2015/06/21 - 2015/06/21
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frau.himmelさん
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ミュンヘン(ドイツ)では、日曜日はレストランやカフェ以外のお店はすべて閉まります。
お土産購入などお買い物は出来ませんが、こういう時こそ美術鑑賞を。
そしてミュンヘン耳より情報を!
ミュンヘンを代表する美術館、アルテ・ノイエ・モダンの各ピナコテークが、日曜日は入場料がなんと1ユーロになるのです。
私たちの今回の滞在日はちょうど日曜日にあたります。
二人ともピナコテークは何度か訪れているとは言え、このチャンスを逃す手はありません。
この3館をハシゴすることも出来ますが、年齢のことを考えてノイエピナコテーク1館だけに絞りました。
アルテのほうは1昨年じっくり見ていますし、今回はノイエに行きたいなーと思っていたら、もう一人の船頭さんもノイエに行こう!と、珍しく方向が一致しました。
夫も絵画は嫌いなほうではありませんので、今回も二人で膨大な写真枚数になりました。
せっかく撮った写真、無駄にするのは忍びない。
結局また、ノイエ・ピナコテークだけで2冊の旅行記になりました。
なお、2013年に訪れたアルテ・ピナコテークの旅行記はこちらです。
○2013(3) アルテ・ピナコテークでじっくり名画鑑賞 作品集①
http://4travel.jp/travelogue/10781599
○2013(3) アルテ・ピナコテークでじっくり名画鑑賞 作品集②
http://4travel.jp/travelogue/10782171
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英国庭園の「芸術の家」から100番のバスに乗ってPinakothekenで下車します。
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木立の向こう側がノイエピナコオテーク、こちら側がアルテピナコテークです。
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ノイエピナコーテク正面入り口。
今日は日曜日で、美術館の入場料がなんと1ユーロになるのです。
さぞかし大勢の人が・・・?と思っていたのに、あれっ人影がない。
まさかお休みってことはないでしょうね!? -
入り口のモニュメント。
イタリアの彫刻家、マリノ・マリーニの作品だそうです。
これ何に見える?
私にはイノシシの顔の上に人が仰向けになっているようにしか見えないのだけど・・・。 -
休館ではありませんでした。
日本の美術館でよく見かける長蛇の列、なんて心配は全くいらない。
全く並ぶことなく一人1ユーロでチケットを買うことができました。
嬉しいですね、1ユーロで日本ではまず見ることができない世界中の名画が鑑賞できるなんて。 -
美術館の中もこんなにガラガラ。
ゆ〜〜っくり鑑賞して、写真を心おきなく撮ることができました。
歳をとると物忘れがひどくて、こうやって写真を撮っておかないと何を見たのか思い出しません、悲しいことです。
他の見物客の邪魔にならないように気を付けながら、気に入っは絵画は画像で残しておくようにしています。
それにせっかく写真を撮らせていただいたのですから、私のボケ防止の勉強も兼ねて、できるだけ無駄にしないでアップしようと思います。
またくどくなりますネ・・・(笑)。 -
今回の旅行記のコメントには、たしか15年以上前に夫と訪れた時ピナコテークで買ったこのカタログが活躍してくれました。
その他、私の拙い訳や、ネット情報なども参照しました。 -
では、まず大変充実しているフランスの印象派・後期印象派の部屋へ。
係員の女性の説明を熱心に聞いている人たち。
ちょうどマネの絵を前にして「ジャポニズム」の話をしていました。
私達が部屋に入ってくると、この女性にっこり笑って、どうぞ仲間に入ってお聞きくださいっていうゼスチャーを。 -
エドゥーアール・マネ(1833-1883)
「アトリアの昼食」1911。
3人ばらばらの表情。
この青年はマネの私生児で、結婚前のシュザンヌとの間に生まれた子だそうです。
ジャポニズムという観点からは、後ろの植木鉢が日本画ふうかな、と。 -
エドゥーアール・マネ。
「ボート」1914。
この絵のモデルは、マネと仲の良かった「クロード・モネ」とその妻。
モネはこのボートをアトリエにして何点もの作品を描いたそうです。 -
カミューユ・ピサロ(1830-1903)
「アッパー・ノアウッドの道」1871。
アッパー・ノアウッドはロンドン郊外。
ピサロは普仏戦争のあとイギリスに住んでいました。 -
エドガー・ドガ(1834-1917)
「入浴の後で」1892 -
エドガー・ドガ
「アンリー・ルアールと息子のアレクシス」1893 -
エドガー・ドガ
「アイロンをかける女」1869ごろ -
アルフレッド・シスレー(1839-1899)
「ハンプトン・コートの道」1874。
