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灼熱の炎天下、7時間の乗り合いタクシーライドを経てたどり着いたのは、太陽の国ホレズムの都ヒワ。砂漠に囲まれながらアムダリア川の肥沃なデルタ地帯に位置する古都にして、町全体が1990年という他の文化遺産よりも早い段階でユネスコの世界遺産に登録されたという歴史を持つ。その町は内城、イチャン・カラと呼ばれ、多くのマドラサやモスク、ミナレットやお城があり、町全体が博物館の様相。また、伝統工芸の工房も多数存在する。<br />ヒワ、かなり沈没系の町です。いったん入ったら出たくなくなる要素満載。気さくで楽しい人との出会いもあり、本当に沈没しそうになりました。

ウズベキスタンの旅 4)ヒワ

28いいね!

2015/06/12 - 2015/06/19

64位(同エリア307件中)

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icyfire

icyfireさん

灼熱の炎天下、7時間の乗り合いタクシーライドを経てたどり着いたのは、太陽の国ホレズムの都ヒワ。砂漠に囲まれながらアムダリア川の肥沃なデルタ地帯に位置する古都にして、町全体が1990年という他の文化遺産よりも早い段階でユネスコの世界遺産に登録されたという歴史を持つ。その町は内城、イチャン・カラと呼ばれ、多くのマドラサやモスク、ミナレットやお城があり、町全体が博物館の様相。また、伝統工芸の工房も多数存在する。
ヒワ、かなり沈没系の町です。いったん入ったら出たくなくなる要素満載。気さくで楽しい人との出会いもあり、本当に沈没しそうになりました。

交通手段
鉄道 高速・路線バス タクシー 飛行機
航空会社
ウズベキスタン航空

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  • このタクシーで行きます。エアコンなしです。まあ、砂漠で乾燥しているので風が入れば涼しいですけど。問題はたまたま私が座ったサイドが日光をもろに浴びるサイドだったことだけですね。

    このタクシーで行きます。エアコンなしです。まあ、砂漠で乾燥しているので風が入れば涼しいですけど。問題はたまたま私が座ったサイドが日光をもろに浴びるサイドだったことだけですね。

  • 実は、ヨーロッパ人の旅行者がドタキャンしたりして当初予定の4名の乗客が集まらず、暫くすったもんだしました。私は乗客の数が減ろうが20ドルという当初の約束を絶対譲らないので、運転手は兄弟や友達を動員して連絡を取り合って乗り合いバス乗り場で乗客を集めます。写真のように、ドライバー(当初のドライバーの兄貴)が交渉してました。結果、1時間ほどで4名集まりました。うち2名が女性ということで、大男ばかり4名詰め込まれるという最悪の事態は避けられました。

    実は、ヨーロッパ人の旅行者がドタキャンしたりして当初予定の4名の乗客が集まらず、暫くすったもんだしました。私は乗客の数が減ろうが20ドルという当初の約束を絶対譲らないので、運転手は兄弟や友達を動員して連絡を取り合って乗り合いバス乗り場で乗客を集めます。写真のように、ドライバー(当初のドライバーの兄貴)が交渉してました。結果、1時間ほどで4名集まりました。うち2名が女性ということで、大男ばかり4名詰め込まれるという最悪の事態は避けられました。

  • で、私の隣でずっと話しかけたり音楽に合わせて踊っていたのがこやつ。ウズベキスタンのBxxxh。言葉は通じないけど仲良くなりました。7時間もずっと退屈しなかったのは、かなりの程度こやつのおかげですな。

    で、私の隣でずっと話しかけたり音楽に合わせて踊っていたのがこやつ。ウズベキスタンのBxxxh。言葉は通じないけど仲良くなりました。7時間もずっと退屈しなかったのは、かなりの程度こやつのおかげですな。

  • もう一人の女性客はカザフ人の裕福な家の出で、ウルゲンチの大学に留学する学生さん。英語も簡単な会話ならできるので、車内の通訳担当。ただし、露骨にタバコを毛嫌いしすぎるので運転手や上記のxitcxからは違う意味で煙たがられて可哀想だった。サングラスのせいでわかりませんが、中央アジアで時々見かける超美人です。

