![日本で唯一の大工道具の博物館は、消え行く大工道具を民族遺産として、収集・保存し、研究・展示を通じて、後世に伝えてゆくことを目的として1984年に中山手に設立されました。30年経過して、老朽化したため、新神戸駅傍の熊内町に2014年4月にこの「竹中大工道具館」が竣工しました。<br />10月31日〜12月27日迄「近代建築ものづくりの挑戦」という展示をしていましたので、ちょっと覗いてきました。神戸は、1899年に竹中藤右衛門が名古屋から神戸に進出して、本社を構えたところでした。そして、当地は、大正年間に2番目に本店事務所を置いたところ。傾斜地に建っているので、地上1階、地下3階という和洋風折衷の建物で、和風庭園もしっかり手入れされていました。9時30分開館なので、一番乗りでしたが、見終わって、帰る頃には人気があるのでしょうね。多くの方が入館していらっしゃいました。庭師の方が庭園の手入れをされていて、内部がそうなっているんだろうとわくわくしながら入りました。地下2階から和風建築の展示を兼ねた面白い設計となっていました。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/11/07/66/650x_11076639.jpg?updated_at=1447738806)
2015/11/13 - 2015/11/13
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belleduneさん
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日本で唯一の大工道具の博物館は、消え行く大工道具を民族遺産として、収集・保存し、研究・展示を通じて、後世に伝えてゆくことを目的として1984年に中山手に設立されました。30年経過して、老朽化したため、新神戸駅傍の熊内町に2014年4月にこの「竹中大工道具館」が竣工しました。
10月31日〜12月27日迄「近代建築ものづくりの挑戦」という展示をしていましたので、ちょっと覗いてきました。神戸は、1899年に竹中藤右衛門が名古屋から神戸に進出して、本社を構えたところでした。そして、当地は、大正年間に2番目に本店事務所を置いたところ。傾斜地に建っているので、地上1階、地下3階という和洋風折衷の建物で、和風庭園もしっかり手入れされていました。9時30分開館なので、一番乗りでしたが、見終わって、帰る頃には人気があるのでしょうね。多くの方が入館していらっしゃいました。庭師の方が庭園の手入れをされていて、内部がそうなっているんだろうとわくわくしながら入りました。地下2階から和風建築の展示を兼ねた面白い設計となっていました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- JALグループ 私鉄 徒歩
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ちょっと迷ってしまいましたが、程なく辿り着きました。2台ほどの駐車スペースがありますが、見学者はここには停めるられないと思います。
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門を入ると、枯山水の庭園があります。
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傾斜地を生かした設計です。
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建物面積539平方m、延べ床面積1884平方m。屋根は、淡路産のいぶし瓦で、美しいむくり屋根になっています。
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壁は京都の聚落土を混ぜた漆喰仕上げで、内部は漆喰パラリ仕上げです。パラリ仕上げとは、漆喰に石灰の固まりの粒を混ぜると、乾燥後に壁の表面がパラリ、パラリと浮き上がってくる仕上げのことです。桂離宮にも使われている仕上げだそうです。玄関にある自動ドアは、名栗仕上げとなっています。
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入り口を入ると、今回の展示があります。一人だったので、ゆっくり時間をかけて、数台あるビデオスクリーンを見ながら、模型や写真を見ることができました。
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玄関ホールから門を見下ろしたところです。かなりの傾斜になっていることが良く分かります。
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入り口の天井部分。
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1階の展示スペース。天井は天然無垢材を使った舟底天井です。
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常設の地下階へ行きます。
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この空間設計は気持ちが良いですね。
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右手にエレベーターもあります。
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まず、地下2階へ下りてから、上に上がって行くことにしました。
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地下2階フロアーの一部が吹き抜けとなっていて、宮大工・西岡常一棟梁の弟子、小川三夫棟梁が制作した唐招提寺・金堂の柱と組物の木組みが堂々と展示してありました。
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中庭周りの屋内空間は、風化した版築壁をイメージした土壁削り出しとなっています。版築壁とは、堅古な土壁や建築の基礎部分を徐々に高く構築する工法で、本来は、土や石(礫)だけ、又は少量の石灰等を混ぜて出来ていますが、現在は、セメントを混ぜ、コンクリートに近い特性を持たせることが多いということです。日本では、法隆寺の築地塀、中国では、万里の長城の嘉峡関辺り、ブータンでは、農家の家屋に見られるそうです。
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こちらの写真の方が分かり易いですね。
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中庭に面した版築壁
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室内側の版築壁
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実物大の茶室スケルトン模型もあります。
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地下2階フロアーから地上階を見上げたところです。
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吹き抜けの周りに、世界の大工道具30500点余りの展示、材木の展示等があります。
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この階では、建築に関する色んなイベントや子供向けのものなどが催されています。
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材木の展示スペース、奥は建設時のビデオ放映があり、その横には各自見ることが出来るPCが設置されています。
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組子細工、雲母摺りの唐紙襖など日本の伝統の職人技を間近に見ることができます。
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地下1階のフロアに上がってきました。
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中庭をぐるっと廻って、1階へ。
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1階への階段部分
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階段下に職人手作りの椅子が3脚。これは座ってみなければいけませんね。
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暫く座って中庭を眺めていました。珈琲を飲みながら、ぼーっとしていたいです。
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この中庭の床部分が地下2階のお茶室が展示してあるスペースです。
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1階へ上がると、人が増えていました。
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私が来た時はこんな感じで誰も居ませんでした。また来年面白い展示があったら、来ます。http://www.dougukan.jp/modern で登録すると、イベントのお知らせなどが直ぐ分かります。
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