2015/09/16 - 2015/09/17
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aquamarine_324さん
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2015年のシルバーウィーク。
航空券を取るのに出遅れてしまい価格が高騰したので、何処へも行く気はありませんでしたが、わけありで1週間超休めることになったので、費用はかさみましたが、覚悟の上で思い切って出掛けることにしました。
今回どうしても行ってみたかった目的地は、セルビアの首都ベオグラードです。
そこまで1週間掛けて陸路で辿り着けるルートということで検討したら、結果的に、旧ユーゴスラヴィアのうち4ヶ国を周遊する行程が出来上がりました。
タイトルは、ひょっとしたら同じフレーズをご存知の方がいるかもしれません。
ベオグラード訪問のきっかけになった、私が敬愛してやまない故米原万里さんのエッセイ「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」の第三部「白い都のヤスミンカ」の一節から、そのまま一字一句変えずに拝借しました。
個人的に、3年前にチェコ、2年前にアルザス地方、昨年にオーストリアとハンガリー、今年バルト三国とポーランドと、ヨーロッパを東へ東へと細切れに分けて旅行してきたら、ついに”もうヨーロッパではありません”というところまで辿り着きました。
米原万里さんは、現地ガイドに言われたこのフレーズを気に入ったと同作で書いていますが、旅情を誘う言葉で、私もとても好きです。
もちろん、それはいわゆるヨーロッパの西欧に対する東欧という見下した意味ではなく、ヨーロッパなんだけれどもいわゆるヨーロッパとは良い意味で違う、トルコを初めとする様々な文化をミックスして独自の生活を築いてきた場所、という意味です。
まず序章の#0は、トランジットで宿泊したドイツのフランクフルトです。
ドイツと言えばビール、そして私はビール大好き人間ですが、ぐっと堪えて、フランクフルト名物のアップルワインを飲んできました。
翌朝、飛行機に乗り遅れそうになり、いきなり大ピンチ!
■9/16 成田→フランクフルト
■9/17 フランクフルト→(ザグレブ)→スプリット(空路移動)
□9/18 スプリット→ドゥブロヴニク
□9/19 ドゥブロヴニク→ブドヴァ→コトル→ドゥブロヴニク
□9/20 ドゥブロヴニク→モスタル→サラエボ
□9/21 サラエボ
□9/22 サラエボ→ベオグラード
□9/23 ベオグラード→(フランクフルト)→…
□9/24 …→成田
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《「ようこそ、バルカンへ。ここはもうヨーロッパではありません、バルカンです」 目次》
#0 ビールは我慢して、名物アップルワインを飲もう! @フランクフルト
http://4travel.jp/travelogue/11053749
#1 夜も眠らない古代ローマ宮殿 @スプリット
http://4travel.jp/travelogue/11058498
#2 暑さ対策にはご用心! @ドゥブロヴニク(前編)
http://4travel.jp/travelogue/11064172
#3 モンテネグロへ日帰りshort trip ブドヴァ編
http://4travel.jp/travelogue/11087999
#4 モンテネグロへ日帰りshort trip コトル編
http://4travel.jp/travelogue/11088007
#5 早朝のバニェ・ビーチを独り占め @ドゥブロヴニク(後編)
http://4travel.jp/travelogue/11094061
#6 "Don't Forget '93" @モスタル
http://4travel.jp/travelogue/11090710
#7 異文化のミーティングポイント、サラエボの光と影
http://4travel.jp/travelogue/11090711
#8 "一番大切なのは、相手をリスペクトすること" サラエボ包囲の爪痕を見る
http://4travel.jp/travelogue/11090712
#9 トルコ兵が叫んだ「白い都!」のいま 〜米原万里さんのエッセイで旅するベオグラード〜
http://4travel.jp/travelogue/11090713
【参考書籍】
○嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (著)米原万里
○終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ (著)木村元彦
○ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (著)高木徹
○ユーゴスラヴィア現代史 (著)柴宜弘
○トルコのもう一つの顔 (著)小島剛一
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 2.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩 飛行機
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-
最初の目的地はクロアチアのスプリット。
フランクフルトまではANAで行きたかったのですが、旅行を決めたのが直前過ぎて航空券が40万円とかになっていて、それよりは相対的に安かったJALの25万円にしました。
プラス、別手配のクロアチア航空が2万円で合計27万円。
どっちにしろ個人的には破格の値段です。
成田11:25(JL407)→フランクフルト16:30
今回は珍しく余裕を持って第2ターミナルに到着し、
ミルクティーを飲みながらゆっくりと搭乗を待ちました。 -
1回目の機内食は、フードスタイリスト飯島奈美さんのプロデュースでした。
実はお名前存じ上げなかったのですが、調べてみたら
「かもめ食堂」のおにぎりなどを手掛けたのがこの飯島さんだそうですね。 -
2回目はモスバーガーなんだろうと思っていたら
なんと吉野家でしたw
ツーリスト的には不意を突かれて思い出にも残るし非常に良いですが、
ビジネスマンの方はこういうことを望んでいるんですかね?
