2015/05/23 - 2015/06/06
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さいたまさん
第2次世界大戦後、多数の日本製の鉄道車両がタイに渡りました。
添付のタイ観光庁の資料によりますと戦後賠償により、日本の鉄道車両がタイに送られたそうです。
戦後、日本製の鉄道車両がタイに送られた遠因は、タイの連合国への「米の提供150万トン」の約束があったためです。
タイの終戦処理の一環だったのです。
タイは、第2次世界大戦の開戦とともに枢軸国の一員として連合国に宣戦布告し、参戦しましたが、終戦直前に、宣戦布告を無効として連合国側につき、結果的に戦勝国としての地位を確保しました。
その折の鍵は、食糧不足に悩む連合国に、「米の提供150万トン」でした。
タイの米生産能力は、残存していましたが、タイ国内の輸送能力が、車両不足で激減していました。
そこで、米国は、日本の鉄道車両をタイに送ったのです。
その後も、世界銀行の借款等を通ずるタイへの日本製鉄道車両の輸出が続きます。
JR西日本の鉄道車両の無償譲渡等もあり、日本製車両が現在も、タイで頑張っています。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通
- 4.0
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- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
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タイは、第2次世界大戦の終戦直前、連合国への宣戦布告書を無効とする宣言を発し、連合国側に加わることを求めました。
英国とフランスは、これに強硬な態度を示しました。
紆余曲折を経て、タイは、食糧不足に悩む連合国側に、米150万トンを提供することで、戦勝国の地位を獲得しました。 -
連合国側に、米150万トンを提供するための鍵は、タイ国内でのコメの輸送能力の増強でした。
米の生産能力は、残っていたのですが、輸送のための鉄道車両は、激減していました。
米国は、日本からの鉄道車両をもって、タイの米の輸送能力の増強を図りました。
旧日本軍の鉄道車両は、もちろん、日本から多数の鉄道車両を送り込みました。 -
結果として、多数の日本製車両がタイにわたりました。
タイ国鉄の資金面の制約から、中古車両の調達が主流となり、JR等日本の中古車両が無償で譲渡されることになりました。
終戦後70年を経て、現在は、当時の車両も老朽化していますが、タイにおいて、未だ老骨に鞭打って、頑張っている日本製車両の姿を見ることが出来ます。 -
王国の鉄路(タイ鉄道の歴史)の記述から、タイにおける日本製車両の状況をまとめた表です。
直接、日本から渡った車両約1,400両強に加えて、世界銀行借款分を考慮すると、約2,000両程度がタイの輸送力向上に当たったものと考えられます。
タイ国鉄車両の稼働率70%を見込むと、日本製車両が半数程度だったのではないかと推測されます。
しかし、最終発注から、約60年が経過し、老朽化の状況は否めない事実かもしれません。 -
マッカサンにあるタイの車両工場で改造等され、タイ国鉄で使用されている日本製車両です。
車体は塗装されていますが、下地には日本語が書かれた銘板が見えます。 -
日本製の客車です。
ファランポーン駅で停車中の客車の内部の様子です。 -
発車前の客車内の様子です。
日本製の客車です。 -
同じく日本製の客車です。
冷房車ではありません。
客車の天井に、扇風機が見えます。 -
ジーゼル式の機関車です。
タイの国鉄は、電化されていませんので、架線がありません。 -
ジーゼル機関車の車体側面です。
老朽化がかなり進んでいます。 -
ファランポーン駅に入線中の客車です。
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ファランポーン駅に入線中の列車です。
右側の車両は、形状と塗装から日本製の車両のようです。 -
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ファランポーン駅における客車の連結部です。
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ファランポーン駅における列車の様子です。
規格が異なる車両が混在して、連結されています。 -
ファランポーン駅での客車とホームの様子です。
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ファランポーン駅でのホーム、線路及び引き込み線における列車の様子がわかります。
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客車のトイレの様子です。
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バンスー駅での機関車と客車の様子です。
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バンスー駅に停車中の列車です。
前方が食堂車、後方が客車です。 -
Restaurantとの標示のある車両です。
食堂車なのでしょう。 -
日本製の客車です。
バンスー駅の南本線の客車の内部の様子です。
かなりの乗客が乗り込んでいます。
冷房車ではありません。
扇風機が見えます。 -
日本製の客車です。
走行中の列車です。
走行中にもかかわらず、デッキに人が立っています。 -
日本製の客車です。
デッキに人が立っています。
ホームが低いため、デッキ部は後で取り付けたものです。
ベトナムの統一鉄道と似ていますが、ベトナムでは、ドアが付いていて、走行中は閉鎖されています。 -
行先は、南部のハジャイとあります。
南本線を南下する列車です。 -
南部の国境近傍のヤラ行きの車両です。
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