    もう一人の女性客はカザフ人の裕福な家の出で、ウルゲンチの大学に留学する学生さん。英語も簡単な会話ならできるので、車内の通訳担当。ただし、露骨にタバコを毛嫌いしすぎるので運転手や上記のxitcxからは違う意味で煙たがられて可哀想だった。サングラスのせいでわかりませんが、中央アジアで時々見かける超美人です。

  • あとは物静かな若い男性と私を乗せて、30代後半のゴツイ運転手が頑張ります。運転手、日焼けして真っ黒。楽な仕事じゃないです。砂漠だし、道は途中で行政区が変わるまで信じられないほどガタガタ。穴が多くあいているので、それを避けるために車線も何もあったものではありません。また、片側一車線なので、追い抜くときは対向車線に出ます。そこに穴があったり、前方からトラックが来たりして、とにかく飽きません。<br />アムダリア川に近付く最後の90分程度を除き、基本的に砂漠の道です。野生と思われる2頭のラクダも見ましたが、一瞬だったので写真は撮れず。

    あとは物静かな若い男性と私を乗せて、30代後半のゴツイ運転手が頑張ります。運転手、日焼けして真っ黒。楽な仕事じゃないです。砂漠だし、道は途中で行政区が変わるまで信じられないほどガタガタ。穴が多くあいているので、それを避けるために車線も何もあったものではありません。また、片側一車線なので、追い抜くときは対向車線に出ます。そこに穴があったり、前方からトラックが来たりして、とにかく飽きません。
    アムダリア川に近付く最後の90分程度を除き、基本的に砂漠の道です。野生と思われる2頭のラクダも見ましたが、一瞬だったので写真は撮れず。

  • 途中で寄ったガソリンスタンド。メタンガス(天然ガス)ステーションですね。ということは、ウズベキスタンの車はLNG車なのでしょう。なお、ウズベキスタンはほとんど車を輸入していません。元々は韓国の大宇の工場があったらしいですが、つぶれてからはそれをGMが引き継いで生産しているとのこと。古いロシア製の車、大宇の車、GMのシボレーが主要な車種で、日本車はまったく走っていません。

    途中で寄ったガソリンスタンド。メタンガス(天然ガス)ステーションですね。ということは、ウズベキスタンの車はLNG車なのでしょう。なお、ウズベキスタンはほとんど車を輸入していません。元々は韓国の大宇の工場があったらしいですが、つぶれてからはそれをGMが引き継いで生産しているとのこと。古いロシア製の車、大宇の車、GMのシボレーが主要な車種で、日本車はまったく走っていません。

  • 車内では大音量でラジオの音楽をかけ、狭い中で踊ったり歌ったり、日本から持ってきたのど飴や朝買った果物を皆に分けたりしながら楽しみました。やがて、砂漠の景色に緑が増えてきたと思ったらアムダリア川を渡りました。ここまでくればウルゲンチはもうすぐ。そして、ヒワはその先30分程度。

    車内では大音量でラジオの音楽をかけ、狭い中で踊ったり歌ったり、日本から持ってきたのど飴や朝買った果物を皆に分けたりしながら楽しみました。やがて、砂漠の景色に緑が増えてきたと思ったらアムダリア川を渡りました。ここまでくればウルゲンチはもうすぐ。そして、ヒワはその先30分程度。

  • このように、車窓風景は一変します。水ってありがたい。<br />なお、私のタクシーがやや時間がかかったのは、ウルゲンチで学生さんを目的地に降ろすための時間を使ったのが主な理由です。全員ヒワ行きなら6時間少しで着くでしょう。

    このように、車窓風景は一変します。水ってありがたい。
    なお、私のタクシーがやや時間がかかったのは、ウルゲンチで学生さんを目的地に降ろすための時間を使ったのが主な理由です。全員ヒワ行きなら6時間少しで着くでしょう。