なんかちょっと違うような…
フォローしておくと、味は普通に美味しいです。 -
行きは気分が張り詰めているからか、いつも通り、
12時間のフライトは全く長いと感じませんでした。
この日はスプリットまで乗り継げないので、やむを得ずフランクフルトに宿泊。
空港隣接のホテルでも良かったのですが相場が高すぎて泊まれないので
市街地まで出て安宿で寝ることに。
JALはフランクフルト国際空港の第2ターミナルに到着します。
スカイシャトルで第1ターミナルへ。フランクフルト国際空港 (FRA) 空港
-
Sバーンでフランクフルト中央駅まで移動。4.55ユーロ
この空港を使うのも3度目で、Sバーンに乗るところまでは
見慣れた景色が続くので気分が楽でした。
この中央駅に降り立つのは今回が初めて。
いよいよ旅が始まったという実感が湧きますフランクフルト中央駅 駅
-
フランクフルト中央駅
フランクフルト中央駅 駅
-
早速、目の前の横断歩道を渡って中心部へと歩いていきます
この時点では気付きませんでしたが
通りの向こう側に見える高層ビル(少し低い右の建物)は
ユーロを管理する欧州中央銀行が2014年まで本店を置いていたビルでしたカイザー通り 散歩・街歩き
-
ちょっと中央通りから逸れて脇道へ入ってみたら
怪しげな文字が… -
おっと、こりゃいかん。
そういう目的でヨーロッパまで来たわけではありませんw
Do you speak English?と聞かれましたがNo!と答えて逃げました。
一人で来てるのに、そんなわけないですw
しかし、このエリア、中央駅から歩いて2〜3分の場所です。
市街地といえども、真昼間から変な人がたむろしている通りがあるから注意だと何処かで読みましたが、ひょっとしてこのへん? -
有名なユーロタワーです。
たまたま発見したので記念撮影ユーロタワー 建造物
-
そのまま真っすぐ進んでいくと、ゲーテ広場に出ます
この周辺がショッピングストリートですゲーテ広場 広場・公園
-
St.Katharinen Kircheという教会。
Hauputwache駅至近です。
無料のオルガンコンサートが評判良いようです -
地図を一切持って行かなかったため
このへんで道に迷いましたが、写真奥、左右に通るのがBirbergasseですね
この通り沿いにあるはずのソーセージ店へ。
閉店の19:00までに駆け込むのが、フランクフルトでの個人的な第1ミッションでしたが… -
あったー!
シュレマーマイヤーという超有名ソーセージ店。
幸い、行列はできてませんでした
一切英語の表記がなく、観光客向けの店ではないようですが、口頭での英語は通じます。
一番ポピュラーなのを食べたいと申し出たら、シンプルに焼きソーセージをパンに
挟んだものを出してくれました。シュレマーマイヤー 地元の料理
-
ケチャップorマスタードは自分でかけます。2.9ユーロ
日本人の感覚ではパンがちょっと硬いですが、
ソーセージはパリッとしていて文句なく美味しいですね!
