2010/11/08 - 2010/11/21
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motogenさん
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ココン第一目の夜は、蚊が出て困りました。
持ってきた蚊取り線香を使いましたが、何の効き目もありません。
煙を蚊のすぐ下まで持ってきても、蚊はびくりともしません。
100円ショップの蚊取り線香でした。
カンボジアの逞しい蚊には、100円ショップでは太刀打ちできません。
ココンの町、2日目となります。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自転車 徒歩
-
6時に目が覚めてしまった。
目の前の市場は、こんな早くにもう賑わっている。
通りにもバイクや人の姿がある。
ココンは太陽と共に活動が始まり、太陽と共に眠りにつく健康な町なんだ。 -
市場の賑わいを横目に自転車にまたがり、ふらりと入り江まで出かけてみた。
(赤い印が今のゲストハウス、緑の印がこれから引越しするゲストハウス。)
(地図には飛行場がありますが、ただの荒れた広場で、飛行場とは思えないようなものでした。) -
橋の見える入り江の道には、もうたくさんのバイクが集まっていた。
-
何艘もの小舟が大きな袋を積んできて、次々とそれを降ろされている。
岸辺で待っているお兄ちゃんやおばちゃんが、その袋をバイクに積んでどこかに運んでいく。
なかにはバイクの前にも後にも横にもハンドルにもと、よくもこんなに乗せられとかと思うほど、ぎっしりと荷物を満載させて、景気よくエンジンをうならせて走り去っていくおばちゃんもいて、見ている私の方がはらはらしてしまう。 -
袋の中身は野菜や穀物らしい。
付近の農民から仕入れてきて、露天商や屋台のおばちゃんが買っていくのだろうか。
それとももう買主は決まっていて、買主の元に運んでいくのだろうか。
ここで現金の取引はなかったはず。
う〜ん、何だかわからない・・・ -
英語もだめ。
タイ語もだめ。
そうなるとボディランゲージしかないが、これまた難しい。
あなた、これ、もって行く、どこ?
????
-
市場に戻った。
野菜や魚がはしはしと並べられ、ぞくぞくとお客がやってくる。
小舟で運ばれてきたさっきの野菜も、きっとこの中に入っているはずだ。 -
この市場は朝が勝負なんだ。
午後になれば大部分が閉店し、一部の店だけが売れ残ったものを細々と売っているだけで、午後も遅くなれば市場全体が空き家になってしまう。
昨日の午後は、市場は半分終わっていたのだ。 -
お母さんのすぐ近くで、お母さんを見てゆらりゆらり。
大きくなったらお母さんのように、働き者になれるかな。
子どもは働いていません。
その必要はないようです。 -
ばたばた暴れているが、足をしばられているので逃げられません。
そのうち、足は焼かれ、とさかも焼かれ、身体はバラバラにされてしまうだろう。
網の袋の中には巨大なカエル。 -
今朝は、即食べれるものも売られていた。
食べている人の後ろに回って、のぞいてみる。
お母さんは麺、子どもはお母さんのどんぶりから、別の皿に分けてもらっていた。
どんぶりに変なものが浮いてるね。
もしかしたら鳥の足? -
こっちの方々はおかゆらしい。
これなら私も大丈夫。
-
「ここに座りなよ・・・」と多分言ってくれている。
「このコーヒー、美味いぞ。」とも。
これ、同じ、同じ・・
ボディランゲージで充分通じる。
お言葉に甘えて向かいに座り、おかゆとコーヒーを注文しました。
「サーティ・バーツ」
請求額は英語だった。
安い!! -
この市場での主流は、タイ・バーツのようで、みんなバーツで払っている。
タイはすぐそばだし、タイ人はやってくるし、バーツの方が安心なんだろう。
ここではタイは先進国だ。 -
私設両替所を発見。
それも市場の中にあった。
ガラスケースの中に現金がぎっしり並んでいる。
ココンの治安は良いらしい。
円も交換可能だった。 -
欧米人の経営するゲストハウスに荷物を運び込んだ。
『The Dugout Hotel』の看板が出ている。
