２０１５GW　今年も南ドイツとアルザスとチロル　【８】シュパイアー＜前編＞

2015/04/28 - 2015/04/28

３泊したヘッペンハイムを発ち、次の宿泊地フライブルクへ移動します。
途中、世界遺産の街、シュパイアーに。
ここも以前から興味のあった街。楽しみに向かいました。

以下が旅程。●印がこの旅行記です。

　４月２５日（土）　福岡〜成田〜フランクフルト〜ヘッペンハイム
　４月２６日（日）　ヘッペンハイム〜マウルブロン〜ヴァインハイム〜ヘッペンハイム
　４月２７日（月）　ヘッペンハイム〜エスリンゲン〜カルフ〜ヘッペンハイム
●４月２８日（火）　ヘッペンハイム〜シュパイアー〜ブライザッハ〜フライブルク
　４月２９日（水）　フライブルク〜ミュールーズ〜コルマール
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜ブライザッハ〜フライブルク
　４月３０日（木）　フライブルク〜ティティゼー〜ドナウエッシンゲン〜メーアスブルク
　５月　１日（金）　メーアスブルク〜ユーバーリンゲン〜ラドルフツェル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜コンスタンツ〜メーアスブルク
　５月　２日（土）　メーアスブルク〜リンダウ〜インスブルック
　５月　３日（日）　インスブルック
　５月　４日（月）　インスブルック〜ミュンヘン〜フライジング〜ミュンヘン
　５月　５日（火）　ミュンヘン〜エッタール〜オーバーアマガウ〜ミュンヘン
　５月　６日（水）　ミュンヘン〜レーゲンスブルク〜ニュルンベルク
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜ニュルンベルク〜ヴュルツブルク
　５月　７日（木）　ヴュルツブルク〜フランクフルト〜イトシュタイン〜マインツ〜フランクフルト
　５月　８日（金）　フランクフルト〜マールブルク〜フランクフルト空港から帰国便
　５月　９日（土）　羽田〜福岡

エリア ドイツ

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

４月２８日（火）朝、３泊したベルクシュトラーセの小さな街、ヘッペンハイムを
発ちます。
せっかくここに泊まったのに、遠くの街にばかり出かけていたせいで、すぐお隣のベンスハイムには
時間がなくなり行けず、街の中心もちょっと離れているので２度しか訪ねられず
大満喫とまではいきませんでしたが、いい経験でした。
小さな街は静かでいいですが、交通アクセスではやはりロスが多く、列車の遅延などあると
一挙に予定が崩れてしまいます。
こういうこともやってみたからわかったこと。後学になりました。
これはホテルの入口のぶどうの木。今頃もう少しは大きくなっているでしょうか。

７：００少し過ぎですがもう列車は運行しています。

朝食の前に最後の散歩を。
山の上のお城も見納めです。

小さなせせらぎを眺めて、

初日から気になっていたここを覗いてみました。
小さいけれど美しい内部のカペレで、熱心なミサの最中でした。

ホテルへ戻って７：３０頃から朝食。
この日は団体さんがいて朝食ルームは大賑わいでした。

８：３０頃チェックアウト。
８：３７発のＲＢへ乗車します。

列車がやってきました。

さようならヘッペンハイム、さようならベルクシュトラーセ。
またいつかこのオーデンの森の小さな街々を訪ねます。

前日、前々日に利用したマンハイム中央駅はこの日は通過。

ルートヴィヒスハーフェン・ミッテ駅で乗り換えです。
ヘッペンハイムからここまで４０分ほど。

とても近代的な駅です。

乗り換えのＳバーンがやってきました。

中はガラガラでゆっくり座ってシュパイアーまで。
・・・と思っていたら、私の乗っていた車輌はすぐに次か次の駅で
切り離され、置いて行かれるところでした。
親切な男性が教えて下さり、降りて前の車輌に乗り換えて事なきを得ましたが
危なかったー！
以前にも同じようなことがありました。
アスマンズハウゼンからリューデスハイムへ向かっていたところ、車輌は駅に着いても
ドアが開かず、降りることができず仕方なく先の駅まで行って戻ったのでした。
アナウンスが聞き取れていないのがいけないのですが、たまにこういうスリリングな
ことがあります。(汗)

危機一髪でした。

２０分ほどでシュパイアー中央駅に到着。
時刻は１０：００少し前。１３：１４の列車でフライブルクへ向かうので
３時間はのんびりできます。
まずは、ロッカーに荷物を入れて・・・と思ったら！