モネやマネ同様、シスレーも普仏戦争のあと、イギリスに住んでいました。 -
ポール・セザンヌ(1839-1906)
「自画像」1880 -
ポール・セザンヌ
「静物」1885ごろ -
オーギュスト・ルノアール(1841-1919)
「女性の頭像」1876 -
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)
「ひまわり」1888。
ゴッホはひまわりの絵を、アルルの自分の部屋と、理想の共同体を造るために、到着を心待ちにしていたゴーガン、ベルナールの部屋に飾るつもりで描いたそうです。 -
フィンセント・ファン・ゴッホ
「アルルの眺め」1889。
ゴッホが理想郷としていたアルルの風景の一つ。
しかしアルルの眺めが手前のポプラの木で無残にも遮られています。
これはアルルでの理想的な共同体をつくる希望を棄てた、ゴッホの心の表れだそう。
この後、精神に異常を来したゴッホは精神病院に監禁されます。 -
フィンセント・ファン・ゴッホ
「オーヴェールの平原」1890。
この絵が完成したのは1890年7月23日ごろ。
ゴッホがピストル自殺を図ったのが7月27日、息を引き取ったのが7月29日です。
この絵がゴッホの最後の絵?と思ったのですが、まだ他にあるのですね。 -
ポール・ゴーガン(1848-1903)
「ブルターニュの女たち」1886。
フランス時代のゴーギャンの絵。 -
ポール・ゴーギャン
「テ・タマリ・ノ・アトゥア(神の子キリストの誕生)」1896。
1888年、ゴッホとの共同生活に破綻したゴーギャンは、タヒチ島に渡ります。
この絵はゴーギャンのタヒチ人妻が子供を産みましたが、その子は数日でなくなりました。 -
アンリ・ド・トゥルーズ・ロートレック(1864-1901)
「桟敷席の女」1897 -
ポール・セリュージュ(1864-1927)
「洗濯場へ降りていくブルターニュの女」1890 -
ポール・セリュージュ(1864-1927)
「洗濯女」1891 -
ここからしばらくドイツの画家です。
ロヴィス・コリント(1858-1925)
「自画像」1924。
コリントはドイツ近代絵画史に占める存在は大きく、ミュンヘンとベルリンで分離派運動に参加し、ドイツ的な個性の強い近代絵画を目指した。 -
ロヴィス・コリント
「ニーデンの漁師の墓地」1893。
ニーデンはコリントが生まれた地。
第二次世界大戦後はソ連に支配されていた。 -
ロヴィス・コリント
「ギーゼルリンク伯爵エデュアルト」 1901。
ギーゼルリンクは短編小説家、戯曲家。
1893年以降健康が衰え、ついに盲目となった。 -
ロヴィス・コリント(1858-1925)
「トーマスとヴィルヘルミーネ」1916 -
マックス・リーバーマン(1847-1935)
「海水浴の少年たち」1898。
ロヴィス・コリントやマックス・スレフォークト(下段を参照)と並ぶドイツ印象派を代表する画家。 -
マックス・リーバーマン(1847-1935)
「自画像」1922 -
マックス・リーバーマン(1847-1935)
「ミュンヘンのビアガーデン」1884。
夏の昼下がり、ビールを楽しむ人たちの庶民的な飾らない姿が描かれています。 -
マックス・リーバーマン
「羊を連れて砂丘をゆく女」1890 -
マックス・スレフォークト(1868-1932)
「仕事じまい」1900 -
フリッツ・フォン・ウーデ(1848-1911)
「ベツレヘムへの道」1890ごろ。
ウーデはパリでクールベの写実主義の影響を受けたが、ドイツ帰国後、リーバーマンと知り合い、労働者の働く姿や生活を描いた。
この作品は聖書などの宗教的な主題を借りて、現代の貧しい人々の風俗を描いたもの。 -
ルードヴィヒ・フォン・ホフマン(1861-1945)
「Notturno」1897 -
マックス・クリンガー(1857-1920)
「エルザ・アッセンネフ」1900 -
膨大な絵画が、これでもかこれでもかとシャワーのように降り注いだ頭には、こういう空間はほっとします。
Louis Tuaillon(1862-1919)
「Amazone」1895ごろ -
再びドイツ以外のヨーロッパの画家。
1900年以降の絵画です。
ここにも有名な絵画が綺羅星のごとく並んでいます。
アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ(1863-1957)
「カルムトアウトの庭」1892。
オランダの画家。
新印象主義の絵を描いていたが、その後建築家に転進。 -
テオ・ファンレイセルベルヘ(1862-1926)
「ポツダム・サンスーシー宮殿の噴水」1903
ベルギー新印象派の画家 -
ウォルター・クレイン(1845-1915)
「ネプチューンの馬」1892。
イギリスの画家。 -
ジョヴァンニ・セガンティーニ(1858-1890)
「耕作」1899。
イタリアの画家、スイスのアルプスに住み、アルプス風景や農村の生活を描きました。 -
クロード・モネ(1840-1926)
「睡蓮」1915 -
ポール・シニャック(1863-1935)