『Bar&Restaurante』とも書いてある。
部屋にはエアコン、TVに冷蔵庫までついていた。
中庭には小さな小さなプール。
これで400バーツ。 (ここでもタイ・バーツでした。) -
レストランは洋食中心で、洋食苦手の私には用はないが、客は多くない。
オーナーはデンマーク人で、見るからに優しそうでもの静かな紳士だ。
テーブルや床の掃除をしていて、いつも暇そうで、英語で話しかけてくれる。
分かりやすい発音で喋ってくれるが、私にはほとんど理解できない。
すみません。 -
お湯はしっかり出ました。
ベッドにゴキブリはいませんでした。
エアコンも正常に機能しました。
それだけでもう充分満足です。 -
プールは小さくて、旅館の大浴場ほどの大きさ。
-
再び自転車で入り江沿いの通りに出掛けてみた。
早朝と違って大勢の人がぞろぞろと歩いていて、バイクが走り回っていた。
みんなが目指しているのは、国境に続くココン橋の方だ。
私も自転車を走らせてみる。
橋の北側は公園になっていて、ブラスバンドの演奏が響き渡り、若い男女が粋な制服姿で迎えてくれた。
ボランティアの若者たちだった。 -
たくさんの屋台が並び、交通整理をしている警察官やガードマンもいて、それはまるでお祭り騒ぎのまっ最中だった。
-
いったい何のお祭りだ。
みんなの視線は海に注がれている。
-
海の上には赤や青、黄色や緑色のユニホームを身につけた男たちが、気勢を上げてロングボートを漕いでいる。
一艘に20人くらいは乗っているようだ。
乗員はそれぞれが長いオールを持ち、一糸乱れぬ統一された動きで、ザパーン、ザパーンと水を蹴っていく。 -
堤防では女性や子どもたちが、ボートの動きに合わせて歓声を上げ、手足を振って、さながらチアリーダーのような踊りを繰り返している。
地域対向ボートレース大会なのかも知れない。
それにしても女性はなんとはつらつとして強いこと。
男達の応援はみみっちく、女達の足元にも及ばない。 -
入り江を見渡す一番よい場所には大きなテントが張られ、その中には来賓や役員たちが座っている。
スピーカーは、ひっきりなしに音楽とがなり声を放っている。
出場チームの紹介や、レースの様子を刻々とアナウンスしているようだ。 -
1レースは3〜4チームで競われているのだが、チームはたくさんあって、何度も何度もレースは繰り返される。
1つのレースが終わるごとに、歓声とため息が観客席を包み込む。
勝者は海の上で気勢をあげ、岸辺にやってくると、応援団が気が狂ったかのように、踊り狂う。 -
みんなの活気が私にも移り、揚げパンやパイナップル、アイスクリームや焼き鳥を食べながら、大会が終わる昼過ぎまでその場で楽しんでいた。
屋台で売っていた「胡麻入り揚げパン」は極上の味だった。
一つ買って食べるとその美味さが忘れられず、再度その屋台に戻って買って食べた。
しかし三度目に行くと、パンはすっかり売り切れていて、屋台は片付けが始まっていた。 -
これはサトウキビのジュース屋台。
甘いけど、ちょっと生くさい香りがする。
私は子どもの頃、これを直接かじって育ったのだ。
これが子どもの貴重ておやつだったのです。 -
ココンの町は本当に小さい町だった。
東西に走っても、南北に走っても、すぐに町の外れに到達してしまう。
半日でほとんどの通りを制覇してしまった。
近代的な工場やオフィスはなく、大きな商店さえない町だった。
そんな町なのに、周囲と調和してないお洒落なホテルや、派手な高級クラブ風の建物があるのです。 -
そんな高級そうなホテルをのぞいて料金を確かめようと思ったが、お金持ちご用達のホテルのような気がしておじけづき、やめた。
国境の近くだから、お金持ちのタイ人がふらっと遊びに来る町かなと思った。
タイ南の国境の町に、お金持ちマレーシア人が買物に来たり、ふらりと遊びに来るように。 -
探してみるとそんなホテルがけっこうあった。
だいたいが入り江の見える場所にある。
ホテルの中にはナイトクラブもあるようだ。
明日はシアヌークヴィルに移ろう。
バスの看板が出ている店でチケットを買った。
500バーツ札を出すと、25000リエルのお釣りがきた。
チケットはいくらだったのか?