  • で、10時半に出発して5時半頃にヒワのイチャン・カラ到着。私の予約していた宿に近い、西門まで送ってくれました。

    で、10時半に出発して5時半頃にヒワのイチャン・カラ到着。私の予約していた宿に近い、西門まで送ってくれました。

  • イチャン・カラは東西約250メートル、南北約500メートルの城壁に囲まれた町で、まさにタイムスリップしてシルクロードの砂漠都市に来たというのが相応しいところです。

    イチャン・カラは東西約250メートル、南北約500メートルの城壁に囲まれた町で、まさにタイムスリップしてシルクロードの砂漠都市に来たというのが相応しいところです。

  • 宿泊したのは、ミルザ・ボシというB&amp;B。コスパのよい優良B&amp;Bですが、オーナーの家にはJICA青年海外協力隊員としてこの地に赴任されている方がホームステイしているので、普通以上に親日的でした。で、そのオーナーとチェックインの時に仲良くなった結果、その夜のディナーパーティに招かれる(後述)。

    宿泊したのは、ミルザ・ボシというB&B。コスパのよい優良B&Bですが、オーナーの家にはJICA青年海外協力隊員としてこの地に赴任されている方がホームステイしているので、普通以上に親日的でした。で、そのオーナーとチェックインの時に仲良くなった結果、その夜のディナーパーティに招かれる(後述)。

  • このB&amp;Bも当たりでしたね。ベッドが柔らかくて心地よかったです。お湯もしっかり出ました。両替も悪くないレートでアレンジしてくれるし、タシケントに戻る飛行機に乗るためにウルゲンチ空港まで行くタクシーもお願いしました。<br />オーナー曰く、96年にドミトリー2部屋で始めた商売がそれなりに成功したのは、旅行者の望むものを提供してきたからだということです。手作りのジャムやサムサ、パンやチーズの種類や味にこだわって、付近のホテル以上のサービスをしてきたという自負がありました。

    このB&Bも当たりでしたね。ベッドが柔らかくて心地よかったです。お湯もしっかり出ました。両替も悪くないレートでアレンジしてくれるし、タシケントに戻る飛行機に乗るためにウルゲンチ空港まで行くタクシーもお願いしました。
    オーナー曰く、96年にドミトリー2部屋で始めた商売がそれなりに成功したのは、旅行者の望むものを提供してきたからだということです。手作りのジャムやサムサ、パンやチーズの種類や味にこだわって、付近のホテル以上のサービスをしてきたという自負がありました。

  • 既に午後6時を回っていましたが、ウズベキスタンの中でも西部に位置するため日没が遅く、9時過ぎにならないと暗くなってこないヒワの町。移動で疲れていたので軽くシャワーを浴びて着換えた後で、西日がきついながらも散策を始めました。

    既に午後6時を回っていましたが、ウズベキスタンの中でも西部に位置するため日没が遅く、9時過ぎにならないと暗くなってこないヒワの町。移動で疲れていたので軽くシャワーを浴びて着換えた後で、西日がきついながらも散策を始めました。

  • いちいちお城やマドラサの名前を調べるのが面倒なくらい密集しているので、ブラブラと歩いて雰囲気を楽しむことにします。土色の煉瓦を主体に、少しだけ緑やパープルのタイルを使った部分を組み合わせている建物が多いです。サマルカンドやブハラとは異なる、ヒワ独自の世界です。

    いちいちお城やマドラサの名前を調べるのが面倒なくらい密集しているので、ブラブラと歩いて雰囲気を楽しむことにします。土色の煉瓦を主体に、少しだけ緑やパープルのタイルを使った部分を組み合わせている建物が多いです。サマルカンドやブハラとは異なる、ヒワ独自の世界です。

  • 小さい町なので、歩き回っていると何度も同じ場所を訪れます。これはイチャン・カラのハイライトの1つ、イスラム・ホジャ・ミナレットとマドラサ。1910年建築と言うことで、比較的新しいです。最後のハーンの時代のものらしい。ミナレットが洗練された形だし、タイルが美しい。

    小さい町なので、歩き回っていると何度も同じ場所を訪れます。これはイチャン・カラのハイライトの1つ、イスラム・ホジャ・ミナレットとマドラサ。1910年建築と言うことで、比較的新しいです。最後のハーンの時代のものらしい。ミナレットが洗練された形だし、タイルが美しい。

