護地区リューネブルガーハイデにエリカの花が咲き乱れる8月には、街は多くの観光客で溢れかえるそうです。
リューネブルク・オスト駅（リューネブルク東駅）、Lüneburg Ost Bahnhof
こちらが主要駅だそうです。駅前に駐輪場。自転車が多いですねぇ。

リューネブルガーハイデのハイデ(Heide)とは「荒地」の意味で、塩の精製に必要なかまどの薪の調達のために、森林が伐採され巨大な荒地ができたそうです。現在では、その荒地に赤紫色のエリカの花が一面に咲いて、観光名所となっているとの事です。

リューネブルク案内図
ここは塩がもたらした富と栄光に輝いた町だそうで、イルメナウ川を渡って、西側に当時の繁栄を偲ばせる旧市街があるようです。下記の紹介ビデオがありました。

【YouTube】 Lüneburg: "Erlebnis Lüneburg" - DVD Trailer zum Film
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=JbOK-hcsCdY
空撮を観ると、駅から歩いてきた道や途中のイルメナウ川、聖ヨハニス教会、給水塔、アム・ザンデ広場がよく写っていますね。
イルメナウ川
全長は107km。リューネブルガーハイデから流れ出し、エルベ川に合流します。
アルテンブリュッカートール通り
イルメナウ川の橋を渡って、教会の塔を目指します。
聖ヨハネス教会、Sankt Johanniskirche
1174年創建、オルガン作曲家の大家バッハが、演奏したこともあるという教会です。
聖ヨハネス教会、Sankt Johanniskirche
110m 塔を持つ今日の姿になったのは、1470年のことだそうです。
アム・ザンデ広場、Am Sande
聖ヨハネス教会の前に広がる幅40m、長さ275m の細長い広場です。
グラベンギーサー通り
ドイツらしい木組みの家が少なく、赤茶色の煉瓦造りが続く街並みは、北ドイツの特徴的な風景だそうです。中央の建物、Knaudt、メガネ店の先の角を曲がって、クー通りを北上しました。
シュランゲン広場
木陰のレストランがある広場でした。ここからクー通りは、シュレーダー通りになります。
シュレーダー通り
遠方の塔の左は市庁舎、正面はニコライ教会の尖塔です。
イチオシ

【市庁舎（ラートハウス）、Lüneburger Rathaus】
マルクト広場、Marktplatz にある北ドイツ最古の木造建築物で、内部にはリューネブルク観光案内所があるそうです。
マルクト広場、Marktplatz
Luna-Brunnen。噴水の上は、弓矢を持ったキューピットでしょうか？

市庁舎の時計は、16時20分頃。
マルクト広場、Marktplatz
パンジーの寄せ植えが綺麗でした。
聖ニコライ教会、St. Nikolaikirche
聖ニコライ教会、St. Nikolaikirche
船乗りたちの守護神を祀る教会です。
力、CHIKARA
日本語で「力」の看板がありました。

下に、Jade Thermal Massage の記述が。。マッサージのお店だったかな？
聖ニコライ教会、St. Nikolaikirche
聖ニコライ教会、St. Nikolaikirche
ギルド商人の館
イチオシ

【木造の古いクレーン、Alter Kran とイルメナウ川】
昔、港があった場所で、塩の産地、ハンザ都市リューネブルクは、「塩」で栄えた街でした。

中世、塩は「白い黄金」として高値で取引されていたので、ハンザ商人はリューネブルクからリューベックまで塩を運び、そこからヨーロッパ各地へ輸出していたそうです。
木造の古いクレーン、Alter Kran とイルメナウ川
ここに最初にクレーンが建てられたのは1332年ですが、現存するクレーンは1797年のに建てられたものだそうです。
Hotel Altes Kaufhaus、3つ星ホテル
このタマネギ型の塔をもつバロック風ファッサードの建物は、カウフハウス、Kaufhaus で、1745年に建てられたかつてのニシン倉庫だそうです。今はホテルとなっています。
Hotel Altes Kaufhaus、3つ星ホテル
以前は修道院でもあったそうです。ファザードに面影がありますね。
イルメナウ川の旧港地区
中央に立派な給水塔がありますね。給水搭の上にはエレベ−タ−で昇れるようです。
イルメナウ川の旧港地区
イルメナウ川・河畔のテラス
Bergström Lüner Mühle Restaurant & Weinhandlung
アム・フィッシュマルクト
イチオシ