「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂」1904ごろ -
ピエール・ボナール(1867-1947)
「テルノワールの褐炭鉱山」1916。
ナビ派のフランスの画家。 -
フランツ・フォン・シュトゥック(1863-1928)
「罪」1893。ドイツの画家。
ミュンヘンのゼセッシオン(分離派)で評判になった代表作。
BSテレビでも紹介していました。
胸にヘビを巻きつけたこなまめかしい女性はイヴ。
ヘビはイヴをそそのかした悪魔の化身。
イヴはアダムを誘惑し禁断の木の実を彼に食べさせる。
これが題名の「罪」の由来。
男性を誘惑し破滅をもたらすファムファタール「運命の女」は、シュトゥックが活躍した世紀末に流行しました。 -
ジェームス・アンソール(1860-1949)
「アトリエの中の静物」1889。
ベルギーの表現主義のグループが農民や労働者などの生活を好んで描くのとは反対に、人生の喜劇、悲劇的な側面を風刺的な、悪魔主義的な表現で描いた。 -
フェルナン・クノップフ(1858-1921)
「私は私自身に対してドアを閉ざす」1891。
キュスターヴ・モローとラファエル前派の影響を受けたベルギー象徴派の代表的な画家。 -
オディロン・ルドン(1840-1916)
「ステンドグラスの窓」1912ごろ。
フランスの画家。 -
さきごろ、東京でもホドラー展をやっていましたので、まだ皆様の記憶には新しいかも。
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)スイスの画家。
「生活に疲れた人々」1892。
生気を失い生活に疲れきった5人の男たち。
スイスの貧しい家庭の長男に生まれたホドラーは、幼い頃より親・兄弟を次から次に亡くし、不運続きの人生でした。
40歳近くまで作品が世に出なくて貧困にあえいでいました。 -
フェルディナント・ホドラー
「レマン湖の風景」1906 -
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)
「イエナ大学の学生」1908 -
エドゥヴァルト・ムンク(1863-1944)
「オースゴールストランドの村道」1902。
ノルウェーの表現主義的な画家。
「叫び」はあまりにも有名です。 -
モーリス・ドニ(1870-1943)
「ノワールムーティエ島の夏の日」1903。
フランスのナビ派の画家。 -
グスタフ・クリムト(1862-1918)
「マルガレーテ・ストンボロー・ヴィトゲンシュタイン」1905。
いわずと知れたオーストリアの世紀末の画家。
モデルのマルガレーテは、父は製鉄で莫大な富を築いたカール・ヴィトゲンシュタインであり、世紀末「ウィーン分離派」の後援者。
弟は哲学者ルートヴィッヒ・ヴィトゲンシュタインである。 -
パブロ・ピカソ(1881-1973)
「道化師」1905。
スペインの画家。
ピカソばら色の時代の作品か?
長くなりましたので、②に続きます。
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この旅行記へのコメント (3)
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- jijidarumaさん 2015/11/07 14:01:46
- ピナコテークの料金のすごさ!
- himmelさん
こんにちは。
余裕の美術館詣で、素晴らしいですね。
2004年5月2日の日曜日、ピナコテークの新旧美術館に参りました、
日曜の所為か、5月1日の旗日につながる所為だったのか、無料でした。
11年前から、今に至り、Euro1になったとしても破格の対応ですね。
ドイツのすごさをこうした時に感じますね。
jijidaruma
-
- norisaさん 2015/11/02 06:06:29
- 1ユーロ!
- frau.himmelさん
おはようございます。
これだけの美術鑑賞がわずか1ユーロですか!?
美術愛好家にはたまりませんね!
ミュンヘンは日曜日以外は行かないようにします(爆)
それにしても豊富な作品群ですね。
印象派は大好きなので楽しみですーーー。
norisa
- frau.himmelさん からの返信 2015/11/02 20:10:24
- RE: 1ユーロ!
- norisaさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
そうです、世界に名だたる美術館の入場料がたったの1ユーロなのです。
1ユーロだから、会場は大混雑で、見えるのは人の頭ばかり・・・という悲劇はありませんし、お薦めです。
とは言ってもミュンヘンを日曜日に当たるように日程の調整をする方が大変ですね。
私たちも偶然でした。
norisaさんも、絵画がお好きでいらっしゃいますものね。
今回のベルギー・オランダの旅でもいろんな美術館にいらっしゃいましたね。
また、拝見させていただきます。
himmel
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