  • ミナレットの先端を拡大。かなり細かいタイル細工ですね。

    ミナレットの先端を拡大。かなり細かいタイル細工ですね。

  • 既に夕方で影が長い。それはともかく、イチャン・カラの魅力は個々のミナレットやマドラサではなく、町全体です。あえて言えば北アフリカの砂漠都市に近い感じかもしれませんが、これほどコンパクトにまとまった異世界を見せてくれる町は世界でも珍しいでしょう。とにかく町の雰囲気を楽しみましょう。

    既に夕方で影が長い。それはともかく、イチャン・カラの魅力は個々のミナレットやマドラサではなく、町全体です。あえて言えば北アフリカの砂漠都市に近い感じかもしれませんが、これほどコンパクトにまとまった異世界を見せてくれる町は世界でも珍しいでしょう。とにかく町の雰囲気を楽しみましょう。

  • マドラサだけで10棟以上あると思いますが、どれも似ています。<br />なお、ほとんどのマドラサやお城は博物館になっており、西門で買う2日間有効の共通入場券で見学可能です。当初はあまり期待していなかった博物館ですが、焼き物やハンドクラフト、楽器や建築装飾などどれも精緻な技巧が感じられる一品が展示されていてとても面白かったです。沈没してマッタリするだけでなく、是非まじめに観光されることをお勧めします。

    マドラサだけで10棟以上あると思いますが、どれも似ています。
    なお、ほとんどのマドラサやお城は博物館になっており、西門で買う2日間有効の共通入場券で見学可能です。当初はあまり期待していなかった博物館ですが、焼き物やハンドクラフト、楽器や建築装飾などどれも精緻な技巧が感じられる一品が展示されていてとても面白かったです。沈没してマッタリするだけでなく、是非まじめに観光されることをお勧めします。

  • ミナレットなのにタイルをふんだんに使ってとてもカラフルな、カルタ・ミナール。本当は遠く離れたブハラを見張るための巨大ミナレットになるはずでしたが、途中で工事が中断されたために高さは他のミナレットより低め。結果的にずんぐりむっくり型になっています。

    ミナレットなのにタイルをふんだんに使ってとてもカラフルな、カルタ・ミナール。本当は遠く離れたブハラを見張るための巨大ミナレットになるはずでしたが、途中で工事が中断されたために高さは他のミナレットより低め。結果的にずんぐりむっくり型になっています。

  • 細かい模様。ここでも緑が目立ち、青の都サマルカンドとは全然違う趣き。

    細かい模様。ここでも緑が目立ち、青の都サマルカンドとは全然違う趣き。

  • そして、西門を出たところから見た城壁。シルクロードの砂漠を旅してきて、城壁にたどり着いた時に商人は何を思ったのか。

    そして、西門を出たところから見た城壁。シルクロードの砂漠を旅してきて、城壁にたどり着いた時に商人は何を思ったのか。

  • この日のディナーは泊まった宿に併設されているティーハウスで取ります。ティーハウスと言いつつ、立派にレストランですが。

    この日のディナーは泊まった宿に併設されているティーハウスで取ります。ティーハウスと言いつつ、立派にレストランですが。

    ミルザ ボシ ホステル ホテル

    親日的でサービスのよい、食事の美味しいB&B by icyfireさん
  • 大きなお皿のサラダ(3種類から選べる。私は茄子がいっぱい入ったやつにした)、ショールヴァというスープ、メインがついて25,000スムでした。で、腹いっぱいになった頃にディナーパーティが始まる。オーナーの息子さんの誕生祝ということで、近隣の友人やロシアの観光業者などが参加して15名くらいの祝宴。もう食べられないのに私も呼ばれ、スピーチまでして(皆が英語をどの程度理解したか不明)ウォッカの一気飲みを3,4回付き合いました。私は途中で退席したけれど、真夜中まで祝宴は続いたようです。