【イルメナウ川】
澄んだ水面に映る景色がとっても綺麗ですねぇ。ここは川の流れを堰き止めて、池のようになっているところです。

「おいしい水」の街としても有名なリューネブルクの意味がよく分かります。
給水塔
右の塔です。
イルメナウ川
地図を見る

Hotel Bergström、4つ星ホテル

DORMERO Hotel Bergström Lüneburg ホテル
Lüner Mühle Restaurant & Vinothek
川の流れを堰き止めている部分の上は、歩道になっています。左の建物はレストランのようです。
Mama Rosa、レストラン
ドイツビールのBitburger（ビットブルガー）が飲める店でしょうか？
木造の古いクレーンとイルメナウ川
再び、リューネブルクを代表するこの場所へ戻ってきました。リューネブルクの塩はここからコッゲ船に積まれてイルメナウ川を北上し、シュテックニッツ運河を通ってリューベックまで運ばれていったそうです。
ギルド商人の館と河畔のテラス
イチオシ

木造の古いクレーンとイルメナウ川
コッゲ船の復元船が係留されていますね。。この一帯はかつて港だったところで、クレーンで船への塩の積荷、ニシンの荷揚を行っていたそうです。

リューベックで塩を降ろして空になった船には、北欧で取れたニシンが大量に積まれて戻ってきて、クレーンで荷揚げされ、通りの向かいのニシン倉庫に蓄えられたそうです。
木造の古いクレーンとイルメナウ川
船に積まれた塩はイルメナウ川を北上し、ラウエンブルクを経てリューベックまで運ばれたそうです。ここに最初にクレーンが建てられたのは1332年のことだというが，現存するクレーンは1797年のに建てられたものだそうです。

ここはリューネブルクで最も美しい観光スポットですね。
ハンザ商人の館
当時、塩は魚や肉を塩漬け保存するために、ヨーロッパ各地で引っ張りだこだったそうです。ハンザの雄リューベックは、ここの塩を売りさばいて繁栄したので、このような立派な館が多く残っているのでしょう。
イルメナウ川とコッゲ船の復元船
ここからバルト海沿岸のリューベックまで塩が運ばれ、バルト海沿岸諸国や北欧、ロシアへ輸出されていったそうです。
リュ−ナートーア通り
船乗りたちの守護神を祀る聖ニコライ教会方面へ戻ります。
リュ−ナートーア通り
聖ニコライ教会が見えてきました。左のBARの看板が可愛いですね！
聖ニコライ教会、St. Nikolaikirche
角を曲がって、マルクト広場へ向かいます。
市庁舎とマルクト広場
地図を見る

マルクト広場、Marktplatz
月の泉「リュ−ナ・ブルンネン」があります。

マルクト広場（リューネブルク）広場・公園
マルクト広場、Marktplatz
リューネブルクの市庁舎
13世紀に建築が始まり，街の発展とともに増改築が重ねられてきたために様々な建築様式が混在しているそうです。正面左端にインフォメーションがあります。

市庁舎の奥（写真右端）に、ハインリッヒ・ハイネの家、Heinrich-Heine-Haus が写っています。
リューネブルクの市庁舎
バロック様式の市庁舎の東側正面は18世紀に建てられたもので、中世につくられた薄暗い木造の部屋を見学することができ、塔にはマイセン磁器の鐘が取り付けられているそうです。

