2015/08/24 - 2015/08/24
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ドクターキムルさん
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平塚市から花水橋を渡り国道1号線を進むと「高麗」の信号がある。ここは三叉路で、高麗山を廻るかのように北西に伸びる狭く曲がった道がある、これは旧東海道と交わる旧道であろう。江戸時代の東海道もほぼ真直ぐではあっただろうが、この程度に毛が生えたくらいの道幅だっただろうか。この角には萱葺き屋根の民家がある。茶屋ででもやっていたのであろうか?
こうした萱葺き屋根の民家には昔の風情が残り、いかにも旧東海道を歩いていることを実感させてくれる。しかし、旧東海道を拡張した国道1号線の狭い歩道の端までぴったりと建っている。では、かつてはこの建物と(旧)東海道の間にはかなりの幅の余地があったのであろうか?あるいは、道路拡張に合せて曳き屋をしてこの場所まで移動させて引っ込めたのか?それとも向かいの善福寺の墓地などがその道路拡張用地となって、この家の敷地はさほど減らされなかったのか?疑問が湧いてくる。
この「高麗」の信号を渡った善福寺のお隣は農家で、入口に棚を置いて採れた野菜を販売している。料金箱に100円とか200円の野菜の値段の金額の100円硬貨(コイン)を入れるやり方ではなく、家の人が近くに居て、お金を渡すやり方である。トマトがないので聞いてみた。この辺りの農家では連作できないトマトは畑の畝の1つだけに作り、毎年その畝を移して栽培しているのだという。また、トマトと茄子、ジャガイモも作っているが同類(いずれもナス目ナス科ナス属)であるために、これらとも連作になるとうまく育たないためにこの3つも含めて連作とならないように作付けしているのだという。それで作付け面積はいずれも猫の額ほどであり、収穫もそれに見合うものであるために、この棚にはたくさんは並ばない。毎日少しだけである。しかも、この辺りの農家は元々は稲作が中心であり、その自家用野菜を採るために畑を耕してきたのだろう。三浦の大根や西瓜を栽培している大規模な畑を耕作している農家とは違い、出荷はしていないのだという。そのために、トマトなどはこの棚に出すと買い手が来て直ぐに売り切れてしまうのだと教えてもらった。午前中でもお昼近くになるともうこうした農家の軒先に出ているトマトは売り切れになって手に入らないのだ。なるほど、私の知り合いに辻堂辺りに住んでいる人がいるが、「農家の軒先には他の野菜はあるがトマトは売っていない。」というその理由がようやく理解できた。棚に並べたばかりの茄子を1袋買い、農家の奥さんに100円硬貨を渡した。また、完熟トマトは人気で、朝早くでないと手に入らないことも分かり、何か吹っ切れた気がした。
(表紙写真は善福寺斜向かいの萱葺き屋根の民家)
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