2015/06/15 - 2015/06/16
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frau.himmelさん
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カフェ・シュペール前で夫と別れて一人夜のウィーンの町へ繰り出します。
えっ? お宅の夫は奥さんがひとりで夜の街を歩くというのにエスコートしないのかって?。
ええ、もちろんです。
出発前に話し合っていました。
いつもべったりではなく、たまには個別に行動する日も作りましょうねと。
そのほうが私も気楽。
夫ときたら私が写真を撮っていても、興味深いものを見つけて立ち止まって眺めていても、お構いなしにさっさっと先に行ってしまいます。
それを追っかけるのは私、いつものパターンです。
夫に言わせると、突然私が当初決めていた行動と全く別なことをするので、安心できないのだそうです。
私だって一人旅の経験がない訳ではありませんし、今回のような長旅になると、たまには一人で自由に好きなように行動する日を設けるのも必要ではないかと思います。
-
セセッシオンがこの近くにあるのに、それを見ないで帰るなんて勿体ない。
カフェ・シュペールを後にして私一人そちらに向かいます。
夜9時ともなると、さすがに日暮れが遅いヨーロッパの夏でも街灯に灯が点ります。 -
このあたりはリンク通りに近いせいか、大きな立派な建物が並んでいます。
-
このレンガ色の立派な建物は?
造詣美術アカデミー絵画ギャラリー。 -
由緒ある名門美術大学なのです。
ここでは、クリムト、ココシュカ、エゴン・シーレなどの画家やオットー・ワーグナーも学んだそうです。
興味深いところでは、かのヒトラー総統も2度受験して失敗した学校だそう。
もし彼が合格して、画家の道を歩んでいたら、世界の歴史が大きく変わっていたかも、なんて想像してしまいます。 -
美術大学の向こうに見えてきました、否が応でも人々の目を惹くセセッシオン(ウィーン分離派展示館)が。
オットー・ヴァーグナーの弟子ヨーゼフ・オルブリッヒの設計で1898年に造られました。 -
その前年、クリムトを中心とした若い芸術館集団「ウィーン分離派」が誕生しました。
オットー・ヴァーグナーも一時分離派に加わったことがありました。
◆◆
金色のタマネギ(キャベツ)と呼ばれる月桂樹をあしらったドーム。
とっても目立ちます。 -
従来の歴史絵画からの分離を目指した世紀末のウィーンの芸術家集団「分離派」の発表の場として建てられた建物。
金色のドームの下の文字は
「時代にはその芸術を、
芸術にはその自由を」 -
横から見たセセッシオン。
ユーゲントシュティールの至宝といわれています。
壁の模様も何となくユーゲントシュティールらしい・・・。 -
入り口のモニュメントの三人の女性像。
頭髪がヘビになっている怪物エウリュアレ、メドゥーサ、ステノの3人の女性。
ちょっとおっかない顔つきですね。 -
トカゲが這っている・・・。
ユーゲントシュティールって響きはきれいだけど、実際はそんなに優美なものではないようですね。 -
入り口の左右に置かれている鉢。
写真が悪くてよく見えませんが、亀がこの鉢を支えているのです。
ここにはベートーベンの「交響曲9番」をモチーフにしたクリムトの壁画「ベートーヴェン・フリーズ」が展示してあります。
15年ほど前、ツアーでここを訪れたとき、それを見てちょっとグロテスクと思ったのですが、今同じものを見たら何と思うかな。
時間がないから入場できませんが。 -
セセッシオンの前の広場にはライオンの馬車に曳かれたギリシャ神話の戦士の像。
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周りがだだいぶ暗くなってきました。
そろそろホテルに戻ります。 -
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途中の広場に3.MANN・・と。
第三の男っていったらウィーンが舞台の有名な映画ですけど・・・。 -
その向こうに見えるのは「カフェ・ムゼウム」。
一度行ってみたいと思っているカフェです。
一瞬、コーヒーでも・・と思いましたが、さっきカフェ・シュペールでクリーム山盛りのウィンナコーヒーをいただいたばかりだし、一人で行ったら夫に悪いし・・・。
先に帰った夫のことがちらっと頭を掠めました。 -
その近くにUバーンのカールスプラッツ駅の入り口が見えました。
この駅から一駅でケッテンブリュッケン駅、地下鉄で帰ろう。
ほとんど人影がない地下通路。
シーンとしてちょっと薄気味悪い・・。 -
この駅は治安が悪いと何かで読んだことがある。
現に、この私が昨年10月に、スリの集団に囲まれたのもこの駅だし・・。
自然と急ぎ足になります。 -
ところが・・・。
通路に埋め込まれた☆型マーク、よく見ると音楽家ドビュッシーのサインではない。
あちこちいくつも著名な音楽家のサインが見えます。
治安が悪いことなどすっかり忘れてそれらを探して回りました。
が・・・!
