2015/06/07 - 2015/06/10
235位(同エリア600件中)
jokaさん
旅行3日目後半。
いよいよ“8時間コース”の山場です。
今回の旅を礼文島に決めた理由の一つが、この“8時間コース”という名物コースの存在でした。
過去の旅ブログなどを読むにつれいよいよその魅力に惹かれ、こんなに楽しそうなイベントを知らずに過ごしていた大学生時代の己の不覚を恥じ、そして参加していた人たちをうらやましく思ったものです。
そんなこんなで旅行の一週間前、行きつけの美容院で髪を切ってもらいながら今回の旅行の話をしていると隣の席の同年代ぐらいの女性が「礼文ですか?懐かしいわ」と。
聞けば、学生時代に礼文島の魅力にはまり、20代を通じて何度か“愛とロマンの8時間コース”を経験されているとか!しかも今のご主人と一緒に!!
おおっ!!ほんとに愛とロマンが生まれてるじゃないか(゚д゚)!
その方は高校生の娘さんと一緒に来店されていたのですが、お母さんと交代で隣に座った娘さん曰く「家族旅行で礼文島に行ったことがある」そうで、しかも娘さんの名前も礼文島と香深港から一文字ずつとって付けられたんですって(*_*)
(どういう組み合わせかは想像にお任せします…)
すげえっ!!ほんもんだ(゚д゚)!
というわけで礼文マジックに導かれての“8時間コース”挑戦です。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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まだ全行程の四分の一しか歩いていないというのに浮かれてビールを飲んでしまったため、ちょっとおねむになりながら後半戦に出発です。
現在11時20分過ぎ。 -
集落の真っただ中に
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コース復活!
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こんな場所を強引に通っていくと
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こんなん出ました(゚д゚)!
ついさっきまで人家の中を歩いていたのが嘘のよう。
人の生活と自然との距離の近さに軽くカルチャーショックを受けました。 -
うっすらと踏み分け道が続いています。
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振り向けば港町。
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また道が植物に埋もれてる…
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15分も歩かないうちに笹っぱらに。
単調だからあんまり好きじゃないんだよな… -
礼文林道まであと13km。
さっさと歩けば2時間ちょい。なんだたいしたことないな♪
なんて甘い考えでいました。この時は……… -
ひたすら続く笹っぱら。
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こんなところにもウニの殻。
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一瞬、眺望がよくなりました。
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が、すぐに笹っぱら。
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ここの1,2kmの区間、やたらコバエ?が多かった。
ずっとこの密度が続きました。 -
西上泊の売店を出発して1時間、ついに恐れていた雨が!
慌ててレインウェアを着用しますが、面倒なので上着だけです。 -
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一時強く降った雨もすぐに小やみになり、このあとは降ったりやんだりの繰り返し。
雨量は大したことないので本当なら上着だけでも大丈夫だったのかもしれないけど、雨で湿った足元の植物に絶えず触れながら歩かなくてないけないので、5分もしないうちにトレッキングパンツがずぶ濡れ。
こんなことなら面倒くさがらずに下もレインウェア着用しとけばよかったと思うもあとの祭り。
開き直ってこのままでいくことにしました。
が、やはりあとで後悔します…… -
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モーゼの出エジプトみたいだ。
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進んでみると思ったより丈が高くて、横の眺望ゼロになります。
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宇遠内まであと4km。なんだ、楽勝じゃん♪
と思ってた愚かなわたしに蹴りをいれたい……
今12時52分です。 -
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途中からコースとずっと並行して走る謎のライン。
電線?電話線?
いずれにせよこんなに剥き出しでいいんでしょうか? -
笹がどんどん図々しくなってきて
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とうとうこんな感じ…
常に両手で目の前をかき分けていないと進めない状態に。
笹なので、乱暴に払うと鞭のようにしなって顔面強打です!