バスはどこから出ているんだと聞くと、ここからバイタクに乗ればよいと言われた。
(調べると25000リエルは230バーツだった。) -
再び昨日の隠れ村(?)に行ってみた。
家の前には人影は見えなかった。 -
小さな子供たちが遊んでいる姿が見えるだけだ。
痩せた牛がつながれていた。
子牛もいて、親と同様に痩せていた。 -
牛がつながれているひもを、子供たちが引っ張っている。
子どもの力では牛はなかなか動かない。
見るからに可愛らしい子供たちだ。
カメラを向けると、それに気づいた子どもたちが私の周りに集まってきた。 -
なんと人懐こい子供たちだろう。
会ったばかりの『変なおじさん』を怪しまず、顔中笑顔にしてはしゃぎ回る。
知らないおじさんに近づいてはだめだよ・・・と親から注意されていないんだろう。 -
昨日いた、幼児の姿は見えなかった。
この子たちは昨日はいなかった。
はて、どうなっているんだろう。 -
気がつくと、少し離れた家の前で、女性がぼんやり何かを飲んでいた。
私を見ても何の反応もしない。 -
昨日の女性が家の中から出てきた。
子どもたちのはしゃぎ声が聞こえたんだろう。
今日はパジャマではなく、大きな布を身体に巻きつけていた。
まるで風呂上りのよう。
こんな姿で現れるとドギマギしてしまうが、カンボジアではこれが普通?
勇気を出して話しかけてみた。
英語は全く通じなかった。
身振り手振りで多少のコミュニケーションがとれるくらいだった。
よそ者の私を警戒をしたり、追い出そうとする様子もなく、穏やかな表情のままだった。 -
軒下にはマットレスの上で眠り込んでいる女性もいた。
みんなの声が聞こえているはずなのに、ずっと眠ったままだった。
不可解な村だった。 -
相変わらず子どもたちは無邪気で、私のぶらぶらする方についてくる。
子どもたちを引き連れて、周辺をお散歩した。 -
この牛、どうするんだろう。
育てて食べるのか?
田畑を耕す農耕の働き手にするのか?
やせすぎて、どう見ても哀れな牛でした。
草はあるのにどうして太らない? -
ちょっと年上の子どもがボールを持って現れ、でこぼこだらけの広場でサッカーをすることになった。
サッカーといっても単にボールを取り合うだけ。
私も参加してみた。
ボールを蹴るなんて久しぶりだが、いくら短い足とはいえ、まだ子どもには負けていない。
だが、子どもの素早いこと素早いこと、みんなの笑い者になってしまいました。
年寄りには過酷なカンボジアの暑さです。
しかしこの村は、本物の『隠れ村』なんだろうか???
がせねたか? -
夕方になり、町に帰ってくるとここにも子どもたちが遊んでいた。
道路の赤土を集めてお団子作り、おままごと。
車もバイクもあまり通らない道だから、遊んでいても平気だ。 -
上半身裸の子。
パジャマ姿の子。
地べたにべったり座って泥んこを錬る男の子。
3人で井戸端話か、女の子。
-
夜になると相変わらず真っ暗になる町だった。
ぽつりぽつりと大衆食堂は営業しているが、日が沈むと屋台はいなくなり、行き交う人も少なくなってしまう。
遊び歩く人の姿は消えて、みんな自分の家をめざす。
そうなる前に何か食べないと、腹をすかして寝ることになってしまう。
急いで昨日の店に飛び込んだ。 -
カメラの目は明るく見えますが、肉眼では真っ暗同然です。
1m先の道路の状態が見えません。
道路はどこもかも真っ黒です。 -
そんな夜の闇の中に1台のバスが到着。
お客がぞろぞろ降りてきた。
中国人?
韓国人?
団体客のようだが、すぐにみんなどこかに消えてしまった。
高級ホテルからの迎えがあったのかも知れない。
あっという間の出来事だった。 -
団体客の姿がなくなると、町はさらにひっそりとし、道路にはバイクの灯りだけとなりました。
-
これ以上ここで観察していても意味がない。
寝ることにしましょう。
今夜は快適に眠れるといいなぁ。
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2015/12/24 09:09:39
- 一応、小型旅客機(30〜50人)が着くそうです、、、、、
- 国内だけなら滑走路だけで済むからね、、、フィリッピンでもそうだったし。
ココンとハートレーク&クロンヤイの海上交通は今だに健在です、人間や魚や物品を税関や検疫無しに運びます、勿論パスポート関係なし(^o^)
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