今見たら写真がないのです。
そうだ、食事にカメラを持っていかなかったので、夫のカメラを借りたのでした。
時々夫はカメラの整理だといっては、よく撮れていない写真を消していましたので、きっとそれらも消してしまったのですね。
残念!。
その他にシューベルトやサンサーンス、ロッシーニなどの写真もとっていたのですが。 -
やっと地下鉄の乗り場へ。
ここでも警官が見回っています。
駅の警備ももちろんでしょうが、ヨーロッパは最近テロに対する警備がことのほか厳しく、この旅で警官の姿をよく見かけました。
U4で無事ホテルに戻りました。 -
ここでちょっと時計を戻します。
ウィーンに到着してホテルにチェックインし、早速出かけた時の街歩きの様子です。順序が逆になってしまいましたが。
地下鉄に乗ってカールスプラッツ駅にやって来ました。 -
オットー・ヴァーグナーのパビリオンとなっているカールスプラッツ駅、左側が地下鉄の入り口です。
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レッセル公園はラベンダーの花盛り。
辺り一面いい香りが漂っていました。 -
レッセル公園の主レッセルの像。
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まずは夫をここに案内したかった。
ところがウィーン工科大学は修復中。 -
正面に回ってみます。
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壁に掲げてある碑には?
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ウィーンの有名人、ヨハン・シュトラウスとヨーゼフ・シュトラウスがここで学んだことが記されています。
前回のウィーン訪問で見逃してしていたものです。 -
ここには「アントニオ・ヴィヴァルディ」の名前が。
「1678年3月4日、イタリアのベニスで生まれたアントニオ・ヴィヴァルディ、ここで1741年7月28日亡くなった。」 -
工科大学の前にはカールス教会。
1713年、マリア・テレジアの父カール6世がペスト撲滅を祈願して造った教会。
フィッシャー・フォン・エルラッハ親子の作。 -
ラヴェンダーの花に囲まれた母子像の横を通って・・・。
このあたりで雨が降ってきたので、雨具を持っていなかった私たちはホテルに帰りました。 -
6月16日、ホテルの食事。
格安ホテルですから、豪華な朝食ではありませんが、
でもさすがウィーン、メランジェは美味しかったー。 -
U4に乗ってやってきたところはシュタットパーク。
市民公園。
ここの薔薇の花壇がとてもきれいだったと4トラで知り、是非見たいものだと思いました。 -
シュタットパーク駅、何となくケッテンブリュッケン駅に似ています。
やはりここもオットー・ヴァグナーの設計です。 -
市立公園入り口。
ウィーン川の両岸に造営された広大な公園です。 -
入り口にはぶどうの葉が這っていてとてもいい感じ。
彫像もとてもすてきです。これもオットーヴァーグナー? -
こんなところにぶどうの房、演出もニクイ!
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まずはリンクの外側。
白いあずま屋のような建物はシュタットパーク駅の一部? -
ドナウ川の支流、ウィーン川。
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次にリンクの内側の入り口を入ります。
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豪華な門をくぐって・・。
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あちらに見えるビルはインターコンチネンタルホテル。
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城壁が残っているのが見えます。
この公園が城壁を取り壊して造られたことを如実に物語っています。
インターコンチネンタルの下にはシュタットパーク駅とあずま屋が。 -
皇帝フランツヨーゼフ1世が、城壁を取り壊して大規模な都市改造を決定したのは1857年のこと。
まずは城壁の上にリンク大通りが出来ました。
今年2015年はリンク大通りが開通して150周年になるのです。 -
市立公園は、1862年に改造計画の一環として建設されました。
ウィーン市初の市立公園なのです。 -
公園の地図。
地図を見るとウィーンゆかりの有名人の像がアチコチにあるようです。
それらを探しながらゆっくり散策することにします。 -
まず現れたのはあまりにも有名なヨハン・シュトラウス像。
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花壇の中に2つの石を見つけました。
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その中の一つに日本語で
「この桜は日本の岐阜市とウィーン・マイドリンク区との有効のシンボルとして植樹されたものです。1996年5月2日」の文字が。 -
この桜の木がそうですね。
手前にはクラッシックな街灯が。
下の箱のようなものは何でしょう? -
アントン・ブルックナー
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次なる有名人の像は誰?
