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ブランバナン寺院群は、サンジャヤ王朝(マタラム王国)により、9〜10世紀に造られています。それはシャイレンドラ王朝のボロブドゥールに、対抗して建造されたと言われています。代々の王によって基壇が拡張されて、中央の寺院の周辺に何百ものプルワラ(小祠堂)が追加されました。ブランバナンは、マタラム王室の宗教儀式や供犠に利用されたものです。<br /><br />ロロ・ジョングラン寺院は、856年に建造されたヒンドゥー教の寺院です。神殿が建つ内苑は、正方形で一辺が110mあり、1番高いシヴァ神殿は47mあります。シヴァ(宇宙の破壊を司る神)神殿の左右にブラフマー(宇宙の創造を司る神)神殿とヴィシュヌ(宇宙の維持を司る神)神殿が並び、この3神殿に相対して、それぞれの神の乗る(シヴァは牡牛ナンディ、ブラフマーは水鳥ハンサ、ヴィシュヌは鳥神ガルーダ)、乗り物堂(ヴァーハン)が建っています。<br /><br />これらの神殿は、下から基壇(下段;人間界)、堂(中段;神を祀る神話界)、尖塔(上段;天界)の3つの部分で構成されています。シヴァ神殿には、4つの側室があり、東側にシヴァ神の像、南側にシヴァの導師アガスティアの像、西側にシヴァの息子ガネーシャの像、北側にシヴァの妻ドウルガの像が安置されています。この側室を繋ぐ回廊には、インドの古代叙事詩「ラーマヤナ」の物語を描いたレリーフがあり、必見です。

インドネシアの旅(5)・・ヒンドゥー教の美術文化を象徴するプランバナンを訪ねて

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2015/07/01 - 2015/07/02

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旅行記グループ インドネシアの旅

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YAMAJI

YAMAJIさん

ブランバナン寺院群は、サンジャヤ王朝(マタラム王国)により、9〜10世紀に造られています。それはシャイレンドラ王朝のボロブドゥールに、対抗して建造されたと言われています。代々の王によって基壇が拡張されて、中央の寺院の周辺に何百ものプルワラ(小祠堂)が追加されました。ブランバナンは、マタラム王室の宗教儀式や供犠に利用されたものです。

ロロ・ジョングラン寺院は、856年に建造されたヒンドゥー教の寺院です。神殿が建つ内苑は、正方形で一辺が110mあり、1番高いシヴァ神殿は47mあります。シヴァ(宇宙の破壊を司る神)神殿の左右にブラフマー(宇宙の創造を司る神)神殿とヴィシュヌ(宇宙の維持を司る神)神殿が並び、この3神殿に相対して、それぞれの神の乗る(シヴァは牡牛ナンディ、ブラフマーは水鳥ハンサ、ヴィシュヌは鳥神ガルーダ)、乗り物堂(ヴァーハン)が建っています。

これらの神殿は、下から基壇(下段;人間界)、堂(中段;神を祀る神話界)、尖塔(上段;天界)の3つの部分で構成されています。シヴァ神殿には、4つの側室があり、東側にシヴァ神の像、南側にシヴァの導師アガスティアの像、西側にシヴァの息子ガネーシャの像、北側にシヴァの妻ドウルガの像が安置されています。この側室を繋ぐ回廊には、インドの古代叙事詩「ラーマヤナ」の物語を描いたレリーフがあり、必見です。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.0
交通
5.0

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  • プランバナン寺院史跡公園の入口です。

    プランバナン寺院史跡公園の入口です。

  • プランバナン寺院史跡公園の案内図です。<br />案内図の下側がロロ・ジョングラン寺院で、一番上がセウ寺院です。

    プランバナン寺院史跡公園の案内図です。
    案内図の下側がロロ・ジョングラン寺院で、一番上がセウ寺院です。

  • ジャワ島中部地震(2006年5月27日発生)による被害と修復についての解説です。

    ジャワ島中部地震(2006年5月27日発生)による被害と修復についての解説です。

  • ロロ・ジョングラン寺院は、856年にサンジャヤ王朝(マタラム朝)により建造されたヒンドゥー教の寺院です。神殿が建つ内苑は、正方形で一辺が110mあり、1番高いシヴァ神殿は47mあります。

