インドネシアの旅（４）・・世界最大の仏教遺跡ボロブドゥールの日の出を訪ねて

2015/06/30 - 2015/06/30

ボドブドゥールは、8〜9世紀にシャイレンドラ王朝により建造された、世界最大の仏教遺跡です。高さ34.5m、最下部の基壇は正方形の一辺123mあり、200万個の安山岩のブロックを積み重ねた、ピラミッド構造で造られています。完成後に王朝が崩壊し、密林に姿を消していきます。1814年に発見され発掘が開始され、約1,000年の眠りから目覚めました。

ボロブドゥールでは、基壇が俗界（煩悩で生きる世界）、方形檀は色界（悟りを求める世界）、円檀が無色界（物質世界から解脱した世界）として表現されています。基壇から方形檀（回廊）、円檀を巡り、頂上部へ上ることが、悟りの道となってあり、大ストゥーパに収束しています。

回廊部分は、４層構造になっており、仏教に関する物語のレリーフが、約1,500面彫られています。その総延長は約5km、約１万人が登場する、壮大なものです。特に第１回廊上段のブッダの生涯を描いた「仏伝図」は必見です。円檀部分は、中央に大ストゥーパがそびえ、３層構造の釣鐘型の小ストゥーパが72其並んでいます。ここからの日の出とムラピ山は必見です。

エリア ジョグジャカルタ(インドネシア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 5.0

ボロブドゥールは、8〜9世紀にシャイレンドラ王朝により建造された、世界最大の仏教遺跡です。高さ34.5m、最下部の基壇は正方形の一辺が123mあり、200万個の安山岩のブロックを積み重ねて造られています。

ボロブドゥールの日の出鑑賞のスタートです。時刻は；5.16です。

空は茜色に変わってきました。時刻は；5.26です。

ストゥーパの右がムラピ山（2,911m）で、左がメルバブ山（3,142m）です。

空はオレンジ色に変わってきました。時刻は；5.34です。

ムラピ山はジャワを代表する活火山で、その火山灰はボロブドゥールやプランバナンを埋め尽くしています。

水墨画の世界が広がっています。

ムラピ山の稜線が尾を引いてきました。時刻は；5.59です。

ムラピ山は2010年10〜11月に火山活動が活発になり、周辺住民約３０万人が避難しました。その後火山活動は沈静化しています。

ムラピ山とメルバブ山の間から、朝日が顔を出しました、ご来光です。時刻は；6.04です。

感動の日の出の瞬間です。時刻は；6.07です。

幻想的な風景が広がります。時刻は；6.09です。

ストゥーパと樹海、山々、そして朝日です。時刻は；6.12です。

ストゥーパの切り窓から朝日を狙うと。

大ストゥーパです。
切り窓がなく「無の世界；空の思想」を表しています。この周りを右方向に３回まわり、お祈りすると願い事が叶うという。

大ストゥーパ前では、早朝からお祈りをしている人がいました。

第３円壇ストゥーパです。
正方形（安定した賢者の心を表す）の切り窓が特徴です。

第２円壇ストゥーパです。
菱形（不安定な俗人の心を表す）の切り窓が特徴です。

露出する仏像（釈迦牟尼仏）です。

第１円壇ストゥーパです。
この円壇のストゥーパの切り窓も菱形です。

露出する仏像（釈迦牟尼仏）です。

朝日に輝く仏像です。

ストウ−パの中を覗いて見ます。

仏像の頭部です。

仏像の下半身です。

ストゥーパの向こうの連山が、「仏陀の涅槃の姿」に見えます。

第１円壇から第４回廊に降りてきました。

回廊部分は４層構造で、仏教に関する物語のレリーフが、約1,500面彫られています。その総延長は約５km、約１万人が登場する、壮大なものです。

新しい石材とオリジナルが、組み合わされて修復されていることが判ります。

雨水の排水口もあります。

回廊のレリーフ（浮き彫り）です。

壁龕（壁面の祠）に、仏像が安置されています。

壁龕の仏像です。

回廊には432体の仏像が並びます。
壁龕のない仏像も多く見かけました。

等身大の仏像が、印を結び座っています。

第１回廊の仏伝図の鑑賞です。
シッダールタ王子（釈迦）の誕生の場面で、マヤ夫人と蓮華の上を歩く王子が描かれています。

マヤ（摩耶）夫人（シッダールタ王子のお母さん）です。

シッダールタ王子が学校に入学する場面で、王子は文武両道に優れ、特に相撲や弓術が抜群でした。

シッダールタ王子です。

結婚について相談するスドダナ王（浄飯王）（シッダールタ王子のお父さん）とヤショーダラを妃として迎える場面です。

シッダールタ王子はヤショーダラを見初めます。

苦行で弱ったシッダールタ王子にスジャータが乳粥をふるまう場面です。

シッダールタ王子は沐浴の後、菩提樹の下で瞑想する場面です。

悪魔が化身した美女たちが誘惑する場面です。

瞑想するシッダールタ王子（釈迦）です。

ボロブドゥールでは、基壇が欲界（煩悩で生きる世界）、方形壇は色界（悟りを求める世界）、円壇は無色界（物質世界から解脱した世界）として表現されています。基壇から方形壇（回廊）、円壇を巡り頂上部へ上ることが、悟りへの道となっています。

隠れた基壇の、悪因悪果を説いた「醜悪な顔」のレリーフです。

レリーフの上に遺跡で唯一残る文字が。
カウィ文字で「邪悪な顔」と刻まれたブロックです。

善因善果を説いた「優しい顔」のレリーフです。
貯蓄をしたり、家族を持ったり、マッサージで人を癒したりしています。

ボロブドゥール史跡公園の菩提樹の木です。

菩提樹の葉です。

マノハラホテルの休憩施設で、コーヒーとお菓子を頂きます。

日の出鑑賞１時間、円壇・回廊巡り１時間、休憩等３０分で、２時間半の観光でした。名残惜しいですが、ボロブドゥールとお別れです。

ムンドゥッ寺院です。
8〜9世紀にシャイレンドラ王朝により建造された仏教遺跡です。

堂内には巨大な釈迦三尊像が安置されています。
中央に釈迦如来像、右が観音菩薩像、左が文殊菩薩像です。

「世界で最も美しい仏像のひとつ」と称賛された釈迦如来像で、高さ約３mあり説法印を結んでいます。

基壇の「毘沙門天」のレリーフです。

ムンドゥッ寺院の史跡公園には、巨大なガジュマルの木があります。地面に伸びる根っこが凄いですね。