像が見えるとアレコレ撮ってしまう私です。 -
これは泉です。
「Donauweibchen Brnnen」 -
時計塔
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ロベルト・シュトルツの記念碑。作曲家・指揮者 1880−1975
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ハンス・マカルトの像。画家。1840-1884
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大樹の下でぐっすりと眠りこけている人。
何か落ちているのかと思いました。 -
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Friedrich von Amerling 画家 1803−1887
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フランツ・シューベルト
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シューベルトの台座の浮き彫り彫像
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シューベルトの台座の浮き彫り彫像
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シューベルトの像の近くで咲いていた黄色い花。
今回よく見かけました。 -
ウィーン市長だったアンドレアス・ツェリンカ。
彼が市長だった当時、市立公園が造営されました。 -
年季の入ったイチョウの大木。
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曲がりくねった老木の幹には
「Wiienner Naturdenkmal:ウィーン市自然記念」のプレートがつけてありました。 -
まさにウィーン市民の都会のオアシスです。
静かにゆっくり散策いたしました。
珍しく意見の相違もなくね。 -
出口(Landstrasse)の近くにあったお花屋さん。
ウィーンのお花屋さんはお洒落!
あれっ、そういえば薔薇の花壇はなかったわね。
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この旅行記へのコメント (9)
-
- アンマンさん 2015/07/28 12:13:32
- 金色のたまねぎ
- 今回の旅行は暑かった!!!と、のこと。。
暑さは体力を奪いますね・・・・
家にじっとしてても暑さに負けそうなアンマン
暑さにまけないfrau.himmelさん
頑強な精神・体力の持つ主ですね^^
さて本題に
ウィーンは色が大人しい!?
シックな落ち着いた街並みですか!?
金色のたまねぎは目を引きますがーーー(インパクト大)
薄暗くなってくると一人歩きは心細くなりますね
あの地下鉄、、、
治安が悪いのは地下鉄に多いですし
以前、スリ集団事件もあったとこですから
無事で何よりです(ホッ)
お待ちかねの(アンマンには)食事
田舎者のアンマンには『メランジェ』・・なんだ!?
↓
ググりました。
美味しいものに出会うと幸せな気持ちになりませんか☆
(アンマンは常に幸せ(食)を探求してます)←ただの食い意地
frau.himmelさんはパン党ですか!?
ヨーロッパは像や記念碑がいっぱいですね♪
(写真の撮り甲斐があります)
- frau.himmelさん からの返信 2015/07/29 10:38:45
- メランジェ→パン??
- アンマンさん、いつもコメントありがとうございます。
ほんとに暑いですねー。
暑いって言ったらますます暑くなるので口にしたくないんですが、つい出てしまいます。暑いねーーー(笑)。
ウィーンの街並みはシック?、そうですね。
戦争で大打撃を受けた街としては、ちゃんと元通りに復旧されていますね。
だけど、ケバケバしい建物もありますよ。
フンダルトヴァッサー。今回は彼の建築物も見てまいりましたので、いつか旅行記で。
暑っ苦しいから秋になってからの方がいいかな・・←遅くなる言いわけです(笑)
ところでメランジェってパン?
