スター・アライアンス・周回の旅　こんな滝があったのか！？　150615　二十七日目

2015/05/20 - 2015/07/09

　2013年に続いて二度目のスター･アライアンス・周回の旅　今年のテーマは「Glacier」でございます。
前半はオランダ、ドイツ、スイス、そして北米東海岸、西海岸に飛んでから東京へ帰ります。

　いよいよ欧州を離れて北米に移動する日ではありますが、その前に「ラインの滝（Rheinfall）」を見に行こうじゃないかってんです。えっ！？それってなに？なんでもライン川の途中にも滝があるんだというのですね。日程担当がどこかで読んできたらしいんです。

　多分昨日の雷の時から寒気が入ってきているらしくて、温度はすっかり下がってしまい、気温18℃。さすがに月曜日の朝らしく、朝早くから出勤を急ぐ人やら車やら。私たちが泊まっていた寂しいビジネスホテルはKloten駅の裏側で（だから宿泊費が安く抑えられるわけだけれど）初めて駅の反対側に行ってみたらなんとどでかいスーパーのMIGROSがで〜んと聳えているじゃないですか。早く反対側へ行ってみればよかったのです

エリア シャフハウゼン(スイス)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 飛行機
• 航空会社: スイスインターナショナルエアラインズ

　今朝も09:06Kloten発のS-7に20分程かけて昨日行ったWintherturへ行き、20分ほど待って乗り換えです。

　乗り慣れた（といったって一度乗っただけですが）電車でWinterturへ参りました。

　雨は相変わらず降っています。

　プラットフォームの向かい側に停まっていたS-33に乗って30分ほど乗るとSchauffensenの駅に到着します。

　たった３両の編成の電車の中は遠足と思しき中学生の集団に加え、インドの一族郎党観光旅行が乗り込んできたので、わんわんギャンギャンでそれはそれは賑やかです（スイスはインド人に占領されそうですね）。ひょっとするとこちらでもインドの映画が撮影されたことがあるのかもしれませんねぇ。Neuhausen am Rhein Fallという駅で彼らはどっと降りて行きました。

　Schauffensenはもうあと何kmかでドイツに入ってしまおうかという古い街です。

　Schauffhausenの駅で電車を降りると、目の前を80歳近くかとお思しきおじいさんが杖を持って、足をだまし、だまししながら三つも四つもの紙袋を運んでいます。階段の途中で追いついて「持ちましょう？」といったら、「ありがとう」といいながら、滝を見に行くなら1番のバスで行け、ところで君らは日本人か？と聞くんです。「そうですが、なんでわかるんです？」とお伺いすると、突然「私の父親はかつて大阪のなんとか会館で、どうのこうの」と説明します。そこから、「だから私は漢字を百は知っているぞ！碁だって打てるんだから！」とおっしゃったんですが、それとなんで日本人だとわかるのかとはあんまり説得力を持ちませぬ。

　バスの切符は運転手から買えばいいのでしょうけれど、たまたまここの駅にはバスのinformationがあってそこで買えるのでした。「６つめのNeuhausen Rhein Fallで降りなさいだったのですが正解は「7つめのRhein Fall」が正解でした。

バス (シャフハウゼン) バス系

Rhein Fallで降りるときに運転手さんに「滝はここ？」と聞いたら「ウン」って。街中に書いてある地図です。ほら、滝のところにちゃんと水滴が！（アハハ！）

ラインフォール 滝・河川・湖

　ここから全景が見渡せるのですが・・・。

　歩き方やガイドサイトにはこちらの方法が書かれていますが、実はさっきのインド人グループが降り乗りした駅で降りた方が手っ取り早く滝を見ることができます。

ラインフォール 滝・河川・湖

　やっぱりこんな屋形船のような船がでています。線路に沿ってどんどん降りていけばあの船の発着点に行くことができるのですが、雨模様だということ、今日はこれから戻って飛行機に乗らなくてはならないということ、どうもそこまで行くと、観光客でワンワンしていそうでその喧噪がイヤだったことを理由に行きませんでした。

　つれあいはかなり不満そう。

　ちょっと馬鹿にしていたんですが、結構な滝でございます！良いじゃないか！？

　この滝の真ん中に岩が厳然として立っているわけです。その岩に川下から観光客を満載した屋形船が近づきます。

　その観光客が競ってこの小さな小さな展望台に上がっていきます。なかなかうまいこといっているようないないような、揉めているような、顰蹙を買っているような。

　多分あそこに行くとまた違う景色が楽しめるのでしょうけれど、その喧噪のさなかに入っていく勇気が今日はわきません。

反対側の川岸にはホテルなのか、レストランが見えています。あそこへ行けばまた迫力がある景色かも知れません。

　そこに見えているのが展望台のある岩です。
　そしてその向こうに見えているのがさっきS-33でインド人一族郎党の皆様が降りた駅が右側にある鉄道の橋です。

　お〜やっぱりこちらでもインド系の皆さんが記念写真。

　あんまりよく見えませんけれど、よく見ると向こう岸にも展望台があるんですねぇ。

　雨が降っているんだか、やんでいるのかわからない程度なんです。

　ほうら、電車が来ましたよ！

最後に見渡して、ライン滝はおしまい！

　また街に戻ってきました。バスに乗って駅前に戻りましょう。
やっぱりこの辺にもバックパッカースがあるようです。やっぱり一日かけて滝を楽しむ人もいそうです。

　Schauffhausenの街はかなり古い街で、なんで繁栄したのかと思ったら、やっぱりあの滝のようです。というのはあの滝で船の行き来ができず、積み替える必要が出てきちゃったからなんですね。