しかも葉の表面についた水滴をシャワーのように浴び続けるので全身ビショビショ…
せいぜい1、2kmの距離だとは思いますが、ここで相当体力を消耗しました。 -
写メではわかりづらいですが、左側は山(丘?)肌で植物が密集していて常に左手で押し分けないとまっすぐ進めない。足元の道幅は30cmもなく、その右側は生い茂った草木でパッと見想像つかないけど切り立った急斜面で、踏み外したら10m以上下に真っ逆さま。
体力以上に気疲れしました。 -
やっかいなルートをやっと抜け出しました。
時間にすれば20分ぐらい。でも長かった〜 -
視界が開けてほっと一息。
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すごい生命力だね。
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ここはジャングルっぽい。
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笹をかき分けることにうんざりしてたので、こういうふつうの山道がうれしい。
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高さにすれば2mくらいですが、足元が滑るのでちゃんとロープを持って下りました。
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ここだけハスがいっぱい。
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またかき分け道か……
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ここも去年8月の大雨で土砂崩れが起きたに違いない。
道はすっかり無くなって、急斜面にロープが渡してあるだけなので、短い距離とはいえかなり怖かった…… -
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開放的なルートになったのはいいけれど、ちょっと開放的すぎるかな…
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“愛とロマンの8時間コース”時代の写真を見ると、ズックとしか形容しようがない昔ながらの運動靴の人もたくさんいたけれど、よくこんな道を歩けたもんだ!
若さって凄いっ(゚д゚)! -
ここはまともに下りるとかなりの急斜面。足元も滑りやすいためドキドキでした。
少し横に逸れると、それなりに足場があるのでちょっとだけ安心です。 -
ちょっぴりハイジの谷っぽい雰囲気だ!
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このまま海岸へ。
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ここから先はこの矢印だけが頼り。
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これだけ丁寧だと安心。
が、親切なのはここでおしまいとはこの時はつゆ知らず……… -
この海岸を直進、のはず。
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経験者の旅ブログを読む限りでは迷いようのない一本道のような感じを受けたため、8時間コースの実際のルートについてはほとんど下調べをしていません。
そのため、この海岸沿いのルートはすぐ終わると思い込んでおり、途中から道が合っているのか不安になりながら進んでいます。 -
ひょっとしてここ上がれるんじゃない?
いやいや、いくらなんでも強引すぎるだろ。ショッカーが出てきそうじゃないか(゚д゚)!
………いや、落ち着け。よく見るとうっすらとルートがあるような気がしないでもない気がする。
でも、これを無理やり登って間違ってた時のダメージを考えたらうかつに踏み出せないし…
本気でこんなこと考えてながら歩いてました。
この時の心情を表すならば、“疑心暗鬼”という言葉がピッタリです。 -
海よ………
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久々に発見!
ってことは、少なくともここまではあってるってことでOK?
でもこれってどっち向きなんだろう? -
とりあえず直進してみる。
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こんな岩場がしばらく続きます。
今朝出がけに、ペンションの女将さんが「昨日宇遠内までの海岸を歩いたお客さんが、岩場でトレッキングシューズの底が剥がれてそのあと大変だったらしいですよ」と言ってたけど、ここなら納得。というか、よくそのあと歩けたな。 -
滝だっ!
疑心暗鬼に囚われていたわたしは、一瞬礼文滝まで来てしまったと勘違いして青くなりました。
やはりあのショッカーの崖だったか!という思いが頭をよぎったことは言うまでもありません。 -
が、滝を越えるとすぐに集落が見えて気ました。
合ってたんだ。よかった……
この海岸沿いの部分は時間にすれば30分ちょっとですが、足場が悪い上に途中からずっと不安を抱えて歩いていたためかなり気力と体力を奪われた気がします。
やっぱり下調べは大事ですね…… -
ウエンナイの休憩所
中にはお店の人らしき人影が。
山登りやトレッキングの途中、基本的に休憩をとることをしない主義のため深く考えず素通りしてしまいましたが、せっかくだから立ち寄っておけばよかったと今になって思います。
本日8時間コースを歩いているのが“チーム学会”の3人とわたしの計4人だけである可能性が高いことを考えたらなおさら…… -
情けないことにこの時点でけっこうフラフラでした。
“愛とロマンの8時間コース”時代だとここからが本番。気を抜いたら海に真っ逆さまの岩場をひたすら進むことになります。
たしかに過酷だわ。
現在14時46分。歩き始めてから約7時間です。 -
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小さな集落を抜けて最後の山越えへ。
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下半身は疲れてるんだけど上半身の力があり余っているので、「バランスをとらねば」という意味不明の理由から、海岸で拾った木刀サイズの流木で片手素振りを繰り返しながら歩いてました。
うん、やっぱり左が弱いね!