対応してくれた店員さんに帰り際に少し声を掛けると
「この美味しいソーセージはここでしか食べられないよ!」みたいなことを言ってました。
ビールが欲しくなりますが、ここではビールは売ってません。シュレマーマイヤー 地元の料理
-
宿泊するホステルは決まっているので
その方向へ歩くことだけ大雑把に頭に入れて、フィーリングで散策しました。
こちらはドイツっぽい色合い(と個人的に感じる)建物 -
ドイツっぽい色合いと個人的に感じる建物
その2 -
パウルス広場というところで
ミニオクトーバーフェストみたいなことをやっていましたパウロ教会 寺院・教会
-
りんごのマークを発見。
おっ、ここで早くも個人的な第2ミッションを達成できるのでは?
それは、フランクフルト名物・アップルワインを飲むこと!
意外と「アップルワイン」というワードが見つからず難儀したのですが… -
あったー!
APFELWEIN 0.15Lで2ユーロ、0.5Lで3.5ユーロ
グラス代がデポジット2ユーロで、返却すると戻ってくるシステムでした -
ソーセージを食べて喉が渇いていて
ちょうどなんか飲みたいタイミングだったので、0.5Lにしました。
本当はビールを飲みたいのをぐっと堪えて、フランクフルト名物にトライ。
感想ですが、最初はお酒を飲んでる感じがせず、ジュースみたいでした。
薬のような味がするというレビューも見ましたが、私は特に違和感なく美味しく飲めました。
ただ、これでもアルコール5%ぐらいはあるようで
長旅の疲れもあったのか、最後のほうは完全に酔いが回っていました。
飲みすぎ注意! -
まだ18時過ぎでしたが、地元民で盛り上がっていました
-
ちょっとクリスマスマーケットっぽい雰囲気(行ったことないけど)
ドイツの9月中旬は、もう完全に秋ですね。
そしてこのイメージを引きずったままクロアチアに入ったのが間違いの始まりでした。。 -
ライブもやってました
-
その広場の前にはジェラテリアが。
こういうのを見るとヨーロッパに来たことを実感します。
ジェラート食べるにはちょっと寒いけど。。 -
広場から横断歩道を渡って南へ出ると
また広場。
これは歩き方に載っていた「レーマー(旧市庁舎)」?レーマー広場 広場・公園
-
ドイツらしい雰囲気
レーマー広場 広場・公園
-
どうやらここがレーマー広場のようですね。
雨が降る水曜日の19時前で、そんなに賑わってもいないですし
有名観光地という感じはしませんでしたがレーマー広場 広場・公園
-
ところでコレは何なんですか?
ご存知の方教えてください。レーマー広場 広場・公園
-
目の前にあった教会へ
-
こぢんまりとした教会ですね
-
アイゼルナー・シュテグ(鉄の橋)を発見。
これでマイン川を渡ります鉄の橋 建造物
-
橋はライトアップされていて風情があります
鉄の橋 建造物
-
橋の両側の手摺には、所狭しと鍵が掛けられています。
カップルが何かを誓って掛けたもの、ということですよね鉄の橋 建造物
-
ライトアップされていると
それだけで絵になります鉄の橋 建造物
-
これだけあると壮観です
鉄の橋 建造物
-
後ろを振り返ると、金融街の高層ビルがたくさん立ち並んでいるのが見えます
-
…とモタモタ歩いていると、突然のスコールに遭遇。。
すぐ近くの屋根付きバス停へ逃げ込みました。
さっきの橋でギターの弾き語りをしていた男性も、あまりの雨脚の強さに
一緒に逃げてきましたw -
マイン川の南は「ザクセンハウゼン」とよばれるエリアで
ここにアップルワインの飲める居酒屋が集結していると聞いていましたが
私はもう飲んだので、天気が不安定なこともあり、ホステルへおとなしく向かいました。
Jugendherberge Frankfurt
ユースホステルです。Jugendherberge Frankfurt - Haus der Jugend ホテル
-
自転車でツーリングしているらしき宿泊客もいました。
ロマンティック街道とか古城街道とか、自転車で走破できたら最高ですよね。