    大きなお皿のサラダ(3種類から選べる。私は茄子がいっぱい入ったやつにした)、ショールヴァというスープ、メインがついて25,000スムでした。で、腹いっぱいになった頃にディナーパーティが始まる。オーナーの息子さんの誕生祝ということで、近隣の友人やロシアの観光業者などが参加して15名くらいの祝宴。もう食べられないのに私も呼ばれ、スピーチまでして(皆が英語をどの程度理解したか不明)ウォッカの一気飲みを3,4回付き合いました。私は途中で退席したけれど、真夜中まで祝宴は続いたようです。

  • この夜は宿に帰ってから英語を勉強しながら宿でバイトしているという少年と話した後、屋上から星空を眺めました。砂漠の澄んだ空気の中では高山のテント場から見るような素晴らしい星空が見られます。天の川もクッキリ。タイムスリップして古いシルクロードの都市にいるようなヒワの町から眺める星空は神秘的でした。私のコンデジでは星は撮れないのが残念ですが。<br />で、翌日は夜明け前に起きて今度は朝日を狙います。

    この夜は宿に帰ってから英語を勉強しながら宿でバイトしているという少年と話した後、屋上から星空を眺めました。砂漠の澄んだ空気の中では高山のテント場から見るような素晴らしい星空が見られます。天の川もクッキリ。タイムスリップして古いシルクロードの都市にいるようなヒワの町から眺める星空は神秘的でした。私のコンデジでは星は撮れないのが残念ですが。
    で、翌日は夜明け前に起きて今度は朝日を狙います。

  • 前の写真は朝日に照らされるイチャン・カラ。そしてこれが朝日。空気が澄んでいて気温も低く、肌寒かったです。それもあって、砂漠の夜明けは荘厳でした。

    前の写真は朝日に照らされるイチャン・カラ。そしてこれが朝日。空気が澄んでいて気温も低く、肌寒かったです。それもあって、砂漠の夜明けは荘厳でした。

  • 涼しいうちに少し散策。本日内部を訪れる予定の、パフラヴァン・マフムド廟です。夜が明けると直ぐにどこからともなく掃除の方が現れて、ここを初めとして主要な観光名所を掃除されていました。

    涼しいうちに少し散策。本日内部を訪れる予定の、パフラヴァン・マフムド廟です。夜が明けると直ぐにどこからともなく掃除の方が現れて、ここを初めとして主要な観光名所を掃除されていました。

  • 普通の家は土壁が多いです。また、写真のように藁が入っています。地震耐性が強くなるとか。本当ですかね。

    普通の家は土壁が多いです。また、写真のように藁が入っています。地震耐性が強くなるとか。本当ですかね。

  • 宿に戻って朝食。ホント、この旅は太るよ。

    宿に戻って朝食。ホント、この旅は太るよ。

  • さて、西門で共通入場券を買って観光開始です。20くらいのお城やマドラサ、その中にある博物館を見学できるので、値段はちょっと高めの38,000スム。ドルで払うと15ドル。闇レート換算だと明らかにスムでの支払いが有利ですね。<br />で、早速キョフナ・アルクという西門脇にあるお城から見学します。

    さて、西門で共通入場券を買って観光開始です。20くらいのお城やマドラサ、その中にある博物館を見学できるので、値段はちょっと高めの38,000スム。ドルで払うと15ドル。闇レート換算だと明らかにスムでの支払いが有利ですね。
    で、早速キョフナ・アルクという西門脇にあるお城から見学します。

  • 中に入ると、ブハラで見た、アバンギャルドな柱頭を持つ複雑な彫刻のある柱が目立つ建築物が目を惹きます。ここから陶磁器の博物館に入ることができます。なお、見張り台に登る場合は別料金が必要ですが、私はミナレットに登れば一番展望がよかろうと思っていたので、ここはパス。

    中に入ると、ブハラで見た、アバンギャルドな柱頭を持つ複雑な彫刻のある柱が目立つ建築物が目を惹きます。ここから陶磁器の博物館に入ることができます。なお、見張り台に登る場合は別料金が必要ですが、私はミナレットに登れば一番展望がよかろうと思っていたので、ここはパス。

  • 展示物の多くはガラスケースに入っており、写真は撮りにくいです。これは、他の博物館も同様。しかし、内容はとても充実しています。展示数が少なめなのも逆に嬉しくて、集中力を切らさずに見ることができます。