なんとこの駅にはコインロッカーがありませんでした。
売店の女性にロッカーか、荷物を預かってくれるところはないかと尋ねたら、
買い物をしていた年配のご婦人が「たぶん、観光案内所で預かってくれるわよ。
そちら方面に行くから一緒に行きましょう。」とおっしゃって下さり、ありがたく
あとを着いて行くことに。
街の中心へは１ｋｍほどあるからバスに乗りましょうとのこと。
しばしこの駅前でバスを待ちました。

やってきた５６４番のバスに乗ります。
帰りも同じバスに乗ればいいわよ、とのこと。

１０分ほどで街の中心マキシミリアン通りに到着。
「Ｄｏｍ」のバス停で下車しました。
連れてきて下さったご婦人はもっと先まで乗って行かれるようで
お礼を言ってお別れしました。
これまでも、この旅でも、本当にドイツの方のご親切に何度助けられたことか！
ありがとうございました。

バスを降りた正面にはＤｏｍがそびえます。

ですが、まずは荷物を預けにインフォメーションへ。
本当に受け付けてもらえるものかと恐る恐る尋ねてみると、スタッフの女性が
とっても気持ちよく対応してくれ、すぐに預かっていただくことができました。
メモ紙に自分の名前を書いて、トランクにセロテープで貼り付けておしまい。
なんともシンプル。

おかげ様で身軽になりました。
しかし、世界遺産の聖堂がある街なのに、その最寄り駅にロッカーがないなんてー！
ま、その分、インフォメーションが機能してくれていますし、そもそもそこを調べて
いなかった私の不注意なのですが。^^;

外へ出るとインフォメーションの建物の向かいにはマイバウム。

青空をバックにそよぐマイバウムは何とも気持ちのよいものですね。

バスで通ってきた道を振り返ると塔がそびえます。
あとでそちらの方へも行きますねー！

その手前にあるこの立派な建物は造幣局らしいです。

さて、まずはこちらにお邪魔してみます。

「三位一体教会」です。

ですが、残念なことに中へは入れませんでした。
扉の柵の間からどうにか撮影した１枚。
古くて立派ですね。
中央祭壇の上部にパイプオルガンがあるという珍しい様式のようです。
入ってみたかったな。

近くにあった愉快な噴水。

その先にはサンティアゴ巡礼者像。
キリスト教の聖地、スペインガレリア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラへの
巡礼路は、フランス各地からピレネーを越えて至るルートが主のようですが、
ここシュパイアーから始まるルートもあったのですね。
その聖地への巡礼路は現在もあり、到着すると証明書がいただけるとか。
興味津々。いつか行けるといいな、とまた行きたい場所が増えます。

では、マキシリミアン通りを東へ。

右手にはラートハウス。

お向かいはとっても立派なこの建物。

街の議事堂のようです。
随分と歴史がありそうですね。

そしてこちらへ。
「シュパイアー大聖堂」です。
１０３０年建立のロマネスク様式最大級の聖堂。
１９８１年、世界文化遺産に指定されました。

西側入口の前にある「大聖堂の鉢(domnapf)」。
かつては宗教的な領域と市域を分かつものであり、新しい司教が
選出される度に、その者が鉢にワインを満たし、市民たちは彼の
健康を祈って空にしたとか。(wikipediaより)

西側入口上部のファサード。

アーチ部分ファサードも精巧で美しい。

壁のプレートは青銅の変色具合がその歴史を物語っています。

美しい天井。

入口右手にはこの座像。

この方がここを建造した神聖ローマ皇帝コンラート２世でしょうか？

では、扉を開けて中へお邪魔いたします。

柱が圧倒的存在感を示す身廊。

窓の下には美しい宗教画。

中央祭壇。

祭壇上部の十字架。

少し離れるとたくさんのキャンドルが灯されていました。

優しげな聖母像。

パイプオルガン。

側廊も整然とした美しさです。

こんな名前のカペレがあったのでお邪魔してみました。

聖アフラ殉教女。
アウクスブルクにある「聖アフラ教会」に関係があるのかしら・・・？
(またもや不勉強・・・)

独特の雰囲気の磔刑像です。

外へ出て、アーチ越しに眺めるマキシミリアン通り。
・・・ところで、地下祭室はどこから入れたんでしょう・・・？
またもや肝心な部分を見損なった私でした。

＜後編＞へ続きます。