検索してみました。ほんとだ。パンばかり出てきますね。
本当は泡立てたミルクをたっぷり浮かべたウィンナーコーヒーのことなのです。
ウィーン・メランジェで画像検索してみてください。
ウィーンはコーヒーの本場ですから、私が泊まった格安ホテルのコーヒーでも美味しかった。
暑さの本番はこれからですから、お身体には気を付けてくださいね。
himmel
-
- utamiumiuさん 2015/07/27 12:55:39
- ウィーン、あああ"あ"〜ゆっくり周りたいです。
- ウィーン第二弾、羨ましいです。
ゆっくり一人で周り、音楽会と美術館三昧をしたかったですぅ〜
これ→『今回のような長旅になると、たまには一人で自由に好きなように行動する日を設けるのも必要ではないかと思います。』
大大賛成です。
uta
- frau.himmelさん からの返信 2015/07/27 22:22:40
- RE: ウィーン、あああ"あ"〜ゆっくり周りたいです。
- utaさん、こんばんは。
おっしゃるお気持ちよくわかります。
せっかく大大大好きなウィーンにいらっしゃったのに、本当に弾丸でしたね。
でも短い中にも、ツボを押さえた観光をしていらっしゃいます。
さすがウィーン通のutaさん。
ディナーはグリーヒェン・シュタイドル。
しかもちゃんと予約をしていらっしゃるなんてすごいです。
次回のウィーンはぜひ、おひとりで心いくまでウィーンの休日を楽しんでください。
himmel
-
- ペコリーノさん 2015/07/27 09:36:54
- バラの花はフォルクスパークですよ。
- frau.himmelさん、おはようございます。
ずっと一緒に行動するのではなく、時々ご夫婦で別行動。これって大事かもしれませんね。お互いのストレスも減るのではないでしょうか。
私は独身ですが、以前、友達と2人でイギリスを旅行した時に、1日別行動をしたことがありました。そういうのも、気楽でいいですよね。
さて、バラの花がたくさんあるのはフォルクスパークです。
けれど、シュタットパークにはいろいろな銅像や記念碑があるのですね。
初夏のウィーン、素敵ですね。
ペコリーノ
- frau.himmelさん からの返信 2015/07/27 22:10:30
- RE: バラの花はフォルクスパークですよ。
- ペコリーノさん、こんばんは。
ペコリーノさんのウィーンのバラ園を見て、ぜったいバラの時期に行くぞーって決めたのでした。
そうでしたね、フォルクスパークでしたね。
後日そちらのほうにも行きまして勘違いに気が付きました。
で、バラはどうだったか? ちょっと見ごろは過ぎていました・・(泣)。
別行動の日を設けるのも大事ですね。
今回は3日は最初から別々の町に行くことを決めていまして、その他にもちょこちょこ別行動ができたらなーと(笑)。
一番困るのが買い物、じっと待っていられてもゆっくり買い物ができませんし。
ペコリーノさん、次回はウィーンにいらっしゃるんでしょう?
ベルリンとウィーン、お互いに好きですね。
himmel
- ペコリーノさん からの返信 2015/07/27 22:22:32
- RE: RE: バラの花はフォルクスパークですよ。
- frau.himmelさん、今晩は
> ペコリーノさん、次回はウィーンにいらっしゃるんでしょう?
> ベルリンとウィーン、お互いに好きですね。
そうなんです。二つの街は全く違うのに、なんだかほっとできる街ですよね。
オーストリアのクリスマスマーケットを楽しみたいと思っています。
ペコリーノ
-
- norisaさん 2015/07/27 06:29:44
- 別行動!?
- frau.himmelさん
おはようございます。
2年前に行った中欧ツアーで有名なヨハンシュトラウスの像だけは見ましたし、、皆写真を撮っていました。
でも他にもいろいろな銅像もあるんですね。
また日本から贈られた桜の木など。
やはり自由旅行でないと隅々まで見れません。
で、frau.himmelさんご夫妻のご旅行は時々は自由行動ですか。
語学が堪能なエリートご夫妻だから可能ですね。
ウチの場合夫婦そろって迷子になります。
英語圏以外は自由旅行できない我々、いやでも団体行動です(笑)
さて、船頭二人のドイツ、オーストリア、次なる展開はーーー。
norisa
- frau.himmelさん からの返信 2015/07/27 21:57:00
- RE: 別行動!?
- norisaさん、こんばんは。
ご無沙汰しています。
しばらくぶりにnorisa宅を訪れたら、旅行記がまた増えていましたね。
norisaさんのパワーにびっくり!
さて、別行動!
しょっちゅうではありませんが時々別行動でした。
もう少し別行動の日が多くてもよかったかなーと今になれば思いますが。
意見が合わないと、「じゃー、あなたはそっちに行って、私はこっちに行きますから・・」
なんて、norisa奥様でしたらぜった〜〜〜いにおっしゃいませんね(笑)。
結局夫が私に合わせてくれて一緒に行動することも多くて。
夫にしたら5年間、私に自由に旅をさせたのが間違いだったと思っているのでは(笑)。
でも食事のときは一緒にいただいていましたよ。
ヨハンシュトラウスのシュタットパーク、私もゆっくり見たのは初めてでした。
なかなか素敵な公園でした。
himmel
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