市庁舎の時計は、17時頃ですね。
マルクト広場、Marktplatz
リューネブルク市庁舎
南のヴァ−ゲ通り側です。正面とは全然別の造りですね。
リューネブルク市庁舎・中庭
市庁舎・中庭のお花
マンホール・リューネブルク水道局
マリエン広場
マルクト広場から歩いてきた道を振り返ると、遠方に市庁舎の塔が見えます。
聖ミヒャエル教会
聖ミヒャエル教会
若きバッハが、1700年〜1702年にかけて教会付属学校でオルガンを学んでいたそうです。
聖ミヒャエル教会
Ev.-Luth. Kirchengemeinde St. Michaelis
15世紀半ばに建てられました。
聖ミヒャエル教会
手前の広場は、Johann-Sebastian-Bach-Platz となっていました。
Altstadteck Lüneburg
白い建物が目立ちました。レストランのようですね。
アウフ・デア・アルトシュタット
聖ミヒャエル教会から歩いてきた道を振り返って。。
Knaudt、メガネ店
ここは往きに曲がったところですね。

黒煉瓦の家々。塩で栄えたハンザ商人の立派な家が続きます。
グラベンギーサー通り
アム・ザンテ広場へ。リューネブルクは幸運にも戦火を免れたたので、旧市街の古い街並みがよく保存されているそうです。中世もこんな風景だったのでしょう。

ドイツ塩博物館へは行き損ないました。次回のお楽しみ。
イチオシ

地図を見る

【アム・ザンデ広場】
かつてのハンザ商人の館が建ち並ぶ「アム・ザンデ広場」と「聖ヨハニス教会」です。リューネブルクは絵本のような歴史の町で、この教会の尖塔は、北ドイツに建てられた他の多くの教会の手本となったそうです。

ここリューネブルクは地下から湧き出る岩塩水のおかげで潤い、最盛期にはハンブルクよりも栄えていたそうです。

アムザンデ広場・公園
ビール醸造所
アム・ザンテ広場に黒レンガ造りの特徴的な建物は、かつて酒場や宿泊所などを兼ねたビール醸造所だったそうです。
ビール醸造所
リューネブルクは「おいしい水」の街としても有名で、塩で乾いた喉をうるおすためにビール醸造が盛んだったそうです。
ビール醸造所
この黒煉瓦の建物は、現在では商工業会議所、Industrie- und Handelskammer として利用されているそうです。
アム・ザンテ広場
左の建物1階にある McDonald も街並みに溶け込んでいますね。
ハンザ商人の館
ゴシック、ルネッサンス、バロックなどの建築様式が混在しているそうですが、どれがどれなのか、よく分かりません。
聖ヨハネス教会、Sankt Johanniskirche
聖ヨハネス教会、Sankt Johanniskirche
教会塔の時計は、17時45分頃。
聖ヨハネス教会、Sankt Johanniskirche
給水塔、Wasserturm
教会の南側に、1907年に建てられた高さ55mの給水塔がありました。
給水塔、Wasserturm
立派な給水塔ですね。。現在では見晴らし塔になっていて、塔の上からの街の眺めがお勧めだそうです。
イルメナウ川
橋の上から南側、上流方面を望む。
リューネブルク・オスト（東）駅、Lüneburg Ost Bahnhof
イルメナウ川を渡って、旧市街から駅に戻って着ました。
リューネブルク・オスト（東）駅
プラットフォームにコインロッカーがありました。
1等車車内
2階建ての電車で、ハンブルクへ戻ります。
ユンクフェルンシュティーク、Jungfernstieg
ハンブルクに戻って来ました。ここは内アルスター湖の南岸にあたります。
ユンクフェルンシュティーク、Jungfernstieg
聖ペトリ教会
道の間に、教会の尖塔が見えます。
ハンブルクの街角
ハンブルクの街角
夕暮れのハンブルク市庁舎
ハンブルク市庁舎
明日はブレーメンに再訪です（続く）。