元気があるんだかないんだかよくわかりません。
ちなみに杖代わりにもなるこの流木は4代目。
やはりなんといっても初代が、太さ、長さ、重量感と手に持った時のしっくり感においてダントツのベストパートナーだったなあ。
西上泊の売店に置き忘れてきたことが悔やまれる(´・ω・`) -
合流地点らしき所が見えてきた!
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宇遠内から50分の道のりでした。
この山越えもしんどかった。 -
ここを左に。
礼文林道を進むこと10分。 -
舗装路に出てきました。15時45分です。
今朝ストコン岬行のバス停まで送ってもらうときに、「除雪センターに着いたら連絡ください。あとは舗装路なので歩いてもおもしろくないと思いますから」と言われていたので電話をしてみます。
が、全くつながらない。電波の具合も圏外になったり戻ったり。
ついムキになって10分以上かけ続けて、こんなことならそのまま歩き続けておけばよかったと思い始めたころにやっとつながった!
「よかった〜。何度かけてもつながらないからどうしようかと思ってたんですよ」
「あれ?もしかしてjokaさんのスマホ、a○ですか?」
「いいえ、ソフト○ンクです」
「なるほど!そこ、ド○モしか使えないみたいなんですよ。つながってよかったですね。すぐうかがいますから待っててください」 -
現在の“8時間コース”は、正式にはこのまま歩き続けて香深井の集落がゴールとなります。
計画の初期段階では当然そこまで歩くつもりでしたが、その後の予定を考えるうちにここで切り上げて時間短縮しないと収まりきらなくなりそうだったので、ありがたく“うーにー”さんの申し出を受け入れることにした次第です。
ここで4代目相棒ともお別れ。
お世話になりました。 -
それほど暑くなかったし、西上泊の売店でビールと水を飲んだこともあって、持参した水は一滴も飲まず。
普段から山ではほとんど水分補給をしないのですが(保険として一応持って行きます)、なんとかなるもんですね。 -
“うーにー号”で香深まで。
-
まずはフェリーターミナル前のお土産物屋さんに立ち寄ります。
チェックアウト時に余分な荷物を“ペンションうーにー”で預けておくと、こちらで受け取ることができるという仕組み。 -
それから、すぐそばの『うすゆきの湯』まで送ってもらいました。
“うーにー号”大活躍です。
ここでご主人とはお別れ。
本当にお世話になりました。 -
トレッキング後に立ち寄る人も多いせいか、入り口わきに「靴の汚れを洗い落としてから入場してください」との注意書きが。
専用の洗い場まであります。
ピッカピカになりました。 -
大手を振って入場。
-
昨日はペンションのタオル持参だったけど、今日はバスタオルを借りないといけません。
じっくり券売機を眺めたのち、おもむろに“バスタオル 800円”のボタンをプッシュ!
昨日“うーにー”で割引価格で購入してある入浴券と一緒に颯爽と受付カウンターのおじさんに渡すと
「レンタルもありますが、タオルはご購入でよろしいですか?」と……
あんなに大きなボタンを見落としてました。 -
今日も露天風呂からの利尻富士の眺めを堪能しました(^^♪
歩いて1分のフェリーターミナルに向かいます。 -
が、フェリーの出航時刻まで40分あるのでちょっと寄り道。
というかこの時間を作るために“うーにー号”の力を借りたわけですが… -
ウマ〜♪♪♪
-
実はまだ開店前だったようなのですが、簡単なものならということで開けていただけました。
突き出しのごぼうの煮物もナイス!