    ロロ・ジョングラン寺院は、856年にサンジャヤ王朝(マタラム朝)により建造されたヒンドゥー教の寺院です。神殿が建つ内苑は、正方形で一辺が110mあり、1番高いシヴァ神殿は47mあります。

  • 東側からの眺望です。<br />正面の手前(東側)には、3つのヴァーハン(乗り物堂;シヴァ神は牡牛ナンディに乗る、ブラフマー神は水鳥ハンサに乗る、ヴィシュヌ神は鳥神ガルーダに乗る)が並んでいます。その奥(西側)には相対して、中央にシヴァ(宇宙の破壊を司る神)神殿、左にブラフマー(宇宙の創造を司る神)神殿、右にヴィシュヌ(宇宙の維持を司る神)神殿が並んでいます。

    東側からの眺望です。
    正面の手前(東側)には、3つのヴァーハン(乗り物堂;シヴァ神は牡牛ナンディに乗る、ブラフマー神は水鳥ハンサに乗る、ヴィシュヌ神は鳥神ガルーダに乗る)が並んでいます。その奥(西側)には相対して、中央にシヴァ(宇宙の破壊を司る神)神殿、左にブラフマー(宇宙の創造を司る神)神殿、右にヴィシュヌ(宇宙の維持を司る神)神殿が並んでいます。