    展示物の多くはガラスケースに入っており、写真は撮りにくいです。これは、他の博物館も同様。しかし、内容はとても充実しています。展示数が少なめなのも逆に嬉しくて、集中力を切らさずに見ることができます。

  • 素朴に見えて複雑な模様。この大皿、欲しいです。

    素朴に見えて複雑な模様。この大皿、欲しいです。

  • がっしりした作りだけど、無骨な感じがしない。色使いと模様に品があると思う。この水差しも欲しいです。

    がっしりした作りだけど、無骨な感じがしない。色使いと模様に品があると思う。この水差しも欲しいです。

  • 建築工芸の博物館では、扉や柱などの細工をつぶさに見ることができます。こうした彫刻はまな板などにも応用されていて、工房を見学することもできます。一見の価値ありです。

    建築工芸の博物館では、扉や柱などの細工をつぶさに見ることができます。こうした彫刻はまな板などにも応用されていて、工房を見学することもできます。一見の価値ありです。

  • この後はマドラサを幾つか回り、内部にある楽器博物館とか歴史博物館とかを見学。ガラスケースに入ったものは写真撮らなかったので、写真は少なめ。でも、どれも一見の価値ありです。<br />そして、これはジュマ・モスクの内部。博物館以外でイチャン・カラお勧めの名所の1つです。

    この後はマドラサを幾つか回り、内部にある楽器博物館とか歴史博物館とかを見学。ガラスケースに入ったものは写真撮らなかったので、写真は少なめ。でも、どれも一見の価値ありです。
    そして、これはジュマ・モスクの内部。博物館以外でイチャン・カラお勧めの名所の1つです。

  • チーク材ですかね。堅い柱に細かい模様が刻まれています。200本以上の柱に彫刻を施すという贅沢さ。中庭のようなところに日の光が指していて、とても気持ちのよいモスクです。なお、柱は様々な年代のものが使われているとのことで、古代ホレズム王国のもののあるらしいです。

    チーク材ですかね。堅い柱に細かい模様が刻まれています。200本以上の柱に彫刻を施すという贅沢さ。中庭のようなところに日の光が指していて、とても気持ちのよいモスクです。なお、柱は様々な年代のものが使われているとのことで、古代ホレズム王国のもののあるらしいです。

  • ジュマ・モスクにはミナレットが併設されているので、追加料金4,000スムを払って登りました。イスラム・ホジャ・ミナレットの方が高いのですが、ジュマ・モスクはイチャン・カラの中心に位置していて見晴らしがよいですし、一番きれいなイスラム・ホジャ・ミナレットとパフラヴァン・マフムド廟を一望できるので、こちらに登るのをお勧めします。なお、道の入り組んだイチャン・カラの町を歩いているだけだと、建物の壁に邪魔されてこのような展望は得られません。

    ジュマ・モスクにはミナレットが併設されているので、追加料金4,000スムを払って登りました。イスラム・ホジャ・ミナレットの方が高いのですが、ジュマ・モスクはイチャン・カラの中心に位置していて見晴らしがよいですし、一番きれいなイスラム・ホジャ・ミナレットとパフラヴァン・マフムド廟を一望できるので、こちらに登るのをお勧めします。なお、道の入り組んだイチャン・カラの町を歩いているだけだと、建物の壁に邪魔されてこのような展望は得られません。

  • いよいよ本日の観光のハイライト、パフラヴァン・マフムド廟に向かいます。

    いよいよ本日の観光のハイライト、パフラヴァン・マフムド廟に向かいます。

  • 門を入った前庭のあたりから廟を眺めます。モスクになっているのでしょうか。参拝している人が多くいました。右側には手足を清める水道もあったし。<br />なお、結婚式を挙げているカップルもいました。ウズベキスタンでは、結婚式をすると出席者と連れ立ってそのまま町を練り歩くようで、真夏の灼熱の中の行列はたいへんでしょうね。逆に真冬だと激寒だろうし、カップルも結婚のタイミングに気を使うでしょうね。