でも、大戦中はあまりにもドイツ領に近いので米軍は間違えて空爆したらしいんです。それにしちゃ古いものが残っていますよ。

　使われていなさそうな古い建物。

　荒れ果てているんだけれど、手を入れればまだまだ良い雰囲気になりそうな気がするんだけれど、それだけの資力がないのかなぁ。

　これだ！これだ！

　これがいわゆる「騎士の館」って奴です。

　教会もとてもスッキリしていて良い雰囲気です。

　さて、ボストンへ飛ぶために戻りましょう・・と駅に来て電車を待つうちに気がつきました。なんだ？このブラッシ。

　こんな具合に立っているんですよ。電車を洗うの？

　あれ？あの車両・・・。

　あ、やっぱりだ！DBの列車じゃないですか。もうすぐそこはドイツですからね。

　S-33の12:46発に乗りましょう。カラフルだなぁ。

　お、オランダの鉄道の駅にあった車椅子用の補助具と同じだ。

　WinterturでS-7に乗り換えました。

　Klotenのホテルに帰って荷物をピックアップ。このホテル、荷物を預かって、とリクエストしたら鍵を渡され、「自分で仕舞ってこい方式」です。あまりといえばあまりでございます。これでは自分の荷物を取りに行ってどんなことでもできてしまいます。これが一流でないといわれる要因になりますが、彼らにいわせれば「お前なんかが泊まった時点ですでに一流じゃない」てなことになりましょうか。フフフ。

　でもちゃんと15時のシャトルバスで空港へ運んでくれました。同乗したのはまったくなんの荷物も持たない若者三人です。彼らは何？

　チューリッヒ空港の中のトラムです。

　この空港、初めてじゃないのですが、どうも何もさっぱり覚えちゃいないのです。こんなエスカレーターがあったのか！？

　今回の旅ではできるだけSwiss International Airに乗ろうとしていたのに、東京発がキャンセルになっちゃったので、これが唯一のSwiss International Airに乗るチャンスだったのです。

チューリッヒ国際空港 (ZRH) 空港

　滅多に呑んだりしないのですが、せっかくのラウンジだからってんでビールを飲むのはつれあいです。

　私はこれすら飲み干せません。

本当に衣紋掛けが各席にあるんですねぇ。

　これがノベルティーなんですが、なんとトートバッグになっているんです。そのまんま放り込んでいたのですが、東京に帰ってきてから重宝しています。ま、私自身がトートバッグ、というか、トート袋趣味なものですから（変わり者といわれています）。

　ちょっと変わっているかも知れないアミューズ。茄子とカプシカム。

あ、ムベンピックだ！

　Bostonに到着してみると、パスポートコントロールは米国市民、グリーン・カード保持者、ESTA国民はこちら、普通のVISAが必要な国民はこちらと分けられています。その列が長いこと！日本国民はESTA国民ですから、そこへ並ぶと、税関の申告と指の指紋撮影と顔写真撮影を取られます。いままで通りの税関申告書がありながらです。そしてしかも担当者がいるパスポートコントロールへまた並び、聞かれますし、中ではまた指の指紋と顔写真を要求されたりしています。
　この時間はちょうど到着フライトが重なっているのかもしれませんが、税関を通り抜けて外へ出ると、出口にはまるで60年代の羽田空港の国際便出口のように出迎えの人たちでワンワンしています。なんだか途上国の空港に来たような雰囲気です。これ、本当にアメリカなの？という気になります。そういえばJFKだって、かなり古ぼけていますよねぇ。

　小一時間かかって外へ出ますが、なんせここの街は空港からシルバーラインと称するバスに乗っていくのがもっとも安上がりと知りつつ、初めての街ですし、夜の帳も降りているし、霧雨だし、というのでタクシーということに相成りました。
　順番が来て乗り込んだタクシーの運転手に地域の名前とホテルの名前を告げましたが、こいつ、ウンともスンともいいません。日本でも昔はそうでしたけれど、今ではそんなこと考えられません。もう一度いったら「わかってるよ！」といったようなのですが、発音がほとんど英語じゃなくて、よくわからない。まぁ、いいかと思って見ていたら、ものすごいスピードで、挙げ句の果てにスマフォを見ながらだ。世界中に変なものが流行っちゃっていて気が気じゃない。ジョブスも大変なものを発明してくれたものだよねぇ。