私も学生の時にやってみればよかったな〜
日本は散々走ったけど。 -
2段ベッド×5台の10人部屋ドミトリーで、1泊27.5ユーロ。
ホステルとしては高すぎますが、フランクフルトの相場からするとやむを得ません。。
それは百歩譲るとして、問題は真夜中に騒いでいたヤツがいたこと。
ドミトリーのルールを守れ!怒Jugendherberge Frankfurt - Haus der Jugend ホテル
-
翌朝は7時からの無料朝食を頬張って、すぐホステルを出ました。
小雨がパラついていましたが、
マイン川の向こう側には、うっすらと陽も差しています -
早朝なので道は空いてます
散歩がてら、トラムは使わずにフランクフルト中央駅まで戻ることにしました。
ここで余裕をかましていたので、後で大変なことに… -
大聖堂ですね。
神聖ローマ皇帝の選挙と戴冠式が行われた歴史ある教会とのこと聖バルトロメウス大聖堂 寺院・教会
-
またユーロタワー
この周辺はビジネス街なので、中央駅からスーツを着込んだビジネスマンが歩いてきます。
緑のバックパックを背負って逆に中央駅へと向かう東洋人は明らかに場違いで
気まずい感じでした。。ユーロタワー 建造物
-
中央駅がわずかに見えてます。
小銭がなく切符を変えないので20ユーロ札で水を買おうとしたら店員に拒否され、
別の店員さん(店長?)が助け舟を出してくれるという一幕がありました。
何も買わずに両替してくれと言ってるわけじゃないので対応してもらいたいです。 -
切符を買っていたら、出張でバンクーバーへ行くというイラン人の男性(50代?)に声を掛けられました。
切符の買い方がわからん、さらに空港までの行き方もわからんと言われ、
「じゃあ丁度いいから一緒に行きましょう」。
航空会社勤務で、東京にも支店があり、行ったことがあるとか何とか。
見慣れたフランクフルト国際空港第1ターミナルに着いたのはいいのですが、
ここで、とんでもない間違いに気付きました。
フライトは10:35、だったら9:00頃着けば余裕だろうと思ってその通り着いたのですが、
出発案内にザグレブ行きのフライトがありません。
あれっ?と思って手元のe-ticket控えを見たら、10:35ではなく10:05でした。。
マジでー!?フランクフルト国際空港 (FRA) 空港
-
ということで、近距離とはいえ一応国際線なのに空港着が1時間前という大失態です。。
さらに、フランクフルトにはクロアチア航空のカウンターはなく
自動チェックイン機も受け付けない仕組みになっているようで、預け荷物はないのですが、
同じスターアライアンス系のルフトハンザの長蛇の列に並ぶしかありません。
これに気付いたのが9:10頃で、もう1時間切ってます。
「これはマジで乗れないんじゃないか」と、頭が真っ白になりました。。
幸い、カウンターのおばさんが親切・丁寧な方で、文句も言わず発券してくれました。
ここで乗れなかったら何のためにフランクフルトに泊まったのかわかりゃしない。。
本当に助かりました。 -
出国検査で「いつ入国したの?スタンプがないわよ」と指摘され一悶着あったりしましたが
見つかって双方苦笑い。
海外行き浸りで、まだ有効期限が6年残っているパスポートが既にスタンプだらけになってきて、最近こういうことが多いです。
搭乗券に記載されたBoarding Timeは9:35。
空港内を全力疾走した結果、どうにかジャストインタイムで間に合いました。
…が、今度は肝心の飛行機が遅延しており、何とここで1時間待たされました。。
乗れれば別にいいのですが、いきなり波乱の予感です。
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#1 夜も眠らない古代ローマ宮殿 @スプリット へ続きます。
http://4travel.jp/travelogue/11058498
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