    門を入った前庭のあたりから廟を眺めます。モスクになっているのでしょうか。参拝している人が多くいました。右側には手足を清める水道もあったし。
    なお、結婚式を挙げているカップルもいました。ウズベキスタンでは、結婚式をすると出席者と連れ立ってそのまま町を練り歩くようで、真夏の灼熱の中の行列はたいへんでしょうね。逆に真冬だと激寒だろうし、カップルも結婚のタイミングに気を使うでしょうね。

  • 内部は青と白のタイル中心に草食されています。冷たい雰囲気が宗教的。導師と見られる人がいて、その方の周りに人が集まってお話しを聞いていました。

    内部は青と白のタイル中心に草食されています。冷たい雰囲気が宗教的。導師と見られる人がいて、その方の周りに人が集まってお話しを聞いていました。

  • ヒワではこのような青い装飾が少ないのですが、ここはサマルカンドやブハラの観光名所に似た色使いです。

    ヒワではこのような青い装飾が少ないのですが、ここはサマルカンドやブハラの観光名所に似た色使いです。

  • 装飾が細かいです。これらのタイルは比較的新しい年代のものらしいですが、古いとか新しいとかの問題はさておいて、イチャン・カラの建物の中ではユニークな存在ですね。

    装飾が細かいです。これらのタイルは比較的新しい年代のものらしいですが、古いとか新しいとかの問題はさておいて、イチャン・カラの建物の中ではユニークな存在ですね。

  • ぶれてしまったが、ドームの模様が一番きれい。

    ぶれてしまったが、ドームの模様が一番きれい。

  • 奥の小部屋が祈りの部屋になっており、ずっと人々が祈っています。たまたま誰もいなくなった瞬間を狙って聖櫃を撮りました。<br />町そのものを楽しむ感じになるイチャン・カラにあって、パフラヴァン・マフムド廟はちょっと異質ですね。ここは個別のスポットとしての存在感があります。

    奥の小部屋が祈りの部屋になっており、ずっと人々が祈っています。たまたま誰もいなくなった瞬間を狙って聖櫃を撮りました。
    町そのものを楽しむ感じになるイチャン・カラにあって、パフラヴァン・マフムド廟はちょっと異質ですね。ここは個別のスポットとしての存在感があります。

  • 東側の観光を継続。これはタシュ・ハウリ宮殿。2階建てで、青いタイルできれいに装飾されています。<br />

    東側の観光を継続。これはタシュ・ハウリ宮殿。2階建てで、青いタイルできれいに装飾されています。

  • イチャン・カラの東端には、2つの大きなマドラサがあります。1つはレストランになっていて、もう1つはアート・ミュージアムです。このアート・ミュージアムに併設して、Cocoonという絹手芸のお店があります。ウズベキスタンの絹工芸をサポートする東京農工大学との共同プロジェクトの産物で、ここではCocoon Bearという可愛い熊のお人形を売っています。この女の子もお手伝いしていて、まだクマは作れないけど人形の衣装をミシンで縫っていました。40代のおじさんが買うには可愛すぎるので買いませんでしたが、女性などにはお土産にお勧めです。

    イチャン・カラの東端には、2つの大きなマドラサがあります。1つはレストランになっていて、もう1つはアート・ミュージアムです。このアート・ミュージアムに併設して、Cocoonという絹手芸のお店があります。ウズベキスタンの絹工芸をサポートする東京農工大学との共同プロジェクトの産物で、ここではCocoon Bearという可愛い熊のお人形を売っています。この女の子もお手伝いしていて、まだクマは作れないけど人形の衣装をミシンで縫っていました。40代のおじさんが買うには可愛すぎるので買いませんでしたが、女性などにはお土産にお勧めです。

  • 昼過ぎに東門を出たところにあるバザールで果物を買い、それをお昼にする。この時間から夕方までは灼熱なので、いったん宿に戻って昼寝したり中庭で本読んでマッタリします。翌日のタクシーも宿を通じてアレンジ。前夜のディナーパーティで隣に座っていた巨漢のおじさんが運転手だった。値段はUS$10でした。