  • 神殿は下から基壇(下段;人間界)、堂(中段;神を祀っている神話界)、尖塔(上段;天界)の3つの部分で構成されています。

    神殿は下から基壇(下段;人間界)、堂(中段;神を祀っている神話界)、尖塔(上段;天界)の3つの部分で構成されています。

  • シヴァ神殿前のヴァーハン堂(乗り物堂)です。

    シヴァ神殿前のヴァーハン堂(乗り物堂)です。

  • ナンディー(牡牛)像が安置されています。<br />シヴァ神の乗り物である聖牛です。

    ナンディー(牡牛)像が安置されています。
    シヴァ神の乗り物である聖牛です。

  • 獅子を挟んで、左にうさぎと右にジャコウネコが彫られたレリーフです。

    獅子を挟んで、左にうさぎと右にジャコウネコが彫られたレリーフです。

  • ジャコウネコと天樹が彫られたレリーフです

    ジャコウネコと天樹が彫られたレリーフです

  • シヴァ神殿です。主神殿で高さ47mあります。

    シヴァ神殿です。主神殿で高さ47mあります。

  • 階段入口の海の怪物マカラの像です。

    階段入口の海の怪物マカラの像です。

  • 神殿正面(東側)の入口です。

    神殿正面(東側)の入口です。

  • 神殿の入口に彫られている、魔除けカーラの表情もさまざまです。

    神殿の入口に彫られている、魔除けカーラの表情もさまざまです。

  • 東側のシヴァ神の像です。<br />シヴァは破壊と創造を司る神です。

    東側のシヴァ神の像です。
    シヴァは破壊と創造を司る神です。

  • 回廊には玉葱形の石塔が並びます。

    回廊には玉葱形の石塔が並びます。

  • 神殿南側の入口です。

    神殿南側の入口です。

  • このカーラは迫力があります。

    このカーラは迫力があります。

  • 南側のアガスティア(シヴァの導師)の像です。<br />アガスティアはシヴァ神の先生で伝説の預言者です。

    南側のアガスティア(シヴァの導師)の像です。
    アガスティアはシヴァ神の先生で伝説の預言者です。

  • シヴァ神殿の回廊には、「ラーマヤナ」のレリーフが施されています。<br />「ラーマ王子とシーターの出会いと結婚」のレリーフです。

    シヴァ神殿の回廊には、「ラーマヤナ」のレリーフが施されています。
    「ラーマ王子とシーターの出会いと結婚」のレリーフです。

  • 「ラーマ王子は黄金の鹿(魔王の化身)を追って森へ」のレリーフです。

    「ラーマ王子は黄金の鹿(魔王の化身)を追って森へ」のレリーフです。

  • 西側のガネーシャ(シヴァの息子)の像です。<br />ガネーシャは富と繁栄、知恵と学問を司るの神です。

    西側のガネーシャ(シヴァの息子)の像です。
    ガネーシャは富と繁栄、知恵と学問を司るの神です。

  • 「シーターを魔王ラーヴァナが誘拐する」レリーフです。

    「シーターを魔王ラーヴァナが誘拐する」レリーフです。

  • 「猿の将軍ハヌマンがシータ王妃のもとへ」のレリーフです。

    「猿の将軍ハヌマンがシータ王妃のもとへ」のレリーフです。

  • 「ラーマ王子と魔王ラーヴァナの戦い」のレリーフです。

    「ラーマ王子と魔王ラーヴァナの戦い」のレリーフです。

  • 北側のドウルガ(シヴァの妻)の像です。<br />ロロ・ジョングラ(細身の乙女)の伝説が残る絶世の美人像です。

    北側のドウルガ(シヴァの妻)の像です。
    ロロ・ジョングラ(細身の乙女)の伝説が残る絶世の美人像です。

  • 地震で崩れ落ちた尖塔の頂上部分です。

    地震で崩れ落ちた尖塔の頂上部分です。

  • ヴィシュヌ神殿です。

    ヴィシュヌ神殿です。

  • ヴィシュヌ神の像です。<br />ヴィシュヌは世界維持、慈愛を司る神です。インド古代叙事詩「ラーマヤナ」のラーマ王子は、このヴィシュヌ神の化身です。

    ヴィシュヌ神の像です。
    ヴィシュヌは世界維持、慈愛を司る神です。インド古代叙事詩「ラーマヤナ」のラーマ王子は、このヴィシュヌ神の化身です。

  • 外苑には1584年の火山爆発などで倒壊した、224のペルワラ(小祠堂)が散乱しています。

    外苑には1584年の火山爆発などで倒壊した、224のペルワラ(小祠堂)が散乱しています。

  • 外苑のペルワラの修復が始まっていました。

    外苑のペルワラの修復が始まっていました。

  • 西側からの眺望です。<br />中央がシヴァ神殿、左がブラフマー神殿、右がヴィシュヌ神殿です。

    西側からの眺望です。
    中央がシヴァ神殿、左がブラフマー神殿、右がヴィシュヌ神殿です。

  • パパイアの木です。

    パパイアの木です。

  • パパイアの実です。

    パパイアの実です。

  • 西側から北側に回り込んできました。

    西側から北側に回り込んできました。

  • ロロ・ジョングラン寺院の見学を終わり、セウ寺院に向かいます。

    ロロ・ジョングラン寺院の見学を終わり、セウ寺院に向かいます。

  • 観光用トレイン乗り場です。

    観光用トレイン乗り場です。

  • 観光用プチトレインで、プランバナン寺院史跡公園を巡ります。

    観光用プチトレインで、プランバナン寺院史跡公園を巡ります。

  • 周遊の途中には修復途中の寺院もあります。

    周遊の途中には修復途中の寺院もあります。

  • 倒壊したまま放置されている寺院も。

    倒壊したまま放置されている寺院も。

  • 遺跡公園の一番奥北端にある、セウ寺院で5分間の見学タイムです。<br />左右にセウ寺院を守る、巨人クベラの像が配置されています。

    遺跡公園の一番奥北端にある、セウ寺院で5分間の見学タイムです。
    左右にセウ寺院を守る、巨人クベラの像が配置されています。

  • 主堂を中心に、ペルワラ(小祠堂)が建ち並んでいます。

    主堂を中心に、ペルワラ(小祠堂)が建ち並んでいます。

  • セウ寺院のレリーフです。

    セウ寺院のレリーフです。

  • 美人ですね。

    美人ですね。

  • 「千の寺院」の意味を持つセウ寺院には、約240基のペルワラ(小祠堂)が建っていたという。

    「千の寺院」の意味を持つセウ寺院には、約240基のペルワラ(小祠堂)が建っていたという。

  • こちらがセウ寺院の正面のようです。

    こちらがセウ寺院の正面のようです。

  • 帰り道の参道には、椰子の実を置いた、飲み物屋が並んでいます。

    帰り道の参道には、椰子の実を置いた、飲み物屋が並んでいます。

  • 帰り道の参道には、御土産屋さんも並びます。

    帰り道の参道には、御土産屋さんも並びます。

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