至福の時間を過ごしていると… -
“うーにー”のご主人再登場!
「さきほどこれを渡し忘れてしまいました」ですって。
“うーにー”の宿泊者の中で、8時間コース今シーズン初完歩のおまけつき!
「それにしてもよくここだとわかりましたね」
「風呂上がりに一杯やりたいとおっしゃってましたから」
なるほど(゚д゚)!
フェリーターミナル前でビール飲める所といえばここくらいか。
それにしてもわざわざありがとうございました。 -
満喫しました♪
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17時30分、フェリーターミナルへ。
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さよなら、あつもん!
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往路に比べてずいぶん空いています。
この最終便だと稚内到着19:45となり、夕食の時間が微妙に圧迫されるのでツアー客が敬遠するのかな?
のびのび寝転がれて快適♪快適♪
あっという間に寝入ってしまい、目覚めたのは1時間45分後。稚内港到着寸前でした。 -
ただいま〜
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小雨が降る中、団体客を乗せたバスが走り去るのを横目にテクテク。
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大した距離ではないので迷う気づかいはないけど、これだけ人の気配が薄いとちょっと不安になったりして。
車もあまり通りませんが、歩行者はなおさら。
目的地に着くまで一人も見かけませんでした。 -
雨に煙る港。いいねえ〜♪
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歩くこと15分、副港市場に着きました。
温泉施設と市場、飲食店から成る複合商業施設です。 -
『ペチカ』0162-23-7070
17:00-23:00(LO22:30) 基本的に火曜定休
今日は火曜ですが、旅行前に電話で当日営業していることを確認してあります。
店名からもわかるようにロシア料理の店です。 -
外観は駐車場に建てた仮設店舗感がぬぐえませんが、店内はそれなりに落ち着けます。
それほど腹ペコではないので、人気メニューが少量ずつ一通り食べられる“サハリンコース”(1500円)を注文しました。 -
チャーガ&ストリチナヤ
チャーガはロシアのウーロン茶みたいなもの?
おもしろい風味はありますが、クセが少ないアジアンテイストの飲み物です。
こちらはコース料金に含まれているソフトドリンクの中から選びました。
ストリチナヤはわたしでも知ってるぐらい有名なウォッカ。これまた飲みやすい一杯です。
ウォッカ入門編にピッタリ。 -
ピロシキとヴィニグレット
ヴィニグレットはビーツたっぷりのサラダ、ということになってますが、ほぼ主食と言ってもいいぐらい大量のポテトが入っています。炭水化物祭り絶賛開催中(^^♪
これに加えて主食のパンを食べてるとするなら、30歳過ぎてからのロシア人の肥満率の高さも納得です。
サラダの皮をかぶったあっさりラーメンみたいなものですから。毎日ラーメンライス食べてるのとおんなじだもんな………
ただし味付けは超あっさりでなかなか美味でした。 -
ボルシチ(ミニサイズ)
少量ながら深い味わいで美味!玉ねぎがいい仕事してます。 -
ピロシキの安定感は言うに及ばず。
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ペリメニ
まんまスープ餃子です。ていうか見た目は小籠包に近いかな? -
シャシリーク
豚肉の串焼きです。
ビジュアル的にちょっと寂しい気もしますが、値段が値段だけに仕方ない。なにせソフトドリンクまで付いて1500円のコースですから。
がっつり頬張れるともっと美味しく感じられると思います。 -
次なるウォッカはスタルカ。
ブランデーのような熟成された味わい。食後酒に最適です♪ -
メニューにはロシア語講座も。
サハリンコースのコスパが抜群でした!
ごちそうさま。 -
夜が深まっていっそう人通りの絶えた道をホテルまで。
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途中、安定のセイコーマートで寝酒と明日の朝食を購入。
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フロントでヤマトの段ボールを購入してトレッキング関連の荷物を詰め込みます。
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フロントに預けてからちょっとだけ飲んで、11時前には就寝。
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