    昼過ぎに東門を出たところにあるバザールで果物を買い、それをお昼にする。この時間から夕方までは灼熱なので、いったん宿に戻って昼寝したり中庭で本読んでマッタリします。翌日のタクシーも宿を通じてアレンジ。前夜のディナーパーティで隣に座っていた巨漢のおじさんが運転手だった。値段はUS$10でした。

  • 夕方、少しだけ涼しくなったので最後の散策に出ます。

    夕方、少しだけ涼しくなったので最後の散策に出ます。

  • ネコちゃんが扉を開けてくれとしきりに頼んでいたのが切ない感じなので激写。

    ネコちゃんが扉を開けてくれとしきりに頼んでいたのが切ない感じなので激写。

  • 西門方向に沈む夕日。<br />もう9時近いですが、やっと日が落ちるので夕食にします。前夜と同じティーハウスに行くと、日本人の女性単独旅行者がいました。また、オーナーのところにステイされている海外青年協力隊の方もいらして、3人での食事になりました。お二人ともとても知的で好奇心に溢れ、エネルギーに充ちている方達だったので話が面白くて楽しい時間を過ごすことができました。

    西門方向に沈む夕日。
    もう9時近いですが、やっと日が落ちるので夕食にします。前夜と同じティーハウスに行くと、日本人の女性単独旅行者がいました。また、オーナーのところにステイされている海外青年協力隊の方もいらして、3人での食事になりました。お二人ともとても知的で好奇心に溢れ、エネルギーに充ちている方達だったので話が面白くて楽しい時間を過ごすことができました。

  • 単独行の女性が、タシケントからイチャン・カラに入った時に不覚にも涙が出たという話をされていました。バックパッカーとしてある程度海外旅行を経験していると、自分にとって大きな影響を受けた旅の記憶がどこかに眠っているのだと思います。イチャン・カラという町は、そんな記憶を呼び起こして旅人の心に触れる力があるように思います。<br />暗くなって写真が悪いのですが、この後メインディッシュとしてシュヴィト・オシュを食べました。香草を練りこんだ麺に具を載せたホレズムの料理です。とても美味しかったです。それもそのはずで、ミルザ・ボシは料理に力を入れているので「地球の歩き方」の裏表紙に載っている中央アジアの料理の写真の多くはここで撮られていることが判明しました。

    単独行の女性が、タシケントからイチャン・カラに入った時に不覚にも涙が出たという話をされていました。バックパッカーとしてある程度海外旅行を経験していると、自分にとって大きな影響を受けた旅の記憶がどこかに眠っているのだと思います。イチャン・カラという町は、そんな記憶を呼び起こして旅人の心に触れる力があるように思います。
    暗くなって写真が悪いのですが、この後メインディッシュとしてシュヴィト・オシュを食べました。香草を練りこんだ麺に具を載せたホレズムの料理です。とても美味しかったです。それもそのはずで、ミルザ・ボシは料理に力を入れているので「地球の歩き方」の裏表紙に載っている中央アジアの料理の写真の多くはここで撮られていることが判明しました。

  • さて、翌日はウズベキスタン滞在の最終日。飛行機でタシケントに戻ります。空港はヒワから車で40分程度のウルゲンチ空港。ウルゲンチはカリモフ大統領が視察に訪れたタイミングで大規模な開発が行われたため、必要以上に近代化された新しい都市です。車窓からの撮影が難しかったので写真はないですが、新興国の大規模投資の後に現れる都市の典型的な姿をしています。そして、空港も新しくて効率的。時間ピッタリのフライトで、ブハラ空港経由でタシケントに向かいました。

    さて、翌日はウズベキスタン滞在の最終日。飛行機でタシケントに戻ります。空港はヒワから車で40分程度のウルゲンチ空港。ウルゲンチはカリモフ大統領が視察に訪れたタイミングで大規模な開発が行われたため、必要以上に近代化された新しい都市です。車窓からの撮影が難しかったので写真はないですが、新興国の大規模投資の後に現れる都市の典型的な姿をしています。そして、空港も新しくて効率的。時間ピッタリのフライトで、ブハラ空港経由でタシケントに向かいました。

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